歌姫と宝石の姫と共に頂点を目指す者!(調整中) 作:シュリーダ
もうすぐ今年も終わりに近づき、色々と忙しい今日この頃です──。
忙しかったりアイディアが思い浮かばなかったりで中々投稿出来ず申し訳ありません。
投稿します──お楽しみ頂けたら幸いです。
因みにこのお話しはアニポケのカントー編の78話を参考にしています。
ついに始まったポケモンリーグセキエイ大会──!!
第1試合をシュンはヤドンで挑む。対戦相手の1体目のバリヤードを倒した時にヤドンはヤドランへと進化した。
2体目のアズマオウを“メガトンパンチ”で、3体目のペルシアンを“はかいこうせん”で撃破。
シュンはヤドラン1体で第1回戦を見事に勝ち抜いたのだった──。
そして1回戦から数日、シュンは第2回戦の氷のフィールドで戦っていた。観客達の歓声が響き渡る。
「ルージュラ!“れいとうパンチ”だ」
「ジュラァ~!!」
「ニョロ~!?」
「ニョロゾ!!」
『「ニョロゾ戦闘不能!!ルージュラの勝ち!」』
ルージュラの“れいとうパンチ”がニョロゾに決まり、ニョロゾは凍りついて戦闘不能になる。
『「決まったぁ!ルージュラの“れいとうパンチ”でニョロゾをノックアウト!!ルージュラ2体抜きだぁ!!」』
シュンは1体目のポケモンにルージュラを出して2回戦の対戦相手のポケモンを倒し2体抜きを決めていた。
『「ここ氷のフィールドで行われている2回戦。緑サイドのシュン選手の1体目ルージュラがコクト選手の2体目のポケモンを倒し圧倒的な強さを見せつけております。
これでコクト選手の残りポケモンは1体…もう後がないぞ!」』
実況によってこの試合の解説が行われており、現在シュンは1体目のポケモンのルージュラで対戦相手のコクトの2体目のポケモンを倒して2体抜きを決めていた。
「後はもうおまえだけだ…頼んだぞ!」
コクトは手に持つボールを見つめてそう呟くとボールを勢いよく投げて最後の1体のポケモンに勝負を託す。ボールから出て来たポケモン──。
「コ~ン!」
『「コクト選手の最後のポケモンはキュウコンだぁ!氷のフィールドには意外な選出。
しかし、こおりタイプのルージュラには苦しい相手だ。果たしてマサラタウンのシュン選手はどんな戦術で対抗するのか!」』
「ルージュラ…君にとって厳しい戦いになるだろうけど最後まで頑張ってほしい」
「ジュラ!」
コクト選手の最後の1体はキュウコン──実況の説明が鳴り響き、シュンは出て来たのがこおりタイプのルージュラに苦手なほのおタイプが出て来た事に少し焦り…ルージュラに厳しい戦いになるだろうけど最後まで頑張ってほしいとお願いすると、ルージュラも真剣な表情で力強く頷いてくれた。
「コ~~ン!!」
キュウコンはルージュラに向けて“かえんほうしゃ”を放つ。
「ルージュラ!交わすんだ!」
「ジュラ!」
迫る“かえんほうしゃ”をルージュラは氷のフィールドを上手く滑り攻撃を交わす。
「ルージュラ!“れいとうビーム”!」
「ジュラ~~!!」
すかさずルージュラが“れいとうビーム”を放ち、キュウコンに直撃するが──。
『「おおっと……“れいとうビーム”がキュウコンに直撃!しかし、ほのおタイプのキュウコンには効果はいまひとつ──」』
キュウコンにはこおりタイプの技はいまひとつで、あまりダメージは見られない。
「キュウコン!?」
「コーン!」
トレーナーの合図でキュウコンはルージュラに“ほのおのうず”を放つ。
『「キュウコン、一気に決めようと強力な技を放つー!」』
「ルージュラ!“サイコキネシス”!」
「ジュラァ~!」
迫り来る“ほのおのうず”に向けてルージュラは“サイコキネシス”を放ち、“ほのおのうず”をその念の力で押し潰す。
「なんだと!?」
「コン!!」
“ほのおのうず”が相殺された事に驚くコクトとキュウコン。
『「なんと!ルージュラの“サイコキネシス”が“ほのおのうず”を押し潰したぁ~!なんて強力なんだぁ!」』
実況もたった今起きた事態に驚きを露にしており、観客達も驚いている。
「ルージュラ!今度はキュウコンに“サイコキネシス”だ!!」
「ジュラ!ジュラァ~!!」
「コン!!」
