オラリオにドラマを求めるのは間違っているだろうか 作:龍神王聖人
ではどうぞ。
数日後、
ーーーゴゴゴゴゴゴゴッ
「ん?なんだ?」
突然、地面が唸るように鳴り響く。
「気のせいじゃn・・・キャ!」
一年前に森で出会った狐人の少女がしゃべっている途中で思わず悲鳴をあげた。
夕食時、太陽が地平線に沈む『逢魔が時』と呼ばれる時間帯にそれは起きた。
辺り響く地鳴り。今朝から港町『栢(かしわ)』の方向から乱れていたチャクラもさらに激しく乱れ、鳥は港町とは逆方向へと逃げ惑う。
そして、次の瞬間、この地一帯に激しい揺れが襲った。そして、それと同時に叫ぶ声が挙がった。人類種(ヒューマン)や亜人種(デミヒューマン)でもなく、それは『魔物』、否、ここまでくれば『怪物』だろう声が海の方角から聞こえてきた。
その声は見た目が子供であるとは言え中身が良い年こいたおっさんであっても分かるほど、恐ろしい声だった。
俺の脳裏にある単語が瞬間的によぎったが今はそれどころではないため、後回しにする事にした。
滝を登りチャクラコントロールの修行(滝の頂上で休憩)を一旦やめて、修行仲間の狐人『ルナール』という亜人種の少女とその場で別れて村へと急いだ。
村に着いたあと、村の状況は緊急を要していた。
何故なら、地震の影響で村は家々の大半が崩壊し全体的に壊滅的被害を被っていた。そして、住人も夕食時で家の中にいたため、生き埋め状態になっていた。
「早くしないと・・・・・」
被害が拡大してしまう。それに今日はタイミングが悪いことに、両親が帰って来ていて家にいる。一応、冒険者だから大事には至らないと思うが、転生してから、今まで日常を仮にも家族として常に過ごしていたから、心配になるのも自然である。
「おーい!大丈夫か!?」
「利希都、怪我はない?」
すると、心配をよそに、両親が普通に救助活動をしていて逆に心配された。・・・まあ、当然っちゃ、当然何だが
・・・・なんというか、気恥ずかしさ?がある。
そんなことをよそに、俺は両親に大丈夫と告げ、「師匠のところも見てくる」と言いかけたところでそれをやめた。
なぜなら、
ーーーバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ
と、隣の家から音が聞こえると、
ーーーバッキーン
と崩れた加屋から師匠が人を抱えながら出現した。
「『出現した』とはなんだ『出現した』とは。まるで怪獣みたいな扱いはヒドくないかい?」
「師匠、ナチュラルに大地の文字を読まないでください。
誰だって、あんなど派手な登場したら怪獣映画みたいじゃないですか。」
「? 怪獣えいが?なんだそれは?」
「気にしないでください。」
「気になるからな?寧ろ気にしない方がおかしい」
「さて、俺は灯台まで行って上から全体の様子を見てきます」
「あ、おいこら待て!」
俺は師匠の言葉を華麗に無視しながら、被害状況の確認のため、灯台に行くことにした。
因みに何故、港町の方に行かなかったのは、当然、起きていてもおかしくない津波を避けるためである。
そして、俺は見た。
灯台から見た景色は以前来たときと違って様変わりをしていた。
遅れるかもしれません