歌姫と宝石の姫と共に頂点を目指す者!(調整中) 作:シュリーダ
それではお楽しみください!
なお、今回もかなりオリジナル要素がありますのでそれが許せる方だけご覧ください。
色々と自分的に可笑しいと思う部分を直しました。内容が変わってる部分も多少ありますがどうかご容赦ください。
コガネシティへと向かう道の途中でウパーとそのトレーナーサナエと出会ったシュンは色々な事情からウパー達の面倒を見る事になり、ウパー達のお世話をしていると突如として野生のワニノコが現れてシュン達に襲いかかる。
サナエとウパー達の為にワニノコをゲットする事を決めたシュンはチコリータと共にワニノコに挑み…苦戦を強いるもチコリータの頑張りによってワニノコをゲットすることが出来たシュン達はサナエ達に別れを告げると再びコガネシティへと向けて旅立つのであった。
「「「「「クェ~~~……」」」」」
「はぁ…ようやく追い払えた。みんなお疲れ様!」
「ふぅ…かなりしつこかったですね」
「えぇ…とりあえず一安心ですね」
「チコ~…」
「ヒノ~…」
「カメ~…」
「ソウ…ソウ…」
「レディ…」
「イト…」
コガネシティを目指して旅をしていたシュン達はその途中にある森を歩いていた時にオニスズメ達の縄張りである木の近くを知らずに通ってしまい…縄張りに侵入して来たシュン達にオニスズメの群れが襲い掛かってきたのである。
シュンは全ての手持ちのポケモンを出してオニスズメ達に対抗して何とか追い払う事に成功したのだった。
しかしかなりの数だったため追い払うのに結構な体力を使ってしまい、全員疲れて息を上げている。
「イト…イト…イト!?」
シュンがみんなをボールに戻そうとしたその時!!体力を消耗し息を整えていたイトマルの体が突如として光り始める。
「っっ!これってもしかして…」
「えぇ…どうやら進化が始まったようですね」
シュンはその事に驚いて息を飲み、メロエッタはその様子を見て進化が始まった事を告げる。
チコリータ達もイトマルの進化が始まった様子を見て驚いている。
そして段々とイトマルを包む光が強くなると徐々にその姿が変わり出す。体格も大きくなり進化の光が消えるとそこにはイトマルの進化して大きく変わった姿が存在していた。
「アリッ!」
「おめでとうございますマスター。イトマルは無事にアリアドスへと進化しましたよ」
「ありがとうメロエッタ。これがイトマルの進化系か……」
シュンはイトマルが無事に進化した事を祝うメロエッタに礼を言い、進化したイトマルへと向けてポケモン図鑑を向ける……すると図鑑にデータが表示される。
【アリアドス……あしながポケモン。イトマルの進化系、お尻からだけでなく 口からも糸を吐くことが出来る。その糸は丈夫で並大抵の力では切れない──】
ポケモン図鑑からイトマルの進化系であるアリアドスのデータが表示される。
「アリアドスか…うん。進化して新しい技も覚えたみたいだね。おめでとうアリアドス!これからもよろしくね」
「アリ♪」
「チコ~!」
「ヒノ~!」
ポケモン図鑑でアリアドスを見ると進化して新しい技を覚えている事に気づき、進化して姿や力が変わっただけでなく新しい技まで覚えた事に嬉しくなり笑顔でアリアドスにこれからもよろしくと言うと アリアドスも笑顔で頷く。
チコリータ達も進化したアリアドスの元に集まって楽しそうに話している。チコリータ達もイトマルが進化した事を喜び、アリアドス自身も進化した事が嬉しいのかニコニコしながらチコリータ達と話している。
「よし!それじゃみんな戻って」
シュンは少しの時間──チコリータ達の楽しそうに話す様子を見ていたが ここにいてまたオニスズメ達が戻って来て襲われてはたまらないと考えて取りあえずみんなをモンスターボールに戻す。
「さて…それじゃオニスズメ達が戻って来ないとも限らないし先を急ごっか」
「そうですね。ここは彼らの縄張りでしたし もしかしたら取り返そうともっと仲間を引き連れて戻って来るかもしれません」
「えぇ…長居は無用ですわ。早く行きましょう」
シュン達はオニスズメ達が縄張りを取り戻そうと(勿論シュン達は奪った自覚はない)戻って来る可能性があるため万が一にも戻ってこない内に急いでその場から離れるとコガネシティを目指して歩いて行く。
「ねぇ二人とも。この辺りにポケモンセンターってあったかな?出来ればチコリータ達のダメージを回復させてあげたいんだけど…」
シュンは先程のオニスズメ達と戦った事によって受けたチコリータ達のダメージを回復させるためにポケモンセンターに行こうと何処にあるかとメロエッタ達に尋ねる。
「そうですね。この道をもう少し行った先にポケモンセンターがあるみたいですよ」
シュンの肩に乗ったメロエッタがガイドブックを見て、この道の先にポケモンセンターがあることを伝える。
「なるほど。それじゃこのままポケモンセンターまで行こうか2人共」
「えぇ」
「はいですわ」
シュン達はオニスズメ達に受けたダメージを回復させるために、このまま通って来た道を進みポケモンセンターへと向かうのだった。
ポケモンセンターを目指して道を歩いているとしばらく進んだ先にポケモンセンターがあり到着したシュンは早速、チコリータ達のダメージを回復させるためにジョーイさんにポケモンを預ける。
そしてポケモン達が回復するのをメロエッタ達と喋りながらしばらく待っていると──。
【テンテン♪テテテン♪】
シュンのポケモン達の回復が完了した事を告げるチャイムがなり、シュンは受付のところに行くとジョーイさんがシュンのポケモン達の入った六つのモンスターボールを持って来る。
「お待たせしました。お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ♪」
「ラッキィ~♪」
「ありがとうございますジョーイさん」
「いえ////…」
「?」
シュンが笑顔でお礼を言うとジョーイさんは顔を赤くしてボールを渡し、シュンはジョーイさんの様子に首を傾げながらジョーイさんからボールを受け取りテーブルへと戻る。
「ジョーイさん顔を赤くしてたけど…どうしたんだろう?」
「相変わらずですねマスターは…それに鈍いところも……チコリータ達の回復が終わったようですね」
「マスターは相変わらず女性に人気ですね。フフ♪でもこれでコガネシティを目指して出発出来ますね」
シュンがボールを受け取りに行った時にジョーイさんが顔を赤くしていた事に不思議そうにしていると…シュンの相変わらずの様子に姿を消してテーブルに座って会話をしながら待っていたメロエッタは呆れる。ディアンシーはシュンが女性にモテている様子に微笑み これでポケモン達の回復も終わってコガネシティへと出発出来ると微笑む。
「?…うんそうだね。でもその前にやって起きたいことがあるんだ」
メロエッタ達の言葉に頭に?を浮かべてコガネシティへ向けて出発しようと言うメロエッタ達にシュンはポケモンセンターでやって起きたいことがあると言って待つように言う。
「やって起きたいことですか?それはいったい」
シュンから出発する前にやっておきたい事があると聞くと、メロエッタは不思議そうにしながらそれはいったい何なのかと訪ねる。
「うん。イトマルもアリアドスに進化したしゲットしたきりになってるマリルやワニノコを手持ちに加えて育てたいと思ってるんだ」
ゲットしたまま預けているマリルとワニノコを手持ちに加えて育てたいと自分の考えていた事をメロエッタ達に伝える。
「まぁ♪それは良い考えですわ。まだその子達にはワタクシも自己紹介出来てませんし、ぜひお会いしたいですわ」
シュンの考えを聞いたディアンシーもワニノコ達に自己紹介したいと微笑み、シュンにぜひにとお願いする。
