その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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お待たせしました。
今回、主人公が作っていたモノが明らかに。
察しのいい人は気付いてるかもしれないけど。



実験

「出来た。…やっと。」

 

ガレージ地下のラボでそう言って大きく息を吐きながら椅子の背もたれに身を乗せて背を伸ばす。

時刻は4時を過ぎており日がうっすらと出てきている時間、はぐれ悪魔との様々なパターンの戦闘データを集め、毎晩寝る時間を惜しんでやっとの思いで悠が満足のいく新ベルトが完成したのだ。

 

(あとは実戦でどれだけの性能かテストする必要があるな、その辺はまたはぐれを使って…やれ…ば……。)

 

完成した事で気が抜けたのか、糸が切れるように机に突っ伏して寝てしまい結局その日は授業を遅刻することになった。

 

 

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「くぁ~。」

 

「すごい欠伸ですね。そんなに寝不足なんですか?」

 

放課後、悠は偶然会った凪沙と買い物しながら話していた。

 

「まぁね、ちょっと夜更かしちゃって。」

 

「ダメですよ。不健康な生活すると家の古城君みたいにだらしない人になっちゃいますから。」

 

「自分の兄に対してずいぶんと厳しいだねぇ、暁さんは。」

 

「それは厳しくなりますよ、雪菜ちゃんが一緒にいるとしても家の中までは流石に限度がありますからね。…それはそうと灰原先輩アタシの事・「おーい!ユウー!」・なま…。」

 

凪沙が不満ある顔で悠に対して何か言おうとした時、買い物袋を手にした一子が大声出して悠のもとへ駆け足で向かっていた。

 

「あぁ、川神さんか。」

 

「もう!だから言ってんじゃん、アタシの事は名前で呼んで、って!」

 

「俺も気が向いたら、って言った筈だけどねぇ。」

 

この前知り合ったばかりの二人の仲の良さに(凪沙から見てそう見えるだけ。)自分の時とは違う態度の悠に凪沙は思わず問い詰めに来た。

 

「灰原先輩?どういう事です?なんでこの間先輩と会ったばかりの人が先輩の事名前で呼んでるんですか?」

 

「あぁ、それは…。」

 

「アタシがユウと友達になりたいから名前で呼んでって言ったの!」

 

 

「…と言う訳です。でも友達になった覚えはないんだけど。」

 

「えぇー!なんでよ!…それはそうとあなたは?この間も悠と一緒にいたけど。」

 

「暁 凪沙です。悠先輩には命を助けてもらった仲です。」

 

凪沙は一子に対し、一歩前に出て悠との関係を強調していった。まるで自分の方が付き合いが深いと言うように。

 

「…あれ?何で君いきなり俺の事名前で呼び始めたの?」

 

「悠先輩、これを機にアタシの事も凪沙って呼んでください。暁だと古城君とかぶっちゃって、ややこしいでしょう?」

 

「いや、あのー…いきなりすぎてまるで訳が分からないんだが。」

 

「ちょっと!アタシを置いて話勧めないでくれる?!、それにあたしだってユウに色々と助けてもらったもん!」

 

「それは悠先輩が優しいからですよ。それを言うならこないだは家に来て一緒にご飯食べたんですよ、アタシの作った料理おいしいって言ってくれたし。」

 

「その時暁や姫柊さんも一緒にいたよね?」

 

「う~!それならアタシは!」

 

「君たち一体何を競い合ってるの?」

 

目の前の光景に最早どうすればいいか分からない悠は取りあえず二人を鎮めようとするが、その時携帯からメールの受信を確認した。

悠は早速今日仕上がったベルトの性能を試すいい機会が出来たと思いながらまずは目の前の二人を止めようとするのだったが、二人の言い合いは次第にヒートアップしていき周りの人達からの良い注目の的にされてしまったのだった。

 

 

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そんな一件が有って時は夜の森の中。

 

夕方の一件は結局自然に終わる形で収まり、悠は二人と別れるや否やすぐさま仕事の準備に取り掛かり転生者がいるであろう森の中へ一人足を踏み入れてた。

 

 

 

木々が大いに茂ってる中を真っ直ぐ歩いていると悠が着いたところは周りの木々が数多くなぎ倒されており所々陥没した後が有りまるで巨大な生物がココで暴れてたような跡だった。

 

「おい、お前こんなところで何してんだ?」

 

悠に話しかけたのは一人の男、そもそも今二人が居る森の中はこんな夜更けに来るような場所では無いからだ。

 

「いやなに、ちょっと人探しをね、…お宅が竜崎 龍貴さん?」

 

「!なんで俺の名前を……そうかお前が噂の転生者殺しか!」

 

「へぇ、いつの間にそんな人気者になってたのか。参ったねぇオイ。」

 

「大方俺も殺しに来たようだが生憎コイツの前ではそれは無駄なことだぜ!来やがれティガレックス!」

 

竜崎が大声を上げると同時に頭上に大きな光を出すと、そこから出てきたのは巨大な四足の竜が咆哮上げて大きく出てきたのだ。

 

「俺の特典はモンハンのティガレックスを使役する事!今までほかの奴らを殺してきたようだがコイツの前では手も足も出まい!」

 

「ほう、これがかぁ…。こりゃ思ってた以上にデカい事で。」

 

「ククッ、今更後悔したって遅いぜ。コイツは元のティガレックスと比べて倍に近い力を持った特別性だ!

