読んで楽しむデモンズソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 それとなんか前回ボーレタリアでの話でルカ視点の一人称で書きましたがどうも微妙な出来だったので今回からは三人称でいこうと思います。

 ではストーンファング坑道のその後、スタートです♪



ルカinストーンファング坑道

カキーンカキーンカキーン

 

 鳴り響くつるはしの音。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 かつては侵入者を焼き殺すためだけの存在であった溶鉱炉も本来の目的で使用され、それを動かすための歯車も血や汚れを取り払われこの地が大きく変わったことがよく分かる。

 

 

 ここはストーンファング坑道。

 

 英雄ルウソにより古い獣が消滅したあと、二人の天才鍛冶屋により、いち早く元の活気を取り戻した国。

 

 そう、国なのだ。

 

 鍛冶屋エドとボールドウィンの兄妹二人が指揮を執ることでこの坑道はストーンファング坑国(こうこく)へと生まれ変わったのだ。

 

 

 

 

「さて、今回はストーンファング坑道へ来たわけだけど誰か困ってる人たちいるかしら?」

 

 

「それよりルカちゃん。

 久し振りにボー爺ちゃんに会いに行こうよ♪

 エドさんはまだ会ったことないけどボー爺ちゃんとはあれからずいぶんと会ってないんだしさ」

 

 

「そうだね。久し振りにボー爺ちゃんに会いたいし先にそっちに行こっか♪」

 

 

 二人は要石を使ってこの国に来たわけなのだが、そうなると当然前回のボーレタリア王国でのアリオナ王を助けた(?)あと一旦楔の神殿へと戻ったことになる。

 

 神殿でルウソと かぼたんに見つかれば親バカの二人に捕まっているところなの、だが二人は上手く『姿隠し』の魔法を駆使したおかげでこうして何の問題もなくストーンファング坑国へと来れたわけなのだ。

 

 さすがにあの二人に嘘は通用しないだろうしあれこれ詰問されたらアリオナをフルボッコにして未だ国の立て直し中であるボーレタリア王国から金品の大半を巻き上げたことを知られたら叱られてしまうだろうからだ。

 

 まぁ、それはさておきストーンファング坑道へと来たルカとタカノは、まず最初に神殿にいたときにお世話になった二人にとっては祖父のような存在、ボールドウィンに会いに行くことにした。

 

 この地の構造自体は父親のルウソから事前に聞いていた話と変わっていないようなので構造を聞いて知っていたルカとタカノは迷うことなく奥へと進んでいく。

 

 

「お!譲ちゃん達がボールドウィンさんの孫みたいな子たちだね!

 ストーンファング坑国へようこそ!」

 

 

「ここを治めるボールドウィン王様とエド王のおかげで俺達工夫もかつて以上にやりがいのある仕事をさせてもらってますぜ!」

 

 

「うぉ!マジパナイのう!

 後ろから抱きついてもよいかのう!」

 

 

 会う人会う人全員がルカとタカノを知っている。(一人ヤバいのもいたが)

 

 どうやらボールドウィンは二人のことを散々語っていたようだ。

 

 

「なんかボー爺ちゃんって照れ屋さんなのにルカたちのこと本当に大好きだったんだね♪」

 

 

「そりゃ私たちは最高に可愛いもん。

 このまま他の国に行くのやめてこの国の王女様になるのもいいかもね♪」

 

 

 やれやれ、自分が可愛いことを自覚しているのはいいが、その可愛さを利用しようとするとはルカもタカノも精神的に成長したと見るべきなのだろうか。

 

 そんな事を考えながら坑道の奥へと進んでいくと一人の男が近づいてきた。

 

 

「はじめましてルカ様、タカノ様。

 我が王から二人が来た時に案内をするように仰せつかっておりますアシタカ・メイルスパイダーと申します。」

 

 

 坑道という場所に似つかわしくない燕尾服姿で背は高いが細めの体格をした男だった。

 

 だがその体からはとても人間とは思えないような活力を感じた。

 

 

「……もしかしてデーモンの方ですか?」

 

 

 タカノはデモンズソウルをその身に取り込んだだけで元はただの鷹なので分からなかったようだが元デーモンのルカにはわかった。

 

 この男は人間ではないことに。

 