「マスターの言う通りですね。そろそろゲットしたワニノコ達と顔を合わせといた方が良いでしょう」
メロエッタもシュンの考えに賛成し、ワニノコ達との顔合わせを望む。
「しかしマスター。ジョウトでゲットしたポケモンだけでなく他の預けているポケモン達も小まめに入れ替えてバランスよく育てないといけませんよ」
「分かってるよメロエッタ。よし、ワニノコとマリルを手持ちに加えて出発しよう」
「はい」
「ですわ」
メロエッタにジョウト地方で捕まえたポケモンだけでなく、現在預けているポケモン達も小まめに手持ちと入れ替えて育てないといけないと注意され、シュンはメロエッタの忠告に分かっていると返事すると ワニノコとマリルを手持ちに加えて出発すると言い、メロエッタ達も応えてテーブルから立つとワニノコ達を手持ちへと加えるためにパソコンの所へと向かった。
シュンはパソコンの中にあるテレビ電話でオーキド博士へと連絡し、ワニノコとマリルを手持ちのポケモンと入れ替えてもらうようにお願いする。
オーキド博士はシュンの現状を聞いた後で快く承諾しワニノコとマリルの入ったボールを送り、シュンはアリアドスとカメールに一時的に預ける事を説明しカメール達も納得した上でボールに入れて送る──。無事にワニノコとマリルの入ったボールが送られて来る。
ワニノコ達を送ってもらった後でオーキド博士と軽く話しをしてオーキド博士への電話を切った後でポケモンセンターを出発し少し離れた辺りの森のところでまずはチコリータ達をボールから出す。
「みんな。今からみんなに新しくゲットした仲間達を紹介するね」
「チコ!」
「ヒノ!」
「レディ!」
「ソウ!」
チコリータ達に新しくゲットした仲間を紹介すると言うと、チコリータ達も了解と言うように頷く。
「メロエッタとディアンシーもいいかい?」
「はいマスター」
「フフフ。楽しみですわ」
シュンはメロエッタとディアンシーにも了解を取ると、二つのモンスターボールを上に向かって投げる。
「出て来て…マリル、ワニノコ!」
「リル!」
「ワニャ~!」
ボールからマリルとワニノコが出てくるとマリルとワニノコはシュン達の前に着地する。
「リル?リル~~!」
「ワニャ?ワニャ…」
ボールから出て来たマリルはキョロキョロと辺りを見回した後でシュン達の方に視線を向けると警戒するように唸り、ワニノコは自分を倒したシュン達が目の前にいることに一瞬驚くもすぐに落ち着きシュン達の次の行動を待つ。
「ぼくはシュンって言うんだ。これからよろしくね。マリル、ワニノコ」
警戒するマリルの様子を見て苦笑しながらもシュンは自分の名を言い、これからよろしくと言ってマリルとワニノコに近づく。
「リル~~!!」
シュンが段々と近づくとマリルはさらに警戒心をむき出しにして唸り、シュンを威嚇する。
「えっと…マリル…。そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。ぼくはキミのトレーナーだからね。これから一緒に頑張ろうね」
自分に敵意をむき出しにするマリルを見て苦笑しながらもマリルの警戒を解こうと笑顔でゆっくり近づいて、これから一緒に頑張ろうと言ってマリルの頭を優しく撫でる。
「!?…リル////~~リル!リル!」
警戒していたマリルはシュンに頭に手を置かれて一瞬ビクッとするも優しく撫でられて気持ち良くなり、シュンの手に擦り寄るが…しばらくしてハッとなりそっぽを向く。
「はは…。ワニノコもこれからよろしくね。一緒に頑張って強くなろう!」
「……ワニャ!」
マリルのその様子に苦笑しながらも、ワニノコにもよろしくと…一緒に頑張って強くなろうと言い、ワニノコもしばらくシュンをジッと見た後で頷く。
「よろしくね二人とも。それと二人に紹介するね。みんな!」
「チコ!」
「ヒノ!」
「ソウ!」
「レディ!」
シュンはマリルとワニノコにチコリータ達を紹介しようと呼ぶとチコリータ達がシュンの前に来る。
「マリル、ワニノコ。みんなと仲良くしてね。みんなも新しく仲間になった2人をよろしくね」
「ヒノ!」
「レディ!」
「ソウ!」
「…チコ…!」
ヒノアラシ達はマリルとワニノコに元気よくこれからよろしくと挨拶するが…チコリータは保育園でウパー達に乱暴していた件を思いだし、マリルには普通に挨拶するがワニノコに対しては不機嫌そうにそっぽを向きながら言う。
「…リル////…」
「…ワニャ!」
みんなに挨拶されるとマリルはそっぽを向いて頬を少し赤くしながら不機嫌そうに返事する。しかし内心ではみんなに笑顔で受け入れられて嬉しいようだ……少し口元から笑みが漏れている……どうやらこのマリルは少し意地っぱりな性格のようだ。
そしてワニノコはチコリータの無愛想な態度も気にせず普通に挨拶し終える。
「うん!チコリータ達の自己紹介も終わったし、次はこの2人を紹介するね」
「リル?」
「ワニャ?」
チコリータ達がワニノコ達に自己紹介し終えるのを見たシュンは次に2人の事をマリル達に紹介する。マリルとワニノコはチコリータ達以外いないのにシュンが2人を紹介すると言ったため頭の上に?を浮かべる。
「はじめまして。わたしはメロエッタ。よろしく」
「フフフ♪わたくしはディアンシーです。2人ともこれからよろしくお願いしますわ」
シュンの肩ごしからメロエッタが……シュンの後ろからディアンシーが出てきてマリル達に自己紹介する。
「リル!!」
「ワニャ!!」
突然 シュンの後ろから姿を現したメロエッタとディアンシーに驚く。
「リル……リル!」
「ワニャ~!」
驚いていたマリルとワニノコだったが……気を取り直してメロエッタとディアンシーにもよろしくと挨拶する。
「さてと……取り合えずこれで新たに入ったマリルとワニノコの自己紹介も終わったし…。もうちょっとしたらコガネシティに向かおうか。でもその前に」
みんなにマリルとワニノコの自己紹介し終えると、コガネシティへと向かう準備をする前にシュンはリュックからある物を取り出す。
「さっきポケモンセンターに寄った時にジョーイさんからクッキー貰ったからみんなで食べよっか!」
先程、ポケモンセンターにポケモンの回復と入れ替えのために寄った時にジョーイさんから貰ったクッキーの入った袋を取り出す。
「まぁ~!美味しそうですわね♪」
「フフフ…ぜひ いただきます」
「ヒノ!!」
「チコ!!」
「レディ!!」
「ソウ!!」
シュンがジョーイさんから貰ったクッキーを出すと、メロエッタ達は美味しそうなクッキーを見て喜ぶ。シュンは袋からクッキーを取り出して1枚ずつメロエッタ達に渡していく。
「はい。ワニノコ」
「…ワニャ!」
シュンはワニノコにクッキーを渡し、ワニノコも少し口元に笑みを浮かべてクッキーを受け取る。
「はい。マリルも!」
「……リル!」
シュンはマリルにもクッキーを渡し、マリルもそっぽを向きながらも受け取る。どうやらまだシュン達の事を警戒しているようだ。
「あはは…それじゃクッキーを食べよっか!」
シュンがそう言うとみんなは受け取ったクッキーを食べる。
「まぁ…ちょうど良い甘さでとても美味しいですわ」
「えぇ…そうですね。香ばしくて美味しいです」
「ヒノ!」
「チコ!」
「レディ!」
「ソウ!」
「そうだね。本当に美味しい!」
ジョーイさんから貰ったクッキーはとても美味しいためみんな喜んで食べている。
香ばしくほんのりと甘いためメロエッタとディアンシーも笑顔で食べる。
実はシュン達が寄ったポケモンセンターに勤務するジョーイさんはお菓子作りを趣味としていてポケモンセンターに来るトレーナー達に作ったお菓子を配っているそうだ。そこでシュン達はちょうどお菓子を作っていた日にポケモンセンターへと来たためシュンもクッキーを貰う事が出来たのだ。