「キュウコン!!」
そして今度は直接キュウコンに向けて“サイコキネシス”を放ち、キュウコンを青白い光が包んでキュウコンが浮き上がる。
「くそ!キュウコン、振り払え!」
「コン!!コーン!?」
『「キュウコン……“サイコキネシス”を振り払おうとするも…ルージュラの強力な技の前になすすべなし」』
「ルージュラ!そのままキュウコンをフィールドに叩きつけるんだ!」
「ジュラ!ジュラァ~!」
シュンの指示を受けてルージュラは“サイコキネシス”でキュウコンをフィールドに向けて叩きつける。
「コ~ン!」
「キュウコン!」
勢いよくフィールドに叩きつけられたキュウコンは大きなダメージを受けてしまう。
「よし、ルージュラ!キュウコンを引き寄せるんだ!」
「ジュラァ~!」
「コーン~!?」
シュンの指示通りにルージュラは“サイコキネシス”で自身の方にキュウコンを引き寄せる。
そして“サイコキネシス”によってルージュラに向けて引き寄せられるキュウコンに向けて…。
「そのまま!!“れいとうパンチ”だ!」
「ジュラ!ジュラァ~!」
「コ~ン~!」
「あぁ!」
『「ルージュラの“れいとうパンチ”がクリーンヒットォ!」』
そのまま引き寄せたキュウコンに向けて“れいとうパンチ”を繰り出してキュウコンをぶっ飛ばす。
ルージュラの“れいとうパンチ”を受けて吹っ飛んだキュウコンは巨大な氷にぶつかり地面へと落ちる……そして──。
「コ…ン…」
『キュウコン…戦闘不能!よってこの試合…シュン選手の勝ち!』
審判はキュウコンが倒れたのを見て戦闘不能のジャッジを下し、シュンのいる緑サイドの旗を高く上げてシュンの勝利を宣言する。
「やった!ありがとうルージュラ。よく頑張ってくれたね」
「ジュラジュラァ~♪」
「あはは……分かったからルージュラ。よく頑張ったね」
「ジュラァ!」
審判によってシュンの勝利宣言がされるとシュンは勝利した事を喜び、頑張ってくれたルージュラを褒めるとルージュラも笑顔でシュンに抱きつく。
ルージュラの相変わらずな自分に対しての好感度の高さに苦笑しながら、褒められて嬉しいのは分かったからとルージュラの抱きつく手を外してから…よく頑張ったねとルージュラの頭を撫でるとルージュラは益々笑顔になり頷く。
「(やりましたわ!流石ですわマスター)」
「(これで2回戦も突破です。順調に勝ち進んでいますね)」
ボールの中のディアンシーもシュンが勝利したことを喜び、メロエッタも微笑み、シュンが順調に勝ち進んでいる事を喜ぶ。
電工掲示板の赤サイドの相手選手の方が消えて緑サイドのシュンの欄が大きくなり『WINNER』とシュンが勝利した事を表している。シュンの下の3つのランプは1つも消えておらず、シュンが1体の手持ちポケモンもやられずに勝利した事を知らしめている。
シュンの勝利に会場中の観客達の歓声と声援が響き渡る。
『「シュン選手!1回戦同様にルージュラ1体で相手のポケモンを全て倒し、圧倒的な強さで第2回戦を通過しました!!」』
シュンの圧倒的なバトルに実況の声が響き渡る──。歓声と声援が響く観客席の出口の方でシュンの幼馴染みのシゲルがシュンのバトルをガールフレンド達と見ていた。
「シュン…やはり強いな。流石はぼくのライバル…。君と戦うのが楽しみだよ」
シゲルはシュンのバトルを見てシュンとポケモン達の強さに感心し、流石は自分のライバルだと認めて戦う時が楽しみだよと笑い ガールフレンド達と一緒に会場を後にした。
シュンとルージュラは自分達に声援を送ってくれる観客達にお礼とばかりに手を振って応える。
「だけどどんなに強くても…最後に勝つのはこのぼくさ!」
シゲルは笑みを浮かべながら最後に勝つのは自分だと呟いて会場から去って行く。
「すっげぇ強いな!シュンとルージュラ!」
「ピカチュウ!」
「あぁ。苦手なほのおタイプにも怯えずに効果はいまひとつの筈のこおりタイプの技で倒した──技もかなり鍛えられている。良く育てられているな…」
サトシ達もシュンの試合を見ており、シュンとルージュラの強さに驚いていた。
