誰かプリーズ。
突然ですが皆さん!重大発表があります!
まずはここで、プロデューサーに対する感謝の気持ちを語りたいと思います!
私は今アイドルをやっていますが、元は地方で読者モデルをやっていました。
小さい頃からかわいい洋服を着るのが好きで、中学生の頃に雑誌に載せてもらえるようになりました。
中学2年生の夏休みの事です。
家に一本の電話が届きました。
雑誌で私を見て、興味を持ってくれたアイドルプロダクションの方だそうで。
その時に私をプロデュースしたいと言ってくれたのがプロデューサーでした。
最初は小さい仕事しか貰えませんでした。
深夜の15分ドラマや映画の脇役、後は小さいライブハウスでのライブなどをやっていました。
芸能界に入ってからは、嫌な事があったり、苦労した事がたくさんあります。アイドルをやめたいと思った事も1度」2度ではありません。
でも、プロデューサーがいつも支えてくれました。
プロデューサーは頑張って私の為に仕事を取ってきてくれました。
私もその想いに応えようと思い、一生懸命に仕事をこなしました。
何度も何度も挫折して、苦労して頑張ってしばらく仕事をしていると、偶に大きな仕事が来るようになりました。
それからは有名な番組に出させて貰ったり、大きな会場でライブをやらせて貰ったりしました。
有名になると今まで以上に苦労する事が増えました。
それでもファンのみんなの為に、私を支えてくれるプロデューサーの為に、私は最高の私でいるように努めました。
そしてアイドルになってから1年が経ちました。
いつしか私は日本で一番輝いてるアイドルになれました。
その日は一日中泣いていて仕事にならなかったのを覚えています。
プロデューサーも泣いていました。
私はその日皆さんからのファンレターを見て自分はこんなに応援されてるのだと、初めて知りました。
私は今まで以上に頑張るようになりました。アイドルというお仕事だけでなく、ドラマ出演や舞台もやるようになりました。
毎日が楽しくて、私はとても幸せでした。
プロデューサーのお陰です。ありがとうございます!
……さて、感謝の言葉ともう一つ
、プロデューサーと皆さんに伝えたい事があります。
こほんっ、……ある日の事です。
突然、プロデューサーが変わるかもしれない
と社長言われました。
この世界ではプロデューサーやマネージャーが変わるのはよくある話。私だけ特別、なんて事はありませんでした。
ですが私は、プロデューサーが変わってからというもの、あまり元気が出ませんでした。
アイドルとしてファンの前で元気の無い顔を見せてはいけない。
プロデューサーにそう言われていた筈なのに、私は大勢のファンの前で泣き出しそうになってしまいました。
多分私はこの時既に、アイドルではなくなってしまったのだと思います。
それから時が過ぎてプロデューサーがまた、私のプロデューサーになりました。
でもこの時、私はアイドルをやめる事を決めていました。
私はこの時、プロデューサーに恋をしていたのです。
アイドルとして恋愛はご法度。
だからここで言います。
皆さん!私は本日を持ってアイドルを卒業します!
……沢山の拍手と声援、ありがとうごさいます。
でも恥ずかしいのでおめでとうは言わないでください…………まだ伝えてないんですから。
そこで逃げようとしてるプロデューサーさん!
ちゃんと聞いてください!
……一度しか言いませんからね?
「貴方が好きです。私と結婚して下さい」
…………これ結構恥ずかしいですね。
……さぁ!私は今言いました!本来なら男の人から言うべきプロポーズを私の方から言いました!
返事をください!
それから数日後
新聞の一面には笑顔のアイドルと照れ臭そうな男が、幸せそうにバージンロードを歩く姿が映っていた。
ね…………た………を。