「ワニャ…ワニャ!?ワニャワニャ♪」
ワニノコもみんながクッキーを美味しそうに食べる様子を見て、恐る恐るクッキーを口に入れるとその美味しさに驚いて思わず飛び上がる。
「…リル…リル!?リルリル♪」
ワニノコのその様子を見たマリルもクッキーを一口かじるとその美味しさに驚いた後に勢いよく食べ始める。
「ワニャ!!」
「リル!!」
そして最初に貰ったクッキーを食べ終えたワニノコとマリルはまたその美味しいクッキーを食べたいのか、勢いよくクッキーの入った袋を持つシュンの前へと来ておかわりをお願いして来る。
「ハハッ…。そんなに慌てなくてもクッキーはまだあるよ。はい。ワニノコ、マリル」
ワニノコとマリルの様子に可笑しくて笑みを浮かべ、ワニノコとマリルに2枚目のクッキーを渡す。
「ワニャ~!」
「リル~!」
シュンから2枚目のクッキーを貰ったワニノコとマリルは嬉しくて目をキラキラとさせながらワニノコはクッキーを食べる。
「リ~ル~!」
マリルも貰ったクッキーを食べようとしたその時──。
「エア~~~ッッッ!」
「リル!リルゥ~~」
クッキーを口に入れようとしていたマリルを吹き飛ばした者は、マリルからクッキーを奪い取るとそのまま飛んで行ってしまう。
「リル!リル~~」
吹っ飛ばされたマリルは起き上がると、自分を吹っ飛ばしてクッキーを奪った事に怒りだしてそのまま飛んで行った者の後を追い掛けて行く。
「あっ!ちょっと待ってマリル!」
シュンの止める声も聞かずにマリルはあっという間にシュン達の前から消えるように先へと行ってしまった。
「行っちゃった…。急いで追いかけないと!みんな一端戻って!」
シュンはマリルを追いかけるためにチコリータ達を一端モンスターボールへと戻し、リュックを背負う。
「2人とも行くよ。マリルを追いかけるんだ」
「はい!行きましょう」
「えぇ、そうですね(あれはもしかすると)」
シュンは2人に急いで追いかけるよと言うと2人も頷いてマリルの後を追い掛けて走り出す。マリルの後を追いながらメロエッタはマリルを吹き飛ばした者について心当たりがあるのか頭の中で考える。
シュン達がしばらくマリルの後を追って走っていると前にマリルの姿が見えてくる。
「リ~ル~!!」
マリルは自分の前を飛ぶ者に向かって"みずでっぽう"を撃って攻撃するが…その者は素早く飛んでいるため全く当たっていない。
「リル~!リル~!リル~!!」
自分の攻撃が全く当たらない様子にさらに怒ったマリルは連続で みずでっぽうを放つ。しかしまたもや素早い動きで交わされてしまう。
「やっと追い着いた。マリル!ちょっと待って!」
「リル!」
シュンはマリルとの距離を積めてマリルを止めようとするが マリルはシュンの手を弾くと再びその者の後を追い掛ける。
「マリル!まったくしょうがないな…」
「仕方ありません…。マリルに付いて行きましょう」
そうしてしばらく飛ぶ者の後をマリルと一緒に追い掛けていると…飛んでいた者はシュン達の前方にある大きな木の枝に止まって羽をたたむ。
「リル~!」
「やっと止まった…あれって確か……」
マリルは怒りを剥き出しにして唸り、シュンはマリルのクッキーを奪った者の姿を見てどこかで見たようなポケモン……まるで全身を鎧で包んでいるような感じで鋭く尖ったクチバシに鋭い目をしている。
シュンはポケモン図鑑を手に取ると前にいるポケモンへと向ける。
【エアームド……よろいどりポケモン。全身を鎧のような堅い体に覆われている。丈夫な羽は重そうだが骨の中は空洞で軽く、自由に大空を飛び回る事が出来る──】
ポケモン図鑑から目の前の木に止まっているポケモン‥エアームドについてのデータが表示される。
「やっぱりエアームドか……最近発見されたっていう 新タイプの はがねタイプを持つポケモン…」
シュンは見覚えのあるそのポケモンがエアームドである事に気づく。前に呼んだポケモンの本で最近 発見された新タイプの はがねタイプについての考察が載っており…そこにエアームドの事も載っていたのである。
知識としては知っていたが 直接見るのは初めてのシュンはポケモン図鑑のエアームドのデータの項目を確認する。
【エアームド…はがね・ひこうタイプ…】
ポケモン図鑑にはエアームドのタイプのデータが流れる。
「やはりマリルからクッキーを奪ったのはエアームドでしたか。あの鋼鉄で包んだような姿を見てもしやとは思っていましたが…」
エアームドのデータを見ているシュンの横にメロエッタが来て、最初にエアームドの姿を見た時にある程度予想していたらしくやはり自分の考えていた通りだと納得する。
「メロエッタはエアームドを見たことあるの?ぼくは初めて見たよ」
「えぇ。エアームドは人間の間では最近発見されたようですが…ポケモンであるわたし達に取ってはずっと前から知っています。
はがねタイプの特徴は防御の高いポケモンが多く いわ・こおりタイプに有効で、どくタイプの技は全く受け付けません。しかしその反面…ほのお・かくとう・じめんタイプとは相性が悪い。因みに はがねタイプの事もわたし達の間では昔からいて知っていますよ」
シュンがメロエッタにエアームドを見たことあるのか尋ねると……メロエッタは頷いた後でエアームドと新タイプの はがねタイプの事について詳しく説明してくれる。しかしポケモン達の間ではとっくに存在していたということも教えられる。
「そっか。はがねタイプのエアームド…ゲットしてみようかな」
メロエッタの話しを聞いてシュンはエアームドをゲットを考えていると──。
「エ~アッ!」
「リル~~!?」
エアームドが口に咥えていたマリルから奪ったクッキーをパクッと一口で食べてしまった。それを見たマリルは自分のクッキーが食べられてしまった事にショックを受ける。
「エア~~!」
「リル~!リル~!?」
エアームドが美味しそうにクッキーを食べているのを見たマリルは怒りが頂点に達してエアームドに向かって"みずでっぽう"を放つ。
「エア!エア~~!」
エアームドは自分に向かって来る"みずでっぽう"に気づいて枝から飛び立って交わす。
「エア~!!」
エアームドは自分に攻撃してきたマリルに怒り、敵意の眼差しで睨みつける。
「リ~ル~!!」
マリルも怒りの籠った眼差しでエアームドを睨みつけている。
「マリルもやる気みたいだし、マリルと一緒の初バトルも兼ねてエアームドをゲットしよう。メロエッタとディアンシーは下がってて!」
「はい」
「わかりましたわ」
マリルがエアームドに敵意を剥き出しにしているのを見て、シュンは丁度良いからマリルとの初バトルも兼ねて、初めて出会ったエアームドもゲット出来るとメロエッタ達を下がらせてマリルと一緒にエアームドに視線を向ける。
「行くよマリル!"みずでっぽう"」
「リル…リル!」
シュンはマリルに"みずでっぽう"を指示するが、マリルは聞かずに"ころがる"攻撃でエアームドへと突っ込んで行く。
「ちょっとマリル!」
「マスターの指示を無視するなんて後で教育が必要ですね…」
「まぁまぁ…。落ち着いてくださいメロエッタ。マリルはマスターに会ったばかりでまだ慣れていないだけですわ…」
自分の指示を無視して攻撃するマリルにシュンは慌て、シュンの指示を無視するマリルにメロエッタは怒り、そんなメロエッタをディアンシーが宥める。
「エア!エア~!」
"ころがる"で向かって来るマリルにエアームドは翼を硬質化させて向かって来るマリルを弾き飛ばす。
「リル~~!」
「マリル!!」
シュンは弾き飛ばされたマリルをしっかりと受け止める。
「大丈夫…マリル?」
「リル~……リル!リルリル!!」
「ちょ!落ち着いてマリル!あの技はもしかして…」
