歌姫と宝石の姫と共に頂点を目指す者!(調整中)   作:シュリーダ

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大変お待たせ致しました。

リアルの方が忙しく書きたくても中々そうも行かない今日この頃です‥‥。

今回出てくる話しで設定やルールが曖昧で矛盾している物がありますが‥どうかご容赦ください。

しっかりと書くと文字数が多くなってしまうのでなるべく簡単な物にさせて頂きました。

それではどうぞお楽しみください。


第十六話 コガネシティ大パニック!R団強襲…前編!?

コガネシティへと向かう途中の山の近くで、ジョウト地方で新たに確認されたはがねタイプのポケモン"エアームド"と遭遇。

そのエアームドをゲットを狙うトレーナーのミキと出会い、成り行きからミキの"エアームド"ゲットを手伝う事になったシュンはゲットしたばかりでまだ自分を警戒しているマリルにサポートをお願いし、ミキのエアームドのゲットのサポートする‥ミキはエアームドのゲットに苦戦するも‥シュンのアドバイスのおかげでエアームドをゲットする事が出来たのだった‥そしてミキに別れを告げてコガネシティへと向けて旅立つ。

 

 

そして"シュン達はコガネシティまでもう少しという所まで来た途中の道で‥たんぱんこぞうの少年にバトルを挑まれていた。

 

「いけっニドリーノ!つのでつく"だ」

「ニドッ!!」

 

「ワニノコ、ドラゴンクローで迎え撃て!!」

「ワニャ!!」

 

ニドリーノの"つのでつく"とワニノコの"ドラゴンクローがぶつかり合う。

 

「ワニャ~!」

「ニドッ!」

 

力比べはワニノコが勝り、ニドリーノを吹っ飛ばす。

 

「ニドリーノ!」

「ニドッ!」

 

たんぱんこぞうの近くまで吹っ飛ばされたニドリーノは体制を立て直すと頭を数回フルフルと揺らして大丈夫だと言うように鳴く。

 

「よし、ニドリーノ!どくばりだ」

「ニド~ッ!!」

 

ニドリーノから"どくばり"が放たれてワニノコへと向かって行く。

 

「ワニノコ!みずでっぽうで弾き飛ばすんだ!」

「ワニャ!ワニャ~」

 

迫り来る"どくばり"を"みずでっぽう"で全て弾き飛ばして防ぐ。

 

「なっ!!」

「ニドッ!!」

 

たんぱんこぞうとニドリーノは"どくばり"が全て防がれた事に驚いて硬直する。

 

「ワニノコ!ドラゴンクローだ!」

「ワニャ~!」

 

「ニド~ッ!」

 

隙が出来たのをシュンは見逃さずにワニノコにすかさず指示し、ワニノコの"ドラゴンクローが"ニドリーノに直撃する。

 

「ニドリーノ!!」

「ニド~ッ‥‥」

 

ドラゴンクローを受けたダメージですぐに立ち上がる事が出来ずに必死に力を入れて立ち上がろうとする。

 

「今だワニノコ!みずでっぽう"だ!」

「ワニャ~!」

 

「ニド~~!?」

 

そこにすかさず"みずでっぽうを放ち、ニドリーノを吹っ飛ばし"みずでっぽう"を受けてニドリーノはそのまま後ろにあった木へとぶつかる‥そして‥‥。

 

「ニドリーノ!」

「ニド~‥‥」

 

ニドリーノは戦闘不能となり、たんぱんこぞうの少年は慌ててニドリーノのところに向かいニドリーノを抱き抱える。

 

「ニドリーノは戦闘不能。ぼく達の勝ちだよね?」

 

「‥あぁ、ぼくの負けだ」

 

シュンがニドリーノの様子を見て、戦闘不能だと判断し勝利宣言をすると、たんぱんこぞうも潔く自分達の負けを認める。

 

「よく頑張ったね"ワニノコ!」

「ワニャワニャ!!」

 

たんぱんこぞうが負けを認めたのを見て、シュンは頑張ってくれたワニノコを誉める。

ワニノコは自信満々に当然だと言うように得意げな表情を浮かべる。

 

「大丈夫か?ニドリーノ‥‥」

「ニド‥‥」

 

たんぱんこぞうの少年は倒れたニドリーノに駆け寄って大丈夫かと言って抱き起こす‥ニドリーノも大丈夫だと言うように鳴く。

 

「ニドリーノは大丈夫かい?良かったらこのキズぐすりを使って!」

 

シュンはたんぱんこぞうとニドリーノのいる方に歩いて行き、大丈夫かと心配し良ければ使ってとキズぐすりを渡す。

 

「ありがとう!さぁ、ニドリーノ!」

「ニド‥ニドニド!!」

 

キズぐすりを受け取った"たんぱんこぞうはニドリーノにキズぐすりを使うと、ニドリーノはキズぐすりが傷に染みたのか一瞬痛がるもキズぐすりのおかげで完全とは言えないがダメージが回復して元気になる。

 

「良かった。大丈夫みたいだね」

 

「あぁ!ありがとう。それにしてもキミのワニノコ強いね。よく育てられてるよ」

 

「そんな、キミのニドリーノだって強かったよ」

 

「ワニャ!」

「ニド~!」

 

ニドリーノが大丈夫なのを確認したシュンは良かったと安心し、たんぱんこぞうはキズぐすりをくれた礼をシュンに言った後で、ワニノコの強さを賞賛し、よく育てられてると誉めるとシュンもニドリーノも強かったとお互いに健闘を称え合う。

トレーナー達のお互いを称えるその様子にポケモン達も笑顔でお互い笑いあう。

 

「俺、キキョウシティ出身のたんぱんこぞうのヨシロウ!俺がもっと特訓して強くなったらまたバトルしてくれよ!」

 

「ぼくはカントーのマサラタウン出身のトレーナー"シュン!うん、その時はまたバトルをしよう!」

 

たんぱんこぞうのヨシロウが自己紹介をした後で特訓してまた強くなった時にまたバトルをしてほしいと頼み、シュンは自分も自己紹介した後でシュンも快く了承し、お互いに握手する。

 

「そうだ!キミのポケギアの番号教えてよ。バトルの申し込みや良い情報なんか合った時なんかに連絡したいからさ?」

 

「良いよ!ちょっと待ってね」

 

こうして"シュンはコガネシティ目前でバトルを挑んできた"たんぱんこぞうのヨシロウとポケギアの番号を登録すると、シュンはヨシロウと別れて目前まで来ているコガネシティへと向けて歩みを進める。

 

たんぱんこぞうのヨシロウにバトルを挑まれた場所から少し歩いたところで、近くに誰も居ないのを確認すると、メロエッタとディアンシーがゆっくりと姿を現す。

 

「先程のバトルも絶好調でしたわねマスター!この調子でしたらコガネジムのジム戦も大丈夫ですわ!」

 

「うん、そうだね。ゲットしたばかりのワニノコと上手く息を合わせてバトル出来るか心配だったけど‥ワニノコもちゃんと指示を聞いてくれたし大丈夫だったよ」

 

