私の家はかなり大きい。
世間一般的には大金持ちとか言うのだとか。
その上私の外見はかなりのもので、使用人達からは人形のようだと言われたこともある。
だが羨むと同時に妬む輩も出てくるもので、私は学校ではいじめの対象にされていた。
一番親身になってくれる執事には転校を薦められたが、それは逃げたように思えてしまって私はいじめに耐えながら学校に通った。
いつものように上履きから画鋲を取り出して履き教室に向かうと、ある噂が聞こえた。
なんでも隣のクラスのとある男子がクラスメイトの体育着を盗んだのだとか。
人は他人の悪い噂を好むもので、その噂は瞬く間に広がっていった。
私はその噂を話半分に聞いていた。
ある日の事
私の体育着がなくなった。
クラスメイト達は『ーーが盗んだんじゃない?』と笑いながら言っていた。
その言葉が嘘なのは知っている。
クラスのゴミ箱に私の体育着があるからだ。
なぜ人を貶す事しか出来ないのだろう?
私はその日から人がいないところで昼食を取るようになった。
校舎のあまり人が通らないところ。
外に出れる非常階段のところで食事をとるのが一番いい事に気づき、いつものように食事をしようとすると、少し髪がボサボサの澄んだ瞳をした男子生徒がすでに座っていた。
彼はこちらの意図に気づくとすぐに立ち去ろうとしたが、私はそれを止めて彼と少し離れた場所に座り食事をした。
彼は座りながら外の景色を眺めながら食パンを食べていて、こちらに話しかけようとはしなかった。
それから何度か彼と会うようになり、それから一言、二言と話し始めるようになった。
最初は話しかけなければいけないような気がして無理に話をしていたが、そのうち私は彼との会話を楽しむようになっていて、学校に行くのは彼と会話をする為に行っているようなものになっていた。
ある日の事
彼は初めて、私を遊びに誘ってくれた。
なんでもこの近くにいい喫茶店があるのだとか。
私は彼からの誘いという事もあってか、その日の予定をキャンセルして彼と喫茶店に行く事にした。
彼に連れて行ってもらったそのお店は、清潔感漂う落ち着いた雰囲気の彼に似合ったお店だった。
店員は一名を除いて私にも優しく接してくれて、私は偶に一人でそのお店に行くようにもなった。
彼にお店を紹介されてから一週間後の放課後
クラスメイトに突然、私が彼と付き合っていると聴かれた。
私は顔を真っ赤にして否定したが、クラスメイト達は囃し立てるようにして噂を広めていった。
その日の昼、彼は非常階段に来なかった。
私はその日、初めて自分のベッドで大声を上げて泣いた。
彼に嫌われてしまったのかもしれない、そう思うだけで胸が張り裂けそうだった。
彼との関係を他人に馬鹿にされたくなかった。
それから私は不登校になってしまい、部屋からも出なくなった。
執事は私を心配してくれたが、私は学校に行く気がしなかった。
涙も枯れてしまった。
心が干からびたような、そんな感じだった。
その日は何時間も体育座りをしながら壁を見つめていた。
次の日の朝、私にお客さんが来ていると言われた。
私はどうせ担任だろうと思い、相手にしなかった。
執事は勝手に客人を中にあげ、扉の前に案内した。
私はその客人を担任だと思い込み、帰るように怒鳴り散らした。
客人は私の怒声を聞き終わると、ゆっくり話し始めた。
その声は担任のものではなく、彼の声だった。
私は彼の声を聞くと、すぐに扉を開けて彼に抱きついて泣き出した。
彼は数日間も学校を休んだ私を心配して自主的に来てくれたのだった。
色んな思いがこみ上げた私は彼の体を締め付けるように抱きついた。
彼はそんな私の頭を撫でてくれた。
その日は彼をなんとか家に泊まらせて、風呂以外はずっと抱きついていた。
本当は風呂も一緒いて欲しかったが彼がどうしても嫌だと言い出したので、紐で手と手を結んでもらった。
夜
彼はベッドの上で私とは逆方向を向いて寝た。
私はコアラのように彼に抱きついて眠った。
次の日の朝になると彼は私にこう言った。
『俺が守る、学校に行こう』
正直に言うと学校に行くのは嫌だったが、彼が守ってくれると言ってくれたので私は学校に行く事にした。登校中はもちろん、下校中も手をつないだままだ。
彼は私を守ってくれると約束してくれた。
いつもいつも彼には迷惑をかけてばかりだ。
私は彼と恋人でいたいわけではない。
友達でいたいわけでもない。
でも彼とのこの繋がりを、この想いを
一生大切にしていこう
なんかいいネタない?
こんな妄想が見たい!みたいなの。
基本純愛で行くからエロはないけどね!(多分)