とある反則の能力窃盗者   作:林檎

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みなさんこんにちわ。そして、お久しぶりです。

何とか重要な試験が終わり、書くことができましたが

原作に入る前に短編集を書いてみました。

つまらないかもしれませんが……。

亀更新、直していきたいです……。


Episode.10 短編集

 

 

最強と反則

 

 

 

 

side修也

 

 

ここは学園都市にあるとあるコンビニ。

俺は今日の晩飯を手抜きしたいということで寄っている。

俺が籠の中に一つの弁当に明日の朝ごはんの手抜き用に吹寄御用達のあの『脳を活性化させる十二の栄養素が入った能力上昇パン』を籠の中に無造作にぶち込む。

そこで俺がレジに向かおうと足を運びそうになった時に飲み物を買っていないということに気が付く。

俺は飲み物が売ってあるレジとは反対方向の方に向かう。

 

「んー、何がいいかな?」

 

俺がジュースが入ってる冷蔵庫とにらめっこをする。

ここは『脳を活性化させる十二の栄養素が入ったジュース(オレンジ味)』しようか?

それとも初春おススメの『いちごおでん(ペットボトルVer)つめた~い』にしようかな?

いやはや、ここはいっそ個法さんがいつも飲んでいる『ムサシノ牛乳』にするか?

と、色々思考を巡らしていたら隣の缶類を中心においている冷蔵庫が開き、そこから大量のブラックコーヒーが下の籠に流れていく。

……こわ。何コイツ?どんだけ体がカフェイン欲してんだよ?しかもブラックって……。

そんな大量のブラックコーヒーを欲してるやつはどんな奴かと思い、思わずそいつの手を見た。

俺の予想していた仕事帰りでカフェインを欲してるサラリーマンみたいな腕ではなく

その腕は少し強い力で殴ったらポキッと簡単に折れそうなくらい細く、純白という言葉が合うほどきれいな白色だった。

俺はまさかと思いそいつの顔を見ると俺が一番会いたくない奴の顔だった。

 

「げっ……。」

 

「あァ?」

 

目があった。

俺は知っている。こいつを。

一方通行(アクセラレーター)。この学園都市で一応1位として君臨してる最強君だ。

 

「……よォ。反則。こンなとこで会うなンて奇遇だなァ?」

 

「そ、そうだなぁ……。じ、じゃー俺はかえ――――」

 

俺がジュースを買うのをあきらめさっさとここから退散しようとしたら

後ろから襟首を掴まれ動きが止まる。

 

「帰るぅ?よくそンなことが言えたもンだなァ?四年前に俺に罵声を錆せたことと能力を一週間も奪ってたことは忘れたわけじゃァないよなァ?」

 

「……ナ、ナンノコトデショウカ?」

 

「忘れたとは言わせねェーぞ?」

 

……お前に逢うまでは忘れてたよ。

それにしても厄介なやつに会っちまったぜ。

えっと、話の内容がわからない読者様方に教えてあげましょう。

遡ること四年前。

俺こと北里修也はその時期はまだ研究所にいて芳川もいた。

芳川の知人からの依頼でこの最強さんの能力の詳しい検査内容を教えてくれという依頼があった。

博士は全く興味を示さなかったが、俺は興味があった。

俺と同年代でしかも俺と同じくらい強い能力者と言うではありませんか。

興味津々だった俺は芳川から控室の場所を教えてもらい、そして速攻で行った。

ついでに涼音は爆睡してたから置いてきた。

んで、控室のドア開けたらついびっくりしてこんなことを口走ってしまった。

 

『……もやし?』

 

『………ブチッ』

 

それが運のつき。

見事に堪忍袋の緒がプチンッといった一方通行は暴走しちまった。

 

『誰がモヤシロリコンセロリ野郎だァァァァァァァァァァ!!!!!』

 

『そこまで言ってねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!』

 

『くかっくかきけこかかきくけききこくけきこきかかか―――――――』

 

『怖いって怖いって!!嫌だ!来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

んで、一方通行(アクセラレーター)サンは施設を一個ぶっ壊しても尚暴れ続けるので

仕方なく、能力を奪い停止させたってことだ。え?なんで一週間も奪ったかって?施設一個ぶっ壊されたんだぜ?当然の報いでしょ?

