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遠月リゾート
「あ、あれ...?これってもしかして.............まずい?」
「そんなことありませんよ、時間はギリギリセーフでしたから」
扉の前で立ち止まっている2人。楯無は自分がここに居て良いのかと考えていた、雲雀はそんな楯無を見ると前に出て堂島からマイクを受け取った。
「ギリギリと言ったところだな。連絡はあったがもう少し遅くなると思っていたぞ」
「すいません、先のことは誰にもわかりませんから、もっと遅くなったりするかもしれなかったと思いますよ」
「うむそうだな、それより早く挨拶を終えて課題に入るとしよう」
「そうですね、こほん...少し遅れてしまってすみません。初めまして、みなさんとはここで顔を合わせるのが初めてですね。私は1.2.3学年の主任を任されています桜花 雲雀と申します。
今回の合宿はみなさんが高等部に入っての初めての行事になります。この合宿で思う存分自分の技術を磨いてください。
そして、今回は他校との交流として特別ゲストを呼んでいます。IS学園から更識 楯無さんが来てくれました」
いきなりの紹介に驚いた楯無だった。そんなことを気にせず雲雀は話を進める。
「彼女には、他校の交流として来ましたが、ここにいる卒業生のみなさんとは違い講師ではなくみなさんの課題を見る見学者として参加します。せっかくですので自分で作った料理を食べてもらって感想を聞くのもいいでしょう。一般の人の意見も大切ですからね」
雲雀は楯無の役割を話し始め、楯無は雲雀からのアイコンタクトで自己紹介をするとわかり内容を考え、雲雀からマイクを受け取った。
「どうも初めまして、今日は他校の交流として来ました更識 楯無です。料理に関してはほとんど普通の人と変わりませんが、ここの料理学校で行われている授業...今は課題ですね、それにとても興味があります。5日間ですがよろしくお願いします」
さっきまでの慌てようが嘘のように感じるほど堂々としていた。そして、雲雀以外がある一点を見つめていた。
それは楯無の髪である。"あの髪は地毛なのかな"とこの場の雲雀以外が思っていた。
「ちなみにこの髪は地毛ですよ」
"心読まれた!?"と一斉に思った後、"え!?地毛なの"と驚いた。よく言われますと楯無が答えマイクを雲雀に戻した。
こうして、話が終わり生徒たちは各自の課題の場所に向かった。
「楯無さんは私と一緒に行動しますか?」
「そうですね、見学といっても1人では気まずいですか....「雲雀ちゃーん!」...ら?」
2人でこれからのことを話しているとどこからか雲雀を呼ぶ声が聞こえた。雲雀はそのまま後ろに下がると、1秒前までいた所を女性が通過し飛んでいって壁に激突した。
「うぅ...避けられた...酷いですよ雲雀ちゃん...!」
「...お久しぶりです日向子さん、少し危険と感じたので思わず避けてしまいました」
すみませんと言ってにこりと微笑む雲雀。その顔を見た日向子は立ち上がり雲雀の手を握りだした。
「その笑顔で私はなんでもできそうな気がします..!!さぁ、愛を確かめ...へぶっ!?」
急に現れた女性のペースに追いつけていない楯無は固まっていることしかできなかった。そして、女性の後ろの方から次は男性が女性の頭の上で手をチョップの形にしていた。
「おい日向子、雲雀が困ってんだろ離れろ」
「いーやーでーすー!四宮先輩に雲雀ちゃんは渡しませんよ!」
男性の額に怒りのマークが出現し、女性の頭を掴むとそこからギシギシと音が鳴った。
「ぐふっ!?ぎ、ギブです!すみませんです!たから離してくださいー!」
「たく、本当にうるせぇ奴だな」
「まぁまぁ、その辺で許してください四宮さん」
「....たくっしょうがねぇな、っと..雲雀の方は元気みたいだな」
男性が女性の頭か手を離し雲雀に挨拶をしてきた。
「四宮さんも元気そうでよかったです。それにしても...みなさん全員が集まるのは珍しいですね」
「そうか?まぁ、気まぐれみたいなもんさ」
「うわーなにかっこつけてるんですか~...ぶふー!」
「.......?」バキボキ
この2人は相変わらず仲が良いと雲雀は思っていた。そんな2人を無視し、女性と1人と男性2人が雲雀の元へ歩いてきた。
「やぁ雲雀、あの2人は放っておいていいから」
「そうだな、あれがいつもの恒例の挨拶みたいなものだからな」
「ははっ、あれを見ないと落ち着かないね」
「ふふ、そうですね。それとお久しぶりです水原さん、関守さん、ドナートさん」
この3人に日向子、四宮そして堂島の合わせて6人は雲雀にとって遠月の先輩に当たる。6人から見ても雲雀は可愛い後輩と親しんでいる。