シュンはマリルに大丈夫かと聞くと マリルは頭をフルフルと振った後でハッとすると、シュンの腕から抜け出してエアームドに向かおうとする。そんなマリルにシュンは落ち着くように言って 今エアームドが繰り出した技を見て思い当たる技の名が浮かぶ。。
「あの技は"はがねのつばさ"ですね。はがねタイプの技でひこうタイプのポケモンなどが使う事が出来ます」
メロエッタからエアームドが繰り出した技"はがねのつばさ"について説明してくれる。
「やっぱり…要注意だね…」
「リルリル!リル!」
メロエッタの言葉にシュンは"はがねのつばさ"に注意しようと身構えた時に、シュンの腕の中にいたマリルが力を入れてシュンの腕からすぽっと抜け出る。
「マリル!」
「リル~!」
シュンの腕から抜け出したマリルはエアームドへと向かって"みずでっぽう"を放つ。
「エア~!」
エアームドは素早い動きで飛び回り"みずでっぽう"を交わすと、空中で旋回してマリルへと急接近する。
「エア~!エアエアエアエア!!」
「エアームドの"みだれづき"だ。マリル交わして」
「リル!?リル~」
マリルへと急接近したエアームドはマリルに連続で鋭いクチバシを突き出して攻撃する"みだれづき"を繰り出す。エアームドが攻撃するのを見たシュンはマリルに交わすように指示し、マリルも必至に"みだれづき"を交わす。しかし……。
「リル~!」
「マリル!」
「リ~ル~!」
「エア~~」
交わしきれずに"みだれづき"が命中する。しかし攻撃を受けながらもマリルは"みずでっぽう"を放ち、至近距離で"みずでっぽう"を受けたエアームドは吹っ飛びながらも何とか翼を羽ばたかせて空中で体制を立て直す。
「エアー!」
エアームドはダメージを受けた事でさらに怒りを強くしてマリルとシュンを睨みつける。
「リル…リル~!」
「落ち着いてマリル。ぼくの指示をちゃんと聞くんだ」
マリルも負けずにエアームドを怒りの眼差しで睨みつけ…その様子を見たシュンは落ち着いてちゃんと自分の指示を聞くように言う。
「行くよマリル!"メロメロ"だ」
「…リル…リ~ル♥!」
シュンが メロメロの指示を出すと、マリルは一瞬考えて渋々ながらシュンの指示通りエアームドに"メロメロ"を放つ。
「エア?エアッ!エア~♥♥////!」
マリルがパチッとウインクするとそこからハートがたくさん出てきてエアームドの周りを囲むとエアームドへ命中する。するとエアームドは目をハートにしてマリルへメロメロになり、メロメロ状態で攻撃しづらくなる。
「よし、成功だマリル。次は"みずでっぽう"で攻撃だ」
「リル…リ~ル~!」
"メロメロ"が効いたのを見たシュンはチャンスとばかりにマリルに次の指示を出し、マリルは取り合えずシュンの指示に従って"みずでっぽう"をエアームドへと放つ。
「エア~~」
エアームドは"みずでっぽう"が直撃し、"みずでっぽう"を受けながら後ろの木にぶつかって止まる。
「エア~~♥////!」
"みずでっぽう"で吹っ飛ばされたエアームドは木に激突し大きなダメージを受けたが、まだメロメロ状態が続いているようだ。
「よし…そろそろ良いかな?」
シュンはエアームドの状態を見てそろそろゲット出来ると思い、モンスターボールを手に取る。シュンが倒れてるエアームドに向かってボールを投げようとしたその時!!
「ちょっと待ってぇ~~~!!!」
倒れているエアームドにボールを投げようとしたシュンの後ろからピンクで赤の横縞の入ったたれ耳帽子を被った緑色の髪をした女の人がやって来て、ボールを持っているシュンの手の方に抱きついてボールを投げるのを止めさせる。
「えっ!ちょっと!?」
「リル?」
シュンは突然女の人が自分の後ろから来て自分の腕に抱き着いてまでエアームドのゲットを止めてきた事に驚き、マリルも突然の事態に何がなんだか分からなくなり頭を傾けて不思議そうにしている。
ちなみにメロエッタとディアンシーはその女の人がこっちに向かって近づいている気配を感じて、一瞬で自分達の姿を消してシュン達以外に見えないようにする。
「お願い!!あのエアームドをゲットするのはちょっと待って!」
ボールを持つシュンの右腕にしがみついた女の人はエアームドをゲットするのをちょっと待ってほしいとシュンにお願いする。
「えっと…どういう事ですか?」
シュンがエアームドをゲットしようとするのを止める女の人に、どういう事かと尋ねるシュンと女の人がそのようなやりとりをしていた時──。
「…エア~~…エアー…」
ゲット寸前だったのを止められてから時間を掛けすぎてしまい、"メロメロ"が解けたエアームドは一度左右に頭を振ると翼を羽ばたかせて空を飛んでその場から逃げて行く。
「リル~~!!?」
「あっ、しまった!逃げられた…」
マリルはまだクッキーを食べられた怒りが収まっていないのか怒りだし、シュンは女の人の掴む腕を優しく離してエアームドが逃げようとするのに気づくも遅く、エアームドにまんまと飛んで逃げられてしまった。
「(もう少しでエアームドをゲット出来るところでしたのに…何なんでしょうかあの方は)」
「(そうですね。とんだ邪魔が入ったものです。マスターの邪魔をするとは許せません)」
姿を見えないようにしてシュンの近くにいたディアンシーとメロエッタは突然現れた女の人が邪魔をしたためにエアームドを逃がしてしまった事に対してそれぞれ思った事を述べる。
「(まぁまぁメロエッタ。そう怒らないで取り合えずあの女の人に何であんなことをしたのか聞いてみよう)」
シュンは怒っているメロエッタに落ち着くように言い…取り合えず女性に何故あんなことをしたのかを聞く事を提案する。
女の人はシュンがエアームドをゲットするのを腕にしがみついて止めたその後、シュンに優しく腕を放された後は少し離れたところで申し訳なさそうな目をしてシュンを見ていた。
「あの…ぼくはシュンと言います。あなたは?」
「わたしはミキ…それより…ごめんなさい!あなたのゲットの邪魔をしてしまって」
シュンが恐る恐る女の人に近づき、自分の名を名乗り、女性に名を尋ねると女性は名をミキと言ってエアームドのゲットを邪魔したことを頭を下げて謝る。
「いえ…もう良いですから。それよりミキさんはどうしてあんなことを?」
シュンはエアームドのゲットを邪魔したことを頭を下げて謝るミキにもう良いですと頭を上げさせて、どうしてあんな事をしたのかと尋ねる。
「実はわたし…ポケモンと一緒に強くなるために旅をしていて 強くなるために他のトレーナーとバトルしたりしたんだけどあんまり勝てなくてね…。ちょっと気落ちしながら旅を続けてた途中でここを通りかかって、あのエアームドを見つけたの。
一目見た時からあのエアームドに夢中になったわ!勇ましく飛ぶ姿にわたしは目を奪われた…わたしはエアームドが欲しい。あのエアームドをどうしてもゲットしたいと思ったの」
シュンにどうしてあんなことをしたのか尋ねられたミキは恐る恐る話しだす。
ポケモンと一緒に強くなるために旅をしていたミキ。しかしあまり戦績は良くないらしくトレーナーとのバトルでも勝てない事が続いているようだ。
そのような事があり落ち込みながら旅を続けていると、その途中でこの場所を通った時にあのエアームドを見かけたらしくそれ以来、エアームドに夢中になりエアームドをゲットしたいと思ったらしい。
「それでわたしはエアームドを見つけた日から山にある小屋を借りてエアームドのゲットにチャレンジしたんだけど……あのエアームド強くて何回もゲットするの失敗してるんだ。でも、それでもめげずにエアームドゲットを目指してポケモンを鍛えながら今日もエアームドをゲットしようとエアームドを山の中で探していたら…あなたがエアームドとバトルしているのを見かけてそれで……」
