面白くないです。
side修也
パンッ!!
「お、おかしなマネすんなよ?」
ここは第七学区にあるとある郵便局。
なぜかそこには銃声が鳴り響く。
郵便局で銃声と言ったらまぁ、あれしかないよね。うん。
強盗ってやつだね。
とりあえず、なんで俺がこんな目に会ってるのか回想モードでご覧ください。
〜二時間前〜
キーンコーンカーンコーン
俺は学校の終了のチャイムと同時に目覚める。
「ふぁ〜……。やっと終わった……。」
「今日も盛大に寝てたね。」
俺は声のする方に振り向く。
そこには俺のクラスメートで学級委員の
「なんだ……いんちょーか……。まぁ、授業が退屈だからな……。」
「よく言うね……。僕は授業について行くだけで疲れるよ。」
「よく言うぜ。学年2位のくせに。」
「1位の北里君に言われたくないね。」
だって仕方ないだろ?
ここの学校で習ったことはすべて5歳の時にはできてたもん。
「あ、そういえば彼女が探してたよ?」
「彼女じゃねぇ。吹寄は友達だ。」
ニヤニヤするな。キモイ。
まぁ、あの日から吹寄とはすばらしいほど仲が良く。
一緒に帰ることもよくある。
そんなことをしていると噂というものは怖くあっという間に『吹寄制理属性耐性を持つ北里修也』や『頭突き耐性』などよくわからない噂が流れた。
この中学三年間吹寄と同じクラスにはならなかったが何をしているのかは予想がつく。
「そういえば、今日吹寄の勉強見る約束だったな……。」
吹寄の学力はお世辞で言ってもいいとは言えない。
まぁ、学校のレベルが低いから順位的には悪くはないのだが、吹寄は他人と比較せず
あくまで自分の成績を伸ばしたいらしい。
ま、本音を聞いたところ『小学校も行ってない北里に負けたくない!』だそうだ。
なら勝ちたい奴に教わるってのもどうかと思うが吹寄の性格上そういうのは気にしないみたいだ。
「いいねぇ……。彼女の家で勉強とか……リア充は爆発すればいいのに……。」
「だから彼女じゃねぇ。」
俺はいんちょーの嫌味にしか聞こえないセリフを気にせず、否定することは否定して教室を出る。
靴箱の近くには吹寄に待ち伏せされていて、どこにいただのなんなのお叱りを受けた。
「って、金がねぇや。」
「なによ。いきなり。」
「いや、吹寄に勉強教えるならそれなりの時間がかかると思ってさ。」
「何?私が物覚えが悪いみたいな言い方じゃない。」
「なら、吹寄の家で飯を作ろうと思ってさ。」
「無視?」
「まぁ、食材くらいは買っとかないとなって思ったけど金を下ろすのを忘れてた。」
すると、いきなり吹寄の頭突きが飛んできた。
「はぼっ!?」
「確かに久しぶりに北里の手料理が食べたいわ。」
なんで俺は頭突きをされたんだ?
しかも、なんで何事もなかったかのように話を進めているのだ?
「と、とりあえず、そこに郵便局あるからよってくる……。先に家で待っててくれ。」
「うん。分かったわ。」
吹寄は自分の家の方に歩いて行き、俺は郵便局の方に入っていく。
ホントに頭突きさえなければ可愛いのに……。
「結構いるな……。」
俺が思っている以上に郵便局は混んでいてATMには結構長い列ができていた。
とりあえず、夕飯のメニューでも考えながら並ぶか……。
回想モードoff。
まぁ、あとはお分かりの通りこんな感じになったって訳よ。
「きゃっ……!?」
「おっ、お客も騒がないでくれよな?もちろん逃げちゃだめだぜ?」
さーて、どうするか……。
まぁ、別にこの野郎を捕まえようなんて微塵も思っていない。
俺はそこまで良心の塊でできてはいない。
コイツだって犯罪ってわかっていながら計画練って覚悟して来てるんだ。その辺は褒めてやってもいいくらいだ。
別に人を殺そうとはしてないからそっとしとけばそのうち
ま、人を殺そうとしたら俺が止めに入ればいいことだしな。
それに、
すると、ツインテールの小学生くらいの女の子が男に向かって走りこむ。
そして、男の足を思いっきり踏む。あー、あれは痛いぞ。
男は痛さで一瞬怯むが、欠かさず少女に向けて裏拳をするが、少女はひらりと躱し男の膝を後ろから蹴りながら男のフードを引っ張る。
男はバランスを崩し、地面に倒れこむ。少女はすかさず男の鳩尾を踏む。
「おー。」
俺は思わず声を上げてしまった。
あんな少女でも
「きゃっ!?」
後ろで悲鳴が聞こえたので俺が後ろを向くと小さい女の子が男にナイフを突きつけられていた。
「チッ!何ガキにノされてんだクソがっ!」
どうやらお仲間のようだ。
まぁ、当然だろうがな。
「お前
すると、メガネで美人で吹寄並みの巨乳の人が出てくる。
この強盗さんは冷静みたいだな。なんか犯罪慣れしてるみたいだ。
「二人か……。」
男は仲間を見て『つかえねーなコイツ』みたいな目で見た後、少女に命令をする。
「……仕方ないな。そのバックの中に工具が入ってる。それでATMを取り外せ。」
少女の足元にはもう気絶してらっしゃる男の持っていたカバンがある。
「郵便局に大した額がないこともわかってる。だから、ATMの方を頂こうって訳さ。」
なぜか知らないが男は淡々と自分の計画を教えてくれた。
まぁ、狙いは悪くないね。
それにしても、人質がいるのが一番面倒だな。
あの女の子を連れて逃亡したら
まぁ、あの強盗さんがロリコンじゃないことを祈っておこう。
ビィーッ!!ビィーッ!!ビィーッ!!
