読んで楽しむデモンズソウル   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 ついにルカ編も完結。

 なんか考えだすと獣倒したあとのデモンズの世界って想像の余地がありすぎるんですよねw

 さすがに今度ネタが思いついても今回みたいに長くなりそうですし次回作という形で執筆するかもしれませんね。



ルカinボーレタリア3

「陛下! 宝物庫にあったこの国のお金が全てなくなった理由についてどう国民に説明するのですか!?」

 

 

「陛下! ストーンファングやラトリア、腐れ谷はそれぞれに特産品の売上で国としてもかなりの規模になってきたというのに陛下はこの国を立て直すための新たな財源をどうやって確保するつもりなのですか!?」

 

 

 ここはボーレタリア王国の王城。

 

 この国の国王であるアリオナ王はただ今大臣達に言われ放題であった。

 

 

「そもそも陛下が小さい女の子にしか興味が持てないことがこの国の衰退の原因でもあるのです!

 いい加減どこかほかの国のお嬢さんと結婚して属国としてでもいいので国としての体裁をなんとかしなければこの国は滅びますよ!」

 

 

 大臣たちは滅びへの一途を辿るボーレタリアのために、資金援助をしてくれていた腐れ谷にアリオナ王とのお見合いの約束をお願いしていたのだが、ロリコンのアリオナがその見合いの話を一度受けておきながら会う前に断ってしまったために資金援助をしてもらえなくなったために、いま非常に国の危機なのである。

 

 他の国もアリオナのその所業を聞き及んでいるので誰もボーレタリアに援助しようという国はない。

 

 

「それに陛下が連れてきたあのルカとかいう女の子!

 あの子がこの国の僅かに残っていた宝物庫の金品を全て持って行ってしまったんですからこれは素直に謝罪をしてアストラエア王国に従うのです!」

 

 

「……ルカちゃんは本当に可愛かったなぁ~」

 

 

 アリオナはアリオナで国のことなんかもうどうでもいいや、という感じになってきている。

 

 ルカへの想いは日に日に増していき、すでに政務も家臣に任せっきりで働かないプータロー生活を続けているために国民の不満も最高潮である。

 

 

「なぁみんな。 もう国を放棄していま城にある調度品とかを全て売り払って国外逃亡でもしない?

 所詮私は王としては未熟だったんだし皆も他の国でならそれなりに重用されそうじゃん」

 

 

 すでに落ちるところまで落ちたボーレタリア。

 

 かつてアリオナの父オーラントが王をしていた時は優秀な騎士にも恵まれかなりの規模を誇っていた大国も滅びへとカウントダウンを始めている。

 

 もちろんその原因はアリオナ王の責任が一番重いのだがアリオナがこれではどうしようもない。

 

 

 だがそんなアリオナに対してもデーモンから生きながらえ、古くからボーレタリアに仕えてきた重臣たちは見捨てることが出来なかった。

 

 なんとかして国を立て直したい。 アリオナの父、オーラント王のような立派な王にしてみたい。

 

 しかしすでに諦めてしまった王をどうするか、国を立て直すのにどうするかを考えあぐねていたところで、その場に割りこんできたのが一人の少女だった。

 

 

「あー、なんか取り込み中だった?

 出直そうか?」

 

 

 現れたのはこの国の財源を根こそぎ奪っていったアリオナ王の愛する女の子、ルカであった。

 

 

「おぉ、君は我が愛しのハニー!

 こんな滅びかけの国でも君がいれば私はいくらでもやり直せる気がするよ」

 

 

 とたんに元気を取り戻したアリオナ。

 

 だがもちろんルカが戻ってきたのはアリオナを元気づけるわけでもなく、自分のためであるのは言うまでもないだろう。

 

 

「ちょっとあんた。 何を勘違いしてるのか知らないけどルカ達はこの国に引導を渡すために来たんだからそんなに喜ばれるのは心外なんだけど」

 

 

 ルカは右の拳に魔力を集めると『浮遊するソウルの光』を発動させ、四方八方に撃ちだした。

 

 その威力はもちろん、元デーモンであるルカの発現させた『浮遊するソウルの光』の魔法球の数は全部で10個。

 

 その全てがアリオナに命中する。

 

 

「あ! またルカちゃんったら先走って魔法を使うなんてやりすぎだよっ!」

 

 

 遅れて部屋に現れたのはタカノ。

 

 だがルカがやらなければ自分がアリオナを潰していただろうから注意もそれでおしまい。

 

 

「まぁ、いきなりだったのは仕方ないわね。

 このままラトリアに帰って依頼人に報告を済ませないとね」

 

 

 ルカの行動に今更驚くというのもおかしな話だ。

 

 もちろん驚かなかったのはタカノだけでなく一緒に来ていたアストラエア女王と騎士ガル・ヴィンランドも同じだった。

 

 

「うちのメイドを傷つけた責任はきっちりとってもらわなくちゃね(実はお見合い話が来ていたことも断られたのもルカちゃん達が来るまで忘れてたのは秘密♪)」

 

 

「いやいや陛下。 あのメイドが見合い話を断られたのは資金援助を絶ったことですでに終わったのでは?