タケシも…ルージュラが苦手なほのおタイプのキュウコンにも怯えずに効果がいまひとつのこおりタイプの技で倒した事から技もかなり鍛えられており、良く育てられていると思いトレーナーとしての力量の高さに感心している。
「シゲル同様…サトシに取って強力なライバルね…」
「チョキチョキィ!」
カスミもシュンの試合を見てその強さに驚き、サトシに取ってシゲル同様に強力なライバルだと思い、カスミの腕の中にいるトゲピーははしゃいでいる。
「あぁ…。シュンもシゲルも強い……。だけど俺は絶対に2人に勝つ!なっ!ピカチュウ」
「ピッカ!」
「もう~…。相変わらずその根拠の無い自信はどこから来るのかしら?」
「まぁ、サトシらしいじゃないか」
カスミの言葉を聞いてサトシは幼馴染みでもあるシュンとシゲルは確かに強いと認めつつも絶対にライバルでもある2人に勝つと気合いが燃え上がり、相棒のピカチュウに同意を求めるとピカチュウも力強く頷く。
そのサトシの相変わらずの根拠の無い自信にカスミはため息をはき、タケシは相変わらずのサトシらしさに笑みを浮かべている。
「気合いを入れるのも良いけど…もうすぐ自分の試合がある事忘れないでよね?」
「そうだ。シュンもシゲルも順調に2回戦を突破した。サトシ、おまえも頑張れよ!」
「あぁ!2人とも勝ち進んでるんだ。俺も絶対に勝つぜ!」
「ピカチュウ!」
気合い入れすぎのサトシに呆れながらカスミはサトシにもうすぐ自分の試合がある事を忘れないでよと注意し、タケシも2人も順調に2回戦を突破したからサトシも頑張れと応援すると、サトシも幼馴染みでライバルの2人が勝ち進んでるから自分も絶対に勝つとさらに気合いを入れてピカチュウも頷く。
そしてサトシ達は2回戦の会場──岩のフィールドへと向かい、サトシの2回戦が始まる。
1回戦と違いサトシは少し苦戦し、お互いに2体目のポケモンを失い最後の1体ずつとなり、相手のポケモンはニドリーノ、サトシはゼニガメで最後のバトルに挑んだ。
そしてサトシはゼニガメに攻撃を喰らいながらも至近距離まで引き寄せて“みずでっぽう”を繰り出した後に、すかさず“ロケットずつき”で止めをさしてサトシも無事に2回戦を突破した。
「やったね。サトシも無事に2回戦を突破したね」
「しかし、少々状況に応じて適切ではない指示が多々ありました。やはりマスターの幼馴染みはトレーナーの腕の方はまだまだのようですね…」
「フフフ♪でも、あの方もあの方のポケモン達も生き生きとしていましたわ。
まるでマスター達のバトルを見ているようでしたわ」
サトシの試合を観客席の出口近くで見ていたシュンはサトシが2回戦を勝ち進んだ事を喜び、シュンの隣で一緒に見ていたメロエッタはサトシのバトルを見て厳しめに評価する。
ディアンシーはサトシのバトルを見てサトシもポケモン達も生き生きとバトルしており、まるでシュン達のバトルを見ているようであったと微笑む。
反対側の観客席出口ではシゲルがガールフレンド達とサトシのバトルを見ており、勝利してはしゃいで観客達に手を振っているサトシを見て2回戦を勝ち進んだぐらいで調子に乗っていると不機嫌な表情で会場を後にする──最後に勝つのは自分だと笑みを浮かべながら歩いて行く。
こうしてシュン、シゲル、サトシのマサラタウンの幼馴染み3人は無事に2回戦を突破したのだった。
その夜──。
「さぁ、みんな!ご飯の用意が出来たよ。めしあがれ!」
「ウオォゥ!」
「ディン!」
シュンはポケモンリーグ協会がそれぞれ選手のために用意したリーグ参加選手のための宿舎で2回戦の疲れを癒し、ポケモン達にご飯のポケモンフーズや木の実とポケモン達の栄養を考えたバランスの良い食事を与える。
シュンの現在の手持ちは──メロエッタとディアンシーを除けば、リザードン、フーディン、ストライクにゴルダック、オニドリル、ゴーリキーは美味しそうにポケモンフーズを食べている。
「ちゃんと良く噛んで食べるんだよ、みんな」
シュンはポケモンフーズや木の実を美味しそうに食べるポケモン達を見て微笑む。
「さてと…。ルージュラもポケモンセンターに預けて来たし、みんなのご飯も用意できたし、ぼくもご飯にしようかな」
「それが良いですマスター。明日はいよいよ3回戦です。試合に備えて夕食を済ませて早く休みましょう」
