その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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タイトルから察するにあのライダーが出てきます。


高速

「灰原、取りあえず一発殴らせろ。」

 

「会って早々それは理不尽すぎやしないかなぁ?」

 

ゲネシスドライバーのテストから翌日、悠は教室に入ってすぐに古城に身に覚えのない不満をぶつけられそうだった。

 

「お前昨日凪沙に何言った?!帰ってからお前に対する事ばっかり話すわ、お前の事を名前で呼ぶわ、俺はそれにつき合わされたわ!このどうしようもない不満をどうすればいいん(ドスッ!)ウッ!」

 

「昨日凪沙ちゃんに名前で呼んでくれって言われてどうしようもなかったから、降参して呼ぶことになったんだよ。後、暁うるさい。腹パンで黙らすよ?」

 

「もうしてるし。・・・」

 

そんなやり取りをしている二人に近ずくのが二人、ヘッドホンを首からかけた茶髪の男子と校則ギリギリの金髪と崩した制服を着ている女子が悠たちに話しかける。

 

「おいおい古城、朝から随分ハイテンションで灰原と仲良くしてんなぁ。」

 

「つかアンタがマジになる時って大方凪沙ちゃん絡みでしょこのシスコン。」

 

「うるせえよお前等。」

 

二人は古城に話していく中、悠の方にも話しかける。

 

「にしてもお前等ホント仲良いよな、大抵灰原と話してるのって古城だけじゃね?」

 

「似てるからじゃない?この気の抜けた感じがいかにもそっくりだし。」

 

「誰がそっくりだ!おい灰原!お前もなんか言えよ!」

 

「・・・・・・・・・誰?」

 

悠のこの一言でその場の空気が固まった。

 

「・・・っておい!一応同じクラスで転校初日に話しかけたろ!・・ったく、なら改めて自己紹介だ。俺、矢瀬 元基。そこの古城とはダチの関係だ。」

 

「まさかここまでとは、アタシは藍羽 浅葱。同じくそこの古城の連れよ。・・・にしても古城あんたホントいつ灰原と仲良くなったのよ。転校してきてすぐに灰原に話しかけた時はアンタ変なものでも食べたんじゃないかってくらい驚いたわよ。」

 

「それは・・。」

 

「簡単に言っちゃえば、暁が殴りかかって来たところを逆に殴り返したって所かなぁ。」

 

「はっ?なんだそりゃ、その話もうチョイ詳しく。」

 

「あっ、アタシも聞きたい。」

 

「あれは・・。」

 

「灰原ー!」

 

古城との出会いを話す悠達を、教室の入り口から覗いてる男子が一人悠を見ていた。

 

(あれが最近ワン子が気に成り出したっていう転校生か、一見唯の気の抜けた普通の奴っぽいけどなんで姉さんが態々俺なんかに調査を頼むかな・・。)

 

_______________________________

 

 

 

夜、コンビニで買ったアイスを食べながら先ほど送られたメールの内容を見て川原を歩いていると突然こちらに向かって銃声が四つ聞こえてきたので体を反らして回避したが手に持ったアイスが銃弾に当たり、まだ三口程度しか口に着けてなかったアイスは無残に散って行った。

銃声のした方を見てみると学生服を着たまだ小さな子供が小さくした砲台をこちらに構えており、その後ろに先程のメールに載っていた男が立っていた。

 

「ちっ、躱したか。お前等どこ狙って撃ってんだよ、特に電!お前今のワザと狙い外してただろ?!」

 

「そっ、それは・・・。」

 

当たらなかったことの不満を前にいる子供にぶつけ、電と呼ばれた少女の反応が気に入らなかったのか男は電を蹴り飛ばした。

 

「うっ!」

 

「電!」

 

「構えを解くな!・・ったくお前等は黙って俺の言う事だけ聞いてればいいんだよ!いちいち口答えすんな!」

 

「うぅ・・・。」

 

電は蹴られた痛みと自分たちが置かれてる立場に対してどうしようも出来ない事に涙を流す。

悠は目の前の状況を気にする事無く、一歩一歩進んでいきながら語った。

 

「どこかの婆ちゃんが言ってたな、男がしてはいけないことが二つある。女を泣かすことと食べ物粗末にすることだってな。」

 

悠は腰に[ライダーベルト]を付け今もなお歩むのをやめない。

 