「どうやらワニノコは自分をゲットしたマスターの強さを認めてるようですね。だから自分が従うに相応しいと思っているからちゃんと指示を聞くようです。中々言うことを聞かないマリルよりも何倍も良いですね」

 

先程のトレーナーとのポケモンバトルでワニノコとの絶好調な様子のバトルを見たディアンシーはこの調子ならコガネジムへの挑戦も大丈夫だと笑顔で言い、シュンも最初はゲットしたばかりのワニノコと上手く呼吸を合わせてバトル出来るかと不安に思っていたが、そんな事はなくワニノコがしっかりと指示を聞いてくれたためワニノコとの初めてのバトルで勝利する事が出来た。

ワニノコは自分をゲットしたシュン達の強さを認めているため、シュンの指示を聞くのだとメロエッタは説明し、その後にワニノコと違って‥中々トレーナーであるシュンの言うことを聞かないマリルよりもましだとため息をつく。

 

「まぁまぁ‥‥仕方ないよメロエッタ!マリルはまだゲットしたばかりだし、まだぼく達に馴れてないんだよ‥ゆっくり接してあげれば段々とマリルも馴れてくれるって信じてるよ。いつか"マリルもちゃんと指示を聞いてくれるってね!」

 

ため息をつくメロエッタにシュンは落ち着くように言って、ゲットしたばかりだから仕方ないと、いつかマリルも自分達に馴れてちゃんと指示を聞いてくれるようになると信じていると言ってメロエッタを宥める。

 

「まぁマスターがそういうなら今は納得しましょう‥‥確かにポケモンをゲットしたら直ぐに言うことを聞くと勘違いしているトレーナーが多いみたいですし、それに比べてマスターのポケモンを思いやる気持ちは素晴らしいと思います」

 

「そうですわ!マスターはわたし達の事を一番に考えてくれる優しいお方ですわ♪」

 

シュンの言い分を聞いたメロエッタは一応マリルの事については納得し、捕まえたばかりのマリルを気遣うシュンを見て、確かにシュン以外の一般のトレーナーの中で多くはポケモンをゲットしたら直ぐに言うことを利くと勘違いしている事実を話し、それに比べてポケモン自身の気持ちを思いやる事の出来るシュンを素晴らしいと思うと絶賛し"ディアンシーも自分達の事を一番に考えてくれる優しい方だと笑顔で誉める。

 

「二人とも言い過ぎだよ。ぼくはただポケモン自身の気持ちを一番に考えてるだけだよ」

 

そんな二人に言いすぎだと言って、自分は只ポケモン自身の気持ちを一番に考えてるだけだと微笑む。

 

シュンとメロエッタ達がそんな会話を続けながらコガネシティへと向けて山道を歩いていると前方にコガネシティの街並みが見えてきた。

 

「あぁ、二人ともコガネシティが見えて来たよ」

 

シュンは前方へと見えたコガネシティの街並みにようやくコガネシティに到着出来ると喜びの声を上げる。

 

 

山道から見えるコガネシティは海に面しており、シュンが今まで行った"キキョウシティやヒワダタウンよりも大きく、かつてシュンが数ヶ月過ごしていたカントーのタマムシシティと同じくらいの面積と大きなビルなどが立ち並ぶ大都会の街並みが広がっていた。

 

「マスター!あの街にはたくさんの人の気配を感じます‥わたしたちは姿を消しますね。しかしお側にはいますのでご安心を!!」

「マスターのお側で応援していますので‥ジム戦も頑張ってくださいね」

 

「うん、ありがとう二人とも!それじゃ行こっか!」

「えぇ!」

「はい!」

 

シュン達はコガネシティの街並みが見える山道からコガネシティの入口へと向かいコガネシティへ入るとシュンの目に入って来た光景は‥‥人、人、人ばかりがたくさん歩いており、高層ビルが立ち並び、様々な店が並んでおり‥まさに大都会と言うに相応しい街並みが広がっていた。

 

「すごいな‥人がいっぱい。それに大きなビルばかり‥さすがはジョウト地方でも1、2の大都会だな‥」

 

「(たくさんの人間にこの騒音‥やかましいったらないですね‥)」

「(見えていないとはいえ‥あまり大勢の方達に囲まれるのは苦手ですわ。それにこの街は少々空気が悪いようですわね‥‥)」

 

道を歩く沢山の人や周りに建っている大きなビルを見て、コガネシティに来る前に見たガイドブックに載っていたようにジョウト地方にある街の中でもコガネシティは1、2を誇る大都会だと言われている事にシュンは納得する。

そして"メロエッタは周りを歩く沢山の人間と街中に響く騒音にげんなりとし、ディアンシーも自分達の姿が周りの人間に見えないとはいえ‥あまり自分達の周りを囲まれるのは苦手だと言い、そして手で口元を押さえてこの街の空気の悪さに少し顔が歪む。

 

「(そうだね‥マサラタウンとは全然違う‥)」

 

シュンはメロエッタとディアンシーの言った事に納得し、自分の故郷"マサラタウンとは何もかも大違いだと思った。

住んでいる人の数に建物の大きさ、そして環境の違い、シュンが今まで行った街もマサラタウンと比べたら都会と呼べる街並だったが‥ここ"コガネシティはそれらの街とは比べ物にならない程の大都会だと思えた。

 

「(それじゃ、お腹もすいたし‥何処かでご飯を食べてからコガネジムに行こうか?)」

「(そうですね。いつまでもこんな人が大勢いる場所にいたくありません)」

「(賛成ですわ。何処か落ち着ける場所に行きたいですわ)」

 

シュンは周りの人達に独り言を言っていると不審に思われないように透明になって側にいるメロエッタ達に聞こえるぐらいの小声で食事を済ませてからコガネジムへと向かおうかと提案し、二人もいつまでも大勢の人が行き交うこの場所に居たくないと落ち着ける場所に行きたいと賛成する。

 

「(よし、それじゃ何処かくつろげる場所で食事をとろう)」

 

二人が賛成したのを聞いたシュンは、くつろぎながらゆっくりと食事をとれる場所を探して止まっていたその場所から歩き出す。

 

「う~ん‥何処か良いお店はないのかな?」

 

シュンは歩きながら良さそうなお店を探すが、コガネシティには初めて来たため何処が良い店なのか分からず、店の名前や看板を見て探すが‥どこが飲食店でしかも良い店なのか分からずに迷っていた。

 

「う~ん‥中々良い感じのお店はないなぁ。何処か落ち着ける場所がいいんだけど‥」

「(何処も人がいっぱいですわ。これでは落ち着いて食事出来ませんわ‥)」

 

シュンとディアンシーは辺りに建つ飲食店のある場所を見るがどこも込んでいて落ち着いてゆっくりと食事をしたい二人は込んでいるお店に入りたいとは思わず歩きながらお店を探す。

 

「(マスター!ガイドブックを見ましょう。これにコガネシティのページにいろいろと書いてあります。これを見ながら探しましょう!)」

 

メロエッタがシュンのリュックからジョウト地方のガイドブックを取り出すと、シュンの前に持って来てコガネシティのページを見ながら探そうと言う。

なお、透明になっている状態のメロエッタが持った物は同じく透明になるため、周りに居た人は不審に思わずに歩いている。

 

