オラリオにドラマを求めるのは間違っているだろうか 作:龍神王聖人
不定期とはいえ、待っていた方に申し訳ありません。
なるべく更新頻度が上がるよう努力します。
さて、一言いっときます。次回でこの章のエピローグをほのめかしましたが、あれは嘘だ。
描いてる途中でアイディアが生まれましてーーー実はこれが遅れた原因だったりするーーーこのまま終わらせてもな~、と思いまして、少しこの章を延長する事にしました。
では、楽しめるかどうかはわかりませんがどうぞ!!
雨が真っ暗な夜の闇から、降り出し始めてきた。
中央付近へ移動の中に降り出した雨は土だった道を泥へと変えて走る俺達の体力を奪って行く。
行く先々で遭遇する魔物を俺は途中で拾ってきた二本の刀を二刀流で構え『ソードアート・オンライン』の『ソードスキル』で無双していく。ガーレさんも折れた武器を捨て、予備の野太刀をもって一撃必殺の攻撃を魔物に浴びせる。
そうして、魔物を一掃していく中、遂に山の中央付近に到着した。
「こ、これは!!」
「なんですか!?これは!?」
中央にたどり着いて見たもの、それは、
『グオオオオオオオオオオッ!!!!!』
堅そうな鱗、大きく開きながら放喉を叫ぶ口、そして、巨大な翼。
「なっ!?飛竜じゃない!?そんなバカな!、何故ここに!?」
「えっ?ーーーまさか!!こいつは!?」
「暗がりで見間違えたか、あるいは恐怖でそこまで思考が回らなかったか・・・。いずれにせよ、あんな、怪物の前だ、無理はない。
かつて古代から世界全人類の討伐の悲願にして、世界全人類の恐怖。世界に科せられた世界四大冒険者依頼(グランドクエスト)の一角。
漆黒の鱗に覆われた身体、胴体よりも遥かに大きい漆黒の大翼、そして、彼の英雄の一撃により潰された片目。これらの特徴に当てはまる魔物はただ一体。
その名は
『隻眼(せきがん)の黒竜』!!」
ガーレさんは忌々しそうにつぶやいた。
リヴァイアサンを発見した時にも思ったことだが、前世では只の一般的な高校生として日常を謳歌していた俺にとって、この体験は恐らく一生忘れることはないだろう。何せ、原作に出てくる世界三大冒険者依頼の内の二体に1日で遭遇したのだから、忘れられるはずがない。
『グオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーー!!』
黒竜は徐に満点の夜空に向かって咆哮を放つと、辺り一面に地響きと台風のような暴風が吹き荒れる。
「うおおおおおぉーーー!!何じゃこりゃー!」
聞いてねーーー!!転生先で十歳過ぎ辺りに世界最強の黒竜と遭遇とか、どーなってんだよ!?「不幸だーーー!」と某とあるに出てくるツンツン頭の少年が叫ぶ台詞を叫びたい!マジで叫びたい!
「くっ、リキト!!早くこっちにつかまれ!!」
咆哮に翻弄され吹き飛ばされうになり暴風や地響きに翻弄される俺にガーレさんがそう叫んだ。目の前にガーレさんの手が突き出された
暴風に翻弄されながらも俺は何とかその手に捕まると、一瞬、黒竜と目が合った。
そんな中、ガーレさんは俺の手が掴まるのを確認するとドワーフらしい豪快な力で自分の懐に抱き寄せ、俺を庇うように屈んで暴風を凌いでいく。
しばらくして咆哮がやむと共に激しく吹き荒れていた暴風も段々と収まって行った。
その時、ガーレさんは風が吹き止まない内に南側へと走り出した。
「っ!!、ガーレさん!?」
「・・・言いたいことは後で聞く。今は黙ってな。」
驚きの表情を浮かべ叫ぶ俺にガーレさんは小声で制すその表情は険しい。
黒竜に気づかれる前に、一時退却のようだ。
退却の中、次第に風は収まる。だが、次の瞬間、
『ガアアアアアアアアアアーーーーーーーーー!!』
遠くから音の早さで咆哮が迫り、その衝撃で水しぶきを上げなが辺りに暴風と共に再び地響きが起きる。リヴァイアサンが咆哮を放ったのだ。
先程に比べて、やや弱めの地響きは直ぐに収まるが、咆哮合戦を繰り広げた直後、凍るような緊張感が辺りを漂いはじめた。
そんな中でも、咆哮に呑まれるわけでもなく、ただ、黒竜から離れるために走る足を動かし続ける。咆哮によって吹き飛ばされた破片が右腕に突き刺さり、ガーレさんは苦痛に表情をしかめながら俺を引っ張る腕を左に持ち替えながらも、額には玉のような汗を流す。そして、前を見据えて、怪物たちから放たれるプレッシャーに耐えながら、走っていた。
『グオオオオオーーーーーーーーーーーー!!』
しかし、黒竜は真後ろに迫っていた。
思わず、その光景に目を見開いてしまう。そしてそれは俺だけに限った話ではなく、腕を引っ張るガーレさんも思わず目を見開いたまま竦んでしまう。
そして、それが命取りとなるのを一泊置いて感じ取り行動を起こすが、すでに振り下ろされた巨体な爪が俺達に迫ろうとしていた。
ーーー間に合わないっ!
俺は一瞬でそう悟ってしまった。あの迫り来る巨大な爪からの攻撃に。
ガーレさんを見ると、苦虫を噛み潰したような表情で黒竜を睨んでいた。
疾風の如く迫り来る巨大な爪が遅く感じる。しかし、俺達の体は動かない。変わりに今までの思い出が次々と蘇ってくる。
ーーーああ、これが走馬灯か。
ここに来て冷静になった思考でそんな事を思う。
やがて、振り下ろされる巨大な爪は俺達を引き裂くーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーことはなかった。
ーーーーーーゴオオオオ
次の瞬間、振り下ろされる巨大な爪と俺達の間に何かが割り込んで来た。
「っ!これは!!」
「なんだ!!何が起きた!?」
俺達はその光景に驚きの声を挙げる。ガーレさんは状況に追いつけなさから、俺は見覚えの有りすぎる光景(・・・・・・・・・・・)に。
「・・・須佐能乎」
それはこの世界には無いはずの能力でNARUTOの世界に登場する写輪眼の上位型、万華鏡写輪眼で稀に出てくるらしい能力だった。
あと、何話か続く予定です。
ナルopの「sign」や「ホタルノヒカリ」を聞いていると書く活力が湧いてくる今日この頃。