恋心短編集。   作:冴え渡る

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注意!

ボーイズラブです。無理ならこの話は飛ばしてください。

これを作った理由は後書きにて。


変わった恋の形。

 

うちの学校には気に入らねぇやつがいる。

 

そいつは勉強も運動もできて、それを当然のように成し遂げちまういけすかねぇ野郎だ。

だから俺は仲間と一緒にそいつを虐めた。

 

出る杭は打たれるっていうだろ?

 

世の中の厳しさを教えてやったんだ、感謝してほしいくらいだね!

 

 

 

そう思っていたんだが……あいつは次の日もいつもと同じそ知らぬ顔で教室に入ってきやがった。

こっちの事なんて眼中にねぇとでも言いたいのか?ますます気に入らねぇ野郎だ!

 

 

それから何度も嫌がらせを続けたが、あいつは一向に嫌そうな顔をしねぇ。

反応しねぇもんだからダチも飽きちまって、俺たちは嫌がらせをやめた。

 

 

 

俺らは教師から疎まれてる。

 

俺らみたいな問題児は学校には必要ないんだとさ。

糞みてぇな担任にそう言われたよ。

どうせあいつも担任みてぇに俺らを見下してんだろ?

 

どいつもこいつもウゼェ!

 

あの時の俺は当たる場所が分からず、全部の鬱憤をあいつにぶつけていた。

 

だから後のことを考えずにやってしまった。

 

クラスで一番人気のあるやつの体育着が盗まれたのをあいつが盗んだと言いふらしたのだ。

 

担任はすぐにあいつを疑い、あいつは3週間の停学になった。

 

あいつは自分がやったといい、否定しなかったようだった。

最初はあいつが本当に盗んだと思っていた。

でも違った。

 

 

 

 

 

あいつがこなくなって数日後

 

当たる人間がいなくなってムシャクシャしていた俺らは、担任にムカつく事を言われて腹いせに職員ロッカーの中身をグシャグシャにしてやろうとした。

 

ダチと職員ロッカーを見に行くと担任の職員ロッカーにはあいつに盗まれた筈の女子の体育着があった。

俺は体育着がここにある意味が分からず、すぐ職員室に入って来た学年主任の所へ行き事の真相を聞いた。

 

学年主任もロッカーにあるとは思っていなかったようで、すぐに校内放送で担任を呼んだ。

 

 

 

 

その日の午後

 

担任は理由の説明を強要されると観念したようで、自分が盗んだと自白した。

 

俺はとんでもない事をしてしまったのかもしれない。

 

最初はちょっと悪い噂を流せばいいと思ってた。

でもそれはすぐに本人に肯定されてしまって、3週間もの間停学をさせてしまった。

本当は違うというのに。

 

 

俺は自分のした事が恥ずかしく思えて、あいつに謝りたくて、あいつの住所を知っているやつに聞いて放課後に謝りに行った。

 

 

 

 

 

 

インターホンを鳴らして少し待つとあいつが出てきた。

俺はすぐにあいつの目の前で土下座をし自分のやった事を言った。

許してもらえないと思っていた。ひょっとしたらこのまま頭を踏みつけられるかもしれない。

それでも自分はそこまでの事をしたのだ。

だから何をされてもしかたない。

そう思っていた。

 

 

でもあいつは何もしなかった。

殴りもせず、文句も言わず、ただ俺に

 

 

『謝りに来てくれてありがとう』

 

 

俺の肩に手を置いきながら優しくそう言った。

 

俺は罵倒されると思ってはいたが、感謝されるとは思っていなかった。

あいつは俺に優しくしたのだ。

普通はいつも嫌な事をする相手を責め立てるチャンスがあったら、日頃の恨みを晴らそうとするだろう。

でもあいつは恨みを晴らそうとせず、俺に来てくれてありがとう、と言ったのだ。

その時俺は初めて他人に認められたような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつの停学が解けた日の事

 

 

俺はあの日からあいつとつるむようになった。

別に後ろめたさから一緒にいるわけではない。

大きな声では言えないが…………俺はあいつの事が好きになってしまったのだ。

 

男が男を好きになるのはおかしいだと?

 

仕方ねぇだろ。

好きになっちまった相手を諦めろって言われても簡単には諦められねぇよ。

俺はこいつと一緒にいるのが好きなんだ。

俺を認めてくれるこいつが。

だからと言ってずっとこのままってわけしゃねぇぜ?

いつか俺の気持ちの整理がついたらその時は

 

 

 

 

 

 

 

俺の本当の気持ちをこいつに言うんだ。




世の中には男女の恋以外にも色々とあるもんです。
男と女、男と男、女と女。
愛の形に間違いはありません。
男女の愛だけが正解ではないという事を考えて作りました。


それと作者はノンケです。
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