「はっ!だからなんだってンだよ!こいつらは俺の所有物なんだからどう扱おうが俺の勝手だろうがよ!おら、お前等さっさとそいつを撃て!」

 

男は電を除いた少女たちに悠を撃つように指示を出す。少女たちは指示に抵抗しようとするが男が持っている支配権で体の言う事が聞かず悠を撃とうとするが、突然空を飛ぶ黒い物体が少女たちの砲台を弾いた。

黒い物体の正体[ダークカブトゼクター]は悠の手に収まり、いつものあれを言う。

 

「変身。」

 

<<HENSHIN>>

 

ダークカブトゼクターをベルトにセットしベルトから小さな六角形がアーマーを形成して重装甲な鎧を身につけた。

仮面ライダーダークカブト・マスクドフォームへと変身した。

 

「それが噂の転生者殺しの姿か・・ここでお前を始末すれば俺の理想の楽園を築ける!そのためにもお前等、アイツを撃てぇ!」

 

ダークカブトへありったけの攻撃を仕掛ける少女たちだが、未知の金属ヒヒイロノカネで出来たアーマーには銃弾もミサイルのような物も全く効かなかった。

 

「今だ!天龍!龍田!」

 

一瞬動きが止まった瞬間、ダークカブトの両腕を何者かが掴んで拘束された。拘束したのは眼帯を付けた学生服の女とワンピースタイプの服を着た女だった。

 

「くそっ!」

 

「ごめんなさい。体が勝手に・・。」

 

「ははっ!一気にピンチだな!よし、戦艦、長門!陸奥!、空母、翔鶴!瑞鶴!あのまま奴を狙い撃ちにしろ!」

 

「何!おい待て、あのまま天龍達諸共撃てと言うのか?!」

 

現れた長門と言われる女性は指示を出した男に講義を出すが、男の方は気にした様子もなしに淡々と告げる。

 

「だからどうした、別にイイだろ。アイツらは所詮古い艦娘なんだし二人減った所でたいした問題じゃない。」

 

「貴様!」

 

「ひどい。・・」

 

長門たちが反抗の色を見せる中、支配権により砲台と放たれた航空機はダークカブトに標準を合わせる。

ダークカブトはゼクターのゼクターホーンを少し動かすとベルトから電気が走りアーマーが少し浮いてる状態になる。

 

「撃てええええ!」

 

「いやあああああ!」

 

砲台と航空機から一斉に攻撃が放たれ、ダークカブトは拘束してる二人の膝を軽く蹴り、バランスを崩した状態の二人を地面に伏せるようにした後ゼクターホーンを右側に操作する。

 

「キャストオフ。」

 

<<CAST OFF>>

 

ダークカブトを覆っていたアーマーは勢いよく周りに散らばり、向かってくる攻撃を全て相殺した。アーマーを脱ぎ捨てて身軽になり顎のカブトホーンが起立して一本の角になる。

 

これがライダーフォームになったダークカブトの本当の姿。

 

<<CHANGE BEETLE>>

 

 

誰も追いつけない高速の黒い太陽[仮面ライダーダークカブト]

 

 

「ははは!なんだそりゃ?さっきの方がまだ強そうに見えたぜ。さっきのはうまく直撃を免れたようだが状況はまだ変わってないんだぜ?・・第二射続けて撃てぇ!」

 

身軽になったダークカブトを嘲笑い先程と同じように砲撃を撃つように指示する。

ダークカブトは迫り来る砲撃を前にベルトのスラップスイッチに手をかける。

 

「クロックアップ。」

 

<<CLOCK UP>>

 

すると、ダークカブト以外の周りの物が全て遅くなる。

男と艦娘達は動きが殆どが止まり、迫り来る砲撃も目に見えるほどゆっくりとした動きになっていた。

ダークカブトは傍に居る二人を抱え砲撃を潜り、一番離れてる空母の二人の傍へ置くと、すぐさま安全圏に居る男の方に近ずいていき腹に蹴りを入れる。

 

<<CLOCK OVER>>

 

「がはっ?!」

 

「えっ?」

 

「て、天龍?龍田?いつの間に。」

 

それぞれが一瞬の出来事に困惑してる中ダークカブトは蹲ってる男に踵を叩き落とし、ダークカブトゼクターに着いたスイッチ、フルスロットルを押していく。

 