「(そうだね‥見ながら行った方が迷わずに済むね。おっと、ここからだとポケモンセンターが近いのか‥ちょうど良いから先にみんなを見てもらおうかな?二人とも良いかな?」

 

「(えぇ、良いですよ)」

「(わたしたちは大丈夫ですわ)」

 

ガイドブックを見ると、今シュン達のいる場所からだとポケモンセンターが近い事に気づいたシュンはちょうど良いと思い‥ポケモン達を万全に回復させようとポケモンセンターに行く事を決めて、メロエッタ達にも良いかなと確認すると"メロエッタ達も了承したのを聞くとシュン達はポケモンセンターへと向かって歩き始める。

 

「それにしても!街の中を進むに連れて人が多くなってるような気が‥それに何だかポケモンと一緒の人が多いような?」

 

シュンがポケモンセンターへと向かって歩いていると段々と歩いている人が多くなり‥その中でもポケモンを連れている人が多くなっている気がすると思う。

 

「(えぇ、そうですね。それにポケモンの方も何だか着飾った者が多いみたいですね)」

「本当ですわね。いったい何なのでしょうね?)」

 

シュンがそう思っていると"メロエッタとディアンシーもそう思うと言って何だか着飾ったポケモンが多い事に気づく。

 

シュン達がそんな話しをしながら道を進んでいたその時‥‥

 

「ピィ~~~」

 

突然、悲鳴らしき叫び声が横の建物の路地裏から聞こえてくる。

 

「今のって!」

「(そこの路地裏から聞こえてきたみたいです)」

「(行ってみましょう!)」

 

シュンは歩いていた直ぐ横にある建物の間の路地裏から悲鳴が聞こえてきた事に驚く。

どうやらその悲鳴は聞こえてきた路地裏のある建物の直ぐ横を歩いていたシュン達にしか聞こえていないようだ‥シュン達は慌てて悲鳴が聞こえて来た路地裏へと向かう。

 

するとそこには‥‥

 

「ピィ~~~!!」

 

「「ヤミィ~~!!」」

「ヤミィ!ヤミィ!」

「「ヤミィ~!!」」

 

ピンク色の小さなポケモンが数十羽のカラスのようなポケモンに襲われていてピンク色のポケモンは必死に逃げていた。

 

「あれってピッピだよね。何でこんな街の中に‥」

 

シュンは追われているポケモンがピッピだと気付くと‥なぜ?こんな街の路地裏に居るのだろうと不思議に思いポケモン図鑑を向ける。

 

【ピッピ‥‥ようせいポケモン。せなかのつばさに つきのひかりをあつめることで空中に浮かぶことが出来るらしい‥‥】

 

ピッピについて、ポケモン図鑑からデータが表示される。シュンはさらにポケモン図鑑を操作してピッピの項目を開いていく。

 

【愛くるしいしぐさと、なきごえで可愛いと大人気のポケモン。だがめったに見つからない。現在はカントー地方のおつきみやまでその姿を確認されている】

 

「やっぱり、こんな街中にピッピが居るわけない‥って事は誰かのポケモンかな?」

 

シュンの思った通り"ピッピは滅多に見つからないポケモンで、こんな街中に野生のピッピが居るはずないと考え誰かのポケモンではないかと思う。

 

「(えぇ、たぶんマスターの言う通りでしょう。そして"ピッピを襲ってるのはヤミカラスですね)」

 

「あのポケモンはヤミカラスって言うんだ‥初めて見たな」

 

シュンは今度はピッピを襲っている数十羽のとりポケモンの方にポケモン図鑑を向ける。

 

【ヤミカラス‥‥くらやみポケモン。夜、姿を見かけると不吉なことが おきると信じられ忌み嫌われているポケモン。手癖が悪く光る物を好んで盗む‥森の中や都会の路地裏などに生息している ジョウト地方で初めて確認されたあくタイプのポケモンである‥‥】

 

「なるほど‥ヤミカラス‥あくタイプか‥初めて聞いたな」

 

シュンはポケモン図鑑に表示されるヤミカラスのデータの中に"あくタイプという初めて聞くタイプに不思議そうに呟く。

 

「(マスター!あくタイプというのはですね)」

 

メロエッタが"あくタイプについて説明しようとしたその時!!!

 

「(そんなことを話している場合ではありません!!早くピッピを助けないと!!)」

 

ディアンシーがそんな事を話している場合ではなく、早くピッピを助けないとと二人に言い、ピッピは路地裏にあるゴミ箱の後ろに隠れてヤミカラス達の攻撃を何とか防いでいた。

 

「おっと!そうだね。ピッピを助けよう!出てきて"ヒノアラシ!ワニノコ!」

 

「ヒノ!」

「ワニャ~!」

 

ディアンシーに言われて、シュンはピッピを助けるためにボールからヒノアラシとワニノコを出す。

 

「ヒノアラシ、ワニノコ!!ピッピを助けるんだ!」

「ヒノ!」

「ワニャ!」

 

シュンがピッピを助けるように言うと、ヒノアラシ達は頷いて襲われているピッピの所に向かって行く。

 

「ヒノアラシ、かえんほうしゃ!ワニノコ、みずでっぽう!」

「ヒ~ノ~!!」

「ワ~ニャ~!!」

 

かえんほうしゃ"と"みずでっぽう"がヤミカラスに向かって放たれる。

 

「「「ヤミィ~~」」」

「「ヤミィ!」」

 

ピッピを襲っていたヤミカラス達は突然の攻撃に交わしきれずに数十羽に攻撃が直撃する。しかし何体かは攻撃が来るのを察知して素早い動きで交わす。

 

「「ヤミィ!!」」

「ヤミィ~~!!」

 

ヒノアラシ達の攻撃が直撃したヤミカラス達も体制を立て直すと攻撃をしてきたシュン達を睨み、攻撃を交わしたヤミカラス達もシュン達を睨みつける。

 

「ヤミカラス達!ピッピを襲うのは止めるんだ!!止めてくれたらこっちもこれ以上攻撃しない」

「ヒノ!!」

「ワニャ!!」

 

シュンはヤミカラス達にピッピを襲うのを止めるように説得し、止めてくれたらこっちも攻撃しないと最終警告のつもりで言う。

 

「「ヤミィ!!」」

「「「ヤミィ~~!!」」」

 

しかし"ヤミカラス達はシュンの説得を聞き入れずに、攻撃をしてきたシュン達に向かってくる。

 

「しかたないな‥ヒノアラシ、かえんほうしゃ!ワニノコ、みずでっぽうだ!!」

「ヒ~ノ~!!」

「ワニャ~!!」

 

警告を無視して向かって来る"ヤミカラス達を見たシュンは仕方ないと思うと、ヒノアラシとワニノコに迎撃を指示し、ヒノアラシとワニノコは向かってくるヤミカラス達に攻撃を放つ。

 

「「「「ヤミィ~~」」」」

 

向かって来たヤミカラス達はヒノアラシ達の攻撃を受けて吹っ飛ぶ。

 

「‥‥ピィ~?」

 

