とある反則の能力窃盗者   作:林檎

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アイツが出てきます。


Episode.3 幸せの後の悲劇

 

 

「うにゅー……食べ過ぎた……。」

涼音はちょっとだけ膨らんだおなかをさすりながら満足げな顔を浮かべる。

「さすがに食いすぎだバカ。太るぞ。」

「へっへーん!私はいくら食べても太らないんだな!」

いや、研究所では配給分しかないからそんなに食ってないだろ。

俺たちは吹寄の家で飯をご馳走してもらった後、時間が時間だったのでさっさと帰ることにした。

んで、あともう少しで研究所だ。

「しゅうくん。」

「……なんだ?」

「せーちゃんいい人だったね。」

「あぁ。」

涼音はこう見えて案外人見知りだ。

芳川が出て行って代わりに鈴木さんが入ってきたときもなかなか心を開かなかった。

まぁ、あんな辛気臭い研究所に何年もいたら人見知りくらいにはなるだろう。

おっと、もう着いたか。

「涼音。着いたぞ。」

「うん!」

ん?なんか様子が変だな?

明かりがついてない……。

俺たちは中に入るため門のほうに向かう。

「なっ!?」

「……え?なにこれ……?」

俺たちの目に飛び込んできたもの……。

無残にも殺されている門番の姿。

そして、何かに突っ込まれたようにこじ開けている門。

「何があったんだ……?」

「……しゅうくん。中の方から叫び声が……。」

俺には聞こえなかったが涼音にはなにかが聞こえてるようだ。

「……博士が危ない!?急ぐぞ!涼音!!」

「……え?う、うん!!」

俺は博士がいる研究所へ向かった。

向かう途中、色々な施設が破壊されたりしていた。中には死んでいる人もいただろう。

「くっそ……!!何があったんだってんだよ……。」

博士は俺たちの命の恩人だ。

俺たちを上層部から守ってくれてたのも知ってる。

「博士……生きててくれ……!」

 

 

 

 

 

 

 

「なんだよ……?これ……?」

俺も目の前に広がるのは、崩れきって瓦礫しかない研究所。

何かの薬品に引火したのか、所々に炎が舞い上がっていた。前まで住んでいた場所とは思えなかった。

「……しゅうくん!!あっちの瓦礫の下から声がする!!」

「わ、分かった。」

俺は涼音の言うとおりに瓦礫を退かすとそこには博士がいた。

「博士ッ!!」

「ゴホッゴホッ……。しゅ、修也君かね……?」

「はい!何があったんですか!?」

博士は血まみれだった。

くそっ!!誰がこんなことしたんだよ!?

「私ももう長くない……。落ち着いて聞いてくれ……。」

博士は白衣の内ポケットから一つのUSBメモリーを取り出した。

そして、そのメモリーを俺の手のひらに置いた。

「これは……?」

「これは君と涼音君の研究結果だ……。」

「なんでそんなものを俺に……?」

「とりあえず大事に持ってくれ……。そして、その中身をみといてくれ……。」

「ま、まってください!どういうことなんですか!?」

「それだけは渡さないでくれ……あいつらに……。」

その言葉を残すと博士の全身の力は抜け、倒れこむ。

「博士!?博士!?」

「はかせ!?」

俺と涼音は同時に声を上げる。

「そんな……ウソだろ……?」

「嘘じゃねーよ。」

聞き覚えのない声と同時に俺の背中に強烈な衝撃が走る。

「――――っ!?」

俺はその衝撃とともに数メートル先の壁に激突する。

「ぐはっ――――!?」

「しゅう―――んっ!?」

俺の名前を叫ぶ前に涼音はドレスを着た女に睡眠薬らしきものを染み込ませたハンカチで口と鼻を覆われ気を失う。

「涼音ぇ!!」

「リーダー。この子がターゲットだったわよね?」

「あぁ。」

「あっちの子はどうするの?」

「上からの命令だと処分してもいいらしいが……ガキを殺すのは俺の趣味じゃねーな。」

「誰だ……てめぇら!涼音を返しやがれ!」

俺は立ち上がり怒鳴り声をあげる。

「俺たちはスクール。学園都市の暗部だ。」

暗部だと……?

「てめぇーが……博士を……天上博士を殺したのか!?」

「あぁ、そうだ。」

こいつが博士を?こいつが?こいつが?コイツガ?

 

 

ハカセヲコロシタ?

 

 

「ふざっけんなああああああああああ!!」

俺は体から電撃を出し、男に向けて放電する。

すると、男の背中から六枚の翼が出てくる。俺の放った電撃は一枚の翼で防がれた。

「な……に……?」

「お前じゃあ、俺には勝てねーよ。第0位の能力窃盗者(スキルスチール)。」

「くっそたれがあああああああああああああ!!!」

俺は男に向かって走りこむと一筋のレーザーが俺の右肩にあたる。

「なっ!?」

俺は弾き飛ばされ地面を三回ほどバウンドし、数回転がり止まる。

「ぐあぁ……イテェ……。」

「ちょっとガキには刺激が強かったか?」

「てめぇ……何しやがった……!?」

「炎から出てる光をレーザーにしただけだ。」

「そんなこと……できるわけ……―――」

「俺の未元物質(ダークマター)に、常識は通用しねぇ。」

未元物質だと……?

「俺の能力言ってなかったよな?俺の能力はこの世に存在しない物質を生み出し、操る能力だ。」

くそ……。痛みで演算に集中できねぇ……。

「お前の能力は痛みや演算を阻害するものがあればすぐに演算ができなくなって能力が使えないって報告が入ってたからな。例え、相手の能力を奪う能力でも負ける気がしねえ。」

「涼音を……返せぇ……。」

「まぁ、ガキだから負けても仕方ねぇだろ。じゃぁな。」

「待ちやがれぇ……」

俺はゆっくりと立ち上がり男を睨む。

「はぁ、ガキは寝てろよ。」

パァンッ!!!

大きな銃声とともに俺の腹部は赤く染まった。

「――――――なっ!?」

俺はその場に倒れこむ。

「いくぞ。」

「いいの?あの子生かしておいて?」

「だから、ガキを殺す趣味はねぇ。それにあの傷だったらもう長くはねぇよ。」

男とドレスを着た女は涼音を連れて闇の中に消えていった。

「まてぇ……!」

俺の意識はここで途切れた。

 




垣根君の能力がいまだによくわからない。
誰か教えてください。できればキャラも。
てか、戦闘シーン難しい。
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