読んで楽しむデモンズソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

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腐れ谷2

 『ヒル溜まり』を倒したあと神殿に戻ろうかとも思ったが、かぼたんが『せっかく二人きりでデート気分ですし、もっと二人きりでいたいです♪』と言うので進むこととなった。

 

 可愛すぎるぞ!

 

 

 で、ヒル溜まりを倒したあと一本道だったのでまっすぐと進んでいったのだが、その先は切り立った崖になっていた。

 

 気付かずに走っていたら落ちてしまうところだったな。

 

 

「あ、横に道がありますよ」

 

 

 かぼたんが示してくれた道を進んでみると火のついた棒を振り回す腐敗人がいたがあっさりと撃破。

 

 そして下まで降り立った。

 

 

「うわっ!

 ここって毒の沼みたいだな。

 かぼたんは大丈夫か?」

 

 

 腐れ谷2は足元は一面毒の沼で足場になりそうな小島が少しあるだけという暗くて広くてとても気持ち悪い場所だった。

 

 それに池や湖と違って底が泥なので歩くたびに脚がグッポグッポと沈み込み、敵に襲われても転がって回避することができなくなっているな。

 

 俺はもちろん普通に沼の中だろうと自由に歩けるし、走れるけど かぼたんは大丈夫なんだろうか?

 

 

「わ、私にもちょっときついかもしれません……うぷっ」

 

 

 毒にかかってしまった かぼたんは吐き気を感じ、その場でしゃがみ込んでしまった。

 

 

「ほら、無理すんなよ。

 俺はお前の旦那様なんだからもっと頼れよな」

 

 

 しゃがみ込んだ かぼたんを抱っこしながら先を進むことにする。

 

 ようするに以前もやったがお姫様抱っこだな。

 

 

「あ、あの……あなた、その……恥ずかしいです……」

 

 

 蚊の鳴くような小さな声で訴えてくるがそんな可愛らしい声を聞いてしまっては尚更下ろしたくなくなってしまうではないか。

 

 しかも涙目で上目使いのおまけ付きとな!?

 

 

「まーまー、このまま先へ行こうじゃないか」

 

 

 かぼたんを抱えたまま進むと途中で馬鹿でかい包丁を持った黒いファントムの女が襲ってきた。

 

 かぼたんを抱っこしているので両手が使えなかったので仕方なく蹴り飛ばしてやった。

 

 足は手の三倍の強さなだけあって、黒いファントムはいつもの三倍の勢いで壁まで吹き飛んで霧となって消えていった。

 

 

 毒の沼は俺の体力を奪っていくが最強の身体を持つ俺を弱らせるには至らない。

 

 それに今の俺は かぼたんをこの手に抱いているためものすごい勢いで精神力が回復しているのだ。

 

 愛の力ってやつだな。

 

 

 道中にいた巨大腐敗人も蹴り殺し、最初の霧の壁を抜けたあたりで人がいた。

 

 こんな沼で生きてる人に会えるとは思わなかったな。

 

 

「ああ、あなたは正気の人なのですね。

 私はセレン。

 西から来ました」

 

 

「俺はルウソ・ズンモデだ。

 こっちは俺の妻の かぼたんだ」

 

 

 近寄ってみるまでセレンと名乗った女性は沼地にある小島に座り込んでいるのかと思ったが何やらこの人地面に埋まってるのだ!

 

 毒の沼に埋まっても平気だなんていったいどんな修行を積んだんろうな。

 

 

「夫婦でデーモン退治ですか。

 仲がよろしいんですね。

 私はこの地に第六聖女アストラエア様と弟のガル・ヴィンランドがいるという噂を聞いたのでを探しています」

 

 

「第六聖女ってのは知らないけどその探している弟さんの恋人かな?

 こんな地にデートだなんて変わった人たちなんだな」

 

 

「あなた、それは違うわ。

 アストラエアさんとガルさんはこのボーレタリアが色のない霧に包まれてすぐにやってきた人たちだけど恋人ではなかったですよ。

 もっとも恋人にもっとも近い関係でしたけど」

 

 

 かぼたんは長いこと神殿で火防女をしていたから知っていたようだ。

 

 俺は詳しくは知らないけど。

 

 

「それは本当ですか!?

