あれです。緋弾のアリアのレキがいたウルスを想像して下さい。
間違ってもウホウホ言ってるじゃないです。
どうしてこんな目に遭ってるのだろう。
私は今狼の群れに囲まれている。
なんとか木の上に避難できたが、狼達は一向に動く気配がない。
多分、私の体力が切れるのを待っているのだろう。
狼達は野生の本能全開の目でこちらをじっと見ている。
この近くに人の気配はない。
絶体絶命、という言葉があるがそれがまさに今の事だろう。
数時間後
狼達はまだ木の下で待っている。
一体だけなら狩れる。
だが群れとなると矢の数が足りない。
それに必ずしも当たるとは限らない。
木の上で何時間も待機しているのだ、まともに的に当てられるとは思えない。
きっかけはお祖母様の言葉だった。
私の部族には男が居ない。
だから外から男を連れてきて自分の伴侶とするのだ。
しかも強い男でなければいけない。
そうでないと部族として暮らしていくうちに、命を落としてしまう事があるからだ。
ある日、外から旅の男が現れた。
外見は私と同じか少し上ぐらいの17ぐらいの、少し髪がボサボサの瞳が澄んだ男だった。
彼は私達の弓に興味を持ったそうで、お祖母様は私に彼をもてなすように言った。
それから数日間、私は彼と行動を共にした。
彼に私の弓を貸してみるとなかなかいい腕をしていたので、少し打ち方を教えてあげた。
次第に私は、彼に心惹かれるようになった。
だが彼は旅の人間。
いつかは別れが来てしまう。
そんな時、お祖母様が言った。
彼ならば、私の伴侶として迎え入れてもいいと。
私はそれを聞き、すぐに彼に想いを伝えた。
私の伴侶とになってほしい、と。
彼は少し顔を引きつらせ、自分は旅人だからそれはできない。と言った。
私がごねると彼は冗談めかして『一人でこの辺りの狼を狩れるぐらい強ければ、惚れるかもな』と言った。
私はそれを信じ、すぐに狩りに出かけた。
でも結果はこのザマだ。
狼を狩るどころか、自分が狩られるかもしれない状況。
所詮こんな程度の腕では、彼も私なんか受け入れてくれないだろう。
もう腕も限界だ。
私は枝に掴まっている腕を離してしまい、下に落ちてしまった。
あぁ、もう終わりか。
狼達は私を警戒して匂いを嗅ぎ、私の周りを彷徨いて捕食するタイミングを伺っている。
最後にもう一度、もう一度だけ。
彼に会いたかった。
その想いを最後に、わたしは目を瞑った。
だが一向に狼達は私を食べる気配がない。
片目を開けてみると、狼達は明後日の方向に向かって唸っている。
大きな地鳴りのような音がする方向。
私は起き上がってその方向を見てみた。
するとそこには、大きな音を立てながらバイクに乗ってこちらに向かっている彼がいた。
彼の顔は必死で、鬼のような形相をしていた。
狼達はバイクに向かって飛びかかるが、バイクに弾き飛ばされて全然歯が立たない。
彼は私の横を通り過ぎる時に私を片手で拾い上げてそのままバイクに乗せると、大きくUターンしてもと来た方向へ向かって走っていった。
その道中、私は彼の背中の広さを感じながら一人で声を殺して泣いていた。
集落に戻ると、お祖母様からお叱りを受けてしまった。
私は後で罰を受けるらしい。
彼が助けに来てくれなければ私は多分、もうこの世にはいなかっただろう。
やっぱり寂しい。
命を助けてもらっておいて図々しいが、それでも一緒に居たかった。
私は最後に泣きながら彼に言った。
私は貴方を愛している。
貴方と一緒にいたこの数日間を決して忘れない。
貴方が助けに来てくれた時、とても嬉しかった。
どうか私を受け入れてほしい。
私を忘れないでほしい。
最後の方には膝から崩れ落ちてしまい、彼に立たせてもらった。
ひとしきり言いたいことを言った後、周りを見ると妹達は必死で笑いを堪えていた。
あのお祖母様ですら、少し頬が緩んでいる。
彼の方を見ると顔がとても引きつっており、なんだかきまずい感じのオーラを出している。
なぜそんな顔をするのか、そんなに私の告白は嫌だったか聞くと、彼は直ぐに大きく首を振って否定した。
お祖母様は言った。
罰を受けるのはお前ではない、と。
今私は、彼の妻として彼の国に彼と一緒に住んでいる。
あの時、罰を受けるのは彼の方だった。
私を騙して一人で外に出させたのは彼が原因だと、妹達も一緒になって彼を責めたらしい。
すると彼は、直ぐにバイクを出して私を探しに行ったのだとか。
それも今にも死にそうな、必死な顔で。
そしてお祖母様が出した罰とは
私を嫁にもらう事
傷モノになるところだったのだから当然だ。
お祖母様はそう言ったが、多分本当は私のためを思って彼にそう言ってくれたのだと思う。
その時の彼は、満更でもない顔をしていた。
今度、お祖母様のところへ彼と行くつもりだ。
妹達の元気な顔も見たい。
彼はお祖母様が苦手らしいが、そんな事は関係ない。
直ぐに惚けるあの人に拒否権なんてないのだから。
あぁそうだ、お祖母様に決めてもらおう。
この子の名前を。
やっぱ台詞なしの方がしっくりくるね!
設定も拘り過ぎるとわけわかんなくなるわ。
細かい所は脳内補完!これ妄想する時の鉄則ね。
因みに少女の外見はアナスタシアさん。モバマスの。
だって可愛いじゃん。
何?文句あんの?(凛風)