オーラント王を倒したあと、俺はせっかく景色が奇麗な場所にきたんだからということでボーレタリア王城4に来る前に かぼたんに作ってもらったお弁当を食べている。
「うお!この弁当旨いなぁ。
かぼたんなら将来はいいお嫁さんになれそうだ」
あの神殿のどこに調理場があったのかは気になるが、このお肉や新鮮な野菜をどうやって入手したんだろうな。
まぁ一応あの神殿は人が生活してるんだし、どこかに農場のような場所があるんだろうと適当に納得する。
「かぼたんが俺のお嫁さんになってくれたらなぁ~」
まぁ、あんなに可愛いのに俺なんかじゃ釣り合わないか。
さて、飯も食ったし帰るとしますか。
要石に触れて神殿に帰ってみたが、かぼたんの姿は見えない。
「いつも俺を迎えてくれてたのにいないとなると寂しいな。
まぁ、忙しいのかもしれないな」
そして次に俺が選んだのはボーレタリア王城の要石のすぐ隣のストーンファング坑道の要石だ。
弁当箱は、かぼたんに返してくれるようにトマスに頼んだし気持ちを切り替えて行くとしますか。
「名前通り鉱山だったのかな?」
俺は周囲を見渡してとりあえず要石のそばの階段を登ることにした。
「この滑車は……止まってるけどこれはエレベーターの類かな?」
上に進めばいいようなので動いていないエレベーターのワイヤーを掴んで登り、上を目指す。
そして道なりにすすんでいく。
「なるほどこの場所の地形は大体把握した」
このエリアのあちこちから聞こえるツルハシの反響音でこの坑道の構造を理解した俺はデーモンへと一気に向かうことにする。
途中に溶鉱炉があったが鋼の肉体を持つ俺にはそんなものなんの障害にもならなかった。
そのまま溶鉱炉の中を歩いて進むと、またもや現れた王の公吏を瞬殺して先へ先へと進む。
「ここがボスのいる場所か。
俺にはわかるここのボスは弱いってな」
霧の壁に入って進むと現れたのは巨大なクモ『タカアシ鎧蜘蛛』。
なぜか糸と炎を吐いてくる珍しいクモだった。
「クモに限らず虫ってのは火に弱いと思ってたんだがな」
俺は突っ走り、タカアシ鎧蜘蛛の背後を取った。
タカアシ鎧蜘蛛は前にしか攻撃してこないようで俺が後ろにいるのに前に向けて炎を吐いてばかりいた。
「知能がないのか……いやこの巨体だから移動ができないのかもな」
少しばかり哀れに見えるが俺の拳はあっさりとこいつの命を刈り取った。
おまけ かぼたんside
「あれ、ルウソさんは?」
さっきまで神殿の隠し部屋に作ってた畑に水をやってたけどルウソさんの気配がしたからすぐに戻ってきたのに。
「やあ、黒衣の火防っ娘。
彼ならストーンファング坑道へとデーモン退治にいったよ」
な、なんてことでしょう。
人外の私が彼と接することができる数少ない時間をこんなことで無駄にしてしまうだなんて
「この弁当箱を君に返すように頼まれてたから返すよ」
お弁当はきれいに食べられた上に洗ってありますね。
ルウソさんったら丁寧な人です。
「あと彼も君がいなくて寂しがってたぞ」
「そう言ってたんなら少しくらい引き止めててくださいよ!」
つい勢いで返された空の弁当箱をトマスさんに投げつけてしまった。
はぁ、トマスさんには悪いことしちゃったな。
でも私の中でルウソさんはそれ位、大切な存在となっているのです。
「はぁ……ルウソさんに会いたいよぅ……」
というわけで神殿にはどこかに隠し部屋があってそこで、かぼたんは畑を作ってるんだと思います。
水もどこかにあるんでしょう。デーモンがはびこる世界といってもエリアに出たら死体だらけで血が飛び散ってカラスや虫がいるだけがこの世界ではないでしょうし。
でも腐れ谷はデーモンが現れる前からあんなだったみたいですけど商人の婆さんなんかはどうやって生活してるんでしょうね?