ピッピは突然、ヤミカラス達の攻撃が来なくなった事に不思議がりこっそりとゴミ箱の後ろから覗くと"シュン達がヤミカラスと戦っている姿を目にする。

 

「「「ヤミィ‥‥!!」」」

 

ヒノアラシ達の迎撃の技を受けても"ヤミカラス達はダメージを負ったが敵意を剥き出しにしてシュン達を睨みつける。

 

「ヤミカラス達‥‥ぼく達はこれ以上‥意味のない戦いはしたくない‥ピッピを襲うのを止めてくれるだけでいいんだ‥‥」

 

シュンはヤミカラス達にこれ以上意味のない戦いをしたくないと‥ピッピを襲うのを止めてほしいと再度説得する。

しかし"シュンの再三の説得にも関わらずヤミカラス達は敵意を剥き出しにして睨みつけている。

 

「‥‥もしこれ以上続けるって言うなら‥‥ぼく達もここからは‥‥本気でいくよ!!」

「ヒノ!!」

「ワニャ!!」

 

説得を続けても敵意を剥き続けるヤミカラス達にシュンはこれ以上続けるようならこちらも本気でいくといってヤミカラス達を少し目を鋭くさせて睨みつける。

シュンのその言い様は優しいように聞こえるも込められた感情はそれを感じさせないほど冷え冷えとしている感じがしてそこはなとなく静かな迫力が込められていた。

トレーナーであるシュンのそんな感情を感じ取ってかヒノアラシとワニノコも目を鋭くさせてヤミカラス達を唸り威嚇する。

 

「「「「「「ヤミィ!!?ヤミィ~~~~!!?」」」」」」

 

ヤミカラス達はシュン達から感じる静かな怒りの気配に恐怖を感じたからかヤミカラス達はピッピ達を襲っていた事や、シュン達に攻撃された事の怒りを忘れて一斉に飛んで逃げて行く。

 

 

「ふぅ‥良かった‥これ以上戦う事にならなくて」

「ヒノ‥」

「ワニャ~」

 

シュンはヤミカラス達が逃げて行くのを見て‥これ以上戦う事にならなくて良かったと安心し、そんなトレーナーであるシュンの様子を見てヒノアラシも安心し"ワニノコはシュンの感情の高ぶっている姿を初めて見て以外だと言う目を向ける。

 

「(少々以外でした‥まさかマスターがあのようにヤミカラス達との戦いを諫めるとは‥)」

「(えぇ‥でもお互い大きな怪我がなくて良かったですわ!)」

 

驚いていたのはワニノコだけではなく、メロエッタもまさかシュンがあのような感じでヤミカラス達との戦いを諫めた事に驚き、ディアンシーもシュン達や"ヤミカラス達の方にも大きなダメージや怪我がなく終わって良かったと微笑む。

 

「そうだね‥何でヤミカラス達がピッピを襲っていたかは分からないけど‥あれ以上ヤミカラス達を傷つけたくなかったし、とにかく良かったよ」

 

シュンはそう言ってゴミ箱の後ろに隠れているピッピの元へと歩いて行く。

 

「‥ピィピィ‥‥ピィ!?」

 

ピッピはまたもやゴミ箱の後ろから顔を覗かせると、シュン達がこちらに近づいて来るのを見て慌ててゴミ箱の後ろに隠れる。

 

「怖がらなくていいよ‥ピッピ‥ヤミカラス達も追い払ったし、ぼく達はキミを傷つけたりしないよ‥だから怖がらずに出ておいで」

 

シュンは怖がって隠れているピッピにヤミカラスも追い払ったし、自分達はキミを傷つけたりしないから安心して怖がらずに出て来るように優しく言う。

 

「ヒノヒノ!」

「ワニャ!」

 

ヒノアラシとワニノコもシュンの隣でピッピに安心するように言って説得する。

 

「‥ピィ‥ピッピ‥」

 

シュン達にそう言われて、ピッピは恐る恐ると言った様子でゴミ箱の後ろからそっと出て来る。

 

「もう大丈夫だよピッピ‥ヤミカラス達は追い払ったからね。もうキミを傷つける者はいないよ」

 

「ピッピ!ピッピピィ!!」

 

シュンがそう言うと"ピッピは安心したのか、笑顔になって跳ねて喜ぶ。

 

「それにしても‥何でキミはヤミカラス達に襲われていたんだい?」

 

シュンはピッピにどうしてヤミカラス達に襲われていたのかと聞く。

 

「ピピィ?ピィ!ピィピィ」

 

ピッピはシュンの問いに顔を傾けながら話しだすが‥‥しかし。

 

「えっと?」

 

当然、ピッピの言っている事が分かるはずもなく"シュンは頭に?を浮かべる。

 

「(マスター‥やはりこのピッピは野生ではなくトレーナーのポケモンらしいです)」

「(どうやらトレーナーとはぐれてしまい迷子になっていたところをヤミカラス達の縄張りに入ってしまい襲われたようですわ)」

 

そうしていると"メロエッタとディアンシーからピッピが何を言っているか教えてくれる。

このピッピは野生のポケモンではなく‥トレーナーのポケモンであり、トレーナーとはぐれて迷子になっていたところをヤミカラス達の縄張りに入ってしまい襲われていたらしい。

 

「やっぱりトレーナーのポケモンか‥そうだよね。野生のピッピがこんな大都会の中にいるはずないもんね」

 

メロエッタ達からピッピの言っている事を聞かされたシュンは、やはり野生のポケモンではなくトレーナーの手持ちのポケモンかと納得する。

 

「よし!それじゃピッピ。ぼく達がキミのトレーナーを一緒に探してあげる。」

 

「ピッピ!?ピィピピピィ~~♪」

 

シュンがピッピのトレーナーを一緒に探してあげると言うと、ピッピは嬉しいのか飛び上がって喜ぶ。

 

「(それが良いでしょう。こんな所でピッピ一人になったらヤミカラスだけでなくこの辺りを縄張りとしている他のポケモンにもまた襲われるかもしれません)」

「(えぇ!一緒にピッピのトレーナーを探しましょう)」

 

メロエッタとディアンシーもこのままピッピを放って置けば最悪、ヤミカラスだけでなくこの辺りを縄張りとしている街の野生ポケモンにも襲われる可能性を示唆して、シュンの言う事に賛成し、一緒にピッピのトレーナーを探す事を決める。

 

「その前にその傷を治療しようか‥ピッピ、ちょっと我慢してね」

 

「ピッピ‥ピィ!!」

 

シュンは"ピッピのトレーナーを探しに行く前にヤミカラスに襲われて少ない傷を負ったピッピを先に治療しようとリュックからキズぐすりを出して"ピッピに少し我慢するように言って傷がある部分に振り掛ける。

ピッピは少し怯えながらもシュンの言う通りにおとなしくしており"キズぐすりを振り掛けられて傷に染みた痛みで呻く。

 

「これでよし‥よく我慢したね。ピッピ」

「ピッピィ!」

 

シュンがよく我慢したと誉めるとピッピは傷の痛みが消えた事とシュンに誉められた事で嬉しくなりハシャぐ。

 