まぁ、なんだかんだで俺が勝ったって言えるのだろうかは怪しいが俺の心の方には深いトラウマとなっている。

精神面では負けですね。はい。

んなこと言ってもこの最強さんは許してくれないだろう。

 

「今すぐここで愉快なオブジェにしてェ所だが……。生憎、こっちも暇じゃないんでなァ。また今度にしといてやる。」

 

よかった~……。

コイツと本気で戦ったら軽く半径一キロはぶっ飛ぶかもしれねぇからな……。

と、安堵をついてた俺に一つの疑問が出てくる。

……そう言えば

 

「実験、なのか?」

 

俺の質問に一方通行は黙り込んだ。

 

「……お前、そこまでして無敵になりたいのか?お前が殺してるのはモルモットじゃなくて生きた人間なんだぞ?」

 

そう四年前に一方通行(アクセラレーター)が研究所に訪れて暴れまわった後に、芳川と……たしか天井博士?だっけ?

その二人が話してる内容の中でレベル6がなんやらとかで気になって色々と調べてみたことがあった。

調べた結果が『量産異能者『妹達(シスターズ)』の運用におけるレベル5一方通行(アクセラレーター)のレベル6への進化(シフト)方法』

内容を見る限り、無茶苦茶にも程があった。

国際法で禁止されてるクローンを2万体も大量生産した挙句に、全員を実験で殺す。という内容だった。

最初はどうかと思った。でも、こんな非人道的実験が政府に知られたらどうなるかわかったもんではない。

だが、よくよく考えればこの学園都市がそんな大規模な実験を無視するわけがない。

じゃぁ、学園都市そのものが推奨して実験を進めてることが分かった。

なら、止めても無駄。だからあの時は何も言わなかったが……。

 

「……俺にはお前がどうなりたいのか、何をしたいのかわからない。でも、ホントにそれでいいのか?」

 

「……うるせェ。黙ってろ。」

 

俺は一方通行(アクセラレーター)に一歩、歩み寄る。

 

「どうせ学園都市が関わってる実験だから何にもいわねぇーと思うなよ?俺はお前がやってる事は犯罪だと思ってる。」

 

「……うるせェ。」

 

俺は白々しい態度を続ける一方通行(アクセラレーター)への苛立ちが体を動かす。

素早く右手を出し、一方通行(アクセラレーター)の胸ぐらをつかむ。

 

「……それがお前のやりたいことなのかよ!お前の望むものなのかよ!」

 

もちろん、普通の奴が一方通行(アクセラレーター)に触れたら確実に死ぬだろう。

ベクトルの操作。それが学園都市最強の能力だ。

普通なら触れることすらできないだろう。だが、俺にはできる。そういう能力だからな。

 

「………。」

 

一方通行(アクセラレーター)の目をしっかりと見すめる。

だが、その眼はまるで何も信じていないかのようだった。

その態度に俺は苛立ちが抑えきれず、力を込めて言った。

 

「……いい加減気づけよ。バカ野郎………。」

 

俺は、こいつがどんなに非人道的実験を好んでやろうが嫌いになれないのだ。

はっきり言って、俺はこいつを友達と思っているのかもしれない。

自分では表面的には否定をしている。それはわかる。

でも、コイツと戦った時。初めて能力を使うことが楽しいと感じれた。

それ以来、俺は心のどこかでコイツを友達だと思ってたのだろう。

自分と同じ年くらいで、自分と同じくらいの強力な能力を持っている。

それで自分より自由なコイツに憧れてたのかもしれない。

 

「お前にはわかンねェよ……。」

 

その一言を聞き、俺は掴んでいた胸ぐらを離し、レジの方に向かう。

手早く会計を済ませ、いまだに缶コーヒーがたくさん入っている籠を持っている一方通行(アクセラレーター)を横目に入れコンビニを後にする。

 

「……絶対に終わらせるからな。」

 

