嵐の祭祀場について思ったことは荒れ果てた場所だということだ。
とにかく瓦礫やらなんやらといったものが散乱しており、もちろん死体も転がっているのだがそのほとんどが白骨化しているのはボーレタリア王城よりはましだろうな。
入ってすぐの門のような場所に骸骨がいたのだがルカの練習相手としてソウルの光をぶつけたら一撃で死んだ。そして最初は気づかなかったがその骸骨の隣にはなんと驚くことに生きた人間が立っていたのだ。
どうしてさっき倒した骸骨はこの男を襲わなかったんだろうな。
「おいお前ら、どうやらまともな人間みたいだな。
こっちへ来い話がある」
「パパ、あの人絶対悪い人だよ。
気をつけてね」
俺もルカの意見には賛成だが、数少ないこの世界での生身の人間なので話を聞いてみることにした。
「俺の名前はルウソ・ズンモデ。
そしてこっちが友達の かぼたんと俺の娘のルカだ。
あんたはこんな所で何やってるんだ?
ここにはさっきの骸骨がうじゃうじゃいる所だぞ」
「私はサツキ、父の形見を求めている。
もし見つけたら教えてほしいんだが『誠』の銘を持つ刀を探してここにいるのだ。」
「ふーん、いまのこの世界で刀探しとは随分とのんびりしたことしてるんだな」
「まぁな。
あれは主を選ぶ刀だ。
常人に使いこなせるものではないだろうからな」
てことはこの男、サツキは常人じゃないってことか?
勘弁してくれよ、最近エリアで出会う人間でまともな奴に会ってないんだよな。
「じゃあおじさんはまともじゃないの?」
やっぱルカは聞いちゃうか。
そりゃそうだよな。こんな怪しげなおっさんはまともには見えないし……
「きぃさぁまぁー!
言ってはならないことを言ったなぁぁぁぁぁぁー!」
「危ない!」
かぼたんが咄嗟にルカを庇ったから事なきを得たが、サツキは突然大声をあげたかと思ったら、どこからか取り出した刀でルカを切りつけてきた。
「『誠』を求める者でまともな人間なんているわけないだろぉぉぉー!
このガキをぶっ殺してやるぅぅぅー!」
サツキの攻撃はこれまでに戦ってきたデーモンと比べても劣らないほどの驚くべき鋭さを持っていた。
だが
「娘が襲われて怒れないような奴がパパを名乗れるわけねぇだろうがぁー!」
俺の愛用の武器、ゴッドハンドはいつもよりも輝きを強め、サツキの胸を貫いた。
そして人間だと思っていたサツキは死体を残さず死んだ。
「これはもしやデーモンに近づいていたのかもしれないな」
「ルウソさん、そんなのは放っといてとりあえずお昼にしませんか?
ちょうどお弁当を用意してきてるんです♪」
「わーい、お弁当♪お弁当♪」
嵐の祭祀場に来てからあまり時間がたっていない。
というかサツキとローリング骸骨一匹倒しただけで要石の近くから動いていないのだが、辺りには危険な敵もいないようなので俺達は弁当を食べることにした。
やはり かぼたんの作るお弁当は旨い!
かぼたんの手料理はもう神のレベルと言えるほど旨すぎる!!
しかもこのお弁当はルカも手伝ったと言うではないか。
「ほらパパ、あーん♪」
「あーん♪」
「ルカもママのお手伝いしたんだよ。
美味しいでしょ♪」
「うん美味しいよルカ」
ルカの頭をなでてやると嬉しそうな顔で俺にすり寄ってくる。
そして かぼたんの方を見てみれば何やら顔を赤らめてキョドキョドしていた。
「かぼたんもどうだい?
ほら、あーん♪」
「へっ!?
わ、私もですか!
……では、あーん♪」
かぼたんがじっとこちらを見ていたのでルカに食べさせてもらっている俺が羨ましいのかと思ったが違ったのかな?
まぁ、嬉しそうにしてくれてるし結果オーライということで。
「あー、お腹いっぱいだよ。
二人ともありがとう。
美味しかったよ」
弁当を食べ終わった俺達は食後の休憩としてしばらく横になることにした。
しかしここは風が強いから肌寒いな。
ルカは子どもらしく寒さなんかへっちゃらのようで、先ほど倒した骸骨の死体を蹴って転がして遊んでるようだ。
うんうん、たくましく育ってるなぁ♪
しかし要石で嵐の祭祀場に来てから全然進んでないのにお弁当ってのもどうなんだろ。
まぁ、せっかくなので明るいうちにテントを張って今日はここで夜を明かすことにするか。
そうして今夜の食事に期待しながら俺は食後の昼寝をするのだった。
これもまたデモンズソウルへの愛が生み出した作品です!そしてサツキは嵐の祭祀場2で『誠』を取った後にわざわざ戻ってくる話を書くのが面倒なのでここでパチンとしちゃいましたw
それにしてもエリアで一夜を明かすのも斬新でいいかもw