ギルドのある部屋
「ウラノス様〜!」
普段開くことの無い部屋が勢い良く開く。ここはギルドを作った神ウラノスの部屋で人間はおろか神々でさえ殆どその存在を知らない。
「聞いてくださいよ〜!まだ誰も僕のファミリーになってくれないんだよ〜!
って聞いてますか?ウラノス様!」
部屋に突然入って来てのは、ロリ巨乳である意味有名な神ヘスティア。彼女は時々この部屋に来ては愚痴をこぼしている。しかし今日は少し部屋の様子が違った。
そこに居るべき筈の男神の姿はなく、見たこのない女神がいた。
「びっくりしたー。ヘスティアちゃんか。ノックぐらいしないとダメだぞ?」
「う、ウラノス様?っていやいやだれですか!ウラノス様は男の神様で貴女の様な女神ではないですよ!」
ヘスティアは驚き指を指し訴えるが、ウラノスは困った様な笑みを浮かべ頬をかく。
「私は、ウラノスで合ってるよ。ただこの世界のウラノスとはすこし存在が違うだけで。まぁ詳しくは教えてあげないけど他の人には黙っててよ」
「存在?えっとその、誰にも言いませんけど信じれないと言うかなんと言うか」
ヘスティアは混乱していた。それはもう口調が変わる程に。
「まぁ無理もないか。ガイアですら最初の頃はよく間違えていたからね。でも私の孫ならすぐ理解してくれるよね?口止めで何かお願いを聞いてあげても良いし」
ウラノスは少し寂しい顔をしてから妖艶に微笑む。それを見たヘスティアは顔を赤らめながら考える。
「そ、そのお願いって僕のファミリーになってくれる子とかでも良いですか?やっ、ダメならいいです」
「(やっぱりかわいいなーこの子。本当はこの世界に誰か転生させる為にわざとこのタイミングで来たんだけど、もう少し弄ろうかな)いいよ。それじゃあ候補を3つ出すよ。1超絶クールな最強美人。ただし短気。これは私のお気に入りだから少し高いよ。2元気な僕っ子。そこそこ強い。ただしキレると手がつかない。この子は最近のお気に入りだから少し高いよ。3正統派主人公。まぁ普通ぐらいに強い。ただし天然フラグメーカー。まぁ普通ぐらいかな」
「お金とるの⁉︎それに全員劇物だし!しかも強さの基準がわからないし。どうしよう?やっぱり一番まともそうな3番目の子かな?」
ヘスティアは悩むお金の事はこの際気にしていられない。劇物な事はやはり神だと割り切るしかない。基本神々は暇なのだ。面白い事を起こそうとする。自分に劇物を送ってそれを見て愉しむだと。
「あー。ヘスティアちゃんは選べないよ。それじゃあ私がつまらない。強さについては安心して皆強いから。本気を出せば元の力の神様でも割と簡単に倒せちゃうぐらいには。だってこの私が選んだ子だよ?弱いわけがない。一応ある程度弱めてから送るけど」
やはりとヘスティアは思った。ではあとは自分の運を信じるのみ。天空神ウラノス。その力は絶大であり兄?であるゼウスすらも凌ぐと聞く。直接の恩地はないだろうが、そのウラノスが元の力の神々を倒せると言うのだから力については心配しなくてもいいのだろう。それを使いこなせるかは、自分の力量。上手く使いこなせたら自分ファミリアは強く大きなるだろう。
「(でも絶対に使いこなせないだろうな。それに僕自身が弱いから他の神に取られない様にしないと。やっぱりウラノス様もその辺分かってて言ってるんだろうな)それでどうやって決めるの?」
「(悩んでる悩んでる。やっぱりこの子頭回るなー。これから楽しみだな)それはこれだよ!」
ウラノスが言うとヘスティアの目の前にカードが3枚現れる。選べどいう事だろう。
ヘスティアはその内の一枚を選ぶ。すると残りは霧の様に消える。
「それとホームもプレゼントしてあげる。ここに選んだ子が寝てるから後は好きにして。それとここにはもう来ない事。それじゃあ頑張ってね〜」
ウラノスはそう言うと姿が煙の様にボヤけ消えた。残ったのはヘスティアと渡された地図のみ。
「そうそう、2億ヴァリスは時々超絶クールな最強美人に取りに行かずからしっかりためるんだよ〜」
どこからか楽しそうなウラノスの声が聞こえヘスティアは呆然としながら部屋を後にした。
部屋をでるとその扉も消えてしまい不安を抱えなからヘスティアは新たなホームへと向かうのだった。