ルーンファクトリー4 ~キールとビジュナルと桜色の少女~ 作:ほーき雲
どうしてもイメージが一致してしまうものですから。
僕、キールはいつものように生活を始めるつもりだった。
いつものように、家事のできないお姉ちゃんに変わって朝ごはんを作った。あとは昼ごはんまで自由時間だ。
しかし、今日はちょっとしたイベントがあった。このセルフィアに新住民が3人も現れた。しかもそのうち2人は突然王子様とお姫様になっちゃったんだ!
でも、すごく話しやすい人で、王子様は『レスト君』お姫様は『フレイちゃん』と呼び合う友達になったんだ。
そして、3人目。
「こんにちは!僕はキールっていうんだけど、新住民の人だよね?名前は?」
「わ、私は、ミズヒナです・・・。」
「うん、よろしくね!」
なんか可愛い子だった。髪の毛は綺麗な桜色で、ちょっと内気な感じの女の子だった。
あれ?もしかして僕はこの子に一目惚れ?いや、そんなわけないよね。
「よ・・・よろしくお願いしますっ!」
今日の会話はこれだけだったけど、ミズヒナちゃん可愛かったなぁ・・・。
「ッ!?」
突然、頭が痛くなる。2人の男女の光景が浮かんだ。
男の方は・・・、僕に少し似ているけど、なんか違う。確かに、あれは僕っぽいけど僕じゃない。
そして、女の子の方は・・・、ミズヒナちゃん?いや、こっちも少し違う。
そして、この2人は町を歩いている。制服を着ていて、景色は夕方っぽい。一緒に下校しているんだろうか?
そして、歩いている町は、どう考えてもセルフィアではない。セルフィアにこんなところは存在しない。というかこんな町、セルフィアとは雰囲気が全く違う。周りにもいろんな町があるけれど、さすがにこんなところあるわけない。そんな風景だった。
ならば、あるはずのない風景がなんで頭の中に浮かぶんだろう?
この町は、一体どこ?
この2人は、一体誰?
「****君・・・。」
女の子の方が男の子の方の名前を呼ぶ、しかしよく聞き取れない。
「***さん・・・。」
男の子の方も、女の子の名前を呼ぶ。しかし、こっちもうまく聞き取れない。
この光景は、一体何だ?
僕はこれから、その謎を解く生活を始める・・・。