お前の想像を遥かに超えるコイツに勝てる奴なんざ誰一人いねえ!」

 

「ふぅーん。そりゃスゴイ……実験には打って付けの相手じゃあないか。」

 

悠は今朝完成した赤いレバーの付いたジューサーのようなベルト[ゲネシスドライバー]を腰に装着し、クリアブルーで出来たロックシードの上位版[エナジーロックシード]を開錠する。

 

「──変身。」

 

<<レモンエナジー!>>

 

上空のクラックからレモンのアームズがエレキ調の電子音声と共に現れ、エナジーロックシードをドライバーにセットする。

 

<<LOCK・ON>>

 

戦極ドライバーとは違った音声が流れベルトに付いてるレバー、シーボルトコンプレッサーを押す。

 

<<SODA!>>

 

ロックシードが上下縦に割れ、ロックシードのエネルギーがベルトの容器のコンセントレイドポッドに搾り取られるように溜まっていく。

 

<<レモンエナジーアームズ!>>

 

<<FightPower! FightPower! Fi,Fi,Fi,Fi,F,F,F,F,Fight!>>

 

アームズが被られ武神鎧武とは違ったライドウェアが形成され、展開した姿は、肩アーマーと胸当てが左右非対称になっており、背中には銀色のマントが付いている。

これが悠の作った戦極ドライバーを凌駕する次世代型ライダー

 

 

戦場にて高貴に振る舞う侯爵[仮面ライダーデューク]

 

 

 

「はっ!そんなヘンテコな姿になった所で勝敗は目に見えてるぜ!、やれ!ティガレックス!」

 

 

ーGUAAAAAAAAAAAAAA!ー

 

ティガレックスの上げた咆哮が音の砲弾となってデュークに襲いかかる。

デュークは音の砲弾を前に避ける素振りを見せず音の砲弾はデューク諸共あたりの地形を吹き飛ばした。

 

「はははは!なんだよ!結局は唯の見かけ倒しかよ!」

 

音の砲弾に当たったデュークを見て勝利の確信した竜崎だったが、ティガレックスだけは未だ警戒を解いてなかった。

ティガレックスが向いている場所の土煙が晴れた所には自身の体に着いた土を払ってるデュークが平然と立っていた。

 

「ば、馬鹿なッ!?、ティガレックスの咆哮を受けて何とも無いだなんて!?」

 

「…耐久度は中々だ。じゃあ今度は此方から。」

 

デュークは手に刃の付いた弓[創生弓 ソニックアロー]を持ち、レーザーポインターのエイミングスコープでティガレックスに構え一秒もかからず光矢を放った。

放たれた光矢はティガレックスの眉間に当たり、光矢の威力は相当のものだったのかティガレックスは眉間から煙を上げながら吠えていた。

 

「──うん、設計通りの威力だ。問題無い。」

 

光矢の威力を確かめた後ソニックアローを連射して全て当てながら近ずき、ソニックアローに付いてる刃、アークリムでティガレックスの右足を斬り付ける。斬られた足はまるでバターを切るようにティガレックスの鱗を両断し、残った左足にベルトのレバーを押してソニックアローにエネルギーを溜めて斬り付ける。

 

<<レモンエナジースカッシュ!>>

 

斬られた左足はティガレックスの骨ごと両断される。前足二本をズタズタに斬られ、ソニックアローの射撃でボロボロになったティガレックスは動けなくなった。

 

「接近戦も想像以上の威力、我ながら期待以上の出来だ…。さて、実験は此処までだ。付き合ってくれた礼にせめて一撃で楽にしてやるよ。」

 

ベルトのロックシードを外し、ソニックアローのエナジードライブベイ装填しロックする。

 

<<LOCK・ON>>

 

ソニックアローの弦を引くとエネルギーが矢先に集中し、ティガレックスの頭部目掛けて威力が増幅した矢を放った。

 

<<レモンエナジー!>>

 

放たれた矢[ソニックボレー]は真っ直ぐティガレックスに向かって行き、矢が直撃したティガレックスは大きく爆発しその巨大な体は一瞬で消えていった。

 

「そ、そんな。嘘だ、そんなこと…がはっ!」

 

自身の武器であったティガレックスが目の前でやられた事実を認められなかった竜崎だったが、そんな暇もなくデュークから放たれた矢によってあっという間に命を落としたのだった。

 

デュークはロックシードを閉じて変身を解除し、ゲネシスドライバーを外して満足げに眺める。

 

「想像以上の性能だ、これなら並大抵の奴なら圧倒的に倒せるがまだ伸びしろがある。…その為にもまだまだデータの収集が必要だな。」

 

悠はベルトの更なる改良を試みて帰路に着くのであった。

 

 

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その頃同時刻。

悠を悩ませた二人の少女は対象に不機嫌な気持ちを口に出してた。

 

 

 

 

 

「う~~、ユウのバカ!なんであぁも素直じゃないのかな!」

 

「ん?どうしたワン子、いかにも不機嫌ですよって顔して。」

 

「お、お姉さま!」

 

「…はは~ん、成程、そうかそうか、遂にワン子にも女としての悩みが来たか。」

 

「ち、違う!ユウの事はそう言うんじゃなくて、唯その…。」

 

「ほう、相手の名前はユウと言うのか。…大和に調べてもらお!」

 

「お姉さまーー!!」

 

 

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「それでね、悠先輩ったらさー、…もう!聞いてるの?!古城君!」

 

「…勘弁してくれ、もう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と言う訳でデューク発戦闘の回でした。
また次回お楽しみに。
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