自分の為、一方通行(アクセラレーター)の為。

確かにその二つかもしれない。だけど、本当にそれだけかはわからない。

自分が知っていながらもクローンではあれ、2万人も殺されるのに無視をしては後味が悪い。

一方通行(アクセラレーター)の為はただ、救いたいだけかもしれない。

自分の力が世界そのものを敵に回し、本当にすべてを滅ぼしてしまうかもしれない。

チカラが争いを生むなら戦う気も起きなくなるような絶対的な存在になればいい。

たぶん、アイツはこう思ってるに違いない。

何故わかるかって?決まってる。俺も一度だけ考えたことがあるからだ。

だが、涼音の一言によって問題は解決されたけどな。

 

『怖いのはチカラじゃないよ?自分を守りたいから相手を傷つける心だよ。』

 

たぶん、涼音は何も考えずに言ったんだろう。

だが、確かにそうなのだ。

自分が自分を守りたいが故に相手を攻撃する。

当たり前だ。傷つくのは誰だって怖いし、嫌だ。

でも、人と向き合うには傷つかなきゃわからないことだってある。知れないことだってある。

そして傷つきあって、分かり合う。

でも、それができない奴がいる。それが俺であり、一方通行(アクセラレーター)だ。

守る力が強いすぎる。だから、みんな怖がるし倒そうとする。怖いものが近くにいたら逃げ出すか追っ払うだろ?

それと一緒さ。

だから、尚更これ以上犠牲を出すわけにはいかない。

涼音の言葉を一方通行(アクセラレーター)に届けなきゃいけない。

だけど、俺の言葉じゃ足りない。

 

「……俺じゃ、駄目なのか。」

 

俺にはそれだけの言葉はかけれない。

 

 

 

 

 

学校での日常

 

 

 

 

 

 

「ふぁ~……。」

 

「だらしないわねー。せめて口に手くらい当てなさいよ。」

 

「わりぃ。」

 

本日、午前7時30分から学校に登校する俺は欠伸をするが吹寄さんにお叱りを受けるというとこから始まる。

昨日の一方通行(アクセラレーター)の件で色々と考えてつい、夜更かししてしまった。

まぁ、納得のいくような考えは一切出てこなかったけどな。

 

「今日の授業なんだっけ?」

 

「聞いても意味ないでしょ?いっつも寝てるって聞いてるし、大体クラス違うでしょ。」

 

「あー、そうだったな。」

 

違うクラスの吹寄だがいつも一緒に帰るし、てかほとんど一緒な気がする。

何だかんだで結局クラスが一緒。と錯覚してしまう始末だ。

 

「おっはよー!修也!」

 

後ろから不意に挨拶が聞こえるので後ろを向く。

 

「おはよう。エアーマン。」

 

「エアーマン違うわ!!」

 

コイツの名前は風元大祐(かぜもとだいすけ)

俺のクラスメートでレベル2の風使いだ。

少しめんどくさいノリで接してくるが、決してわざとやってる訳ではないので憎めない奴だ。

通称エアーマン。

 

「お!?吹寄さんじゃないですか!?今日も御綺麗で。」

 

と、往来で吹寄に跪くエアーマン。

 

「また貴様か……。」

 

少しご立腹の吹寄さん。

ちょっと、エアーマンが苦手らしい。

 

「そうです!またです!またなのです!」

 

「はいはい……。さっさと何処かに消えて。」

 

「そ、そんなぁ~。いっけっず~w」

 

ゴンッ

 

ついに吹寄の頭突きスペシャルが火を噴いた。

流石にあれはウザいな。

 

「行くわよ!北里!」

 

「はいはい……。」

 

エアーマンはあまりの痛さに悶絶して、言葉も出ないようだった。

吹寄の頭突きは想像を……いや、次元を超えて痛いのだ。

 

「北里も一応風紀委員(ジャッジメント)なんだから、あんな風紀を乱すような奴を注意しなさいよ!」

 

「ははっ。残念だな。俺は風紀委員(ジャッジメント)としての仕事は始末書しかしてない!」

 

正確には違うけどね。

 

「まったくだめじゃない。」

 