「そのエアームドがぼくにゲットされそうだったから思わずあんな事をしてしまったと?」
「えぇ…本当にごめんなさい…」
エアームドを見つけた日からミキはエアームドをゲットするために山にある小屋を借りて、エアームドゲットにチャレンジするが、エアームドが手強くて何回も失敗している。
そしてエアームドをゲットするためにポケモンを鍛えながら今日もエアームドのゲットにチャレンジしようとエアームドを探していたら、シュン達がエアームドとバトルしているのを見つけたようでエアームドがゲットされそうになっているのを見たミキは、自分が心からゲットしたいと思っているエアームドがゲットされそうになっているのを見て、思わずシュンの腕にしがみついてエアームドのゲットを邪魔してしまい…そのせいでエアームドに逃げられてしまい、ミキはその事についてシュンに改めて謝罪する。
「(マスターのゲットの邪魔をしたから余程の理由があるかと思えば……そんな勝手な理由とは呆れました)」
「(えぇ…そうですわね。少々ご自分の都合が強いみたいですわね)」
「(確かに……だけどそれだけあのエアームドが欲しいって事じゃないかな?そしてそのために一生懸命努力してるみたいだよ)」
ミキからシュンのゲットの邪魔をした理由を聞くとメロエッタとディアンシーはその自分勝手な理由に呆れてしまい、シュンは同意しつつもそれだけミキがあのエアームドをゲットしたいと…そしてそのために一生懸命努力している事に感心する。
「お願い!勝手な事を言ってるのは分かってる…。でもわたしはあのエアームドをどうしてもゲットしたいの!エアームドをわたしにゲットさせてほしいの…どうかお願いします!」
ミキはシュンにエアームドを自分にゲットさせてほしいとお願いし シュンに向かって深々と頭を下げてお願いする。
「(どうするんですかマスター)」
「(どうするも何もそんな勝手な願いなど聞く必要ありませんよマスター)」
ミキのシュンへのお願いを側で聞いていたディアンシーはシュンにどうするのかと尋ねる。
それに対してメロエッタはミキの勝手な願いなど聞く必要はないとシュンに言う。
ディアンシーとメロエッタのそれぞれの意見を聞いたシュンは少しの間だけ考える。
「…ぼくは別に構いませんよ。あなたがあのエアームドをそこまで欲しいと言うのならあなたがゲットして構いません」
「(なっ!マスター!)」
考えた結果──シュンはミキのお願いを聞いて、ミキのエアームドに対しての強い想いを感じてそこまでエアームドが欲しいならミキがエアームドをゲットしても構わないと応える。シュンのその発言を聞いたメロエッタは目を丸くして驚く。
「えっ、本当に!本当にわたしがあのエアームドをゲットして良いの?」
シュンからエアームドをゲットしても構わないと聞いて、ミキは一瞬驚いた後に改めてシュンに自分がエアームドをゲットして良いのかと尋ねる。
本来なら野生のポケモンをゲットする権利は全てのトレーナーに対して平等で、そのポケモンを見つけた者や早い者勝ちである。だから自分がゲットしたいから他の人にゲットしないようにお願いするのは非常識で無茶な言い分である事をミキも自覚しており、そんな自覚があるからかシュンの発言を聞いて思わず聞き返してしまう。
「良いですよ。ぼくは別にそこまでエアームドをゲットしたいわけではないですし、それにエアームドをゲットするために山の小屋を借りてまで頑張るミキさんを応援したくなりました。だからあのエアームドはミキさんがゲットして下さい」
再度、本当に自分がゲットして良いのか聞き返してくるミキにシュンはミキがエアームドをゲットして良いと了承する。自分はそこまでエアームドをゲットしたい訳でもなくそれならエアームドをゲットするために山の小屋を借りて、エアームドのゲットのために頑張るミキを応援したくなったと…だからエアームドはミキがゲットするべきだと言う。
「ありがとうシュンくん。わたし絶対あのエアームドをゲットしてみせるわ!」
シュンからそう言われたミキは嬉しそうに笑顔でお礼を言った後にシュンのその期待に応えるためにも拳を握り、気合い全開にエアームドをゲットしてみせると宣言する。
「はい。それじゃここでミキさんに出会ったのも何かの縁ですし…良ければエアームドのゲットを手伝いましょうか?」
シュンはここで自分達が会ったのも何かの縁だろうと思い、ミキにエアームドのゲットを良かったらと手伝いを申し出る。
「本当!ぜひお願いするわ。何から何まで本当にありがとう。シュンくんが手伝ってくれればエアームドをきっとゲット出来るわ!」
シュンからのエアームド ゲットの手伝いの申し出に…ミキは『渡りに船』だとすぐに嬉しそうに了承して、これできっとエアームドをゲット出来ると喜びを露にする。
「(ちょっとマスター!エアームドのゲットを譲るだけでもあれなのに、ゲットも手伝うなんて いくら何でもお人好しが過ぎます)」
エアームドのゲットを手伝うというシュンの申し出を聞いていたメロエッタは、エアームドのゲットを譲るだけでなく…ゲットも手伝うと言い出したシュンに対してお人好しが過ぎると注意する。
「(でもメロエッタ…。ミキさんはエアームドをゲットするために一生懸命なんだし、少しくらい応援したって良いんじゃないかな?)」
お人好しが過ぎると怒るメロエッタにシュンはエアームドをゲットするために一生懸命頑張るミキを少し応援したって良いじゃないかとやんわりな感じで説得する。
「(ですが!)」
「(まぁ良いではないですかメロエッタ。マスターは困ってる方や一生懸命頑張る方をほうっておく事は出来ない優しい人ですわ。そんな心の優しい人ですからわたくし達も一緒に行く事を決めたのでしょう)」
シュンの説得に、それでも納得しきれていない様子のメロエッタに、ディアンシーは心の優しいシュンは困ってる者や一生懸命頑張る者をほうっておく事が出来ない優しい人だと言って、そしてそんなシュンだからこそ自分達は着いて行こうと決めたのだろうと、メロエッタを説得する。
「(それは……そうですね。そんなマスターをわたし達は好きになったんです。分かりました…マスターの気が済むようにして下さい)」
ディアンシーの発言にメロエッタは一度反論しようとするも、そんなシュンだからこそ自分達は好きになったのだと納得し、シュンの底抜けのお人好しに…何を言っても無駄だと諦めたメロエッタはシュンの気の済むようにすればいいと言ってくれた。
「(ありがとうメロエッタ、ディアンシー。ぼくも二人のこと大好きだよ!)」
「「(ッッ////!)」」
自分の我が儘を許してくれたメロエッタとディアンシーにお礼を言い、シュンも二人の事を大好きだと言って微笑み、メロエッタとディアンシーはそのシュンの微笑みと大好きと言われた嬉しさで頬を赤くしてしまう。
「(ありがとうございます。わたくしも大好きですわマスター////)」
「(わたしもマスターのことは大好きです////)」
シュンに大好きだと言われた2人は自分達もシュンの事を大好きだと言ってシュンに擦り寄る。
「(ふふっ。ありがとう2人とも。心配しなくても少し手伝うだけだよ。ちょっとゲットしやすいようにサポートするだけだから大丈夫)」
「ミキさん…。手伝うとは言いましたが、あくまでエアームドが逃げないようにゲットしやすくなるようにサポートするだけで、ゲット出来るかどうかはミキさんの頑張り次第です。それでも良いですか?」
自分の事を大好きだと言う二人に改めてお礼を言い、自分はゲットしやすいようにサポートをするだけでゲット出来るかどうかはミキの頑張り次第。何もかも自分がしてしまえばミキの為にもならず…ゲットしたエアームドもミキの事をトレーナーとして認めないだろうと思い あくまでエアームドが逃げないようにサポートしたりするだけだと……それでも良いかと尋ねる。
