自分で書いててそう思いました
「ル~ウ~ソ~さ~ん!」
「ぐふぅ!」
塔のラトリアから要石で神殿に帰ってきたのだがそのタイミングを狙っていたかのように俺は かぼたんの背後からのタックルで突き飛ばされたのだった。
「「あ」」
そして忘れていたが塔のラトリア行きの要石のある場所はボーレタリア王城行きの要石などとは違い、少し階段を上った場所にあるのだ。
つまりそこでタックルをされた俺と かぼたんは一緒になって落下の最中というわけだな。
だが、
「どっせーい!」
女性の悪戯を全力でフォローするのが男というものだ。
俺はかぼたんを抱き抱え、空中で体を回転させ、見事に足からの着地を成功させた。
俗に言うお姫様抱っこというやつだ。
「はわわ、ルウソさんすいませんでした!
私ったらうれしかったものでその……つい」
「気にするなよ。
俺は かぼたんのそういうところも気に入ってるってるんだ。
いつでもタックルしてきてくれてもいいぞ」
「もう、私はそんなタックルばかりするようなはしたない女じゃありません!
さっきのはその……たまたまですよぅ」
かぼたんは頬を膨らませて抗議するが俺に抱っこされたまま言っても可愛いだけだな。
「ところでルウソさん。
その人形はどうしたんですか?」
かぼたんは俺の背中の荷物袋に入った人形を指して言う。
「ああ、これは塔のラトリアにいたボスを倒したときに手に入れたおまけだよ。
この人形を組み立ててソウルを中に入れれば新しい命を作れるんじゃないかと思ってね」
「でもこれって部品がすくなくないですか?
手足のパーツがやけに短いような」
「あ、本当だ。
この人形の制作してた奴を途中で殺したからパーツがどこにあるかわからなかったからな。
あるだけ持ってきたんだがやっぱ足りなかったか」
まだがパーツが足りなくとも俺ならうまく組み立てることもできるけどな。
かぼたんと二人して地べたに座り込んで組立を開始する。
そして人形完成!
あとはこの『愚か者の偶像』を倒して手に入れた『人形のデモンズソウル』を中に入れれば。
「ほーら出来た。
可愛いじゃないか。
デモンズソウルを入れたら継ぎ目もなくなったしこれは本当に人間みたいだな」
「でもルウソさん。
この人形子どもみたいですね」
完成した人形は部品が足りなかったので構造自体をかなりいじったのだがその結果年齢が6歳くらいの小さい人形になっているのだ。
パチッ
「お!眼を開けたな。
俺が誰かわかるか?
お前の生みの親なんだが」
人形はしばらく俺をジッと見つめて突然
「パパ」 と言った。
「「パパ!?」」
そして、かぼたんを見て
「ママ」
たはは、こりゃまいった。
たしかに俺はこの人形を作ったがまさかパパとはな。
やっぱこの世界にきて正解だったよ。
かぼたんの方を見てみれば
「私がママ?私がママ?私が…私が……」
先ほどのお姫様抱っこをしたときとは比べものにならないくらい真っ赤になってうわごとのように同じことを繰り返す。どうしたんだろうな?
「パパ~♪」
そして人形は座っていた俺の膝に乗るとそのまま寝てしまった。
「こりゃしばらくは動けないな。
ところで かぼたん。
この子の名前どうする?」
「へっ?
わ、私ですか?」
かぼたんも組立を手伝ったんだし、俺にはネーミングセンスなんてないからな。
かぼたんにつけてもらえればいい名前になるだろう。
「……では私とルウソさんの子どもということでルカというのはどうでしょう?」
「お、いいなそれ。
よし、お前の名前は今日からルカだ。
よろしくなルカ」
俺の膝の上で小さな寝息を立てるルカの前髪を撫でながら俺もだんだんと眠くなりゆっくりと船を漕ぎ始める。
「かぼたん、俺眠くなったしもう寝るわ」
「じゃあ私もご一緒に♪」
かぼたんも俺の肩に頭を乗せて眠りについた。
こうして俺は今日のデーモン討伐を終えて寝ることとなった。
今夜はいい夢が見れそうだ。
子どもができました。これで二人の中が進展するといいですね。
最初は人形に入れるデモンズソウルは『審判者』とか『不潔な巨像』とかにしようかとも思いましたが、それでもありだったかもしれませんね。