読んで楽しむデモンズソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 前回の話は置いといてここで個人的にラスボス扱いしていたキャラを出しちゃいます。

 ちょっと原作とは変わりすぎだろ!って気もしますがかなり熱い展開になりました♪

 ルウソがいないので誰かの視点で書いてもいいんですが久しぶりに三人称で書いてみました。




ユーリアの告白

「行ってしまったか。

 思えば彼がこの神殿に来てから荷物番として仲良くさせてもらってきたけど本当に太陽のように希望をくれる人だったな」

 

 

「もうトマスおじさんったらパパが死んじゃうみたいに言わないで!」

 

 

「そうですよ!

 ルウソパパが死ぬわけないじゃないですか」

 

 

 ルカとタカノは縁起でもないことを言うトマスに怒るがその様子があまりにも可愛いのでトマスは思わず笑みを浮かべる。

 

 もちろん彼もルウソと かぼたんが『古い獣』に負けるとは考えていないが何か嫌な予感がするのだ。

 

 

 ちなみにガルとアストラエアは昨晩散々していたというのに朝食を食べ終わると同時に かぼたん特製の栄養剤で第2ラウンドに向かっていたため、今神殿の中央付近に見送りに出ていたのはトマス、ボールドウィン、ユーリア、そしてルカとタカノだけだ。

 

 

「パパとママが帰ってきたらうーんと遊んでもらうんだ♪

 だからルカいい子で待ってるもん♪」

 

 

「私も かぼたんママと一緒にお菓子作ったり~、ルウソパパと一緒にお風呂にも入るんだー♪」

 

 

「あー、タカノちゃんずるいー」

 

 

 はしゃぎまわるルカとタカノを見ながらかつて見殺しにしてしまった妻子を思い出すトマス。

 

 しばらくはそうして微笑ましく二人を見ていたのだがトマスは突如として背後から今までに感じたこともないような恐ろしい気配を感じ、咄嗟にルカとタカノを突き飛ばした。

 

 

シュン

 

 魔法『ソウルの光』がトマスの背中を掠める。

 

 ユーリアとボールドウィンも少し遅れて魔法の放たれたほうを見るとそこには『賢者』フレーキがいた。

 

 

「やれやれ、ルウソ殿の呼びだした青いファントムにてこずったこともそうだが、まさか貴公のような戦闘経験のない者に私の魔法が避けられるとは私も腕が落ちたものだな。

 しっかりと心臓を貫いたと思ったのだが」

 

 

「あ、あんたはフレーキ様じゃないか。

 どうして俺達を攻撃してくるんだ!」

 

 

 今の一撃は明らかに殺意のある攻撃だった。

 

 トマスが突き飛ばさなければルカとタカノは怪我ではすまなかったかもしれない。

 

 トマスは戦闘に不慣れだがある程度荒事にも慣れているユーリアとボールドウィンはそれぞれに戦闘準備をする。

 

 ユーリアは触媒を取り出し魔術の準備を、ボールドウィンは自身の持つ一番いい武器、ルウソと同じ『ゴッドハンド』を装備した。

 

 

「私はそこのデーモンの娘二人の持つデモンズソウルを手にすることが目的だ。

 抵抗をしないのなら楽に殺してやってもいいぞ。

『大袋』のトマス、『鍛冶屋』ボールドウィン、『魔女』ユーリア。

 お前らなら私に勝てないことくらいわかるだろう。

 とりあえず挨拶代りに新しく開発した魔術で動きを封じさせてもらうとするか」

 

 

 フレーキは自身の有する魔力と多くの人を殺して得てきたソウルを混ぜ合わせ、巨大な力を使い『塔のラトリア』のタコ看守が使っていた相手の動きを封じる魔法を発動させた。

 

 

「ふむ、こいつは意外と使える魔術だな。

 魔法耐性の高い魔女でも動きを封じることができるとは」

 

 

 フレーキの拘束の魔術は5人の動きを封じた。

 

 ユーリアは他の4人よりは魔法耐性が高いので多少は動けるようだがそれでも『賢者』とまで呼ばれるフレーキの魔術を跳ね返すには至らなかった。

 

 

「さて、では死んでもらうとするか」

 

 

 フレーキはただ短くそう言うと彼の周囲に炎が巻き起り、魔法で体を拘束された5人に向けて膨大な熱量を持つ炎が襲いかかった。

 

 かつて『辺境卿』ライデルを殺すときに使った奇跡と魔術の融合技、『神の嵐』だ。

 

 それを見たユーリアはわずかに動く手首を力の限り動かし木の触媒を振ることで魔法の才能だけならフレーキにも匹敵する『魔女』ユーリアによる『水のベール』が展開された。

 

 そしてユーリアの炎を防ぐ防御魔法はフレーキの魔術は大幅に軽減することに成功した。

 

 しかし5人もの人間に一気に魔法をかけるのは時間的に厳しく、自分の防御を後回しにしたためユーリア自身は間に合わずユーリアは一人その炎に焼かれてしまう。

 

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁー!」

 

 

「ユーリアさん!」

 

 

 いまだにフレーキの拘束の魔法が解けず身動き一つ取れないトマスが声をあげる。

 

 その身を炎に包まれながらも皆を守るために『水のベール』の重ね掛けを繰り返し詠唱し続けるユーリア。

 

 

「どうしてこんな無茶をするんですか!

 あなたがそんな怪我を負うくらいなら俺を見殺しにしてくれればよかったのに」

 

 

「……私は…………トマスさんが好きです。

 この神殿に連れてきてくれたルウソさんが太陽だとするならトマスさんは月です。

 いつもさりげなく私のことを気遣ってくれるその優しさが大好きなんです……

 そんなあなたを見捨てられるわけないじゃないですか……」

 

 

 呼吸も乱れ、虫の息となりながらもみんなをも守ろうと木の触媒を構え、魔術を行使し続けるユーリアの姿に涙を流すトマス。

 

 そして拘束された幼い子どもたちとトマス、それにケガ人のユーリアは動けないという絶対絶命のピンチでただ一人動けるようになった男がいた。

 

 

「はっはー!

 この程度でワシを拘束しようなんぞ片腹痛いわ!

 ワシも老いたとはいえかつてはストーンファング坑道では兄エドの次に腕っ節の強さに自信があったんじゃ!

 未来ある若者と幼子の命を奪うというのなら賢者だろうが何だろうがワシが貴様に引導をわたしてくれるわ!」

 

 

 ただ一人フレーキの拘束の魔法を自力で解いたボールドウィンはその手に嵌めた『ゴッドハンド』を振りあげながらフレーキに向かっていった。

 




 青いファントムよえぇ……。
 せっかく召喚されたのに、あれから一度も出ずに最後でも出番ゼロじゃんw

 そしてユーリアはついにトマスに自分の気持ちを伝えました。最終話はこの物語も大団円のハッピーエンドに仕上げます!

 というかボールドウィン最高にカッコいい場面でフレーキの魔術を自力で解くとかマジパナイw
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