オラリオにドラマを求めるのは間違っているだろうか   作:龍神王聖人

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遅くなりました。

 これからも力が続く限り頑張ります。


第二話 外国からの来客

 翌日、俺は村の峠にある港町『栢』に来ていた。

 

 今朝、朝食を済ましていると鍛冶場の上司にして師匠のような存在である、ガーレさんから呼び出しがあった。

 呼び出しに答えて鍛冶屋の前まで来ると、ガーレさんがその家の前に待ち構えていた。

 理由を聞くと、港町から客が来るらしく、この村まで案内して来てほしいそうだ。なんでも、ガーレさんの昔からの知り合いらしく、今日、その知り合いが訪ねると手紙に書いてあり、こんな山奥の村にわざわざ訪ねてくるのだから案内を寄越すべきだと思って、今回、俺に白羽の矢がたったそうだ。

 

 まあ、そんなこんなで客を迎えるために来たわけだが、

 

「・・・相変わらず、ウチの村と違って規模が小さいのに活気あるな~。」

 

赤いレンガ作りの港に湾を囲むように上から見ると三日月型に似た形をしている。港に建つ建物も赤いレンガが多く、赤く目立ち、それを遮る山は北の方しか無く港を遮るものがない(南は潮の流れで出来た砂浜が広がっている)から船旅の目印の一つとして旅人や船乗りからは別名『目印の港』とよばれている。

 

 

 そんな港でも悩みはある。

 赤く目立つには目立つものの、あくまで分岐点であって、岩礁も多く、決まったルートしか大型船は通れないし、港の沖にはオラリオのダンジョン程ではないにしろ強力な海魔が多く生息している為、外から寄ってくる船は用事がなければ、なるべく避けて通るべき港として世界的に有名である。因みに世界にこういった事情を抱える港があるのは、ここを含め三カ所あり、そのなかで一番貿易関連の景気が悪いらしい。

 

 だが、事実は違っているらしく、観光客や輸入品はともかく、腕の立つ漁師のおかげで漁業が盛んで多少は活気があり、景気はどちらかといえばいい方らしい。

 

 

 まあ、話がそれたが、結局、俺が何を言いたいかというと、ガーレさんの客は陸路を使わず、こんな風評の立っている海路を使ってこの港町にわざわざどんな用事で来たのか。そんな疑問が湧き上がっていた。

 

 海路で来るということは相当腕に自信があるか、かなり強いのだろう。少なくともオラリオの冒険者くらいには。

 

 

 まあ、そんなこんなで答えのでない考えを巡らせても仕方ないので、取りあえず、客が乗って来るであろう大型船を待つことにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 遠くから船の到着を知らせる音が辺りに響き渡る。

 

 小さな船の形をした大型船が徐々に近づくにつれて大きさが増して、遂に港に錨を下ろした。

 

 やがて、船から渡り橋が掛けられ、種族が統一されていない船員や客たちが降りてくる中、ただ者ではない雰囲気をかもしだす人たちが降りてきた。

 その人たちは、三人組で種族が統一されていない。その人たちの中でも一際目立つオーラを放つ男性がこちらを見ると人の良さそうな笑みを浮かべると近づいて話し掛けてきた。

 

「やあ、君がガーレさんが言っていた案内役かい?」

 

芝居がかってそうな両手を広げニコニコと微笑みを漏らしながら近づいてくる男性(イケメソ)に若干、苦手意識を持ちつつ、此方も返答を返すことにする。

 

「はい、ガーレさんに言われて来ました。」

 

無表情で簡素な返しに苦笑いを浮かべる男性(イケメソ)。

 

「そうかい、それは大変だったね。でも、もう一踏ん張り頼むよ。」

 

しかし、苦笑いを浮かべながらも、肩に手を置きながら労う。

 

「はい、そうですね。では、村まで案内します。」

 

「よろしく頼むよ。・・・ところで君、俺とどっかで会ったかな?」

 

「いえ、直接会うのは(・・・・・・)始めてです。」

 

そして、俺もこのイケメンに見覚えがあった。

 

「ところで、自己紹介がまだだったね。」

 

そう、この人は、

 

「俺の名前は・・・・・」

 

原作にも、出てきて、何気に重要な(多分)位置にいて、

 

「ヘルメスだ。これでもヘルメス・ファミリアの主神をやっている。」

 

美の神フレイヤに並ぶ、もっとも喰えないイケメソクソやろうだった。

 

これが、神ヘルメスとのファーストコンタクトだった。

 




ヘルメス登場の回でした。

さあ、いよいよ物語は動きだすのか?
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