ISーとあるifの物語ー   作:包み焼きハンバーグ

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一応「 」に会話を、( )に心の声を、『 』に特に伝えたいことを書いてるつもりです(笑)
やることがないから執筆する……あれ?これ結構いいスパイラルじゃね?!と、自分で思ったり思わなかったり(笑)
まぁそのぶん、文が結構雑になってるような気がしないことも……



2.目覚め

2. 目覚め

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………ハッ?! 」

 

 

俺は唐突にベッドから体を起こす。

ふと、ベッドの近くに置いてある自分の携帯を取り、時刻を確認する。まだ時刻は4時半と起きるには早い時間。

ハァ…ハァ…と端から見ても明らかに不規則な呼吸だ。今着ているシャツも汗がべったりと張り付き、とても気持ちが悪い。

 

 

しばらくそのままベッドの上で上半身を起こしたままにしていた俺ーーー垣根帝督は、呼吸を整えて二段ベッドから降り、部屋の右手にある洗面台までおぼつかない足取りで向かう。

 

 

蛇口をひねり、出てくる水を手ですくって顔を洗う。

ピシャッという水が顔にかかる音が、聞いていて心地よい。

洗面台の横にある掛かってあるタオル(税込み価格1,200円)を取り、顔を拭く。

 

 

ふと鏡に写った自分の顔を見て、思わず俺はポツリと呟く。

 

 

 

 

 

『あぁ、神様ってホントにいたんだなぁ…』って。

 

 

 

 

 

         

そう呟く垣根の顔は、生前と同じ茶髪にホストのような甘いマスク。ややつり目ぎみだが、それでも充分世間一般的にみて『イケメン』という部類に入るレベル。

そんな彼は、今、あの時の台詞を思い出していた。

 

 

 

『やり直したい』

 

 

その言葉を神が聞き入れてくれたのかは定かではないが、今こうして垣根は生きている。

いや、生きているというのは色々と語弊が生じるので訂正しよう。

どうやら俺こと垣根帝督は、あの世界とは別の世界へと移り変わったと言った方がいいだろう。

これを二次創作作品なんかでは、『転生する』というのだが、垣根は生前暗部組織『スクール』のリーダーとして、学園都市上層部の駒として動いていたのでそんな事は知らない。

 

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

 

 

 

とにかく俺こと垣根帝督は文字通り生まれ変わったんだが、ここで嬉しい誤算があった。

まず一つが能力ーーー『未現物質(ダークマター)』がこの世界でも使えると言うこと。

それともう一つ、あっちで覚えた知識などを覚えているという事だ。

 

能力と比べるとこちらは劣って見えるかもしれないが、よく考えてみて欲しい。

何度も言うとおり、この世界は俺が前生きていた世界とは違う異なった世界だ。根拠だってある。

 

その一つがこの世界には、学園都市という街自体が存在しなかった。

すでにあって、消滅したとかそんなんじゃなくて、文字通り最初からなかったのだ。

それを知ったとき、俺は確信した。『これは使える』と。

 

 

 

 

考えてもみて欲しい。学園都市の売りとも呼べるべきものーーーそう、圧倒的とも呼べる科学力だ。

上層部や一部の狂った科学者共が、身よりのない置き去りなどを犠牲に開発した狂気の技術でもあるこの科学力。学園都市の外と中とでは20年もの差がでるとまでよばれた技術。

俺は幸か不幸な事に暗部組織、それもリーダーをしていたせいもあってか、あらかたの技術を見てきた。

そして何も学園都市第2位というのは、決して能力だけの結果等ではない。

オンリーワンの能力なだけあり、他の能力者とは常軌を逸するような高難易度な演算能力や、その場その場に合わせる適応力等が求められるのだ。

原作では何かと簡単に能力を多様しているイメージがどうやら周り(どくしゃ)に根付いていたようだが、あの一瞬の間に常人では考えられないほどの演算が行われているという訳だ。

 

まぁなんだかんだ言っても、学園都市230万人の中の2位は伊達ではないという事だ。

そんなわけでぶっちゃけた話、垣根が本気を出せば今の技術が大きく進歩するのは確実なのだが、如何せんどうやら本人にはそんな事は殆どどうでもいいらしい。

あくまで『お金を稼ぐビジネスの一つ』としか考えてないようだ。

 

 

そんな事よりも、垣根はこの世界に来て興味を持ったモノ(・・)があった。

それは………。

 

 

「ISねぇ…………」

 

 

垣根は偶々付けたTVには、『ISの実用性とそれに伴われる各国の経済状況』と、暗部組織出身の垣根からしたら、「こんなん放送していいのか? 」と思うような内容がニュースで流れていた。

 

どこかのアナウンサー達とゲストできたこれまた知らないお偉いさん達が、なにやら討論を始めていたが、垣根にはそんなの蚊帳の外だった。

 

 

 

 

 

 

『IS』

正式名称は『インフィニット・ストラトス』

 

 

1人の天才が作り出したマルチフォームスーツであり、宇宙開発を目的に作られたそれは、現行していたあらゆる兵器を上回る性能を秘めていた。

インフィニット・ストラトスーーー通称ISの誕生によって、宇宙開発は大きく進むと思われた。

 