「それじゃぁ"ピッピのトレーナーを探しに行こっか!」

「(えぇ!)」

「(はい!)」

「ピッピ♪」

 

「おっと‥その前によくやってくれたね。ヒノアラシ、ワニノコ。ご苦労様‥戻って!」

 

シュンはヒノアラシとワニノコをボールに戻して、ピッピのトレーナーを探すために路地裏から出る‥なお、ピッピはシュンの両腕に抱かれている。

 

「さてと‥そうは言ってもどうやってこの子のトレーナーを探そうかな?」

 

シュンは路地裏から出ると、周りを見渡しながらピッピのトレーナーをどうやって探そうかと考える。

路地裏から出て周りを見回してもそこは相変わらず大勢の人が歩いており‥誰が"ピッピのトレーナーか皆目見当もつかないのである。

 

「どうだいピッピ‥キミのトレーナーの人はこの人達の中にいるかい?」

 

「ピィ~?ピィ‥‥」

 

シュンが今、歩いている人達の中にピッピのトレーナーが居るかと訪ねるとピッピはシュンにそう聞かれると目の前を歩く大勢の人達を目を凝らしてじぃ~と見る。

 

「‥ピィ~‥‥」

 

しかし居なかったのか"ピッピは首を横に振る。

 

「そうか‥居ないか‥それじゃ地道に探すしかないか‥行こう」

 

「(えぇ!)」

「(はい!)」

 

「ピィ!!」

 

シュンはやはり地道に歩いて探すしかないかと納得し、この場所から歩き出してピッピのトレーナーを探す。

 

シュン達はピッピを最初に見つけた路地裏からピッピのトレーナーを探して歩き出す。

ジョウトのガイドブックのコガネシティの欄を参考にしながらピッピのトレーナーを探して色々な場所を歩いて行く。

 

コガネシティにある様々なお店・コガネデパートの中・コガネジム(ジムは休業でジムリーダーは不在だった)

 

そして現在"シュン達はコガネシティのポケモンセンターで休憩ついでにポケモンを回復させてもらっていた。

 

「はい!お待たせ致しました。シュンさんのポケモンは全員元気になりましたよ」

「ラッキー!!」

 

「ありがとうございますジョーイさん」

 

シュンはジョーイさんからポケモンを受け取るとジョーイさんに抱いているピッピのトレーナーの事を訪ねる。

 

「えっ!このピッピのトレーナーを知らないかですって?」

 

「はい‥色々な場所を探したんですが見つからなくて‥何か心当たりはありませんか‥」

 

シュンはジョーイさんに抱いているピッピを見せながら心当たりはないかと訪ねる。

 

「ウ~ン‥ゴメンなさいね。この街は広いし人も多いから‥いくらピッピが珍しいと言っても、持ってる人も居ると思うし‥ちょっと分からないわね」

 

「そうですか‥ありがとうございました」

 

シュンはジョーイさんが知らない事が分かると、お礼を言って再びピッピのトレーナーを探すために歩き出す。

 

「あっ、そうだわ!コガネ公園に行ってみたらどうかしら?もしかしたらそのピッピのトレーナーもそこに来てるかもしれないわ」

 

ポケモンセンターを出ようとしたシュンに"ジョーイさんは思いついたようにコガネ公園に行ってみたら良いと教えてくれる。

 

「コガネ公園ですか?‥どうしてそこにピッピのトレーナーがいるって?」

 

「だって今日は年に一度のコガネフェスティバルの日だもの!」

 

「コガネフェスティバル‥‥ですか?それっていったい?」

 

シュンが何でコガネ公園にピッピのトレーナーがいると思ったのかを聞くと、ジョーイさんは今日はコガネフェスティバルのある日だと教えてくれた‥シュンはコガネフェスティバルとは何かジョーイさんに訪ねる。

 

「コガネフェスティバルって言うのはね‥‥コガネシティで年に一度開かれるイベントなのよ。トレーナー達の自慢するポケモン達で競う大会で、自分のポケモンを綺麗に着飾ったりしてその年一番の綺麗で美しく、そして強いポケモンを決めるのよ。そして優勝者には優勝トロフィーと、その年の街一番のポケモンとトレーナーの称号と、コガネシティの飲食店無料パス。そしてその他の賞品が授与されるのよ」

 

「はぁ‥そうなんですか」

 

ジョーイさんがテンションを上げてコガネフェスティバルの事を説明する様子にシュンは呆気に取られながらも相槌を打って聞いている。

 

「はっ!ごっ////ごめんなさい////!!私ったらつい興奮しちゃって////とにかく、そのコガネフェスティバルは毎年大人気だから、もしかしたらそのピッピのトレーナーも見に行っているかもしれないわ」

 

「なるほど‥その途中でトレーナーとはぐれてしまったかもしれませんね‥分かりました。その場所に行ってみます‥ジョーイさんありがとうございました!」

 

シュンはコガネフェスティバルの事を教えてくれたジョーイさんにお礼を言うとそのイベントが開かれているコガネ公園へと向かう。

 

シュンはジョーイさんに教えてもらった通りにコガネフェスティバルが開催されているコガネ公園へと行くと、そこは色々とコガネフェスティバルの飾りでいっぱいだった。

入口にはコガネフェスティバルの会場の看板があり、そこから入ると色々と綺麗な装飾がされており‥その道中には色々と屋台が並んでおり奥の方に進んで行くと‥そこには煌びやかなステージがあり、その横には審査員席らしき物もあり周りには観客席もありそこにはもう既に大勢の観客達が座っており、参加者達の控え室の入口には警備員もおり参加者以外入れないようにしている。

まだ大会は始まっておらず色々とこのイベントのスタッフらしき人達が準備に走っており、入口でもらったパンフレットを見ると‥コガネフェスティバルが開催されるまでまだ少し時間があるようだ。

 

「凄いな‥ジョーイさんから年に一度の人気のイベントだと聞いていたけど‥ここまで凄いとは思わなかったな」

 

シュンはコガネフェスティバルの会場の設備の凄さと参加者の多さ、それと観客や見物客の多さに正直ここまで大きなイベントで街の人達にも人気だとは思っていなかったため思わず驚いてしまう。

メロエッタとディアンシーは大勢の人数の気配と騒音、会場に流れる音楽の煩ささに参ってしまいシュンに一言言った後でボールの中へと入ってしまった。

 

「さてと‥この中にキミのトレーナーはいるかな?」

「ピィ?ピィ~‥」

 

シュンは腕に抱くピッピを見ながら会場内にピッピのトレーナーが居るのか探し、ピッピも会場内にいる人達を見渡し探す。

 

会場に続く道にある屋台による人達。観客席で大会を見学する人達。大会の準備をするスタッフの人達とポケモンのコンディションや衣装合わせなど大会参加の準備をする人達。審査員席の調子を確認するスタッフと審査員らしき人達。

 

色々と辺りの人達を見回しており、審査員の人達を目にしていたその時。

 

「ピピィ!!ピィ!ピィ~~!!」

 

ピッピが審査員の人達の中にいる一人の女の人を目にした時にシュンの腕の中で手を必死に振って何かを伝えようとする。

 