「みなさんがお店を休んで来てくださるなんて生徒さんも喜びますよ。それにみなさん疲れがあると思いますので、今日はゆっくりしてくださいね」
笑顔で微笑む雲雀を見た5人はピクリと一時停止した。時より下を向いたり上を向いたりしている。そして、4人が動かないのを見計って水原が動いた。
「雲雀も1・2・3学年の主任は疲れると思う。もし、辞める時があったらその時は、いつでも私の店に...「「「「ちょっと待った...!!」」」」」....ちっ..なに..」
4人が息ぴったりに水原を止めに入る。雲雀は頭に?マークを浮かべながら待っていた。
「水原テメェ...なに抜け駆けしようとしてんだ..?」
「なんのことかわからない」
「水原先輩何言っているんですか!!雲雀ちゃんは私の店に来ることになっているんです!!」
「それは、乾の残念な頭が起こした幻覚」
「残念な頭!?」
「あ、あのみなさん...」
5人が騒ぎ出し始め、収集がつかなくなってきた。どうしようかと悩んでいる雲雀み楯無が何かを伝えに来た。
「雲雀さん、楽しく話しているところ悪いんですが...周りに人がいないんですけど大丈夫ですか?」
「......そうでした...大変ですみなさん。みなさんはゲスト講師ですから、生徒たちの課題を任されているみなさんも移動しないとだめですよね?」
雲雀の言葉に、騒いでいた5人がまたもピタリと止まり、自分たちの時計を見て慌てて自分たちの乗るバスに向かった。
「ふぅ...みなさん久しぶりに会って気が高ぶる気持ちはわかりますが....仕方ないですね」
「あはは...」
楯無は心の中で"100%雲雀さんが関わっているんです"と思った。
「それより、私たちは何をするんですか?」
「それがですね...生徒さんと講師を乗せたバスがもう行ってしまったと思いますので、今日はここでゆっくりしていてください」
「わ、わかりました。雲雀さんは何をするんですか?」
2人は大宴会場を出て、廊下を歩きながらこれからのことを話していた。
「私の今回の仕事は生徒さんのサポートなので、課題の手伝いかと思ったのですが、話によると課題で生徒の手伝い、助言はしないでと言われてしまいまして...なので主に生徒さんの健康管理などですね」
「ってことは...ほとんどここから出ないということですか?」
「まぁそうなりますね。ですがバスでの移動は午前の課題だけですから、午後の課題は主にここで行いますその時に見学しましょう」
ホテルのロビーに着くとそこには、総料理長である堂島 銀がいた。ロビーで数人のコック服の人と話していた。
「あら、堂島さん、こんなところで会うなんて珍しいですね」
「むっ、その声は...雲雀は課題を見に行かなかったのか」
「正確には行けなかったの方が正しいですね、乗り遅れてしまいまして...」
「そうかそうか。なに研修はまだ始まったばかりだ、ゆっくりしていればいいさ」
「そうさせてもらいます。午後は任せといてください」
2人の会話を横でじっと聞いていた楯無の方を向いた堂島。
「君がIS学園の生徒か、どうだ、遠月は君の学校と違うと感じたか?」
「そ、そうですね...話では卒業が難しいと聞いていましたので..それだけでも全然違いましたが、雰囲気も私が知っている宿泊研修とはだいぶ違いますね」
「ははは、まぁそう感じるのは仕方ないな、遠月に生徒が楽できる行事など無いからな」
「堂島シェフ...ちょっとよろしいでしょうか」
「むっ...そうか、すまない用事ができてしまった。どうか午後の課題までゆっくりしていてくれ」
そう言うと、従業員の人と歩いて奥の方へ行ってしまった。
「ゆっくりと言われても...何もすることがないのよね...」
肩を落とす楯無の横で雲雀がある提案を思いついた。
「でしたら、少し手伝ってもらえませんか?午後の課題の準備などが多少ですがまだ終わってないと思うので。それが終わりましたら少し速いですが温泉にでも入りましょうか」
「お・ん・せ・ん...!?雲雀さんと一緒にですか!!わかりました。手伝います!!」
「温泉が好きなのですね。ここの温泉は気持ちいいですよ、それでは行きましょうか」
肩を落としていた時とは明らかにテンションが違う。時々ステップや鼻歌を歌い出したりしていた。
あまり話が進んでいないような気がするんですがすみません...え?温泉の話はどうしたかですか?大丈夫です次回あると思います!なかったらそのまた次回になると思います。
書いてて、1人称視点も書いた方がいいのか迷うときがあるんですよね。そして1人称視点を書いている時に、やっぱり3人称視点の方がいいかも?と思ってしまうんですよね。
まぁ、何はともあれ!これからも頑張っていきたいと思います!!