「そうですわ。寝不足で明日の試合に影響があっては行けませんわ。後はわたくし達が片付けをしときますので夕食を取ってお休みになってください」
「メロエッタ、ディアンシー…。そうだね。ありがとう2人とも!じゃあぼくも夕食を済ませたら明日に備えて休む事にするよ」
「えぇ」
「はい」
ポケモン達の夕食を準備したシュンは──ポケモンセンターが、出場者達が自分のポケモンを回復させようと預けにいっぱい来て混雑してしまう前に、試合が終わってすぐにポケモンセンターまで行ってルージュラを預けた後にサトシの試合を観戦して自分の宿舎へと戻り、ポケモン達のご飯の用意を済まして、自分の夕食の準備をしてメロエッタ達の厚意に甘える事にして 明日の試合に備えて夕食を済ませたらすぐに休む事に決めて、夕食を食べる。
そしてシュンはリーグの参加者が無料で頼める出前のサービスで夕食を頼み夕食を済ませると、片付けをメロエッタ達に任せてお風呂に入り、ポケモン達のコンディションをチェックした後に明日の3回戦に備えて就寝するのだった。
シュンは大会期間中の宿舎に泊まっている間は手持ちのポケモンをボールから出せるポケモンは出したままにしている……そしてメロエッタとディアンシーも食器などの片付けを済ませるとシュンの睡眠の妨げと成らないように隣のベットで眠りに着くのであった。
そして翌日──ポケモンリーグの大会を勝ち抜いた参加者達がそれぞれのバトルフィールドで3回戦を勝ち抜くためにポケモンと共に自分達の持てる力を全て発揮して死闘を繰り広げていた。
『「さぁ第3回戦!岩のフィールドで戦っているのはシュン選手とダイキ選手!両者とも1体目のポケモンを失い、2体目となっております。ここからどんな激闘が展開されるのか!」』
そしてここ岩のフィールドでは現在、シュンと対戦相手の3回戦が行われており、お互いに1体目のポケモンを失い、2体目のポケモンでの試合が行われている。
シュンの2体目のポケモンはゴーリキー!ダイキのポケモンはゴローン……相性の上ではシュンの方が有利ではあるが、シュンは今大会で初めて1体目のポケモンを失ったためか、少々の焦りを感じて技の指示をミスしてしまい少々苦戦している状況である。
岩のフィールドの会場にいる観客はシュン達の白熱とした試合に盛り上がり歓声が鳴り響く。
「ゴーリキー!!“からてチョップ”!」
「ゴリ~~!」
「だったら!ゴローン!“まるくなる”だ!」
シュンはゴーリキーに“からてチョップ”を指示し、ゴーリキーはゴローンに接近すると、ダイキはゴローンに“まるくなる”で防御を上げて迎え撃つ体勢を取る。
「ゴリ!ゴリ!ゴリ!!」
ゴーリキーは丸くなっているゴローンに連続で“からてチョップ”をお見舞いしていく。
『「おぉっと!ゴーリキーの“からてチョップ”はゴローンの硬い岩の体に阻まれてまるで効果がない!」』
いわタイプのゴローンにはゴーリキーのかくとうタイプの技は効果ばつぐんだが、相手のゴローンの防御が元々高いからか“まるくなる”でさらに上がっているため中々その牙城が崩せない──。
「ゴリ!ゴリ!ゴリ……」
ゴーリキーは連続で“からてチョップ”をゴローンに繰り出すが、ゴローンは平気な様子で丸くなったまま微動だにしない。
「ゴリ…ゴリ…ゴリ…」
「まずいな……攻め続けた反動でゴーリキーが体力を消耗してきてる…」
ゴーリキーの“からてチョップ”を繰り出す速度が遅くなりゴーリキーの顔に汗が浮かんできているのを見て、ゴーリキーが攻め続けた事で体力が無くなってきている事に気付き焦るシュン。
相手のダイキもゴーリキーが攻め続けて体力を消耗してからの反撃を狙っているからか、狙い通りの展開になっている事に笑みを浮かべている。
「交代させるべきか……ん?」
シュンはゴーリキーが体力を消耗しているためシュンはゴーリキーを交代させるべきか考えていた時にある事に気づく。それはゴーリキーの“からてチョップ”が当たっているゴローンの体の部分が微妙にゴーリキーの手刀の形に凹んできている事に気づく──。