 

「ええ、よくわかりましたね。

 私はかつてここで『タカアシ鎧蜘蛛』というデーモンをしておりましたが君たちのお父さんに殺されたあと、デーモンの世界で生き帰り、その後再びこちらの世界に来たのでこの国でボールドウィン様の執事をさせてもらってるんですよ。

 ちなみに君たちのお父さんに殺されたと言ってもその時は古い獣に操られて自我を失っていたので恨んではいませんので」

 

 

 そう言ってその姿には似つかわしいが鉱山という場所には似つかわしくないくらい丁寧なお辞儀をするアシタカ。

 

 

「それじゃあよろしくねアシタカさん」

 

 

「はい、もちろんでございます。

 何か至らぬ点がございましたらいつでも仰ってください」

 

 

 そこからしばらく入り組んだ道を通って行く。

 

 構造こそ変わっていないと言っても新しく部屋や工夫達の民家を増設をしたらしく、坑道の構造は大きく変わっていたので二人だけだったなら迷っていただろう。

 

 

「ところでアシタカさんは何でここで働いてるんですか?

 デーモンの世界に一度帰ったのならそのままあっちで暮らして手も良かったんじゃない?」

 

 

「あ、それ私も疑問に思ってたの。

 ボー爺ちゃんは誰かを縛るようなこと嫌いだったし、アシタカさんが望んでこの国にいるのよね?」

 

 

 二人の質問にはアシタカは静かに答える。

 

 

「そうですね、確かにデーモンの世界もデーモンである私には過ごしやすい場所でしたが古い獣によって人間の世界に召喚されたデーモン達はこの世界を気に入ったので大半が留まってるのですよ。

 それにボールドウィン様とは偶然出会っただけですが一目見てあの方に仕えたいと思ったのですよ。

 なので名をもらい、仕事をもらい、あの方のために働くという使命を得た今の生活に私は満足しています。

 それはあなたも同じでしょう、『愚か者の偶像』さん」

 

 

「……やっぱ覚えていましたか『タカアシ鎧蜘蛛』ちゃん」

 

 

 何やら汗をかくルカ。

 

 

「アシタカさん、ルカちゃんのこと知ってたんですか?」

 

 

 ルカがデーモンだということを知っているタカノは聞いてみる。

 

 

「貴方のことも一応知ってますよ『審判者』のデモンズソウルを取り込んだタカノさん」

 

 

 ルカは不自然に目を逸らす。

 

 実はデーモンの世界で『愚か者の偶像』と『タカアシ鎧蜘蛛』は顔見知りだったのだ。

 

 腕が六本で足が二本の『愚か者の偶像』と八本足の『タカアシ鎧蜘蛛』はその共通点のため子どもの頃はよく一緒に遊んでいたのだが『タカアシ鎧蜘蛛』はいつも『愚か者の偶像』にいじめられていたという過去がある。

 

 具体的にはおやつを横取りされたり、寝ている時に顔に落書きされたり等々。

 

 

「あの時はルカも若かったの。

 でもデーモンの時の記憶がなければこのままごまかすつもりだったのに……

 本当に『タカアシ鎧蜘蛛』ちゃんったら要らないことばかり記憶してるわね」

 

 

「その名で呼ばないでほしいですね。

 今はボールドウィン様の側近、アシタカ・メイルスパイダーが私の名前です」

 

 

「ま、いいけどね。

 それじゃあボー爺ちゃんのところに案内してちょうだい。

 それと私も今はルウソ・ズンモデの娘、ルカ・モンスータなんだから昔の名前で呼ばないでよア・シ・タ・カ・さん」

 

 

 昔は昔、今は今。

 

 もともとアシタカはボールドウィンの元に二人を連れて行くのが仕事だったのでかつてのいじめっ子にはあまり関心がなかった。

 

 そして最下層、王の間へと案内を続ける。




 ルカやタカノは戦闘ではなく人助けの旅をしているので武器はいらないと思いますが、せっかくストーンファング坑道なんですからオリジナル武器や防具も出そうかと考えています。

 次話は今のところまったく考えていませんがまた何かイベントがあった日にでも投稿出来ればと思っています。

 でもそれだと一月には何のイベントもないかもな……。
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