side 乾輝
さて、念話だと思う声が聞こえた後、俺かいつもの狐の面と鞘に入れた薄緑を持って移動していた。
大きな気配の先に向かっているが、確か病院だったよな?
「おっ、あそこか……。」
目的の場所に着くと既になのはが居た。……いや、早くねぇか?そんなに近かったっけ?
何か2人で話し込んでるな……。おい、突っ込んできたぞ。
「きゃ、きゃあああっ!?」
………仕方無い。
「ふんっ!」
一気に近付いて横から蹴り飛ばしてやった。おお、よく飛ぶな。
「え……?」
「大丈夫か?」
「あ、は、はいっ。」
「そうか、ならいい。そこのフェレット、事情を知ってるみたいだな。あいつをどうすればいい?」
「は、はい!そっちの女の子の方にこれを持ってもらって詠唱すれば封印可能です!」
「ああ、じゃあやってくれ。動きは止めておく。」
「わ、わかりました!」
そう言って準備を始めた。
その間に俺は…。
「はーっはっはっはっ!俺が来たからにはもう大丈夫だぞ、なのは!」
めんどくせぇのが来た……。
「あ〜……ふんっ。」
「ごふぅ……。」
……早めに終わらせたいんだよ。
とりあえず我王はそこら辺にポイ捨てした。バリアジャケット来てるし男なら大丈夫だろ。
次はあの思念体だったか?あいつだ。
「よっ、ほっ、はあっ!」
やっぱり弱いなぁ…強化も少ししかしてないし神器も使ってないんだけどな…。
そんなことを考えていると。
「我、使命を受けし者なり。
契約のもと、その力を解き放て。
風は空に、星は天に、そして不屈の魂はこの胸に。
この手に魔法を。
レイジングハート、セットアップ!」
準備は終わったみたいだな。
「じゃあ、後はよろしく。」
「え、ええ!?待ってよ!?」
待てないな。
「き、来ます!」
「にゃあああ!?」
まあ、大丈夫…か?
こっそりと影から封印するところを見ていた。……心配だったしな。
まずは1個、物語はどう変わるか……。楽しみだな
『相棒、素直に一緒に居れば良かったろ?』
…………うるさい。
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その後、天照にさっきの出来事を話していた。
「今日なのはがついに魔法少女になってさ、いや、なんだろうな、感慨深いと言うかなんというか……….。」
『普通に感動したでいいのでは?』
「いや、う〜ん……違うんだよなぁ。親心?」
『なんですかそれ…。まあ、いいです。そんなことよりもっ、お話しましょうよっ!』
「はいはい……。」
そこからは天照と他愛ない話をして過ごした。
そして、今週の日曜日。俺は士郎さんに呼び出されてサッカー場に来ていた。
「やあ、乾輝君。」
「どうも、それで、今日はどうしたんですか?」
「ああ、それはね。実は君に試合に出て欲しいんだ。」
「試合?何で俺が?」
まあ、一応やってはいたし、世界を回ってた時にもやったが…。
「チームの1人が怪我をしてしまってね。運動できて信頼出来るのが君くらいしか居なかったんだよ。」
「ああ……なるほど。まあ、いいですよ。お世話になってますし。」
目立たないように動けばいいだろ。
「そうかそうか、それは助かる。君にはトップを任せたいんだ。」
マジかよ。………もうヤケクソだ。
その後の試合は67-0であった。相手選手が泣いていたが…。やり過ぎた?
「…………ちょっとやり過ぎかな?」
士郎さんにも言われてしまった……。
あ〜…そういえば、今日はジュエルシードの暴走日だっけ?めんどくせぇな。まあ、町に被害が出るかもしれないし、やるか。
「士郎さん、今日はもう帰りますね。」
「そうかい?翠屋で打ち上げをしようと思ったんだけどな、料理は桃子が作るし。」
それが、それが1番の心残りですよ……!
