オラリオにドラマを求めるのは間違っているだろうか   作:龍神王聖人

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注意:過剰かもしれませんが、震災関係のトラウマ注意です。


第六話 元凶Ⅰ

 

 栢の岬灯台

 

 この灯台は基本的に船乗りを導く建物で、高さ約七メートル、幅約三メートルの大きさがあり、その建物の展望台からは、半島故に西には今は地震?(チャクラの流れに生物特有の奴を感じ違和感を覚えた為)で起きた津波?いや、この場合高波だろう。によってあったはずの港町は水の中。東と南側は広範囲の大海原が広がっており、盛大に見渡せることができる。

 そこから、見たもの、それは

 

「っ!!、怪物!?・・だと・・・。まさか、あれが?」

 

俺は絶句しながらもその怪物に見入りながら、原作知識を思い出していた。

 確か、ダンまちでは、迷宮(ダンジョン)以外、つまりそれ以外に出現するモンスターは基本的に弱いと記憶している。師匠の話でも原作通りだったし、何より実際に遭遇したモンスターは皆、術を使うまでもなく、チャクラコントロールの応用と体術のみで瞬殺で屠れた。

 だが、今、目の前に、目の前の海で暴れ回る、それは今まで遭遇したモンスターなんて塵にしか見えない程の圧倒的なまでの存在感を放ちながら、今もその馬鹿でかい図体を存分に発揮しながらかなり高い波を発生させている。

 

 

 こんな怪物、魔物(モンスター)がしょっちゅう生まれるダンジョンならいざ知らず、ここはダンジョンがあるオラリオではない。それにここは極東と呼ばれる日本に最も近い地方で迷宮都市からも遠い。それにオラリオ以外に魔物はいるっちゃいるが、ダンジョンに比べるとかなり弱い。こんな怪物、原作(記憶)には・・・・・

 

(っ!!待てよ?確か、居たはずだ。規格外の奴が。確か、名前はーーーーーーー!!)

 

俺はその怪物の名前を思い出すと、栢灯台の岬で見たものを村の住人に伝える為に走り出す。だが、村に近づくに連れて異変に気づく。港町を飲み込んだ高波によって起きる、波の音が村に近づく途中から聞こえてきていた。次の瞬間、嫌な予感がした。俺の顔色も悪いように感じた。そして、自然と焦りながら、大急ぎで走る足を早める。

 灯台と村の間にある森を駆け抜ける。森を抜けるとあとは下る道のりだけ。

 そう思って森を抜けると俺は目の前の光景に愕然とした。

 

「・・・・・嘘・・・だろ?何で?」

 

目の前に広がるは海というよりは山々に囲まれていることから、湖を連想させる。

それでもそこにあったはずの村は港町を飲み込んだ高波によって水の中に沈んでいた。

高波の影響だろうか、港町方面の街道の入口辺りが土砂崩れによって村に入っていた海水をせき止め天然ダムが形成されていた。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・ギリ」

 

悔しさのあまり、思わず歯に力が入り、歯軋り起こす。

世界は非情であった。

 村の惨状は全ての加屋が海に沈み、原形を留めない程に破壊され、畑や実家もガーレさんの家と工房も全てが海に沈んでいた。

 目は熱くなり、涙も出てきそうな程、熱かった。精神年齢が幾ら高くとも肉体年齢?に引っ張られているためか、あるいは本当に・・・。熱さを冷やすために海水で顔を洗い、気合いを入れ直そうとし、手で海水をすくい上げると、偶然、濁りが薄まった手のひらの水面が自分の目を映した。

 それを見て、目を見開き、静かに驚いた。そこに映っていたのは勾玉を一つだけ浮かんだ紅い瞳だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少しだけ驚いたあと、俺は水面の上をゆっくり走り出す。辺りを見渡しながら。

 

「っ!!」

 

村の集落にもっとも近い山の方から人の気配を感じ、山へ向かう。

だが、近くで自然ではない、水を立てる音が聞こえた。辺りを良く見渡すと、そこには幼い顔立ちの少女が溺れかけていた。

 ここらでは見かけない顔立ちをしていて、おそらく、港町方面から流されて来たのだろう。

 俺はチャクラコントロールで水面を歩きながら、その少女を水の中からすくい上げると、少女は気絶してしまった。

 とりあえず、覚醒したばかりの瞳でチャクラの特徴を見ると、少女は小人族(パルゥム)だとわかった。

 

 

 そして、俺は水没した村の水の上を少女を抱えながら走り出す。

 

 村のみんなが避難したであろう東の山に向かって。




過剰でも注意は流す派です。
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