「えぇ、もちろんよ。全部シュンくんに頼る訳には行かないもの…。シュンくんがサポートしてくれるだけで1人でゲットに挑む時よりも心強いわ!」
「それなら大丈夫ですね。それじゃエアームドを探しに行きましょうかミキさん」
「そうね。それじゃよろしくお願いするわねシュンくん!」
「はい、それじゃ行きましょう」
シュンとミキは会話もそこそこにエアームドを探して森の中を歩いて行く……エアームドを探しながら二人はお互いの事について話しながら歩く。
「へぇ~…シュンくんはカントー地方からジョウト地方に来たのね」
「はい。ジョウトリーグに出場するために各地のジムを巡る旅をしています」
シュンはカントー地方からジョウトリーグに挑戦するためにジョウトの各地のジムを巡る旅をしている事をミキに話す。
「そうなんだ…。シュンくんにはジョウトリーグに挑戦するっていう目標があるんだね。わたしは只ポケモンと一緒に強くなりたくて旅に出ただけだから明確な目標のあるシュンくんが羨ましいわ…」
シュンの話しを聞いていたミキは、ポケモンと只一緒に強くなりたくて旅に出た自分とは違い明確な目標のあるシュンが羨ましく思えた。
「良いんじゃないんですか?」
「えっ?」
シュンの突然のその言葉にミキは思わず驚いて聞き返す。
「これから旅をしている内にミキさんも目標が見つかるかもしれないし…そんなに焦る必要はないと思います。それにポケモンと一緒に強くなりたいっていうのも立派な目標だとぼくは思いますよ」
自分に明確な目標と呼べる者が無い事に気落ちするミキに…これから旅をしているうちに見つかるかもしれない。だから焦る必要はないと言って気落ちするミキを励ます。
「………」
「あっ!すいません、何だか偉そうな事を言ってしまって…」
呆然とした表情をしているミキの様子を見て、自分が偉そうな事を言ってしまったとシュンは慌ててミキに謝罪する。
「フフ…。謝る事はないわ。そうよね…目標なんてこれから見つけていけば良いのよね!焦る必要なんて全然ないんだわ。ありがとうシュンくん」
偉そうな事を言ってしまったと謝るシュンに対してミキは謝る事はないと言って、シュンの言った通りこれから目標を見つければ良いと…焦る必要はないと納得し、自分を励ましてくれたシュンにお礼を言う。
「いえ…別にお礼を言われるほどのことではないですよ」
「そんなことはないわ。シュンくんのおかげで気が楽になったもの!」
シュンはお礼を言われるほどの事ではないと言うが、ミキはそんな事はないと……シュンのおかげで気が楽になったと言う。
二人がそんな会話をしながらエアームドを探して森の中を進んでいると──。
「ッッ!ミキさん止まって…」
「えっ?」
ミキの前を歩いていたシュンは何かに気付いて、後ろにいるミキを止める。
「どうしたのシュンくん?」
「シッ!ミキさん静かに…あそこを見て」
いきなり歩みを止めたシュンを見て、どうしたのかと尋ねるミキに静かにするように言ってから指を差してある場所を見るように言う。
「エアァァ~~…zzz……」
そこには…シュン達の前方にある大木の枝に止まって寝ているエアームドがいた。どうやら先程のマリルとのバトルで負ったダメージを回復させるために眠って休んでいるようだ。
「いましたミキさん。エアームドです。どうやら眠ってるみたいですね」
「そうみたいね…でもこれは好都合だわ。絶好のゲットチャンスよ!」
そう言ってミキはエアームドの寝ている大木へと近づいて行く……シュンもミキの後ろからゆっくりと付いて行く。
「Zzz…Zzz……エァ?」
その時…自分に近づいて来る者の気配を感じたからかエアームドは目を覚ましてゆっくりとその瞳を開く。
「エア!!エアァ~~!!」
そして自分に近づいて来るシュン達に気付くと敵意を剥き出しにして威嚇する。
「あっ!起きちゃった…」
「近づいて来るぼく達の気配を感じて目を覚ましたみたいですね…」
エアームドはシュン達へ敵意を剥き出しにしながらも…様子を見ているのかその場から動かず翼を広げて威嚇している。
「ミキさん。もう真正面から行くしかありません…サポートしますから頑張って下さい」
「うん、ありがとうシュンくん。任せて!必ずゲットしてみせるわ。出て来て!」
エアームドをゲットするためにミキはボールから自分のポケモンを出す。
「コ~ン!」
ミキの投げたボールから出てきたのは9本の尻尾を靡かせる"きつねポケモン"キュウコンが出て来る。
「今度こそエアームドをゲットしてみせるわ。頼むわよキュウコン」
「コ~ン!!」
今度こそエアームドをゲットしてみせると意気込み、そんなトレーナーの思いが伝わったのかキュウコンも前屈みになってエアームドに構える。
「ミキさんのポケモンはキュウコンか…相性では有利だな…出て来てマリル!」
「リル!」
ミキが自分のポケモンをボールから出したのを見て、シュンもミキのゲットのサポートをするためにマリルをボールから出す。
「リル!リ~ル~!!」
「待って!マリル!」
ボールから出て来たマリルはエアームドがいることに気付くと、先程の事もありマリルは怒りエアームドの所に向かおうとするのをシュンは慌てて止める。
「リル!リ~ル~」
「落ち着いてマリル!落ち着くんだ」
シュンはマリルを両手で抱きしめて止めるも、マリルは暴れてシュンの手から抜け出そうとする。
「マリル!さっきの事で怒ってるのは分かるよ。でも今はミキさんがエアームドをゲット出来るようにサポートしたいんだ……お願いだよマリル!」
「リル!!リ~ル!」
シュンはマリルにゲットの手伝いのお願いをするが、マリルは首を横に振って拒否する。
「マリル!ちゃんとエアームドと戦わせてあげるから…このまま言うことを聞かないならボールに戻すよ。そしたらエアームドにさっきの仕返しが出来ないよ。良いの?」
「リル!リル~~……リル!」
シュンはこのまま自分の言うことを聞かないならボールに戻すと…そうしたらエアームドにさっきの仕返しが出来ないと柔らかい口調で脅すと……マリルは一瞬シュンを睨みながらも仕方ないと言った様子で渋々と分かったと頷く。
「よし、良い子だねマリル。頼りにしてるからね」
「リル~~////リル!?リル~!!」
シュンはマリルが頷いたのを見ると…自分の指示を聞いてくれたマリルを良い子だと頭を撫でる。マリルはシュンに頭を撫でられて一瞬気持ちよさそうに擦り寄るも、マリルはすぐにハッとなり頬を赤らめてシュンの撫でる手を弾く。
「はは。よろしくねマリル。ミキさん!こっちは準備OKです…しっかりサポートするんで頑張ってください」
「ありがとうシュンくん!それじゃ行くわよ。キュウコン"かえんほうしゃ"よ!」
「コ~ン!」
ミキはキュウコンに"かえんほうしゃ"を指示すると、キュウコンはエアームドに向かって"かえんほうしゃ"を放つ。
「エア~!!エ~ア~」
エアームドは素早い動きで"かえんほうしゃ"を交わすと、両翼を硬質化させるはがねタイプの技…"はがねのつばさ"を繰り出しキュウコンへと接近する。
「ミキさん。"はがねのつばさ"が来ます。気をつけて!」
「えぇ!キュウコン交わして!」
「コ~ン!!」
エアームドが"はがねのつばさ"を繰り出すのを見て、シュンはミキに気をつけるように言って頷いたミキはキュウコンに交わすように指示し、キュウコンは指示通りにエアームドの攻撃を飛び上がって交わす。
「よし、キュウコン!そのまま"かえんほうしゃ"よ!」
「コン!コ~ン!!」
エアームドの攻撃を交わしたキュウコンは飛び上がったまま"かえんほうしゃ"を放つ。