「(マスター…気づきましたね。先程まで動揺して指示をミスしていたようですが……調子が戻って来たようですね)」
シュンがゴローンにダメージが蓄積している事に気づいた事をメロエッタは分かり、先程まで今大会で初めてポケモンを倒された焦りから少なからずバトルの指示をミスしていたが…少しずつ調子が戻って来ている事に安心し微笑むメロエッタ。
「あれは……ゴーリキーの“からてチョップ”の連続でゴローンにダメージが溜まってる…これなら!」
シュンはゴローンの体に起きている変化に気づいて、ゴローンにダメージが蓄積している事を確信する。
「ゴーリキー!きみの攻撃はゴローンに効いてる!そのまま攻撃を続けるんだ!」
「ゴリ!!ゴリ!ゴリ!」
シュンはゴーリキーに攻撃が効いている事を教え攻撃を続けるように指示すると、ゴーリキーは体力を消耗しながらも頷き、“からてチョップ”を繰り出していく。
「ゴリ!ゴリ!」
そして指示を出してから3回目の“からてチョップ”をゴローンに決めたその時──メキっとゴローンの体に皹が入った。
「ゴロ~~!?」
「なっ!!しまった!」
ゴローンはその痛みで“まるくなる”の体勢を崩してしまい、ダイキは自身の判断ミスに気づいて焦り叫ぶ。
「今だゴーリキー!止めの“クロスチョップ”!」
「ゴリ!!ゴリ~~!」
「ゴロ~~!?!」
「ゴローン!!」
シュンはゴローンが防御体勢を崩したその隙を見逃さず、透かさずゴーリキーに止めの指示を出し、ゴーリキーは勢い良く飛び上がり両腕を交差させた手刀“クロスチョップ”を繰り出してゴローンを吹っ飛ばし、ゴローンは後ろの大岩に激突する。
「ゴロ~……」
『ゴローン!戦闘不能!!ゴーリキーの勝ち!』
ゴローンに蓄積したダメージに加えて効果ばつぐんだった事もあり、そして止めに強烈な“クロスチョップ”を喰らい岩に激突したダメージで倒れ戦闘不能となった。
ゴローンが戦闘不能になったのを見て審判が戦闘不能の判断を下し、緑サイドのシュンの方の緑のフラッグを上げて、シュンのポケモンが勝利した事を宣言する。
「くっ!?戻れゴローン……俺の判断ミスだ…。ゴローンのダメージの深さを読みきれなかった……」
『「ゴローン、ゴーリキーの連続の“からてチョップ”からの強烈な“クロスチョップ”の一撃を喰らいあえなくダウン!ダイキ選手のポケモンはこれで残り1体…もう後がないぞ!」』
ダイキは戦闘不能になったゴローンをボールに戻して、ゴローンのダメージの深さを読みきれなかった自身の判断ミスを悔やむ。
実況は現在のバトルの状況を解説し、赤サイドのダイキの手持ちポケモンを表すランプが消えて残りのポケモンが1体しかいない事を示している。
「後はおまえだけだ…頼んだぞ!」
「プギャァ~!」
『「ダイキ選手の最後のポケモンはオコリザル!シュン選手のゴーリキーと同様、かくとうタイプ同士の対決となったぁ!」』
ダイキの最後のポケモンはオコリザル──シュンのゴーリキーと同じかくとうタイプのポケモンである。
「相手の最後のポケモンはオコリザルか……相性ではお互いに互角。油断せずにいくよゴーリキー!」
「リキィ!」
相手の最後のポケモン、オコリザルはかくとうタイプ──相性はお互いに互角。油断せずに行こうとゴーリキーに指示すると、ゴーリキーも頷く。
『それでは!バトル…始め!』
そして審判によって試合が再開される。
「オコリザル!“からてチョップ”だ!」
「プギャ~!!」
「ゴーリキー!こっちも“からてチョップ”!」
「リキィ!!」
お互いに“からてチョップ”を繰り出しながら迫る。
「ゴリッ!」
「プギッ!」
そしてお互いの手刀が肩へと命中し2体は苦悶の声を上げる──。
そのダメージでお互いに苦痛を感じながら後退する。
「大丈夫…ゴーリキー?」
「リキ!リキィ!」
「しっかりしろオコリザル!」
「プギャ!プギィ!」
シュンと対戦相手はお互いのポケモンの状態を確認した後に、トレーナーの言葉に反応した後に2体は先程の同じ技のぶつかり合いと同じかくとうタイプとしてのプライドに火が点いたのか、お互いに闘志を全開にさせて睨み合う。
「よぉし!オコリザル、“みだれひっかき”で攻撃だ!」
「プギャプギャ!!」