「ええ、まあ、用事があるので。」
「なら仕方無いなぁ…。また今度の機会には来てくれよ?」
「はい、是非。」
今度は必ず来よう。
その後家に帰って準備を終えたくらいに大きな気配が出てきた。
「俺の記憶もなかなか捨てたもんじゃないな。」
『相棒、今日はどうする?』
「そうだな…。あんま自分の手を晒したくはない。赤龍帝の篭手でいく。」
『おお!任せとけ!』
『………仕方ないか。』
悪いな、アルビオン。
そうして気配のある方に来た、来たのはいいんだが………。
「ディバインシューター!シュート!」
『ディバインシューター』
「くっ!フォトンランサー!」
『フォトンランサー』
周りで馬鹿でかい木が暴れてんのに、何で喧嘩してんだ……。
「これはユーノ君の物なのっ!」
「ジュエルシードは渡さない…!」
ちゃんと攻撃してくる木も迎撃してるのがなんとも……。
だがなぁ…。
「町に被害が出る規模なのに喧嘩してんじゃあねぇ、よっ!」
「にゃっ!?」
「あうっ!?」
「お前ら!そこで大人しく待ってやがれ!さっさっと済ませてやるから。」
「あ、あなたは……はい….。」
「うぅ……ごめんなさい。」
「全く……やるぞ、ドライグ。」
『おう!』
『Boost!』
さて、何倍にするか。
「な、何あれ、白面さんの魔力が跳ね上がった!?まさか、ロストロギア!?なのは、君は前知り合いみたいだったけどわかる?」
「わ、わからないよ!白面さんの話だってすずかちゃんやアリサちゃんに聞いただけだったし!」
「……あの人ハクメンって言うんだ。」
まあ、ロストロギアと思われても仕方ないか。
「これはロストロギアなんかじゃないぞ、俺の自前だ。」
貰い物だけど。
『Boost!』
これで4倍。まあ、今回はパワーじゃなくて斬り込んでジュエルシードを白龍皇の光翼で半減して無力化することにしよう。
「アルビオン、やっぱりあとで読む出番だ。」
『おお!ついにか!』
嬉しそうだな…。実践は……初めてかもな。なら嬉しいか。
「はあっ!」
薄緑に気を纏わせてその気を斬ると同時に放出した。
「えー…。」
「うそ…。」
「あ、ありえない…。どの文献にもあんなのはなかった筈なのに…。」
「す、すごいっ…。」
まさか普通にジュエルシードまで斬れるのかよ……。
すぐにジュエルシードの近くに行き。
「ここなら、すぐにほとんどの魔力を取り除けばバレないだろ…。アルビオン!」
『ああ!』
「禁手化!」
『Vanishing Dragon Balace Breaker!!』
そしてジュエルシードに触れ。
『Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide! Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!Divide!』
「むっ……。これはなかなか…。」
流石ロストロギア、体の中にどんどん魔力が溜まっていくな。
だが、まだまだだ。
「ふぅ……よし、もう大丈夫だ。」
そう言って俺は魔力のほとんど無くなったジュエルシードを持って帰った。
力が極端に上がったのがバレたとしても禁手の姿は見られてないといいが……。
次は先に封印してからしてほしいな。
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そして次の日はまたも士郎さんに呼び出された。
温泉にみんなで行かないかという誘いだった。その話を聞いた瞬間に行くと返事をした。
「温泉かぁ、風呂は好きだし。最近疲れてるから丁度いいな。」
『相棒、年寄りみたいだぞ?』
「仕方ないだろ?精神年齢は大人だし、本当に疲れてんだから。」
まさかジュエルシードを無視して喧嘩するとは思わなかったんだよ…。
「今回もジュエルシードは見付かるだろうが、無視しよう。次はアースラが来てからだな。まずはプレシア・テスタロッサに接触しなければ。」
やることが多いからな。
まあ、武器は念の為持ってっとくか。
今日は早く寝よう。明日は8時から出発らしいし。
「おやすみ…。」
『おう、おやすみ、相棒。』
『ああ、ゆっくり休むといい。』
久し振りに禁手をしたからか、すぐに寝てしまった。
そして寝てから何時間か過ぎたくらいに。
「乾輝君!乾輝君!早く起きてっ!」
ん……誰だよ。気持ちよく寝てたのに…。
「あっ!やっと、起きた!温泉に行くって言ったでしょ?」
「まだ時間じゃないだろ…?」
「もう過ぎてるの!」
は……?時計を見ると8:40となっていた。
「もう、目覚ましセットされてなかったよ?」
「マジかよ…。」
昨日はすぐに寝たから忘れちまってたな……。
「ああ、悪いな。すぐに着替える。」
そう言って服を着替え始めると。
「ふえぇ!?な、ななな何で着替えるの!?」
「は?いやいや、温泉行くんだろ?外出るんだから着替えないといけないだろ?」
「えっと、そ、そうだけど……。う〜…また後でねっ!」
と言って出て行った。
なんだ?恥ずかしかったのか?まだそういう歳でもないだろ、進んでるんだな。
「……さっさと着替えるか。」
急がないと士郎さん達待ってるだろうし。
着替えて荷物を持って玄関を出ると士郎さんが居た。
「すいません、待たせてしまって。」
「いやいや、いいんだよ。君にもそんなところがあって逆に安心しているよ。君はあまり子供っぽいところがないからね?」
「そうですか……。ならいいんですけどね…。」
「うん、ほら、なのは達が待ってるから早く車に乗ってくれ。荷物なら俺が積んでおくから。」
「あっ、はい。わかりました。」
そう言って車に入ると。
「やっと来たの!」
「遅いわよっ!」
「ま、まあまあ、2人共…。」
「悪いな。手間かけさせて。」
怒られたからとりあえず謝っておく。社会において大事なことだな。……まあ、前世も高3だったからそんなことはないけど。
「わかったのならいいのよっ。」
「うんっ。」
「あ、あはは…。」
「すずかも悪かったな?」
「あ、ううん。いいんだよ。誰だってそういうことはあるもんね。」
この中だとすずかが1番歳上のお姉さんみたいに見えるな。
「さて、みんな、そろそろ行くよ。」
そろそろ行くみたいだな。じゃ、俺はこの間に寝とくかな……。
「あ、そうだ。あんた、世界を旅してたんでしょ?その時の話聞かせなさいよ。」
「あっ、私も聞きたいの!」
「私も気になるし、聞きたいな。」
どうやらこの娘達は休みをくれないみたいだな……。
「はいはい……。わかったよ。」
そこから世界での出来事を話していった。
終始目をキラキラさせてたな……。この年頃だと海外に興味でもあるのか?