「エア~~エアッッ!?」
エアームドは空中を旋回しながら"かえんほうしゃ"を交わそうとするも、交わしきれずに右翼にかすり顔をしかめる。
「おしい!もう少しで当たったのに!」
「あのエアームド…やっぱり素早いな。攻撃を当てるにはあのスピードを何とかしないと。ミキさん!相手を状態異常にさせる技をキュウコンは持ってないんですか?」
かえんほうしゃがエアームドの翼にかすったのを見て、おしいと言って悔しがるミキ。
キュウコンの攻撃が中々当たらないのを見ていたシュンは 攻撃を当てるにはエアームドのスピードを何とかする方法を考えて…ミキに どくや まひ等の相手を状態異常にさせる技を持っていないのかを訪ねる。
どく(もうどく)、まひ、ねむり、やけど、こおり、こんらん、等のポケモンの状態異常がありどれも相手のポケモンをその状態にする事が出来ればバトルも有利になりポケモンをゲットする際も非常にゲットしやすくなるのである。
「えっ?あるけど…」
「それを使って下さい。状態異常にさせてエアームドの動きを鈍らせます!」
「分かったわ!キュウコン、"おにび"よ!」
「コ~ン!」
シュンに言われた通りにエアームドを状態異常にさせるために"おにび"を指示し、キュウコンは九つの尻尾の先から青紫の炎の"おにび"がエアームドへと放たれる。
「エア!エア~~エアッ!!」
エアームドは自分に向かって放たれる"おにび"を縦横無尽に飛び回って交わそうとするも、全ては避けきれずに幾つかの"おにび"が命中する。
「エア~~……エアァァ~~!!!」
"おにび"を受けたエアームドが頭を振って気を取り直そうとしたその時、突如 エアームドの体を炎が包む。
「えっ!これってもしかして?」
「そうですミキさん。"おにび"の効果でエアームドは 火傷状態になっています。今がチャンスです!」
エアームドが炎に包まれたのを見てミキは驚き、シュンは"おにび"の技の効果でエアームドが火傷状態になり、エアームドが炎に包まれてスピードを出せずに隙が出来てシュンはミキに絶好のチャンスだとアドバイスする。
「えぇ、今よキュウコン!必殺の"だいもんじ"よ!」
「コォ~ン!!」
ミキも絶好のチャンスを見逃さずに取っておきの必殺技"だいもんじ"を指示し、キュウコンは自身の持つ炎の力を最大限に込めて放つ。
大の字の形となったほのおタイプの中でも1、2の威力を持つ"だいもんじ"がエアームドへと向かって行く。
「エアッ…エア~!!」
エアームドは自分に向かってくる"だいもんじ"を翼を羽ばたかせて避けようとする。
「エアァァ~~!!」
しかし、交わそうとしたエアームドの体を炎が包み…その動きを止められ状態異常の火傷でダメージを受けてスピードを出す事が出来ない。
「エア!エアァァ~~~」
そして、火傷によって動けず逃げる事が出来ずにキュウコンの"だいもんじ"がエアームドに直撃する。
「やったわ!」
「コ~ン!」
自分達の最大の攻撃が命中したことにミキとキュウコンは喜びの声を上げる。
「エア~……」
効果抜群の技を受けた事でエアームドは大きなダメージを負って地面へと落下する。
「今ですミキさん…エアームドをゲットして下さい!」
「そうね…今が絶好のチャンスよね。今度こそエアームドをゲットよ!」
倒れたエアームドを見て、今がゲットのチャンスだとシュンのアドバイスを聞いたミキも、絶好のチャンス到来とばかりに今度こそエアームドをゲットしようとボールを投げようとしたその時──!!
「エア……エアァァ~!!!」
エアームドは大きなダメージの負った体を震わせて立ち上がると、最後の力を振り絞り翼を大きく羽ばたかせて砂を巻き上げて逃げようとする。
「くっ!これって"すなあらし"…まずいわ!また逃げられちゃう!!キュウコン!」
「コン!コォ~ン!!」
ミキは前の時も今のように"すなあらし"を使われた事で逃げられた事があるのか、焦りの色を浮かべて逃げられないようにキュウコンに指示する。指示を受けたキュウコンは"かえんほうしゃ"を放つも、"すなあらし"の前に弾かれてしまいエアームドまで届かない。
「やっぱり"すなあらし"にはほのお技が通じない……このままじゃまた逃げられちゃう。
そんな……ここまで来てダメなの…あともう少しでゲット出来るところまで来たのに…シュンくんがわたしのために色々と手伝ってくれたのにっ……」
「コ~ン……」
エアームドの"すなあらし"の前にほのお技が通じずエアームドが逃げるのを阻止する事もない出来ない事にミキは焦りの色を浮かべ……そしてやっとエアームドをゲット出来る寸前まで追いつめたのに、またも逃げられてしまいそうになりどうすることも出来ない事に、悔しさからか目に涙を浮かべて色々と手伝ってくれたシュンに対しても申し訳ない気持ちが込み上げて涙が溢れそうになる。
そんなトレーナーの気持ちが伝わってるのか、キュウコンも切ない気持ちになりミキを見上げる。
ミキが何も出来ずにエアームドが"すなあらし"に紛れて逃げようとしたその時!!
「諦めちゃダメですミキさん。マリル!空中に向かって"みずでっぽう"!」
「リル…リルゥ~!!」
ミキに諦めちゃダメだと叫んだシュンはマリルに空中に向かって"みずでっぽう"を指示し、マリルは一瞬躊躇するもシュンの指示通りに空中へと向けて"みずでっぽう"を放つ。
すると空中へと放たれた"みずでっぽう"が雨のように降り注ぎ…"すなあらし"をかき消してエアームドの姿を露わにする。
「エアァ~!?」
「すごい!"みずでっぽう"を使って"すなあらし"を打ち消した!」
シュンとマリルが技を上手く使い"すなあらし"を打ち消した事にミキは驚く……しかし、驚いているのはミキだけでなく、自分の姿が露わになってしまった事に驚いたエアームドは思わず逃げようとしていたのも忘れて動きを止める。
「今ですミキさん!エアームドの動きが止まっている今がチャンスです!」
「うん!分かったわ。ありがとうシュンくん。キュウコン!止めの"でんこうせっか"よ」
「コ~ン!コン!コン!コンコン!コォ~ン!!」
シュンのアドバイスを聞いたミキはキュウコンに"でんこうせっか"を指示すると、キュウコンは走り出し徐々にスピードを上げてものすごいスピードの"でんこうせっか"でエアームドへ向かって行き、エアームドにぶち当たる。
「エアァァ~~~!!」
エアームドはキュウコンのスピードも去る事ながら…先程の"だいもんじ"を受けた時などのダメージがあり、避ける事が出来ずに"でんこうせっか"が直撃し地面へと落下する。
「エアァァ~……」
そして、"でんこうせっか"がとどめとなったのか、先程のように"すなあらし"を出して逃げようとすることも出来ずに地面へと倒れ伏す。
「ミキさん!今です。ボールを投げてください」
「えぇ、行くわよ!お願いモンスターボール!」
ミキは倒れているエアームドへと向かってボールを投げる──。ボールはエアームドへと当たりエアームドはボールへと吸い込まれる。
ボールが数回揺れた後、ボールがポンっと光り、エアームドがゲット出来た事を知らせる。
「…やった…やったぁ~~!エアームドをゲット出来たぁ!」
「コォ~ン!!」
エアームドをゲット出来た事が分かると…ミキは喜びのあまりエアームドの入ったボールを持ってその場でピョンピョンと飛び上がって喜び、ミキの嬉しそうな様子にキュウコンも笑顔で喜ぶ。
「やりましたねミキさん。エアームドゲットおめでとうございます!」
「うん!ありがとうシュンくん…エアームドをゲット出来たのはあなたのおかげよ!」
シュンがミキにエアームドが出来た事を祝うとミキはお礼を言い、エアームドをゲット出来たのはシュンのおかげだと感謝する。
