その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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誘拐

 

「喰らえ!指銃!」

 

「誰が喰らうか。」

 

悠はいつもの様にターゲットの転生者と戦っていた。

攻撃を躱し、相手の背中に所轄ヤクザ蹴りを叩き込んで腰にゲネシスドライバーを装着する。

 

「今日はこいつで行くか。」

 

<<チェリーエナジー!>>

 

レモンとは違うチェリーエナジーロックシードを開錠し、レトロゲーム調の音声と共にサクランボのアームズがクラックから降りてくる。

 

「変身。」

 

<<LOCK ON>>

 

<<SODA!>>

 

<<チェリーエナジーアームズ!>>

 

アームズが被られ薄緑のライドウェアを纏い、手足の毛皮状のアーマー[シグルドボーアー]が付けられ、アームズは胸当てと左肩に展開される。

 

 

荒々しく戦うヴァイキング[仮面ライダーシグルド]

 

 

「こんの、こうなったら!」

 

転生者はシグルドを見て自身の姿を狼の姿に変える。

 

「嵐脚!」

 

足を蹴り上げて、そこから生じる風圧を鎌鼬の様にする足技にシグルドはソニックアローを振るう事で掻き消して、すぐ転生者間髪入れずソニックアローの矢を放った。

 

「鉄塊!・・がっ!」

 

避けられないと判断し防御しようと自信の体を硬化するが矢の威力と熱は転生者の予想をはるかに超えてた。

シグルドは転生者に飛びかかり、ソニックアローで斬り付けたり殴る蹴るなど容赦ない攻撃を叩き込み一切の反撃を許さない。

 

「ぐはっ!・・・ぐうう、剃!」

 

「逃がすか。」

 

シグルドの容赦ない攻撃に転生者は迷わず逃走しようとするがそれをやすやすと見逃すシグルドではない。

受けたダメージのせいで思ったよりスピードのない転生者にソニックアローで射撃して足を止める。

そしてベルトからロックシードを外してソニックアローに装填する。

 

<<LOCK ON>>

 

何の迷いもなく転生者に狙いを定めてソニックアローの矢先にエネルギーが溜まっていく。

 

<<チェリーエナジー!>>

 

「うあああああああああ!」

 

サクランボの形をしたソニックボレーが転生者を貫き、断末魔を叫びながら爆散していった。

シグルドは大きく息を吐いた後、変身を解除し今日の仕事を問題無く成し遂げたことを確認しながら家に帰るのであった。

 

 

 

 

 

「あの力。・・・・・あれさえあればオレは。」

 

 

 

 

___________________________________

 

 

翌日、授業を終えた悠は夕飯の食材を買いに行こうと校門を出るところだったが、上級生であろう一人の女子が悠の前に立ちふさがる。

 

「お前か?灰原 悠っていう男は。」

 

「人違いです。」

 

「おいおい、折角こんな美少女が声掛けてんだからよ、少しは嬉しそうな反応見せろよ。」

 

「話しかける以前に初対面の人間には名前を名乗るのが人間のルールではないのですか?」

 

目の前の上級生にめんどくさい予感を感じた悠は早くここから立ち去りたい一心だった、対して上級生の女子は悠を獲物を狙うような目で逃がさないと眼で語っていた。

 

「言うじゃないか。と言うかワン子から聞いてないのか?私は川神 百代、自他共に認める美少女だ。・・・それはそうと灰原、お前普段からそう気の抜けた態度取っているようだが私には分かるぞ。・・・お前実は結構強いんだろ?」

 

「何のことか分かりませんねぇ、そんな事よりもういいですか?俺用事があるので。」

 

「おいおい、美少女が誘ってくれてんだぞ付き合ってくれてもいいじゃないかえぇ?」

 

「だから、そんな暇・「悠先輩ー!」・。」

 

一向に逃がしてくれない百代にウンザリするがその時悠に声を掛けた凪沙を見てこの場から切り抜ける案を思いついた。

 

「・・やぁ、余りに遅かったから来ちゃったの?ゴメンゴメン。それじゃ行こうか。」

 

「えっ、あの、悠先輩?」

 

「と言う訳先輩、彼女待たせちゃ悪いから俺達はこの辺で失礼しますね。」

 

「かっ彼女!?」

 

「あっ!おい!待て。」

 

悠は顔を赤くして慌てふためく凪沙の背を押して突然の事で呆然とした百代を残してその場から立ち去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

悠と凪沙、その二人を見ている誰かも残して。

 

 

 

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「もうっ!あんまりですよ!アタシを都合のいい様に使って!」

 

「ゴメンゴメン、だからそのお詫びにココの代金払ってるじゃないか。」

 

悠は凪沙に立ち寄ったアイス店にて事の事情を話していた、凪沙はさっきのやり取りに不満を感じて迷わず一番高いアイスのダブルを頼んだが悠の表情に何の変化も見られないことにさらに不機嫌になっていた。

 

「にしても悠先輩ってほんと女子にモテますね、さっきの人もかなり有名な川神先輩だし。」

 

「いや、あれどう見てもそういう類のじゃ無いでしょ。こっちを見る目がカツアゲするヤンキーみたいな目をしてたしね。・・・・・あぁ、ちょっと俺トイレに。」

 

席を立った悠を見て凪沙は思う。

こうして気になってる人と二人きりでいる状況に本当は楽しく話して相手の知らない一面を知りたいのだが、先程の百代とこの前言い合った一子の事を思うとひどく不機嫌になる。

やっとの思いで自分の事を名前で呼んでくれるようになったがそれでもまだ何かが物足りない気持ちになるのだ。

 

(そういえばアタシ悠先輩の笑った顔って一度も見てないなあ。)

 

 

 

__________________________________

 

 

自宅にて、何かの作業している悠はふと家の前に不審な気配を感じる。

外に出て確かめるが、家の周りには誰もいない。そのかわり手紙のようなものが落ちているので封を開けて中身を読んでみる。

 

「・・・ほんと。・・ふざけたマネする奴が居たもんだよ。」

 

 

 

 

_________________________________

 

 

”お前の大事な人が傷つけれたくなければ町離れの廃工場に赤いベルトと錠前を持って

一人で来い”

 

 

 

 

 

手紙と一緒に入ってたのは拘束された凪沙の写真だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後編に続きます。
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