郵便局内に響く警報。
数秒後郵便局の防犯シャッターが閉まる。
おいおい。客の命より金が大事だってか?すばらしい判断だな。
すると、部屋の奥の方から警備ロボットが出てくる。
「セキュリティー信号ヲ受信シマシタ。侵入者ヲ排除シマス。武器ヲ捨テテ床ニ伏セテクダサイ。」
やっべ。なんかいつも見てるドラム缶と違って変形しててかっこいい。
「面倒なことを……。」
すると、男はポケットから何かを取り出す。そして、それをロボットに投げつける。
その投げたものはロボットに当たり、ロボットはなぜか砕けて爆発する。
「……っなにが……?」
よく見ると巨乳姉さんが女の子をかばって、背中にはロボの破片が突き刺さっていた。
どうやら、あの少女がロボの陰に隠れ、接近しようとしていたみたいだ。
「そんな……どうして……?」
「手の内が……わからない間は……突入しない……。……覚えておきなさい……。」
お、いいこと言うね。
「し、しっかりして……」
少女が言い切る前に男が少女の顔面を蹴る。
「お前、警備ロボに隠れて妙な事してやがったな。」
そして、倒れている少女の足を踏む。
「あぎっ!?あぁあァあ!?」
あー。ありゃ、足が折れるぞ……?
「あのバカみたいに俺がヤられるとでも思ってたのかよ?ナメやがって。」
……もうそろそろ行くか。
「軽率な判断で人質、それに怪我人。挙句の果てには自分も怪我をする。」
「!?あぁ!?誰だ?」
「誰か……。通りすがりのレベル5のドロボウだよ。」
「は?レベル――――」
俺は男がしゃべりきる前にテレポートで間合いを詰める。そして、人質の女の子と風紀委員の女の子を連れて男から少し離れた場所に再度テレポートする。
「――――な!?」
「ま、見てたけど。一人前どころか半人前以下だな。お嬢ちゃん。」
「あなたは……?」
「ま、そこで見てな。」
俺は女の子の頭を一回撫でて立ち上がり、男の方を向く。
「まさか高レベル能力者が居ようとは……。」
「ホント、運がないな。お前。」
「チッ……。でもお前の能力はテレポート……。間合いを取れば問題はなさそうだがな……。」
「はぁ……。これだから三下は……。」
「は?」
「誰が。テレポートだけが能力って言った?」
「え?」
俺はベクトル操作でスピードを上げて男に近寄る。
そのままのスピードで男の顔を持ち、壁に叩きつける。
「かはっ――――!?」
「ちょっと痛かったか?ま、手加減はしてるぜ?」
「クソ!なんで手がつかめねぇ!?」
ま、ベクトルの操作で掴めないようにしてるだけなんだけどな。
「さて、前がポケ●ンのサ●シ君の生まれ変わりだったら耐えられるかもな。」
「は?な、何言ってるんだ――――――!?」
「10万ボルト〜!」
「あぎゃあああああああああああ」
安心しな。アンペアは低く設定してるから死にはしねーよ。
「突入!!」
その掛け声とともに大勢の
はぁ、吹寄になんて言おうか。
「ほい。これで大丈夫だ。」
俺は少女の足を離す。
「すごい……。ホントに治ってますの……。」
「ふぇ〜……。」
俺が立ち上がると巨乳のお姉さんが立ち上がる。
「ありがとね。あなたが居て良かったわ。」
「いえいえ。俺は余計なことをしただけですよ。」
「えっと。
「北里修也です。よろしくです。」
俺は椅子に座っている女の子二人の方を向く。
「北里修也だ。よろしくな。」
「
「
花飾りの女の子はぺこりと頭を下げる。
「んじゃ、俺は用事があるんで。帰ります。」
俺は固法さんに頭を下げて帰ろうとすると、肩を持たれる。
「待って。あなた、
「え?」
「話を聞いて。」
俺は言われるがままに話を聞くことにした。
固法さんの話によると、
まぁ、つまり……。
「俺に抑止力として入ってほしいと?」
「そういうことね。」
んー。そうだな……。
確かに
ていうことは涼音の捜索にも役に立つということだ。メリットは十分にある。
しかし、研修期間が長い。そんなことしてる暇が……。
「確かにおいしい話ですけど。だけど、研修なんてしてる暇は俺にはないですよ?」
俺は放課後を街の散策、涼音を探すための情報収集に当ててきた。
できるだけ、これを続けていきたいと思ってる。
「そこは大丈夫。あなたはレベルも高そうだし……。それに私って案外
「……そうですか。まぁ、俺はできるだけ自由に行動しますよ?」
「結構よ。それでもこっち側にはメリットがあるわ。」
ははっ。
「じゃぁ、今度の土曜日に第二学区のある
「りょーかいっす。」
さて、涼音捜索に新たな第一歩だ。
この後、遅くなった俺に吹寄がキレて理由も聞かずいきなり頭突きをされたことは言うまでもない。
白井さんの口調書きにくい。