「みんな〜、着いたから荷物降ろすぞ〜。」
「っと、ここで終わりな。続きはまた今度だ。」
「む〜…気になるの……。」
「そうね。面白かったし。」
「なかなか聞いたりしない事とか聞けたもんね。」
「まあ、また今度の楽しみって事にしてくれ。」
話し過ぎて疲れたし。
その後荷物を運んで士郎さんが決めておいた部屋割りに分かれた。
士郎さんと桃子さんで1部屋。
恭也さんと忍さんで1部屋。
ファリンさんとノエルさんで1部屋。
そして最後に俺となのは、アリサ、すずかの三人娘で1部屋だ。
カップルと夫婦はともかく、ファリンさんとノエルさんは同じ部屋でも良かったんじゃないかと思うんだが…。桃子さんと忍さんが三人娘に何か言ってたみたいだが、それが原因か………。
まあ、ゆっくり出来ればいいか。
だが、風呂に入る頃になった時だ。
「乾輝君も一緒に入ろうよ!」
………頭痛がしてきた。
「いや、俺のことはいいから。」
「あら、いいんじゃない?まだ年齢的には入れるんだし。」
「そうね。すずかもいいでしょ?」
桃子さんたちまで……。よく見たらユーノがこっちを見てやがる…ドンマイ。
「い、いえ、年齢は良くても俺が嫌なので…。」
「え〜………。」
仕方ない………。ここはいつもの…。
「さらばだっ!」
「「「あっ!?」」」
逃げるしかないだろ。
そして俺はさっさと服を脱いで男湯に入った。
流石に男湯に駆け込んで来ることはなくて安心した……。
ユーノは星になったのさ。
風呂に浸かって脱力していると士郎さん達が来た。
「やあ、大変だったみたいだね。」
「ええ、まあ、女湯は無理ですよ…。」
「はははっ。でも、冒険することも大事だよ?」
「そんな冒険いりませんよ!?」
「なのはの裸を見たら真っ二つに……。」
うん。シスコン(恭也さん)は放っておこう。
そこから少し話をして士郎さん達と別れてから2時間ほど浸かっていた。途中でフェレットの鳴き声とか知らない。
『……そろそろ出たらどうだ…?』
「いいだろ?息抜きなんだし。」
ちなみに周りに他の人は居ないから普通に声を出している。
「まあ、いい加減上がるか……。」
そう言って立ち上がって出口に戻った時。
カラララ……
ん?こんな時間に入るのか?モノ好きな奴でも居るのか?あれ?嫌なよか……………。
「カ、カワ…キ?」
「……………!?!?」
「き……。」
!?!?!?はっ!混乱している場合じゃねぇ!
「きゃああa「ストォォォップ……!!」む、む〜!!」
あ、あぶねぇ、社会的に死ぬところだった……。あ、でも今子供だし…いやいや、関係ないだろ。
「お、落ち着け、いいな?落ち着けよ?」
「……………(コクコク」
頷いたから手を離した。だけど、どうして?とりあえず湯船に急ぎ足で戻ってと。
「どうしてフェイトが男湯に居るんだ?」
「え、えっと、旅館の人が女湯は少し故障したから男湯に入ってって。この時間だから人が居ないと思うからって。」
何してくれてんだ女将………。
「ま、まあ、それなら仕方ないな。俺はさっさと上がるから…。」
そう言った瞬間腕を掴まれた。……あれぇ?