<<ONE・TWO・THREE>>

 

ゼクターホーンを途中まで戻し、死刑宣告の様に言う。

 

「ライダーキック。」

 

<<RIDER KICK>>

 

ゼクターホーンをまた右に倒して、ベルトからタキオン粒子が頭部のカブトホーンまで行き、増幅したタキオン粒子が男に掛けている右足に収縮して力を込める。

 

「はあ!」

 

「ぐあああ!」

 

一瞬のうちに男は爆散し、その体は塵となる。

ダークカブトは爆炎の中から、人差し指を天に向けて勝利の合図をしたのだった。

後ろから支配権によって従わされた艦娘たちがダークカブトに近寄ってくる。その中には先程助けた二人の姿も、長門と言われてた女性が前に出てダークカブトに話しかける。

 

「あなたのおかげであの男の支配から解放された。艦娘を代表して礼を言う。だが、一つ聞かせてくれ君の実力ならば私たちもあの男の様にすぐ倒せたはずなのになぜ我々を攻撃するどころか助けたのだ?」

 

「・・別に深い理由などない。ただ無理やり戦わせている奴等を殺すほど俺は余裕のない奴ではないのでね。」

 

「・・・そうか、強いんだな君は、君の様な人が我々の司令官だったらよかったのにな。」

 

「やめとけ、さっきの奴より後悔するかもしれないぞ?」

 

二人が話す中、艦娘たちの体が段々と消えかかってる事に気付く。

恐らく主である転生者を消したことで彼女たちがこの世界に居る必要が無くなったのだ。

 

「残念だな、もうお別れか・・本当はまだここに居ない艦娘たちも紹介したかったのだが。」

 

「気にする必要はない。お前たちはもう自由になった、それでいいだろ。」

 

「良くねえよ!助けられてそれだけって納得いくか!」

 

「天龍ちゃん。・・」

 

「本当なのです。まだ話したい事いっぱいあったのに。」

 

「何度も言わせるな、気にする事はない。早く帰って精々喜んでろ。」

 

「そうか・・・ならば我々は失礼させてもらうとしよう・・・総員!敬礼!」

 

艦娘たちはダークカブトに敬礼した後、姿を消していった。

残されたダークカブトは変身を解いてダークカブトゼクターが飛び去って行った後を見て家に帰るのであった。

 

 

 

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「ほらっ!早く起きなさい!」

 

「なのです!」

 

翌朝、眠っていた悠を叩き起こす小さな影が二つ、その正体は昨日消えて別れた筈の艦娘だった。

 

「ほら!早く起きて!朝ごはん用意してるから顔洗って下に降りて、もう皆待ってるのよ。」

 

「・・・・・・皆?」

 

若干寝ぼけた様子で下に降りると、リビングのテーブルに昨日助けた二人と最初に撃ってきた残りの二人が座って待っていた。

 

「やっと起きたの?全く、レディを待たすなんて男が成ってないわね。」

 

「おはよう、遅いお目覚めだね。」

 

「よう!邪魔してるぜ。」

 

「うふふ~おはよう~。」

 

「・・・・・取りあえず、色々突っ込みたい所が一杯あんだけど、・・・何やってんの君たち。」

 

「あぁそれな、あの後お前の上司を名乗ってる神に自分のやってる仕事手伝ってくれないかって誘われてさ、正直オレ達消えた後何もすることなかったから満場一致で誘いに乗ったんだよ。んで、仕事の合間にお前のとこに顔出してもいいって言うから早速来たって訳。」

 

「・・・・あの駄神が・・・。」

 

「まあいいじゃない?正直名前も名乗らず消えるのってかなり心残りがあったから、天龍ちゃんなんてものすごく悔しがっていたし~。」

 

「龍田!」

 

「それもそうよ!名前名乗らず消えるなんて一人前のレディのする事じゃないわ!・・・と言うけであたしの名前は暁だからレディとして扱ってちょうだい!」

 

「響だよ。その名の通りから不死鳥の名もあるよ。」

 

「雷よ!カミナリじゃないからその辺間違えないでね!」

 

「電なのです!あの時は本当に助かりました。」

 

「・・・・・・はぁ。」

 

 

取りあえず雷の淹れたコーヒーを飲みながら騒がしい朝を迎えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回やけに長かったかな~
次回ライダー紹介に入ります。
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