「どういたしまして。それじゃあ取りあえずポケモンセンターへと戻りましょう。キュウコンとエアームドを回復させてあげないと…」
「そうね。それじゃあ行きましょうかシュンくん」
シュンはミキの感謝の言葉に頷いて ポケモンセンターに行く事を提案し、ミキもそれに同意して2人はその場から山の入口の方にあるポケモンセンターへと向かう。
ポケモンセンターへと到着した二人はバトルでダメージを受けたキュウコンとエアームドをジョーイさんに預ける。しばらくするとエアームド達の回復が完了し、ミキはボールを受け取る。そして二人はポケモンセンターから出て歩いて吊り橋のある所まで行く。
「改めてエアームドのゲットおめでとうございます。それでミキさん。あなたはこれからどうするんですか?」
「ありがとうシュンくん。そうね……しばらくはこのエアームドと一緒にこの山で強くなるために特訓するつもりよ」
シュンにこれからどうするのかと聞かれたミキは、エアームドの入ったボールを持ちながらエアームドと一緒に強くなるためにこの山で特訓するつもりだと言う。
「そうですか。頑張ってくださいね!」
「えぇ。それにしてもシュンくんには本当に色々とお世話になっちゃったわね……」
「いえ、そんな事ないですよ…」
ゲットしたエアームドと一緒に特訓すると言うミキをシュンは応援し、ミキはそんなシュンを見て本当に色々とお世話になってしまったと呟く。
ミキのそんな言葉を聞いたシュンはそんな事はないと否定する。
「ううん……そんな事はないわ。シュンくんのおかげでエアームドをゲットする事が出来たのよ。あなたが色々とアドバイスをしてくれなきゃエアームドをゲット出来なかったし……それにあなたはわたしの勝手な言い分を聞いてエアームドをわたしにゲットさせてくれた。シュンくんっ……あなたには本当に感謝してるの!」
謙遜するシュンにミキは自分がどれだけシュンに感謝しているかを真剣に伝える。
自分の勝手なお願いを聞いてくれたばかりか……エアームドゲットも手伝ってくれて自分のためにいろいろと頑張ってくれたシュンの優しさを感じて胸の高鳴りを感じている。
──そして──。
「だからシュンくん……これはわたしからのせめてものお礼////……」
そう言ってミキは頬を少し赤くしながらシュンへと近づく…そして──。
──チュッ////!──
ミキは頬を赤くして、シュンの頬へ…チュッ////!…と優しくキスをする。
「ッッ!!えっ……ちょ////!ミキさん////!」
シュンはミキに突然…頬にキスされて顔を真っ赤にして慌てる。
「…////!…」
ミキは今さらながらに自分が大胆な事をしてしまったのを自覚したのか…恥ずかしくてその顔を真っ赤に染めてしまっている。
「(ツゥ~!!あの女!勝手な事を言うばかりかわたし達のマスターになんて事を!)」
「(はぁ…マスターったらまたもや女性を自分の虜にしてしまったようですわね…)」
ミキの突然の行動にメロエッタは怒りの感情を抱き、ディアンシーはまたもやシュンが女性を無自覚に虜にしてしまった事に対して呆れてため息をつく。
「はぁっ////!…びっくりしたぁ…」
「フフ////♪ゴメンねシュンくん…。でも これがわたしの感謝の気持ちよ////!」
シュンは突然 ミキからキスされた事に顔を真っ赤にして驚いてドキドキと心臓の鼓動が早くなり…ミキもシュンの慌てように可笑しそうに微笑みながら…これが自分の感謝の気持ちだと頬を赤くしながら呟く。
「フゥ~////……驚いたけどミキさんの感謝の気持ち……しっかりと受け取りました」
「フフ////ありがとうシュンくん(でも、ホントはそれだけじゃないんだけどね////)」
シュンはミキの感謝を頬を赤くして照れ////ながらも受け取り、ミキは改めて礼を言った後でシュンから顔を反らして小声でボソッと呟く。
「えっ?ミキさん何か言いましたか?」
「ううん////!何でもないわ!気にしないで////!?」
耳が良いのか シュンはミキに何か言った気がして何かと尋ねると、ミキは慌てた様子で気にしないでとシュンに言って誤魔化す。
「そっ…そうですか?」
ミキの慌てた様子にシュンは怪訝に思いながら……そうかと納得する。
「(マスター!そろそろコガネシティへ向けて出発しましょう)」
「(そうですわ。目的も果たした今…ここにいる理由もありませんわ)」
シュンがミキと会話を続けていると……メロエッタとディアンシーがそろそろ出発しようとシュンに声をかける。
「(そうだね)それじゃミキさん…。ぼくはそろそろ行きます。エアームドとの特訓頑張ってください!」
「えぇ…本当にありがとうシュンくん。これからエアームドと一緒に頑張るわ!」
「それじゃミキさん。ぼくはそろそろ行きます。お元気で!」
そう言ってシュンは橋を渡ってコガネシティへと向けて歩き出す。
「ほんと~にありがとうシュンくん~!またね~~」
「はい!またいつか会いましょう~!」
ミキは橋を渡ってコガネシティへと向かうシュンに手を大きく振ってまたねと言い、シュンもまたいつか会いましょうと言って手を振り返す。
ミキは橋を渡った後もシュンが見えなくなるまで手を振り続けた。
ミキと別れたシュンはしばらく歩いた後でシュンはメロエッタ達と話していた。
「まったく…無駄な時間を過ごしてしまいました!マスターもお人好しは程々にしてもらわないと困ります!」
「まぁ良いではないですか。お人好しなとこもマスターの良いところですわ」
メロエッタは無駄な時間を過ごしたと言ってシュンにお人好しなのも程々にするように注意し、ディアンシーはそんなメロエッタに落ち着くように言ってそれがシュンの良いところだとフォローする。
「はは……あっ!そうだ…。出て来てマリル」
シュンはメロエッタ達の言い様に苦笑いを浮かべて、そして何かを思い出すとマリルの入ったボールを投げる。
「リル?」
マリルがボールから出て来ると耳をピクピクとさせる。
「マスター?」
「なぜマリルを出したのですか?」
メロエッタとディアンシーはなぜマリルをボールから出したのかを不思議に思い尋ねる。
「いや…今日はマリルはいろいろと頑張ってくれたから改めてお礼を言おうと思ってね!」
シュンはそう言うと しゃがんでマリルと目線を合わせる。
「リル!リル~~!!」
マリルはまだシュンの事を警戒しているのかシュンが近づくと唸り声を上げて威嚇する。
「そんなに警戒しないでマリル…。お礼を言いたいだけだからね。マリル…今日はいろいろとよく頑張ってくれたね。ありがとう」
「…リル……リル」
シュンがマリルをいろいろとよく頑張ってくれたと誉めると、そのシュンの笑顔に安心したのか警戒を少し解いてシュンに近づく。
「はは…。ありがとうマリル!これからもよろしくね」
シュンはそう言ってマリルへと向けてそっと手を差し出す。
「…リル……リル!!」
シュンがそう言って手を伸ばすと初めは警戒していたマリルも近づいてシュンの手を掴み、初めてシュンに笑顔を向けて頷く。
「それじゃあコガネシティへと向けて行こう。みんな!」
「はい!」
「えぇ!」
「リル!」
コガネシティへ向けて旅していた途中で最近発見された新しいタイプ……はかねタイプのポケモンのエアームドに初めて出会ったシュンはそれを追い求める1人のトレーナーミキと出会い、色々合ってミキのエアームドのゲットに協力し…無事にミキがエアームドをゲットする事が出来た。
そしてシュンはゲットしてから間もないマリルと少し距離を縮める事が出来た。
そしてシュン達はコガネシティを目指して旅立つのであった。
如何でしたでしょうか?
また、そんな遅くならないうちに投稿出来るように頑張ります。
それではまた次回!