アークスがミグラントや提督と共にガンプラバトルをするそうです   作:ゼクス・ライザー

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再編して再投稿しました。


プロローグ

ガンプラバトルシステム…PPSE社が開発した、今までに無かった新たな「遊び」である。

自分で作ったガンプラを操作して戦うこのシステムは、瞬く間に日本、世界と伝わり、現在も世界中で

大ブームとなっている。

ガンプラバトルは世界中に広まると共に急速に発展していき、多種多様なバリエーションのバトルが生まれたりもした。ヤジマ商社が考案したバトルもあるが、それ以上にビルダーやファイター達が考え出したバトルはそれよりも遥かに多い。それだけガンプラバトルは愛されているのだ。

 

 

「ガーベラは…よし。私のコンディションもよし、と」

ある小さな模型店。その小さな店内を埋め尽くす程に人々が集まっていた。

そこそこ年のいった人やいかにもオタク、という格好の大人達が居る中、たった一人だけ

ブレザーを着た少女がいた。

「はい、では開始時刻になりましたので、ガンプラバトル大会を開始致します」

黒い、店の名前が入ったエプロンを着けた男性がマイクを使い大人達に呼びかける。

「今回はトーナメント戦ではなく、趣向を変えて6人でのバトルロワイヤルとなっております。

では、一回戦の出場者は準備して下さい」

 

周りが大人の男ばかりの中、私も大人達と同じように六角形の台が幾つも繋げられたものの一辺に立つ。

『Beginning pulafskey particle dispers』

六角形の台から機械音声が流れるとともに、青い粒子が散布され始める。

『Please set your G.P.base』

少女と大人達は粒子で形成された実体のない青い壁の中で、台のコンソールに四角い端末をつける。

『Fierd3,Canyon. Please set your GUNPLA』

そして、台についた丸い台座に人型のロボットのプラモデル…ガンプラを置いた。

それとともにガンプラに粒子が浸透し、命が吹き込まれる。

少女は現れた光るコントローラを掴み、画面を睨みつける。

「キサラギ・ヤヨイ。ガーベラ・ムーン、行きます!」

白く塗られたガンプラがカタパルトに押され、勢いを活かしてフィールド内に飛び立つ。

(よし、まだ誰にも見つかってない。上を取れれば…)

スラスターを噴かして峡谷を登る。

「悪いが、ここは俺のスナイプポイントなんだ」

どうやら先客が居たようだ。登りきったところで、陸戦型ガンダムに銃口を向けられる。

「あらそう?なら、力づくで奪うまで!」

ガーベラが手に持った銃器を構え、陸戦型ガンダムに向かっていく。

「俺の陸ガンがそう簡単にやられるものか!」

「どうかしらねっ!」

ガーベラは至近距離でグレネードランチャーを撃ち、右大腿部のユニットから円筒形の物体を射出した。

グレネードは棒立ちでゆっくりとサーベルを引き抜こうとしていた陸戦型ガンダムの右肩に直撃し、

腕が丸ごと吹き飛ぶ。

「こんなことがッ!」

陸ガンはがむしゃらにマシンガンを斉射し始め、1発が飛んでくる円筒にかする。すると、円筒の外装が剥がれ、中から4つの地雷が出てくる。

「なぁあーっ!」

地雷がクリーンヒットし、陸ガンは爆散した。

「あ…ちょっと派手にやり過ぎちゃったかしら?」

4つも地雷の入った爆雷を使ったのだから、大きな音や爆炎が出て当然だ。

「そこか!」「いくぞぉぉぉおああ!」「潰す潰す潰すぅ!」

黄色いシルヴァ・バレトと両手に大型ヒートソードを持ったケンプファー、そしてマシンガンを両手に持ったシャア専用ドムがこちらへ向かってくる。一人足りないと思ったが、あの様子だと三機で袋叩きにしたのだろう。

「あの距離なら…よし」

光球を回し、使用武器を変更する。ガーベラが背負っている2つのユニットが持ち上がって前に倒れ、前を向いた天面から砲がせりだし、左大腿部の箱の蓋もひらいた。

「主砲、照準を合わせて…」

真っ直ぐ向かってくる三機をロックオンする。

「てぇーっ!」

主砲から、手に持つランチャーの物より大きなグレネード弾を発射する。2発のグレネードはシルヴァ・バレトとドムに突き刺さり、二機は爆発した。

「二人共!?てめぇよくもぉーっ!」

ケンプファーがヒートソードを構え、さらにスピードを上げて突っ込んで来る。

「ケンプファーに近接武器しか装備しないなんて…もっと自分の機体は知っておくべきよ?」

左腿のポッドのミサイルを斉射する。

「くそがぁぁぁぁぁあああ!」

真っ直ぐ向かってきていたケンプファーにミサイルが直撃していき、4発目が当たったところで

ケンプファーは爆発した。

『Battle ended』

機械音声が流れ、粒子が一気に引いていく。

「第一回戦、勝者はキサラギ・ヤヨイだーっ!」

「…はぁ。」

大会で勝ったのは嬉しいことだろうと思うが、私はどうも喜べない。

まず、相手が弱すぎる。古参の大人達が多く参加するこの大会でも、1対3で無傷で圧勝できるほどだ。

それに、私には共にガンプラバトルをする仲間が居ない。一人になってから多くの大会に参加してきたが、

やはり観客席で待ってくれている仲間たちが居ないのは寂しい。前まで優しい仲間達に囲まれていたのだから尚更だ。

「…そろそろ本格的に部員探しましょうかね」

 

 

「カスミちゃーん、入学してからもう2ヶ月経つよ?」

「あ?それがどうしたんだ?」

「もう、いい加減部活入ってよー!帰りが寂しいんだよー!」

「だから、入れる部活が無いんだっての。どこも体験入部しただけで向こうからお断りだ」

「頭下げてでも入ってよーー!」

「入りたくもねぇ部に頭下げに行くなんてアタシはゴメンだからな」

「じゃあやりたい部活作ればいーじゃん」

「中等部一年にそんなことできるとおもうか?」

「できるよ、カスミちゃんなら!」

「はいはい、ミキん家はそっちだろ?」

「あっ、そうじゃん!」

「じゃあなー」

「また明日ー!」

 

「ふぅ、やれやれ。」

「やりたい部活か…模型部があったらなぁ。」

 

 

ふと、カレンダーに目を向けると、明日の所は赤丸がうってあった。

「ああ、明日は転校だったか。天台学園楽しみだな。」

明日に備えて教材をリュックに入れるか。

「なんか面白いことあるかねぇ。ま、明日になってのお楽しみか」

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