「カ、カワキなら大丈夫だよ?」
何が大丈夫なんだ?俺は限界なんだが?そろそろ恥ずかしさとさっきまで風呂に入ってた熱でのぼせそうなんだが?
「ふぇ、フェイト、ちょっとまっ…!?」
フェイトに体を引っ張られた瞬間反応が遅れて俺は温泉の中に落ちてしまった。
「(やべぇ……、頭がぼーっとしてきた…。)」
そして意識が遠のいていった。
side out
side フェイト
ど、どどどうしよう!?カワキが沈んじゃった!
とりあえずお湯からは出したけどこんな時どうすれば良かったんだっけ!?
「そ、そうだ!人工呼吸!」
えっと、カワキの唇に自分の唇を合わせるんだよね?…………唇を合わせる!?そ、それってつまり……キス!?…恥ずかしいけどカワキなら………し、仕方ないよね。非常事態だもんね…!
『おい、そこの女、ちょっと待ってもらうぜ。相棒は別に呼吸が出来てない訳じゃないからな。』
だ、誰!?いいところだったのに!って違うよ!
『こっちだ、こっち。相棒……乾輝の腕を見ろ。』
腕……?
「な、何、その腕…前のハクメンが着けてた……デバイス?」
『お前らの言うデバイスとは次元が違う。そうだな……ロストロギア並とだけ言っておく。…………まあ、言っておくか、今回は相棒が悪いしな。
そうだ、相棒。基護 乾輝が白面だ。』
「ロストロギア!?それに乾輝がハクメン!?」
『そうだ。まあ、後は相棒にでも聞いてくれ。ただ熱でやられただけだ、脱衣場で涼めばすぐに意識も戻るだろ。』
「う、うん、わかった。」
言われた通りにカワキは移動させて膝枕をして団扇で扇いであげた。………これくらいならいいよね?
えへへ…恥ずかしいけど、ちょっと幸せかも……。
side out
side 乾輝
ん……?俺は、確か風呂でのぼせて…。
「あっ、起きた?」
「ん……?あっ、ああ。」
「……そっか、良かったぁ。」
見た瞬間にさっきの光景が頭を埋め尽くした。ええい、煩悩退散煩悩退散っ!!
時間が経って落ち着いた頃。
「それで?何で出てきてんだ、ドライグ。」
『いや、相棒が倒れたし。そろそろ頃合だと思ってな。』
…………まあ、確かにそうか、フェイトにはいつ会えるかわからないからな。
「あ、あの、カワキがハクメン……なんだよね?」
「………はぁ、ああ、そうだ。俺が白面だ。」
「そ、そっか……えっと、この前はごめんなさい。まだ封印してなかったのに…。」
「………まあ、次からは気をつけるんだぞ?」
「う、うんっ!」
さて、ここからだ。頭も冴えてきた。
「フェイト、頼みがある。お前の母親、プレシア・テスタロッサに会わせてほしい。」
その瞬間、フェイトの肩が上がった。
怯えてるのか、警戒してるのか?
「……お母さんに…何をするつもりなの?まさか、やっぱり管理局の…。」
「違う。俺は彼女にある提案をするために聞いたんだ。」
「提案…?」
「そうだ、俺はプレシア・テスタロッサの目的を知っている。…悪いが、教えることは出来ないけどな。その手伝いをするつもりだ。」
「…………わかった。じゃあ、都合が空いたらこれに連絡してくれる?」
「わかった。それと、俺はもしもの時以外は手を出すつもりは無い。思いっきりやるといい。」
「そう……わかった。」
とりあえず、これで問題ないな。後はプレシア・テスタロッサが乗ってくれるかどうか……。
まあ、こんな時間だ。もう寝よう。
「じゃあな、フェイト。おやすみ。」
「!!う、うんっ!おやすみ!」
その後部屋に戻ると鞄が3人娘に漁られていた。
……二重底にしておいて良かった。下手したら正体がバレてたな。
そして寝た後だが…やっぱりジュエルシードはあったみたいだな。先頭が終わるまで待っておくか…。
その後は何も起こらず原作通りの流れになったみたいだ。
寝たが夢の中でフェイトが出てきた時は心臓が止まりそうになったぞ…。
そして次の日の朝、机の中に紙が入っていた。
我王からのみたいだが、あいつが俺にか。
紙にはこう書いてあった。
『今日の午前0時に○○工場に来い。
そこをてめぇの墓場にしてやる。』
随分喧嘩越しだが……いつもならめんどくさくて行かないだろうが、いいだろう。前からめんどくせぇって思っていたからな、消えてもらうか。
そう思いながら時間になるまで精神統一を行っていた。
side out