読んで楽しむデモンズソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

38 / 58
 忘れてた人たちのその後をかいてみました。

 ほったらかしにしていたキャラが多すぎて6000文字超えちゃったので、二話に分けて投稿します。



あの人たちはいま 上

~オストラヴァ~

 

 

「……」

 

 

ウォォォー、グォォォー!

 

 

「…………」

 

 

ウォォォォォォォー!

 

 

「………………」

 

 

 今なおボーレタリア王城1にて足止めを食らっているそうな……

 

 

 

 

 

 

~スキルヴィル~

 

 

「ちくしょうあの騎士野郎め!

 『獣のタリスマン』を奪われたんじゃ戦えないじゃないか!」

 

 

 どうしようどうしよう。

 

 今の俺の戦闘力は限りなくゼロに近い。

 

 しかしこのストーンファング坑道2の横穴は普通にはわからない場所だからここに隠れていればデーモンもソウルの亡者どももやってくることはできないはずだ。

 

 こうなりゃ誰かがこの国を救ってくれるまでここに隠れ住んでやる!

 

 

ガサガサ

 

「誰だ!?」

 

 

 後ろを振り向いて見ても何もいない。

 

 

「ふぅ、気のせいか。

 俺としたことが神経質になってるのかもな」

 

 

ガサガサガサガサ

 

 

 また音が聞こえる。

 

 

 しかも今度は気配もさっきよりも大きく振りかえるのが怖いくらいだ。

 

 

 だが、

 

「この俺をビビらせるんじゃねぇー!」

 

 

 恐怖のためかまともな判断が出来なくなってたんだと思う。

 

 この時振り返らなければもしかしたら助かってたのかもしれないが俺は振り返ってしまった。

 

 そして眼にしたのは

 

 

「フシャー!フシャー!」

 

 

 大量の『結晶トカゲ』だった。

 

 普通こんな展開を誰も予想しないだろ?

 

 俺だってそうさ。だが目の前の光景は現実なんだよ。

 

 

ガブガブガブッ

 

 そして俺は結晶トカゲたちに食われて死んでしまった。

 

 ははは、これまで鉱石目当てで散々殺してきたから俺に復讐するために機会を狙ってたんだろうな。

 

 一匹や二匹ならタリスマンを失くした俺でも素手で仕留めることはできるだろうが現れた結晶トカゲは100匹以上だ。

 

 あぁ、できることなら本物の竜殺しの剣が見てみたかっ……た……な……

 

 

 

 

 

 

~パッチ&ウルベイン~

 

 

 まったく俺としたことが自分の罠にはまってしまうとは情けない限りだぜ。

 

 俺は『ハイエナのパッチ』と言われるくらい卑怯で汚い盗賊商人をやってるんだがついさっき一組の男女を騙して落とし穴に突き落とそうとしたら反対に落とされてしまったんだ。

 

 

「お前は!

 私を騙して突き落とした盗賊じゃないか!!

 早くここから私を出してくれ!」

 

 

 あぁん、なんだ?

 

 後ろを振り向いてみれば、ついこの間突き落としてやった聖職者ウルベインという男が文句を言ってきた。

 

 

「あれはお前が『お宝があるから覗いてみ?』という嘘に引っかかった馬鹿だから俺がお前の装備を再利用してやろうと思っただけじゃねぇかよ。

 俺だって突き落とそうとした奴に逆に突き落とされてむしゃくしゃしてるんだよ!!

 そもそもてめぇがここにいるのも全部てめぇの欲の皮が突っ張ってるからこんなことになったんだし反省しろぃ!」

 

 

「な、私は聖職者だから死者の身に纏う物を神への供物とするために頂戴しようというのは当然の考えだろう。

 お前のような金目当ての盗賊と一緒にするな!」

 

 

「いーや同じだね。

 俺もお前も金のためならなんだってするドぎたねぇ奴なんだ!」

 

 

「ならば勝負するか!?

 私はこう見えても神の奇跡の体現者だ」

 

 

「いいぜ!