 そもそもあのメイドが休んでいることに気づいてなかったでしょう」

 

 

「理由なんてどうでもいいのよ。

 この国にお金になりそうなものは、もうないみたいだけど優秀な人材はいるじゃない。

 だからそこにいるこの国の大臣達をもらっていこうと思っただけよ」

 

 

 そしてアストラエアは部屋に入ると一同を見渡して、

 

 

「私のものになりなさい!」

 

 

 と、一喝した。

 

 

 この一言を聞いた瞬間、その場にいたこの国の根幹をなす大臣たちは王の風格を備えた美しい女王に魅了され、先ほどまで仕えていた本来の主のことなどすでに忘れていた。

 

 

「「「「我ら、アストラエア女王陛下に尽くします!」」」」

 

 

 ……それはまぁ、いいだろう。

 

 だがお金も人もなくなったボーレタリア王国に一人残されたアリオナ王。

 

 

「ま、待ってくれ! 私はボーレタリア王国国王のアリオナだ!

 私もルカちゃんと結婚したいからアストラエア女王の国に一緒に連れて行ってほしい!」

 

 

 アリオナはこれまで自分を支えてくれていた大臣がみんないなくなるなら自分も、という考えだったのだろうがアストラエアは容赦なく切り捨てる。

 

 

「私はあなたには興味ないの。

 ガル、私の国で働く意思がある連中をここの大臣も含めてメイド、庭師、コック、門番、すべての人間を根こそぎ持って帰るわよ♪」

 

 

「それはやりすぎなような……いえ、なんでもありません」

 

 

 さすがにガルもやりすぎかとも思ったが、結婚した時からずっと尻に敷かれているので何も言うことが出来ずに引き下がってしまった。

 

 これも惚れた弱みというものなのだろう。

 

 

「あ、アストラエアさん待ってください。

 ちょっとお願いしたいことがあるのですが」

 

 

「ん? 何かな何かな?

 ルカちゃんの願いならなんでも叶えちゃうわよ♪」

 

 

「あのね……」

 

 

 この時言ったルカの一言により、ボーレタリア王国はある意味救われるのだった。

 

 

……

 

…………

 

………………

 

 

 全ての物を奪われたボーレタリア王国は滅びへと向かい始めた。

 

 だが、そんな現状を打破すべく立ち上がったのがルカとタカノであった。

 

 ボーレタリア王国に住んでいた民には、国を捨てようとしていたアリオナ王は腐れ谷のアストラエア王国の女王アストラエアとその友人である二人の少女によって倒され、新たな国へと生まれ変わると伝えられた。

 

 

 ルカがアストラエアにお願いしたことは一つ。

 

 この国の新しい女王に自分がなるから大臣たちはちょうだい♪ というものだった。

 

 アストラエアは自分がサボりたいからボーレタリア王城で働いている人間を根こそぎスカウトしようとしていたが、可愛いルカの頼みなら、と彼女を新女王にするための助力をしてくれるそうだ。

 

 さすがにボーレタリア王国の国民からしてみれば、突然の出来事に驚きを隠せないでいたが、各大臣達が国を捨てようとしてアリオナをすでに見限ってルカ達に味方したのと、ルカが最初にもらった(奪った)ボーレタリア王国のお金を国に還元したことで再び経済が活性化し、またストーンファング坑国、ラトリア、アストラエア王国の三ヶ国がそれぞれにルカたち二人に援助をしたことボーレタリアは急速に力を取り戻してきたのでむしろ喜ばれていた。

 

 アリオナが変態なのはすでに国民にも広まっていたようだ。

 

 こうして二人の少女による旅の終着点は一つの国の崩壊と新たな国の誕生という結果を残し全てを終了させた。

 

 

 

 

『ルカとタカノの国づくり物語』 おわり(笑)




 この番外編のみをそのまま一つの作品として投稿しても良かったかな? とも思っています。

 とりあえずこの番外編はギャグが多めになっちゃいましたが、デモンズソウルという暗くて黒くて心を折るゲームをここまで別物にしてしまう自分の文章には自分でも驚きを感じていますw

 なんかハマりすぎてキングスの方まで更新停止にならないか心配ですけどw

 それではここまで読んでいただいてありがとうございました♪

 また1話や2話で済むようなネタが出たら番外編を書くこともあるかもしれませんが♪
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