 私はここに二人がいるという噂を聞いてすぐに直接ここまで歩いてきたので楔の神殿には行ってないのだが貴方は二人に会っていたのか」

 

 

「はい、なんか見てるこっちが恥ずかしいくらいのラブラブっぷりでしたよ。

 それでも弟さんはあくまで主従関係ということで通そうとしてましたけど」

 

 

「そうか、あの愚弟もやることはしっかりとやってるのか……

 ではこれも何かの縁だ。

 私もズンデモ夫妻に付いて行ってもいいか?

 弟に父の最後の言葉を伝えなければなりませんので」

 

 

「そいつは構わないさ。

 ところであんた地面に埋まってるみたいだけど大丈夫か?

 この沼って毒沼なんだが」

 

 

 今更だがやっぱり聞かずにはいられないんだよ。

 

 

「ああ、私は毒に強いから大丈夫だ。

 我がヴィンランド家は代々騎士の家系だからこの程度の毒は毒の内に入らないんだよ」

 

 

 そういうものなのか。

 

 だがそうでもないと説明つかないしな。そこは納得しておこう。

 

 

「(あなた、実際にはどうかわかりませんけどガルさんとアストラエアさんはこの地のデーモンの長になったという噂もあります。

 セレンさんは知らない見たいですので無駄に不安にさせたくないので黙ってようと思いますが、あなたには伝えておきますね)」

 

 小声で俺に耳打ちしてくる かぼたん。

 

 確かにそんな話をこの人に聞かせるのは悪い気がするし真偽がはっきりするまで黙っていた方がいいだろう。

 

 セレンを仲間に加えた俺達三人はそのまま進み(もちろん俺は かぼたんを抱っこしたまま)、巨大腐敗人が二匹もいる場所に来たがそこはセレンが瞬殺してくれた。

 

 セレンの持つ剣は盾を無効化する『ブラインド』という特殊な剣らしいが、その切れ味は筆舌に尽くしがたいほど凄かった。

 

 こんな剣を装備しているなんて騎士の家系というのは本当のようだな。

 

 そうして巨大腐敗人を倒したあと二つ目の霧の壁を抜けたところでセレンがキョロキョロと周囲に視線を巡らす。

 

 

「……おかしいな。

 ここには確か薬草などを商っている女性がいたはずなのだが……」

 

 

「休業中なんじゃないのか?

 そもそもこんな谷に買い物客が多く来るとも思えないし」

 

 

「いや、もしかしたらこの谷の最初の辺りに出稼ぎに行ったのかもしれない。

 腐れ谷1の疫病菌を持ったネズミが大量発生している場所の近くでロートスを売って荒稼ぎをしているのを目撃したこともある」

 

 

「でも私たちは会いませんでしたよね?」

 

 

「ああ、俺達は見なかったな」

 

 

 まっ、考えてもしょうがないさ。

 

 俺達が気付かなかっただけでどこかにいたのかもしれないし。

 

 

「そうだな、確かに考えても仕方のないことだ。

 口は悪いが弟とアストラエア様の噂も彼女から聞いていたのでもう一度会っておきたかったのだが」

 

 

 そこで会話は終了。

 

 俺達は適当に作られた腐れ谷の住人の居住区を通りこのエリアのデーモン『不潔な巨像』を倒して一旦楔の神殿へと帰ることにした。

 




 腐れ谷の婆さんは前回の話で死んでしまったので出ませんw

 そしてセレンを少しばかり強くしてしまいました。

 巨大腐敗人をブラインドで二匹同時に相手取るなんて私には無理です! ですがセレンならきっとできるはず!!

 『不潔な巨像』はあんまりにも弱いのでダラダラと一方的に殴る斬るの戦闘なんて面白くないので描写は一切なしにしてみましたww

 それにしてもセレンの「西からきた」発言は曖昧すぎてそんな自己紹介をする理由がわかりませんね。
 『西』というだけでヴィンランド家を現す方角とかなんでしょうかね。

 『東』のシバと関係があるのだろうか……、現在構想中のブレイブルー×ダークソウルの二次創作で、<シバハクメン>無双とかをさせたいと思います♪
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