「どうしたのピッピ?」

「ピィ!!」

 

シュンはこれまでと違った様子のピッピにどうしたのかと訪ねると、ピッピは必死に手を伸ばしてある所に指を差す。

ピッピの指を差す方を見るとそこには桃色の髪を二つに結んだ髪型して服装も可愛い感じの上下白い服にピンクのラインの入った服のシュンよりも五つばかり上のスタイル抜群の可愛い女の人が審査員席に座っていた‥しかしその様子は何だかソワソワとして落ち着きがなく表情も何だか不安な感じに見える。

まるで、何か気がかりな事があって不安で不安で仕方なく今直ぐにでもその場から動き出してその不安のもとを解消したいと言った様子に思えた。

 

「もしかして‥あの女の人がピッピのトレーナーなの?」

「ピィ!!」

 

シュンはピッピのその様子を見て審査員席に座るあの女の人が"ピッピのトレーナーなのか聞くとピッピは嬉しそうに笑顔で頷く。

ピッピが頷いたのを見たシュンは審査員席に座るピッピのトレーナーのもとへと向かって歩いて行く‥シュンが女の人の元へと近づいて行くと‥女の人がこちらの方に顔を向けると驚いた表情をした後に思わず立ち上がる‥そして。

 

「ピッピ!!」

「ピィッピ!」

 

ピッピのトレーナーの女の人がピッピを呼ぶとピッピもシュンの両手から飛び出して嬉しそうに笑顔でその女の人に抱きつく。

 

「もう~~ピッピィ~!!何処に行っとんたんや~~‥あれほどうちから離れちゃアカンて言うたやんかぁ!!」

「ピピィ~~」

 

女の人は抱きついてきたピッピを優しく受け止めると、あれほど注意したにも関わらず自分から離れて迷子になったピッピを優しく叱る。

ピッピもヤミカラスに襲われるという怖い目にあったからか自分のトレーナーにあえて安心したのかトレーナーの女の人にしがみついて泣きつく。

 

「まったく‥しゃあないなぁ~!でもホンマ無事で安心したわぁ‥」

「ピィ~~‥」

 

女の人はピッピのその様子にしょうがないなと呆れるも無事で本当に良かったとピッピを強く抱きしめて"ピッピも気持ち良さそうに女の人に抱きつく。

 

そのトレーナーに会えて喜ぶピッピをシュンは笑顔で見つめていた。

 

「良かったねピッピ‥」

 

シュンがそう思っているとピッピを伴ってトレーナーの女の人がシュンの元に来る。

 

「あんさんがうちのピッピを探して連れて来てくれたんやな、ホンマにありがとう。うちアカネって言います」

 

「ぼくはシュンです。そんなお礼を言われるほど大した事はしてませんよ‥」

 

ピッピのトレーナーの女の人は自分の名"アカネ"を名乗ると、シュンにピッピを探して連れて来てくれた事にお礼を言う。シュンも自分の名を言うと大した事はしていないと言う。

 

「そんなことないで‥キミのおかげでピッピも無事だったんや!感謝してもしたりないぐらいやで」

 

謙遜するシュンにアカネはシュンのおかげでピッピも無事でいられたんだと感謝でいっぱいだと言う。

 

「そうですか‥道を歩いていたら路地裏の方でヤミカラスに襲われてるピッピを見つけたんです。怪我もしてたんで軽く治療もしときましたよ」

 

「ホンマにありがとうな。うちもここに来る途中でピッピが居なくなったことに気づいて探しとったんやけど‥‥うちはコガネフェスティバルの審査員やねん。そんで始まるギリギリまでピッピを探しとったんやけど、見つからないうちに時間になってもうて"ピッピを探すのは友達に任せたんや‥」

 

シュンがピッピを見つけた時の状況をアカネに説明すると、アカネは改めてシュンにお礼を言う‥自分もピッピが居なくなっている事に気づいて探すも見つからず‥アカネはコガネフェスティバルの審査員に選ばれており、開催の時間ギリギリまでピッピを探していたが等々開始まで後僅かの時刻になってしまったため仕方なく友達にピッピ捜索を任せて、アカネはコガネ公園にあるコガネフェスティバルの会場に向かい、審査員席で開始の準備が終わるのを待っていたところにピッピを抱いたシュンがやって来たということである。

 

「けど‥ウチな‥ここで待ってる間もずっと不安だったんや‥友達が探してくれてるのは分かっとったけど‥ピッピが危ない目に合って取り返しのつかないことになってもうたらどうしようって‥‥」

 

アカネはフェスティバル会場の審査員席で待ってる間もピッピが危ない目に合っていないかと、もしも取り返しのつかないことになったらと不安な気持ちが駆け巡っていた。

友達がピッピを探してくれているとはいえ不安な気持ちは消えなかった。

 

「そしたら‥案の定や!!ピッピは危ない目に合っとった‥こんなことならフェスティバルのスタッフさん達には悪いけど‥出れないって謝って探しに行けば良かったわ‥‥」

 

そして"シュンからピッピを見つけた時の状況を聞き‥案の定、はぐれてしまったピッピが危ない目に合っていた事が分かり、こんな事ならコガネフェスティバルのスタッフの人達や主催者達には急で悪いが‥審査員を辞退して自分で探しに行けば良かったと後悔の念に包まれる。

 

「‥幸いシュンくんのおかげでピッピも大した事にならずにすんだけど‥‥これじゃトレーナー失格やな‥自分のポケモンの事を後回しにしとったんやからな‥‥ゴメンなピッピ‥」

「‥ピィ?」

 

アカネはピッピをギュッと抱きしめて"シュンのおかげで大事にならずにすんだが、一歩間違えればどうなっていたか分からない‥それなのにフェスティバルの審査員の任されていたとはいえ自分のポケモンの事を後回しにしてしまった事実に‥これではポケモントレーナー失格だと‥情けなさと"ピッピに対する申し訳なさでその目に涙を浮かべてピッピを強く抱きしめる‥ピッピはアカネを不思議そうに見上げながら今にも目からこぼれそうな涙の滴を小さい指でそっと拭う。

 

「アカネさんはとてもポケモンの事を大切に想っているんですね‥ぼくが言うのも何ですがそれだけでアカネさんは立派なポケモントレーナーだと思いますよ。そうだよね。ピッピ」

 

「ピッピ!!」

 

アカネのその様子を見たシュンはアカネがそれだけポケモンの事を大切に想っているのだと強く感じ、自分が言うのも何だけど‥それだけでアカネが立派なポケモントレーナーだと思うと言い、ピッピにもそうだよねと聞くと"ピッピもその通りと言うように笑顔で頷く。

 

「‥ピッピ‥‥シュンくん‥‥ありがとうな‥うち、元気でたわ!!」

 

シュンとピッピが自分を励ましてくれた事に嬉しくなり"アカネはピッピに対する罪悪感で落ち込んでいたが‥元気が出てきたと指で涙をすくって笑顔でお礼を言う。

 

「いえ、アカネさんが元気が出たみたいで良かったです!それじゃあぼくはこれで‥」

 

