恋心短編集。   作:冴え渡る

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初の男目線。


幸せと言うものは。

俺は恵まれている。

 

俺の家は比較的高校の近くにあり、広さは普通の一軒家と変わらない。

 

高校ではいじめの対象になったりもするが、生きていくのに支障はない。

勉強はそこそこやっているし、体も将来就くであろう仕事の為に鍛えている。

 

目立ったいい事はないが、特別悪い事もない。

平穏でいい高校生活を送っていると思う。

 

 

 

 

 

俺には友達はいない。

友達を作らない人達はそれぞれ理由がある。

 

 

人間強度が下がるから

 

1人の方が気楽だから

 

周りの人間とそりが合わないから

 

一緒にいて何が楽しいのか分からないから

 

 

人の数だけ理由があるだろう。

俺の場合は『面倒だから』である。

 

全く人と関わらない訳ではない。

だが特定の人と必要以上に付き合うと、後で遊びに誘われたり、用もないのに話しかけられたりする。

 

 

俺は学校では暇な時は本を読むと決めているので、話しかけられないように図書室や非常階段で過ごす。

こんな事ばかりしていると、自然と人は近寄らないものだ。

 

現に今、俺に話しかけるのはクラスで1人か2人ぐらいのものだ。

 

 

人生において友人は必要ない。

 

それが俺のポリシーだ。

 

 

 

 

 

 

友達を作らないと言っておいてなんだが……顔見知りは存在する。

 

非常階段で知り合ったボッチのお嬢様

何かと絡んでくる女子陸上部のエース

行きつけの喫茶店の店員をやっている後輩

本を選んでおいてくれる図書室の先輩

あとはホームステイ先のやつが1人いる。

 

こいつらとの会話はあまり嫌な気はしない。

こちらが本気で嫌がる事はしないし、こちらの事を考えてくれている。

 

 

もしも、

もしもの話だが……友達を作らなければいけないのなら、こいつらがいいと思う。

それぐらいには信頼している。……恐らく一方的にだが。

 

 

 

 

 

あいつらと学校で話している時、たまに思う。

俺なんかと話していて大丈夫なのかと。

 

自慢じゃないが、俺は校内での評判が良くない。

クラスメイトの体育着を盗んだと言われた事もあったし、それ以外でもしょっちゅう嫌味や陰口を叩かれる。

 

だからあいつらの為に俺との会話をやめるように言うと、あいつらは急にキレ出すのだ。

 

自分の事をそんなに貶すな、と。

 

俺は自分を貶しているつもりは毛頭ない。

事の真偽はどうであれ、最終的にみんなが認めた内容が真実になるのだ。

だから一番早くみんなが認めるような事をしているだけ。

そう言ってもそれを理解してくれるやつはいなかった。

 

 

 

 

最近、あいつらのうち何人かが体に触れてくるようになった。

 

正直言ってやりづらい。

 

ただでさえあまり近くに寄りたくないのに、向こうからグイグイ来るのだ。

…………本当にやりづらい。でも

 

 

 

 

 

 

そんな毎日も悪くない。




氷菓に出てくるあの主人公を男の外見にして妄想しています。
他のヒロインは各自自分の好きな子で妄想してください。

SSとかで自分の妄想の中を描いていると、幼馴染がツインテだったりしてがっかりする事があるからね。

ちなみに作者はクロスゲームの幼馴染が好きです。

この世の神様

荒木飛呂彦 あだち充 鎌池和馬 渡航
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