炎に潜む者を倒した俺は一旦神殿に帰ってきていた。
今回は俺専用の武器まで手に入ったし最高だったが、かぼたんの顔がどうしても見たくなったからな。
しかし最高神のすすめでこの世界に来たがここまで充実した生き方ができるとは思わなかったな。
前の世界ではずっと一人だった……
しかしまた、かぼたんは要石の前にはいなかった。
さすがにさびしくなってくるよ。
だが俺がそんなことを考えてると突然俺の視界が誰かの手によって遮られた。
「だーれだ?」
こんな可愛いことをしてくれるのはまさか!?
「かぼたん?」
「はい、正解です♪」
やはり声の主は、かぼたんだった。
こんな可愛い悪戯をするなんてずいぶんと、かぼたんとも打ち解けてきたな。
「あの……ご迷惑じゃなかったですか?
なんかさっきルウソさんが帰ってきたときにお出迎えが出来なかったのを見て寂しそうだった、とトマスさんが言ってたので私なりに元気づけようと思ったのですが」
か~わ~うぃ~いぃ~♪
可愛いよ、かぼたん!それが迷惑なわけないじゃないか!!
「ありがとう、かぼたん。
おかげで元気が出たよ。
でも俺が帰ってきたときに必ず出迎える必要はないんだよ。
俺も夜にはこの神殿に帰ってきて寝るし、その時にでも会話ができればいいんだし」
「ううん、ルウソさんといっぱいお話がしたいから♪」
はぁ、やっぱり癒される。
こんなに可愛いのになんでこんなところにいるんだろうな。
「さて、俺もかぼたんに会いたかったから帰ってきたけど今日はもう一体くらいデーモンを倒しておきたいからもう一度言ってくるよ」
あぁ、急に表情を曇らせるかぼたん。
そんな残念そうな顔をしないでくれよ。
「じゃあ私もいきます!
さっき出迎えできなかった分、次のデーモン戦ではご一緒させてください!」
「うーん、気持は嬉しいけど俺は かぼたんに怪我してほしくないんだ。
それに次のデーモンはエリアの長だから強いデーモンみたいだし」
まぁ、俺が本気で守ってれば、かぼたんが怪我することなんてないだろうけど。
「私はこれでも強いんですよ。
だから一緒に行かせてください!」
まぁ、そこまで言うなら連れていってみるか。
「わかった。
じゃあいっしょに行こうか」
「はい♪」
そんなうれしそうな顔を見れるならもっと早くにつれてっても良かったかもな。
そうして俺と かぼたんはストーンファング坑道の最奥の神殿、竜の墓に向かった。
「ギャオォォォォォ!」
そこにいたのはこの世界に来てすぐに出会った俺を一度殺したデーモンだった。
「かぼたんこいつは半端なく強いぞ。
俺が、かぼたんに神殿に召喚されたときコイツに一度殺されてんだ。
俺の後ろから出るなよ!」
かぼたんを連れてきたのはやはり失敗だったか。
そう思っていたのだが……
「ルウソさんを殺したようなデーモンは許せません!」
かぼたんはとんでもない量のソウルを体の中で練り上げ、『竜の神』に歩み寄る。
俺もこの世界に来てけっこうな和のデーモンを倒してきたからソウルというものがわかってきたが かぼたんの中にあるソウルの両はとんでもなかった。
「ギャオォォォォォォォォ!」
「うるさいうるさいうるさーい!」
かぼたんは飛び上がり『竜の神』の眉間に手をめり込ませた。
するとその瞬間、『竜の神』のソウルが失われていくのが俺にはわかった。
否、かぼたんにソウルが吸い取られているようだ。
やがて『竜の神』はソウルを吸い尽くされてその体を霧のように霧散させて消えた。
「ぷぅ、ごちそうさまでした♪」
「かぼたんって強いんだねぇ」
俺がそう言うと、かぼたんは笑顔で
「恋する乙女は強いんですよ♪」
いや、それは答えになってないのでは……
というかそれより かぼたんは好きな人がいたのか……俺に出来るのは見守るだけかもな……
まぁ、そんなこんなで俺は、いや俺達は二体目のデーモンの長を撃破した。
「(ルウソさんもこれで私の気持ちに気づいてくれるとうれしいな。
てへっ♪)」
かぼたんは何やら嬉しそうな顔をしている。
彼女が幸せならそれでいいか。
はい、かぼたん最強伝説のスタートです♪
これは原作にもある設定(拡大解釈しすぎですけど)ですし、かぼたんが『吸魂』の魔法でデーモンを食べちゃいました。
ソウルの操作ができるんですからソウルの塊でもあるデーモンを吸収するのも容易いのでしょう。。
これからはもっと仲良し展開になりますがルウソは、かぼたんの気持ちには気づかないというスタンスでやっていきたいと思います。