シュンは気落ちしていたアカネが少し元気になったのを見て良かったと思い‥迷子のピッピを無事にアカネに届けられたため、それではと言ってアカネとピッピに別れの挨拶をしてその場から去ろうとする。

 

「あっ!ちょっと待ってシュンくん!!シュンくんはこの後何か予定とかある?」

 

去ろうとするシュンにアカネがちょっと待ってと呼び止め、シュンに何かこの後に予定があるかと訪ねる。

 

「いえ‥実はコガネジムに挑戦しようと来たんですが、探す途中にコガネジムに行ってみたら"コガネジムが休業になっていたので‥今日はポケモンセンターでポケモン達のコンディションを見ながらジム戦に備えるつもりです」

 

アカネの質問にシュンはコガネジムに挑戦するためにコガネシティに来たのだが‥ピッピを探す途中でコガネジムの方に行った時にジムが休業だと言うことを知り、今日はポケモンセンターで休みながらポケモン達のコンディションを見ながらジム戦に備えるつもりだと応える。

 

「そうやったんか‥ふふ、シュンくん。そんならピッピを探してくれたお礼もしたいから、悪いんやけど大会が終わるまでちょっと待っといてもらえんかな?終わったらうちがコガネシティのいろんな場所を案内したるわ!」

 

シュンがコガネジムに挑戦すると聞くとアカネはそうだったのかと意味深に笑みを浮かべて、ピッピを探してくれた御礼にコガネシティの色々な場所を案内したいから悪いけど、ちょっと待ってもらえるようにお願いする。

 

「いえそんな‥御礼をしてもらうほどの事はしていませんし‥それに気持ちは嬉しいんですが明日のジム戦にも備えておきたいんで、あまり長い時間かかるのはちょっと‥‥」

 

礼をしたいから待っといてと言うアカネにシュンは御礼をしてもらう程の事はしていないと言い、その気持ちは嬉しいが明日のジム戦にも備えておきたいからと長い時間かかるのはちょっととやんわりと遠慮する。

 

「そんな事言わずにお願いやシュンくん!それにジムは明日も休みやで」

 

「えっ!明日もジムは休み何ですか!!」

 

遠慮するシュンにアカネは再度、御礼をさせてほしいとお願いし"シュンに明日もコガネジムは休みだと教えると、ジムが明日も休みだと聞いてシュンは驚いて思わず聞き返す。

 

「そうなんや!コガネフェスティバルの開催日は毎年ジムは休みになるんや。ジムの人達も開催の準備の手伝いとかしないとせぇへんからな‥ジムリーダーもその日は毎回大忙しなんや!」

 

「そうなんですか‥‥あれっ?でもコガネフェスティバルって今日ですよね‥それなら何で明日もコガネジムは休みなんですか?」

 

アカネはコガネフェスティバルの開催日にはジムリーダーやジムの人達は開催の準備の手伝いなどで忙しいため毎年コガネフェスティバルの開催日にはコガネジムは休業になっている事を教えてくれる。

アカネからジムの休みの理由を教えてもらっていたシュンは聞いていて疑問が浮かぶ‥コガネフェスティバルの開催日は今日なのに何故明日もジムが休みになるのかと思いアカネに訪ねる。

 

「それはな!コガネフェスティバルは2日間開催されんねん。一日目は予選でな‥ポケモンの美しさや育て具合なんかを審査すんねん‥それで予選を勝ち抜いた‥まぁ参加人数にもよるんやけどだいたい十六人位やな。その勝ち残った十六人が二日目の本戦に勧めるんや!

本戦はポケモンの強さやトレーナーのバトルの腕なんかを評価を審査して、優勝者を決めるんや!大会の審査員とバトルしてな!ただバトルで勝ってもトレーナーの評価しだいで失格になるんや!」

 

アカネはコガネフェスティバルが予選と本戦が二日に分けて開催される事を説明する。

一日目は予選が行われて、ポケモンの美しさや育て具合などを審査し、その年の参加人数にもよるがだいたい十六人が勝ち抜いて二日目の本戦へと勧める。

そして二日目はポケモンの強さやトレーナーとしての能力を審査する。

大会の審査員とバトルをしてその審査員が評価する‥ただしバトルに勝てたとしてもトレーナーのポケモンの指示が悪かったりすると、失格になる場合もあると教えてくれる。

 

「で、そういうわけで明日もコガネフェスティバルの準備の手伝いがあるからコガネジムは休みなんや!」

 

「そうだったんですか‥‥明日も休みか‥どうしようかな‥」

 

「やからシュンくん!!お願いや!このままお礼も出来へんかったらうちの気がすまへん。予選は午後中に終わるからそれまで待っててくれへんか?」

 

「‥分かりました。それじゃぁお言葉に甘えさせてもらいます‥」

 

シュンが明日もジムが休みだと教えてもらい、これからどうしようかと考えていると改めてアカネがお礼に街を案内したいから待っていてほしいとお願いし、アカネのその一生懸命にお願いする様子を見たシュンは今日と明日の二日間ジムが休みだと言うこともあり甘んじてアカネのお礼を受ける事に決めた。

 

「良かったわ!ありがとうなシュンくん。ほんなら悪いけど、あそこで待っててや!スタッフにはうちから言っとくから、あっ!ピッピが見つかった事みんなに伝えんとアカンな」

 

アカネはシュンにお礼を言うと審査員席の裏にあるテーブルに座って待ってるようにお願いしフェスティバルのスタッフには自分が許可を取っておくと言う。

そして今思い出したと言うようにピッピが見つかった事を友達に知らせようとポケギアで連絡する‥その時"アカネの後ろからスタッフがフェスティバルの始まる時間だと言うことを知らせにくる。

 

「あっ!もう始まるみたいやな‥それじゃシュンくん。終わったらすぐに街を案内するから待っててな!」

 

アカネはシュンに待ってるようにお願いしピッピを抱えて審査員席へと向かい座る。

 

「はぁ‥まさかジムが二日連続で休みだなんて‥‥仕方ないからアカネさんを待とう」

 

シュンはジムが二日間休みな事もあり‥言われたとおりにテーブルで座って予選が終わってアカネが来るのを待つ事に決める。

ただ座って待っているのも退屈なので、どうせ待つならフェスティバルの予選を見て待とうとステージの方に目を向ける。

 

どうやら準備も終わったようでコガネフェスティバルの開会式をやっているようで、進行役の人がコガネフェスティバルについての説明をした後でコガネシティの市長らしき人の手短な挨拶の後にルール説明や審査員の人達の紹介‥そしてアカネさんも紹介される。

 

進行役の人がアカネさんを紹介する時にコガネシティではお馴染みと言っていたがどういうことだろう?とシュンは疑問に思う。

シュンは市長の挨拶やフェスティバルの説明の間にお店で飲み物と軽く食べ物を買い、元いたテーブルへと戻るとどうやら開会式が終わり予選が始まったようだ。

 

今年のコガネフェスティバルの参加人数は200数人‥予選は一回に四人のトレーナーがポケモンを出して美しさや育て具合などを対象に最も優れた一人が勝ち上がる形式らしい。

