恋心短編集。   作:冴え渡る

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表現の仕方が難しすぎて知恵熱が出た今日この頃


年下のあの子は。

私はこの高校に通う3年生で、学校では図書委員を務めています。

1年の時から図書委員していて今年初めて図書委員長になれました。

 

この学校は体育系の部活動が盛んであまり図書室は利用されません。

昼休みはあまり人が来ないので私は静かに1人で本を読むことができます。

 

 

ある日の事、髪の毛が少しボサボサの男の子が昼休みに図書室を訪れました。

何か本を探しているようで何を探しているのか尋ねると、夏目漱石の『こころ』を探しているのだとか。

 

その本は丁度私が読み終わった本なので、1度返却してそのまま彼に貸し出しました。

 

彼は次の日になるともう本を返しに来ました。

なんでもあの後すぐに読み終わってしまったようで。

『次の本が欲しい、オススメの本はないか』そう言われたので私は、オススメの恋愛小説を数冊彼に渡しました。

 

ですが彼は、それらも1日で読み終えてしまったようで。

 

 

それからというもの、私は彼に昼休みに新しい本を渡すのが日課になっており、私はその時間を心地よく思うようになっていました。

 

 

 

それから数日後の雨が降った日のこと。

いつものように彼を待っていましたがその日はいつまでたっても彼は来ません。

帰り際に友人から『2年にーーという男子がクラスメイトの体育着を盗んだ』という噂を聞きました。

 

彼はそんなことをする人ではない。

私はそう思いましたが、どうやら彼は自分の犯行を認めたようなのです。

 

それを聞いた時、私は何故か少し悲しくなってしまいました。

 

 

 

 

 

 

それから一週間と少し経ったある日の事。

2年の教師が本当の犯人だったという話を聞き、私は少し気が楽になりました。

彼は今日来るのだろうか?私はそんな事を考えながら昼休みに彼を待っていました。

 

それから少し経つと彼が前と同じように図書室へ訪れました。

 

彼は本を借りるといつもと同じように少し会話をした後に帰って行きました。

 

 

 

私は彼が去ってしまうといつも、明日は何の本をオススメしようか考えてしまうのです。

これは恋というものなのでしょうか?私にはわかりません。でもこの気持ちは決して嫌ではありませんでした。

 

 

 

 

私はたまに異性の人から告白される事があります。

自分の体が少し異性の目を引くのは分かってるけど………露骨に胸元を見られるのはいい気がしませんでした。

 

彼以外の人間はほとんど私の胸元を見て鼻の下を伸ばしています。

だからでしょうか?私は男の人が少し苦手になりました。

 

 

彼は私の外見を見ても何も言いません。表情も変えません。

 

ただ昼休みになると私の隣で本を読んでいきます。

何も喋ってはくれませんが、その無言の空気も私は好きでした。

 

それから少し経った曇りの日の事。

 

彼に明日はどんな本がいいかを聞くと

、明日は用事があってこれない。と言われました。

その時初めて、私は明確に『寂しい』と感じました。

 

 

 

 

昼休みはいつも会っていたので、彼がいない昼休みは物足りなく感じました。

彼と一緒にいると時間が早く進んでいる感じがしていたのに、その日は時間が進むのが遅く感じました。

その日は本も読んでいません。

机の上には、来ないのは分かっているのに彼に進めるための本を積み重ねていました。

 

 

その次の日

彼はいつもと同じように来ました。

私はその日今までで一番の笑顔で彼を迎えました。

 

 

 

これは恋なのでしょうか?

 

 

たぶんこれはーーー




次は同級生先輩と来たから後輩で。
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