 俺もこの家業を続けてけっこう長いから荒事にも慣れてるからよ」

 

 

 ウルベインはタリスマンを、俺は槍と大盾を取り出し(どこから出したかとかは聞くなよ)、戦いの火ぶたは切って落とされた。

 

 

 ……今にして思えばやめときゃよかったと本当に思うんだがあの時は頭に血が上ってたからな。

 

 その後の俺達の戦いは激戦を極め、その気配を察した二刀流の黒いファントムに俺とウルベインは仲良く斬り殺されたのさ……

 

 ふん、笑えねえよな。

 

 

 

 

~ユルト~

 

 

「ふむ、私は助かったのか……」

 

 

 あの男、ルウソとか言う男に吊り籠に入った状態のまま塔から突き落とされた私がだが、下にいたこの地特有の人面虫がクッションとなったことで助かったようだ。

 

 死なずに済んだ代わりに虫の体液で鎧は壊れてしまったがな

 

 

「さて、あの男に復讐するためにもまずはここから脱出するとしよう」

 

 

ガチャガチャガチャ

 

 

「む、開かないな」

 

 

 吊り籠はあれだけの高さから落ちたというのに少し歪んだだけという丈夫さだ。

 

 クッションになった虫の酸の体液がかかったと言うのにいくら殴っても壊れるどころか余計に複雑に歪んでしまう。

 

 これでは中から鍵を開けるのは不可能だろう。

 

 

「結局は外からの助けを待つしかないということか……」

 

 

 私は脱出方法を考えていると足音が近づいてくるのが聞こえる。

 

 

「おーい誰かいるのか?

 誰でもいいから助けてくれないか?」

 

 

 声を張り上げてみるとその足音はこちらに気づいたようで近づいてきた。

 

 段々と近づいてくる足音に耳を立て、どんな人物なのかと思っていたらその足音の正体は私に依頼を出した張本人メフィストフェレスだった。

 

 その特徴的な外見『秘匿者』と呼ばれる者が身につける衣装なのだが、それ以上に目を惹くのが彼女メフィストは身長が130㎝もないため、いつも服の裾を引きづるように歩くその姿なのだ。

 

 実に可愛らしい♪

 

 連絡の取れなくなった私を心配してきてくれたのか?

 

 

「なんとまぁ、ひどい姿だねぇ。

 せっかくあんたが腕のいい暗殺者だと聞いたから私が直接依頼してやったってのになにやってるんだい!

 それと私はこんな外見してるけどあんたよりもずっと長生きしてるんだからその嫌らしい視線はやめな!」

 

 

 腰に手を当ててぷりぷり怒るメフィストの姿に一瞬我を忘れてしまいそうになるが、ここから出してもらうためにも失敗してこんな吊り籠に閉じ込められてることを上手くごまかさなければな。

 

 彼女はソウルの研究の最中に実験に失敗して永遠に子どもの姿のままになってしまったと言っていたがそれでも年齢は私よりも上、つまりとんでもなく可愛らしいロリっ子ちゃんなのだ!

 

 彼女の期待に応えて、ゆくゆくは私と彼女との愛の日々を迎えるためにも上手くしなければならない。

 

 

「ちょっと、聞いてるの?

 私の依頼は今どれだけ達成したの?」

 

 

「そんな事よりメフィスト。

 君は今日も実に美しいね。

 どうだろう、ここで私と愛の語らいをしようじゃないか」

 

 

 メフィストの依頼内容は『ソウルの秘密を知る者の皆殺し』なんだが、実はまだこの国に来て一人も殺していないのだ。

 

 魔女ユーリアは惜しい所まで追い詰めたのだが断罪者ミラルダと王の公吏どもに攫われてしまったからな。

 

 できるだけ話を伸ばしてごまかす方法を考えねば……

 

 

「その態度から察するに、あんた、まだ誰も殺せてないんだろ?」

 

 

「(ギクリ!)」

 

 

「やっぱりね。

 そんなこったろうと思ったよ。

 じゃああんたとはここでお別れだ。

 せいぜいここの虫どもに気を付けるんだね」

 

 

「ま、待ってくれメフィスト!

 私は君のことが!!」

 

 

 だがメフィストは振り返ることなく私から離れていき、

 

「あんたみたいなグズで馬鹿なノロマには興味がないんだよ!」

 

 

 と言い放ってそのまま去って行った。

 

 はぁぁぁぁ♪

 

 メフィストたんの罵りは最高に気持ちいぃぃぃぃぃー!!

 

 しかしこの後メフィストは完全に姿を消し、私は一人吊り籠の中に取り残されてしまった……。

 

 




 スキルヴィルの結晶トカゲによる逆襲というネタを思いついたので書いてみましたw

 パッチとウルベインはなくても良かったかな。

 ユルトはバカキャラにして変態。
 私の中では何でかわかりませんが、ユルトってロリコンのイメージがあるんですよねw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。