「ゴーリキー!!ガードするんだ!」
「ゴリ!!」
相手のオコリザルは鋭い爪で連続で“みだれひっかき”を繰り出し、ゴーリキーは腕を交差させてその攻撃をガードする。
「プギャギャ~!!」
「ゴッ…ゴリ…」
『「ダイキ選手のオコリザルの怒濤の攻めにシュン選手のゴーリキーは防戦一方だぁ!」』
オコリザルは“みだれひっかき”で激しく攻撃し、ゴーリキーはダメージに苦しみながらも両腕でガードして耐える。
「良いぞオコリザル!そのまま攻め続けろ!」
「プギャ~!」
オコリザルは指示通りに攻撃の手を休める事なくゴーリキーに“みだれひっかき”を繰り出す。
「ゴリ……」
両腕でガードしているが、少しずつダメージが溜まるゴーリキー。しかし、幾らダメージを受け続けても耐え続けるのはトレーナーであるシュンを信頼しているから──。
「……今だ!ゴーリキー、オコリザルの両腕を掴むんだ!」
「ゴリ!!」
シュンはゴーリキーにオコリザルの両腕を掴むように指示し、ゴーリキーはシュンの指示したタイミングに従ってガードを解いて見事にオコリザルの“みだれひっかき”を受け止めて両腕を掴む。
「プギ!?」
「なっ!?」
オコリザルとダイキは“みだれひっかき”が受け止められた事に驚く。
「なっ!それじゃさっきから黙って攻撃を受け続けてたのはオコリザルの攻撃のタイミングを計ってたって言うのか!?」
「ふっ!ゴーリキー!“あてみなげ”だ!」
「リッキィ~!」
「プギャ~!!」
ドオォォンン!!!?
「オコリザル!?」
ダイキはシュンの思惑に気づき驚愕し、シュンは微笑を浮かべてゴーリキーに反撃の技を指示する。ゴーリキーはオコリザルの両腕をしっかりと掴むと体を後ろ向けに反らして投げ飛ばし、オコリザルは投げ飛ばされて後方の岩に激突する。
「オコリザル!大丈夫か!?」
「プギィ!」
トレーナーが安否を確認するとオコリザルは崩れた岩をどかしながら立ち上がり、益々ゴーリキーへの闘志を全開にする。
「ゴリ…ゴリ…」
「“あてみなげ”を確実に決めるためとはいえ…ゴーリキーはダメージを受け過ぎてる…。
交代させた方が良いかな…」
ゴーリキーの荒い息づかいを聞いて、ゴーリキーの体力が著しく消耗している事に気づいて残りの1体のポケモンと交代させようかと迷っていると──。
「ゴリ…」
「ゴーリキー…」
ゴーリキーは息づかいを荒くしながらシュンの方に視線を向けて何かを訴えるように見つめている。
「ゴリ!」
「…分かったよゴーリキー!このままバトルしたいんだね。全力でいくよ!」
「ゴリ~!!」
ゴーリキーが決意を秘めた表情にゴーリキーの伝えたい事が分かったシュンはゴーリキーでの続投を決めてゴーリキーに全力で戦う事を伝えると、ゴーリキーは自分の思いを理解し組んでくれたシュンに感謝して必ず勝つと強い決意を胸に秘めて戦いに望む。
「オコリザル!“メガトンキック”だ!」
「プギャ~!!」
「ゴーリキー!!“クロスチョップ”!」
「ゴリ~!!」
オコリザルは飛び上がり、空中で宙返りをして勢いをつけた“メガトンキック”とゴーリキーの“クロスチョップ”が激突する。
『「オコリザルとゴーリキー、お互いの大技の激突だぁ~!!」』
「プギャ~!!」
「ゴリ~!!」
“メガトンキック”と“クロスチョップ”──強力な技同士のぶつかり合い互いの技の威力は拮抗しており、お互いに相手を弾き飛ばそうと力を振り絞る。
「ゴリ~!!」
「プギャ!!」
ゴーリキーはクロスしていた両腕を力付くで開いてオコリザルの蹴りを弾く。弾かれたオコリザルは空中で上手く体勢を建て直して着地する。
「ゴリ…」
「プギィ…」
『「ゴーリキーとオコリザル!!一進一退の白熱な攻防を繰り広げているぞぉ!!」』
白熱とした一進一退の攻防に実況も熱く解説し、会場の大きく盛り上がって来ており声援が響いている。
ゴーリキーとオコリザルは一進一退の攻防を繰り広げており、段々と自身のボルテージが高まりお互いにかくとうタイプとしてのプライドが刺激されて闘志がメラメラと燃え上がり絶対に勝つという…そんなポケモン達の強い決意をトレーナーのシュンやダイキも気づいており、ポケモン達のその思いを尊重し、共に精一杯バトルする事を誓う。