そして四人のトレーナーがそれぞれ自分が綺麗に着飾ったポケモンを連れてステージへと上がって来る‥ステージをトレーナーとポケモンが一緒に歩いた後にしばらく止まる‥審査員達が参加者達のポケモンを見て色々とチェックし評価していく。

 

そして進行役の人が審査終了を知らせると一組目の四人がステージから降りて二組目がステージへと上がって来て再び審査していく。

そんな感じで一組四人ずつの審査が繰り返されていく‥シュンはそんな様子をテーブルからジッと見る。

 

「すごいな‥みんな自分のポケモンを綺麗に着飾ったりしてそのポケモンの持つ魅力を引き出してる‥‥」

 

フェスティバルの参加者と共にステージに立つ各々のトレーナーによって綺麗に着飾られたポケモン達。

トレーナーによって本来そのポケモンの持つ魅力などが引き出されている事にシュンは驚くと同時にステージを歩く美しく着飾られたポケモン達に魅了された。

 

 

そうしてどんどんとフェスティバルが進行し参加者達が美しく綺麗に着飾った自慢のポケモン達を審査員達がじっくりと観察し評価を付けていく。

そのように審査員が一組に四人とそのポケモンを評価していき最も評価が高かった一人にチェックを入れていく。

それから数時間が立ち次々と審査していき残り数十名の参加者を審査すれば予選が終了し後はフェスティバルの言葉通り祭りだけとなる。

 

それからどんどんと審査が進んでいき‥もう少しで予選が終わろうとしたその時!!

 

ドォ~ン!!ドォ~ン!!

 

「なんだ?」

 

突如、ステージの方で爆発が起こり"シュンはその大きな音に驚いて思わず立ち上がりステージを見る。

すると突然‥ステージに煙幕が巻かれてステージ裏からバズーカ砲か何かで穴を開けてそこから黒服に黒帽子、胸にRのマークのある集団がどんどん出てきてステージと観客席の回りを取り囲む。

 

シュンはとっさにステージ裏の茂みへと隠れる。

 

「なんなんだね!君達は!!」

 

突如、ステージ裏を破壊して自分達を取り囲む黒服の集団に審査員が何なんだと怒ったように訪ねる。

 

「我々は悪の秘密結社R団!!この会場は我々が占拠した。おまえたちのポケモンは全て我々R団が頂く。」

 

「コガネフェスティバルに出てるポケモンは美しくレベルも高いからな!俺たちが使うもよし!売るもよしで俺達には得しかねぇぜ!!」

 

黒服の集団は自分達をR団と名乗り、会場にいるポケモンを全て頂くと宣言する。

突如現れた黒服の集団がR団だと分かると会場の人達や観客がパニックになり騒ぎ出す。

 

「静かにしろ!さぁ、大人しく我々にポケモンを差し出せ!!」

 

「なんやて!だれがあんたらなんかにウチの大事なポケモンを渡すか!」

 

先程の桃色の髪の少女"アカネがR団に恐れず強気な様子で自分達のポケモンは渡さないとピッピを抱きしめながら懐のモンスターボールに手を伸ばす。

 

「おっと!抵抗をするなよ。抵抗したら観客のヤツらがどうなっても知らないぜ?」

 

「くっ!」

 

R団は"アカネのその様子を見て観客を人質に取り抵抗するなと言い、観客席を取り囲む団員に合図を送るとボールからポケモン、ズバットやドガースを出して観客の人達に向けさせ脅すと"アカネは悔しそうにしながらボールから手を離す。

 

「(あれが‥カントーやジョウトでポケモンを使って悪事を働くって言うR団‥‥まさかコガネフェスティバルが占拠されるなんて‥観客も人質にされてるし迂闊に動けない‥いったいどうしたら‥)」

 

シュンはステージ裏の茂みからステージの様子を見ながらどうすればいいかと必死に考える。

 

コガネシティへと到着したシュンは早速、コガネジムに挑戦しようとジムへと向かう途中に路地裏でヤミカラス達に襲われているピッピを見つけ助ける。

珍しいピッピが街中にいる事を疑問に思ったシュンはこのピッピがトレーナーのポケモンだと思い、ピッピのトレーナー探しに色々な場所を周り"コガネ公園で開催されているコガネフェスティバルの会場へとたどり着くと、そこではポケモン達の品評会のような事が行われていた。すると審査員席に座る少女"アカネがピッピのトレーナーだと分かり、アカネはピッピを届けてくれたシュンにお礼をしたいからと‥今日のフェスティバルの予選が終わった後にお礼に街を案内してくれると言って"シュンは会場の裏の机で待つ事になった。

 

そこにR団がコガネフェスティバルの会場へと強襲してくるのだった。

 

ステージにいる市長やアカネや他の審査員達‥そして観客達を人質に取られ抵抗も出来ずにいた。

フェスティバルの参加者のポケモンや観客のポケモン達を寄越すよう要求するR団‥人質も取られて抵抗も出来ずに八方塞がりの中‥‥ステージの裏の茂みに隠れたシュンは‥どうすればと迷う。

 

果たして、シュンはこのピンチを切り抜けR団の魔の手からアカネや街の人達を救えるのだろうか!!

 

 

 

 




また、出来るだけ早く投稿出来るように頑張りたいと思います。


それでは また!!

ミニコーナー

コガネフェスティバル

コガネシティで年に一度開かれる街を上げてのイベント。

コガネ公園で行われるトレーナー達の自慢のポケモン達で競う大会。

自分のポケモンを綺麗に着飾り、その年街一番の綺麗で美しく強いポケモンを決める。
優勝者にはその年、街一番のポケモントレーナーの称号とコガネシティの飲食店無料パス、優勝トロフィー、その他賞品が授与される。

コガネ公園にはフェスティバルの会場施設とお祭りではお馴染みの屋台が立ち並ぶ。

コガネフェスティバル大会ルール

1、予選はポケモンの魅力、そのポケモンの持つ美しさや育て具合などを審査する。
トレーナーはポケモンを着飾り、自分のポケモンの魅力を引き出す。
参加人数にもよるが大体四人ずつステージへと上がり、審査員達に審査されてその中で一番評価の高い物が勝ち上がり、明日の本選に進める16人(その年の参加人数による)まで絞られる。

2、本選はポケモンの強さとトレーナーのバトルの腕などを審査する。
コガネフェスティバルの実行委員が選出した実力のあるトレーナーがバトルし審査する。
アカネを含む審査員達とその参加者とバトルするトレーナーが審査員となり、参加者のポケモンの強さ、トレーナーの能力を審査して評価する。
バトルの形式は参加者が最初に参加登録したポケモンを使用した一対一のバトル。
参加者が育てたポケモンの強さ、バトルの腕を審査し、勿論勝てば評価も高くなるが只バトルで勝ったとしてもトレーナーの評価次第で失格になる場合もある。
逆に負けたとしてもポケモンの強さやトレーナーの能力が高ければ評価され最も評価が高い参加者が優勝する。

コガネフェスティバルは大会期間は二日間‥それ以降は只のお祭りとなり、優勝者を祝うお祭りとなる。
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