吹寄は大きくため息をつく。

まぁ、俺はこう見えても風紀委員(ジャッジメント)なんだが……。

俺が風紀委員(ジャッジメント)に入る代わりに出した条件は三つ。

凶悪犯罪の解決協力。その事件解決によって発生した始末書を書く。そして、パトロール。

まぁ、それでも忙しいっちゃ忙しい。

パトロールは毎日気分でちゃんと最低でも一回は出て行ってる。

凶悪犯罪はそこまで起きないが、出るときはちゃんと出て解決。そのあとの始末書だって書いてる。

まぁ、さっきみたいに風紀を乱す行為を粛清するのは俺の仕事に含まれていない。と言うわけだ。

流石に暴行とか脅迫の現場を見たら止めに行くけどな。

 

「北里君。おはよ。」

 

「あ、雪広さん。おはよ。」

 

「雪広さんおはよう。」

 

「吹寄さんおはよう。」

 

後ろから来たのはエアーマンではなく、雪広夜空さんだ。

覚えてる人はいるでしょうか?

Episode7に出てきたモブきゃ……いや、クラスメートだ。

あの日からだろうか、なんだかんだ言って色々交流がある子だ。

 

「さっき、あっちの方で風元君が頭押さえて倒れてたけど何かあったの?」

 

どうやらまだ吹寄の頭突きスペシャルが効いているようだった。

 

「あぁ、気にすんな。得はないから。」

 

「え、あ、そう……。」

 

戸惑いを見せる雪広さん。

 

「おっと、もうこんな時間だぜ。さっさと行こうぜ。」

 

「うん。」

 

「は、はい!」

 

俺は一応、無遅刻無欠席なんだぜ?

ま、ここまで来たからには皆勤賞目指します。

 

 

 

 

 

side修也end

 

 

 

 

裏の日常

 

 

side涼音

 

 

 

「おきろー!すずねー!」

 

ちーちゃんの声が鳴り響く。

こんな大声で叫ばなくても私は聞こえてるよ。

 

「涼音!起きなさい!!」

 

体を揺らされる。

だが私は負けずと「あと5ふ~ん」と言い続ける。

 

「早くしなさい!ご飯冷めるよ!」

 

「ご飯!?」

 

「うおっ!?」

 

私はご飯という単語に反応して飛び起きる。

 

「……おなかへった。」

 

私のお腹からはだらしなく、ぐぅ~とお腹が鳴っている。

 

「ご、ご飯ください。」

 

「なら、さっさと顔洗って服着替えてリビングの方に来なさい。」

 

「りょ、りょーかいです!」

 

私は全力疾走で洗面所に向かった。

そして、洗面所につき、冷たい水で顔を洗う。

そこで思考がさえてきたので、ここについて説明をしようかな。

ここは学園都市の第八学区に存在する、アパートの一角。

私たち『メロディ』のアジトだ。

実際は他の学区にもたくさんあるが、ここは一番居心地がいいのでよく利用してる。

 

「ぷふぁー。」

 

私はタオルを取り、顔をごしごし拭く。

 

「……よし!」

 

私は今日一日分の気合を入れ、リビングに向かう。

リビングに入るとそこには新聞を読みながらコーヒーを啜っているりーだーとキッチンで何かを焼いているちーちゃん。

ちぃーちゃんの居るキッチンからいい匂いがしてきた。

匂いから察すると、どうやら今日の朝食はフレンチトーストみたいだ。

 

「おはよ。りーだー。ちーちゃん。」

 

「早く起きなさいよね。今日は大事な任務があるんだから。」

 

「ごめんごめん。」

 

私が椅子に座るとちーちゃんがフレンチトーストを置いてくれた。

私は空腹が頂点まで達していたので、すぐにがっつく。

 

「ふぉーむぇむむーふぁー、きょふむふぁもふぁもんふぁの?(そーいえばりーだー、今日の依頼はどんなの?)」

 

「えーっと、確か重要な機材を運ぶらしいぜ。」

 

「……さっきのでよくわかったわね。」

 

私は口の中に詰まってるパンを牛乳で流し込む。

 

「ふぅ、よし!準備かんりょー!」

 

「何が準備完了よ?服を着替えなさいよ。」

 

「あ……。」

 

これが私たちの日常。

暗くて怖い世界の中、懸命に生きている。

 

 

 

 

 




なんか短くて済みません……。

次回、高校に入学です!!

原作まで遠いな……(汗)
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