読んで楽しむデモンズソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

35 / 58
腐れ谷1

「昨日の海水浴は楽しかったなぁ~……」

 

 

 俺は今最後のステージとなる『腐れ谷』に来ているのだが、このエリアってすごい気持ち悪いんだよ!!

 

 ウジョウジョ、グチャグチャと気味の悪い虫やヘドロなんかがあり、湿気のために服が肌に張り付く感覚も気持ち悪さを増長している。

 

 まったくデーモンもこんなところに住みつくとはなんてことだ。

 

 

「あ・な・た♪

 そんな現実逃避してないで早く進みましょ」

 

 しかし今回も俺の愛しの かぼたんと二人で攻略に来ているのだ。

 

 

「かぼたんは元気だな。

 俺は確かに強いけど、この気持ち悪いステージは見ただけで心が折れそうだよ」

 

 

「そうかもしれませんがここのデーモンは弱いみたいですからあっさり倒せると思いますよ。

 とにかく進むしかないんですから元気出してください」

 

 

「かぼたんに言われたら元気でるなぁ~」

 

 

 今回ルカはお留守番だ。

 

 誘ったんだが新たな魔法の実験をすると言うので置いてきたわけだが一体何の魔法を実験いてるんだろうか?

 

 

 しばらくは道なりに進むがここの住人は特に気持ち悪いな。

 

 ボーレタリア王城の奴隷兵や一般兵は見た目は人間っぽいし、ストーンファング坑道の鱗肌の工夫は鱗以外は普通だったし、だけど奴らと違ってここの連中は顔が鳥のくちばしのようにとがっている。

 

 しかも死んだふりして来るもんだからうっかり背後から攻撃をもらいそうになってしまったよ。

 

 もちろんそのあとは死体を見つけたら必ず頭部を踏み砕くようにしているから生き返って襲ってくることはなくなったが。

 

 

 だが、しばらくして俺らは足を止めた。

 

 俺もこの気持ち悪い腐れ谷の景色にもだいぶ慣れてきたがこれは嫌だ。

 

「……まるでトマトみたいに膨れたダニだな」

 

 

「そうですね。

 これは吸血ダニですね」

 

 

 現れたのはダニだった。

 

 この腐れ谷特有の生物なのかもしれないが気持ち悪い。

 

 トマトだと思えば美味しそうに見えるかもと思ってみてもやっぱり気持ち悪い。

 

 

「それでも先に進まなきゃいけないし潰してみるか」

 

 仕方がないので愛用のゴッドハンドで殴りつけると破裂し、辺り一面に血の雨を降らせた。

 

 

「Oh フレ~ッシュ!

 ……って全然フレッシュじゃねえ!

 気持ちわる!!

 なんか最強の肉体を持つ俺でさえ毒にかかりそうなくらいに気持ち悪い」

 

 

「もしよければ料理にしてみましょうか?

 見た目はトマトっぽいですし、多少グロテスクな物ほど食べたら美味しいって言いますし」

 

 

「いやいやいや!

 いくら、かぼたんでもこいつを料理なんてできるわけないって!

 とにかく先に進もう。

 こんな腐れトマト虫なんてもういいからさっさとこのエリアから出たい」

 

 

 吸血ダニを潰してしまったために一面血で染まっているがそこは我慢して先に進むことにした。

 

 そして下に降りる道があったので降りようとしたところで俺は止まった。

 

 

「あなた、どうしたんですか?」

 

 

「かぼたんも耳を澄ませてみろ。

 何か聞こえないか」

 

 

カサカサカサカサ

チューチュー

 

「ネズミですか?」

 

 

「ああ、これはどうやらこの下にはネズミが大量発生しているらしい。

 何か広域殲滅手段でもなければネズミに噛まれてしまうぞ」

 

 

「それならいい方法があります♪」

 

 

 かぼたんは俺に少しの間離れているように言って、ネズミが大量発生している場所の真上に位置する場所に立つと突然、かぼたんを中心に奇跡の波動を感じた。

 

 

ギェェェェェェェェェェー!

 

 

「どうですか?

 以前『吸魂』で吸収したストーンファング坑道のデーモンの長『竜の神』のデモンズソウルで『神の怒り』という奇跡を身につけておいたんです♪」

 

 

「おぉ! それはすごいな♪

 なんかネズミ以外にも悲鳴のようなものが聞こえた気もするけどとりあえず先に進めるようになったし そろそろ行くとしようか」

 

 

 通路を降りる途中に誰か人がいた形跡があったが死体は無いしたぶん誰かの忘れものなんだろうと思った。

 

 道中に出てくる敵にしては異様に強い巨大腐敗人もいたが俺が殴るとあっさりと死んだ。

 

 そしてまたもや腐れトマト虫こと、吸血ダニがいたが、かぼたんの『神の怒り』で始末し、最後にまた現れた巨大腐敗人も倒し、いよいよデーモンの待つ部屋に入った。

 

 

グチャグチャグチャグチャ

にゅりゅにゅりゅにゅりゅにゅりゅ

 

 

「うわ、気持ちわる!」

 

 

「うわー、私もさすがにこれは受け付けません」

 

 

 ここのデーモン『ヒル溜まり』はヒルの集合体といったデーモンだった。

 

 だが近づかなければ話にならないのでヒル溜まりの近くに飛び降り、ゆっくりと近づいてくが、

 

「あぶねぇ!」

 

「キャッ!」

 

 

 ヒル溜まりは長く伸ばした触手のような腕でいきなりかぼたんを薙ぎ払おうとしてきやがった。

 

 咄嗟に突き飛ばしたおかげで、かぼたんに怪我はないが俺の嫁さんを狙うとはいい度胸じゃねえか虫のくせに!!

 

 俺が再びヒル溜まりに視線を向けるとまたも、かぼたんを狙ってヒル溜まりはヒルの塊を投擲してきた。

 

 

グジュグジュニュルニュル

 

 

「いやぁー!

 あなたー!取って取って取って取ってぇー!!」

 

 

「かぼたぁぁーん!」

 

 

 なんとも特殊なプレイだがたくさんのヒルに体中に張り付かれて、かぼたんは地面を転がりまくっていた。

 

 

「こうなりゃ元を断つ!」

 

 

 かぼたんにくっついているヒルの数が多いので俺はヒル溜まりを直接殴りつける

 

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらぁー!」

 

 

 しばらく殴り続けるとヒル溜まりは霧となって消滅し、かぼたんについていたヒルもきれいさっぱり消えていた。

 

 

「すいません、足を引っ張ってしまいましたね……」

 

 

「気にするなって。

 それより俺の方こそ守れなくてすまなかった」

 

 

「いえ、私の方が無理言ってついてきたんですから仕方ないですよ」

 

 

「だがそれでも俺は俺自身を許せない!

 今日のデーモン退治はここまでにして今日はもう神殿でゆっくりしよう」

 

 

 とりあえずそこらにアイテムがたくさん落ちていたので回収して俺達は神殿へとも戻ることにした。

 

 お、この釘バット『グレートクラブ』ってかっちょいいな。

 

 俺だと壊してしまうから誰かいる人がいたら使ってもらおうかな。




 私の体験談なんですがネズミ倒すのに『神の怒り』使ったら気持ちいいだろうな、と思ってやってみたら婆さんも殺しちゃったことあるんですよねw

 「あのイカ頭が~」ってセリフも入れたかったんですけどセレンを出せば、婆さんは出す必要はないと思いました。
 それにしてもセレンもずいぶんと綺麗な人ですよね。ガルもイケメンなのかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。