激しくバトルして自分達のこれまでの成果を全て引き出して挑むポケモンリーグ──。
そこにはバトルを通じて只の対戦相手という枠を越えて互いを認めて勝利のためにポケモンと心を通い合わせて戦う……。
ポケモンリーグで繰り広げられる数多いバトルの中で生まれる数々のドラマの一つである。
「たまらんのぉ~!」
シュンとダイキがポケモンと心を通い合わせて白熱したバトルをしているのをVIP席で見ていた会長のタマランゼは…その激闘から生まれる様々な感情を秘められたバトルを見て喜び、思わず口癖の言葉が出てしまい笑顔でシュン達を見つめている。
「ゴーリキー!!“からてチョップ”!!」
「オコリザル!!“からてチョップ”!!」
「ゴリ~!!」
「プギャ~!!」
そしてほぼ同時にお互いに技の指示を出して、お互いの"からてチョップがまたも互いの肩に決まる。
「ゴリ~~!?ゴリ…ゴリ…」
「プギャ~!?プギィ……」
お互いの“からてチョップ”が決まると…その威力で互いに後退した後に“からてチョップ”を受けた肩を押さえながら体力の消耗が激しいのか、荒く息づかいを繰り返す。
「いけぇ!オコリザル!!連続で“からてチョップ”だ!」
「プギィ!!」
「負けるなゴーリキー!こっちも連続で“からてチョップ”!」
「ゴリィ!!」
トレーナーの指示を受けてゴーリキーとオコリザルは相手を倒そうと“からてチョップ”を繰り出しながら迫る。
「プギィプギプギィ!!」
「ゴリゴリゴリィ~!!」
ゴーリキーとオコリザルはお互いに怯まずに相手を打ち倒そうと“からてチョップ”を連続でお見舞いしていく。
2体の繰り出す“からてチョップ”は時にお互いの体に当たり、時には“からてチョップ”での打ち合いが繰り広げられるが、お互いに一歩も退くことはない──。
それはかくとうタイプ同士のプライドによるためか……それとも自身のトレーナーのためか…はたまたその両方か…互いに相手を打ち倒そうと連続で“からてチョップ”を繰り出す。
『「ゴーリキーとオコリザルによる激しい“からてチョップ”の打ち合い!その白熱としたバトルに会場の盛り上がりは最高潮に高まっているぞぉ~!」』
先程から繰り広げられる白熱とした激しいバトルに観客達のテンションは最高に高まり、会場全体が熱く盛り上がる。
「オコリザル!!」
「ゴーリキー!!」
「「負けるなぁ!!」」
シュンとダイキも白熱としたバトルに闘志を熱く燃え上がらせ、互いのポケモンに大きな声で声援を送る。
「ゴリィ!!」
「プギャ~!!」
トレーナー達から声援を受けた2体は益々闘志を熱くさせて互いのトレーナーのためにも勝とうとさらに激しく“からてチョップ”を打ち出していく。
「ゴリィ~~!!」
「プギャ~~!!」
かくとうタイプとしてのプライド──。自身の大切なトレーナーのために勝ちたいという想い……互いに譲らない……譲れない……相手を倒し勝利を勝ち取ろうとダメージも体力の消耗もお構い無く死に物狂いで、激しいバトルを繰り広げる。
「ゴリィ……」
「プギィ……」
そして長く激しい打ち合いの末に──再度、互いの"からてチョップ"が肩に決まりダメージを受けて後退する。
「ゴリ…ゴリ…ゴリ…」
「プギ…プギ…プギ…」
ゴーリキーとオコリザルはこれまでのダメージと攻防で体力を激しく消耗しており、今にも倒れてしまいそうな程にフラフラして荒い息づかいを繰り返す。
「オコリザル……フッ…。いけぇ~!!」
「プギャ……。プギィ~!!」
オコリザルの激しいバトルを行う姿を見つめ、今にも倒れそうになっているオコリザルを見てダイキは悟るように微笑を浮かべてオコリザルに最後まで全力で戦えと言う想いを込めて叫ぶ。オコリザルもそんなトレーナーの想いを感じとり最後の力を振り絞り向かっていく。
「頑張れぇ~!!ゴーリキー!」
「ゴリ……ゴリィ~!!」
シュンも自分のために頑張ってくれるゴーリキーに心からの声援を叫び、ゴーリキーもそんなシュンの想いに応えようと……こちらも最後の力を振り絞り向かって行く。
「ゴリィ~~!!」
「プギャ~~!!」
