目が覚めた俺は体が青く透けていた。どういうことだ?おれは死んだのではないのか?
考えてもわからないので周囲を見渡してみる。何人か人の姿が見える。近くにいる自分と同じく体が青く透けている男に話しかけてみることにしよう。
「すまない。
ここは一体どこなんだ?」
「へえ、また一人裂け目に入ったのか。
デモンズソウルを求めたか?それともこの国を救おうとでも?
ハハハハハ……。
まぁ、お望みのデーモンならこの要石の先にたあんといるぜ。
さあ、行けよ。
そのために来たのだろう?この呪われたボーレタリアに」
そのあとは男は静かになってしまった。何やら心が折れてしまったのか表情には絶望しかなかった。
まあ、地名はわかった。ここはボーレタリアという場所か。そしてこの要石という石に触れることでデーモンのいる場所までいけるのなら話は早い。さっさと行って倒して来よう。
だがその前に他の連中にも話を聞いてみるとするか。
今度は近くにいた大きな袋をいくつも置いている男に話しかけた
「すまない。
この場所について詳しく教えてくれないだろうか」
「やあ、新しく入ってきたのかい。
俺の名前はトマス、あんたは強そうだしデーモンを倒しにきたんだろ?
俺はあの災厄のあと気がついたらこの神殿にいたんだよ。
妻も娘もデーモンに殺されちまったんだろう。
でも俺は戦えないからせめて何かデーモンと闘うあんたの役に立ちたいんだ。
あんたさえよければ持ちきれない荷物の番をさせてくれよ」
トマスと名乗った男は笑顔で俺に話しかけてきた。
これまで俺は笑顔を向けられたこともなかったのでこの男の何気ない行為に胸を打たれた。
「ああ、俺の名前はルウソ・ズンモデ。
この世界を救いに来たんだ。
それと荷物が増えたときは利用させてもらうよ」
「ああ、その時は任せてくれ」
そして次は近くにいた鍛冶屋の爺さんに話しかけた。
「ん?新顔か?てえことは客じゃな?ワシはボールドウィン。
しがない鍛冶屋じゃ。
とにかくワシのところにソウルを持ってこい。
武器が欲しければくれてやるし、鉱石があれば武器を鍛えてやろう。
お前さんの安い命とワシの貴重な生活のためにのう」
この爺さんも口では自分のことを第一に考えたことを言ってるように見えるが内心では俺のことを心配してくれているようだ。
「今は武器もソウルも鉱石もないからまた今度頼むことにするよ」
「そうか、じゃが勘違いするなよ。
別にお前さんのことが心配なんじゃないんじゃからな!」
ふむ、これがツンデレというやつか。この爺さんは言う事と態度が違う人のようだな。いい人のようだし好感が持てるな。
最初に話かけた要石の前で座り込んだ男と違って荷物番のトマスと鍛冶屋のボールドウィンはいい人のようだ。
こんな人たちがいるならオレもこの世界を救いがいがあるというものだ。
とりあえずこの神殿の人たちへの挨拶もそこそこに俺は要石に触れ、最初のデーモンが待つ地へと向かった。