 

だが、結果としてはそうはならず、ISはその姿を徐々に変えてゆく。

 

兵器として、ーーー武力としてのIS。それを恐れた国々はISに関する一つの条約を纏めた。

 

それが『アラスカ条約』である。

これにより、IS発明国であった日本はその技術を独占出来なくなり、更にIS操縦者育成機関設立などの条項にサインする事となる。

その結果、ISはスポーツの一分野として定着する事となる。

 

だが、ISのコアは限られていた。

 

世界で唯一、コアを作ることの出来る科学者、『篠ノ之(しののの)束(たばね)』はコアの量産を是としなかった。

 

ISはコアなくしては成立せず、そしてコアは数が限られている。

 

故に、世界にISは限られた数しか存在せず、各国は如何に優秀な機体を作れるかに執着する。

強力なISと多くのIS、それは国家戦力の比として扱われていた。

 

 

そしてもう一つ。

ISの特徴である、女性しか扱えないと言う部分が、男女の社会的関係に影響を及ぼした。

 

ISは国家戦略にも影響を与える代物。

今や、女性は『女性であると言うだけで男性よりも偉い』という風潮になりつつあったのだ。

 

だがそれは、長い人類史から見れば大したことではないかもしれない。

 

なぜなら過去、女性蔑視の時代は多々あったからだ。

 

 

今、それが男性に変わった。それだけのことなのかもしれない。ーーー

 

 

 

 

 

これはつい最近、ふとISと言う物がどんな物なのかを詳しく知る為、自宅のPCで調べた内容だ。

垣根はこれを見てただ一言。『くだらねぇ』と呟いた。

 

 

 

( 大体天才とかいう割には、当初の目的であった『宇宙開発を目的に作られたーーー』とかいってた内容と出来上がったモノがまるで違うのはどう言うことだよ……。)

 

人を小馬鹿にするような喋り方で、垣根はなおも続ける。

 

( しかも……だ。『女性しか使えない』?もうまんま不良品じゃねぇか、IS(これ)…こんなんでよく『天才』とか呼ばれたもんだ……ここの世界のやつらは全くどうにかしてるとしか言いようがねぇ……)

 

 

こうまで垣根は言うが、彼は学園都市の人間ーーーそれも序列第二位だ。

垣根自身認めたくない部分も多々あるが、学園都市の科学者達は皆、計画通り完璧なモノを作り上げていた。それは工業製品などから極めつけは人ーーー能力等、様々な分野で功績を残していた。

確かにこのISとやらも、個人が作ったものだというのには垣根自身凄いと思う。しかし、それだけだ。『天才』というのは些か納得し難い。

 

 

 

……まぁとにかく話を戻そう。

 

何故、こんなISなぞに詳しく調べたかというと、興味というのも勿論間違ってはいないがちゃんと明確な理由があるのだ。

まぁ簡単に言ったら『複習』。この一言に尽きる。

 

さっき、『女性しか使えない』といっておきながらなんだよお前と思うかもしれないが、それは俺だって同じだ。誰があんな好き好んであんな死亡フラグバリ3の危険極まりない兵器に自分から関わるかっての。

 

 

 

早い話が軽く現実逃避に浸ってたって訳だ。せっかくのもう一度の人生。平和でほのぼのと過ごす予定だったのに……一体どこで狂ってしまったのか。ホントに謎だ。

 

 

 

そして机の上には、無造作に放り出されたタ○ンページのような分厚い紙の束。

表紙には黒の文字ででかでかと、『IS学園に入るに当たっての…』だとの文字がみえる。

ぶっちゃけISの専門知識の参考書のようなものだ、多分………………うん。

無造作に置いてあるのは、垣根がベッドに座りながらパラパラと読み、飽きたので投げ捨てたという至極下らない理由だったりする。

 

 

 

 

 

そしてーーーーーー

 

「つかこれ……ダサくね?もっとないのかよ…」

 

そういう垣根の手には、白を基準とした黒と赤のラインが入ったブレザータイプの学生服上下。

ここまで言ったら粗方は想像がつくだろう。IS学園の男性用(・・・)の制服だ。

 

 

元々ISは女性にしか動かせないわけだから、当然制服は女性用しかない。これは今回俺ともう一人の為に特別(・・)に政府が用意したものだ。

 

 

( 全く…いきなりだからって適当じゃね? てかセンス悪ぃなぁ…コレ…。)

 

とダメ出しを零す垣根。全く何様のつもりなんだろうか。

 

 

後日、制服はカスタム自由ときいて歓喜した少年がいたのは余談である。

 

 

 

「はぁ……取り敢えずシャワー浴びるか……」

 

 

汗も止まり、冷えてしまった体を鞭打ちバスルームまで向かう。

その時に洗面台の上に置いてあるタオルを一枚取り、洗濯機の上の蓋に置く。

足元に転がってる籠に今着ていた服をぶち込み、バスルームのドアを開け中に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さーて、今日も一日頑張りますかね!』

 

 

そういいつつ垣根は、バスルームのドアを閉め中に入っていった。

 




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