そして互いに技を繰り出す余裕もなく……しかし、構わずに互いに拳を繰り出し、互いの拳が両者の頬にヒットしクロスカウンターのようにもろにパンチがクリーンヒットする。
互いのパンチがクリーンヒットし……そして、訪れる静寂。シュンもダイキも実況や会場の観客も一切声を出す事もなく静まりかえっており、只フィールドの2体を見つめている──。
そして一瞬の静寂から……やがて止まっていた時が動き出したように──。
「ゴリ…」
「プギィ…」
互いに目の光が薄くなり……やがて交差するようにお互いに地面へと倒れる。
これまでの激しい攻防と深すぎるダメージに等々限界が訪れて2体とも倒れてしまう。
そして──。
『ゴーリキー…オコリザル…共に戦闘不能!しかし、シュン選手のポケモンが1体残っているためこの試合……勝者…マサラタウンのシュン選手!』
『『『『『『『ワァァァァ~~!!!』』』』』』』
『「試合終了~~!!両者の白熱としたバトルを展開し、正々堂々の激闘の末のダブルノックアウト。手持ちのポケモンを1体残したシュン選手が3回戦を勝ち抜き4回戦へと進出を果たしたぁ~!!」』
ゴーリキーとオコリザルは両者ダブルノックアウトで引き分け。審判により両者の戦闘不能が宣言されると観客の大歓声が響き渡り、実況の先程の熱いバトルの解説にさらに会場が盛り上がり手持ちのポケモンが1体残ったシュンの勝利が決まり、モニターに勝者であるシュンが表示されてファンファーレが鳴り響く。
「ゴーリキー!」
シュンは勝利した事を喜ぶのも忘れてフィールドに倒れるゴーリキーの元へと向かう。
「ゴーリキー、大丈夫?」
「リキ…」
シュンはゴーリキーを抱き起こすと、ゴーリキーは起き上がりシュンに勝てなくて申し訳無さそうな顔を向ける。
「そんな顔しないでゴーリキー…。君はよく頑張ってくれたよ」
シュンはそんな顔をしているゴーリキーによく頑張ってくれたと言って、ゴーリキーを励ます。
するとシュンと同じようにオコリザルを抱き起こしたダイキが、オコリザルと一緒にシュンとゴーリキーへと近づいて行く。
「君とゴーリキーのおかげで良い試合が出来たよ。ありがとう」
「こちらこそ」
「ゴリ!」
「ウキ!」
ダイキはシュンの元まで来ると、シュンとゴーリキーのおかげで良い試合が出来たと笑みを浮かべて手を差し出し、シュンも自分も同じだと言ってシュンはダイキの握手に応える。
横ではゴーリキーとオコリザルも健闘を認め合い笑顔で握手を交わす。
「負けたのは悔しいけど、熱く良い試合が出来たから悔いはない。俺の分まで頑張ってくれよな!」
「うん!頑張るよ。君の分までベストを尽くして戦うよ」
ダイキは負けたのは悔しいけど熱く良い試合が出来たから悔いはないと自分の分まで頑張ってくれとシュンにエールを送り、シュンも自分に負けたダイキの分までベストを尽くしてポケモンリーグを戦い抜く事を誓う。
「(やりましたわ。マスターは見事3回戦を突破しましたわ♪)」
「(えぇ!ゴーリキーもマスターのためによく頑張りました。マスター自身も成長しているようで何よりですね♪)」
ディアンシーはシュンが勝利し3回戦を突破した事を喜び、メロエッタはゴーリキーをよく頑張ったと褒めて、そしてシュンが相手の選手と白熱したバトルの後に互いを認め合い、健闘を称えあう様子を見てシュンがトレーナーとしてだけではなく人間的にも成長している事が分かり嬉しくなる。
繰り広げられた両者の激闘に会場は大歓声が響き渡っている──。
『「白熱とした激闘を繰り広げながらも正々堂々とバトルし、健闘を称えあう両者に盛大な拍手を!!」』
お互いに素晴らしいバトルを繰り広げ互いを認め合い健闘を称えあうシュンとダイキに、実況や会場の観客達から惜しみない盛大な拍手が贈られる。
ゴーリキーの活躍により、引き分けになりながらも見事3回戦を突破したシュン。
しかしセキエイ大会はまだまだ続く……。まだ見ぬ強敵もおり油断は出来ない──。
シュンは敗れた者の想いを背負いポケモンリーグを戦い抜く事を胸に誓うのであった。
如何でしたでしょうか?
これからも時間を見つけては投稿出来るように頑張りますのでよろしくお願いします。