その男が進む道は・・。   作:卯月七日

153 / 187



長期休みという事で考えた息抜きの番外編。

チームライダーズが本編関係無く別世界に行きます。



番外編・辞令

 

 

 

 

 

それは、何の前触れも予兆も無かった突然の辞令であった。

 

 

「「「「他世界の調査任務?」」」」

 

「?」

 

「そうなんだよ~。天界に居る私の部下からの報告だと、とある世界で奇妙な観測値が見つかってね。

至急調査の必要ありという事で、私達にお声がかかってしまったんだよ~。」

 

「イレイザーってそんな事もやるの?」

 

「一応な。でもこういったケースは少ないから、もっぱら殺しがメインなんだけど。」

 

「へぇ~。でも神太郎さん、この忙しい中誰がその調査って行くんですか?ここはやっぱり、灰原くん?」

 

「経験という話だけで進めるなら、コイツしか居ない、か…。」

 

「何だよその明らかに異論あるっつう顔はよ。」

 

「なに、貴様一人に任せてもよいものか、その世界の先行きが不安に思っただけだ。」

 

「ハッ、刀ブンブン振り回すしか能の無いヤツよりマシだろ。」

 

「何だと…?」

 

「あぁ?テメエから先に吹っ掛けたんだろうがよ。」

 

「ハイストーーップ!ケンカよりまずはコッチでしょ。」

 

「だよなー。悠兄さんが抜けてる間、残ったオレ達でどうにかしないといけねえし。」

 

 

 

 

 

 

 

「いや、ここに居る全員で行くよ。」

 

 

 

「「「「…は?」」」」

 

「え、なに?みんなでお出かけ?」

 

 

「うんうん。分かるよ。何でって思う気持ちすっごく分かる。私も言ったんだよ?

でも例の観測が今まで見た事の無いタイプだから万が一を考えて、って。お達しがねぇ…。」

 

「いや、だが、オレ達全員が此処の抜けるのはマズいだろう。BABELやアベルを放っておくわけには…。」

 

「その辺は大丈夫。調査任務が終わって帰って来た時は行ってからそんな時間経ってないよう手配するって。誤差は大体、3~5秒位?」

 

「えーっと…ちなみにいつ出発?」

 

「今。」

 

 

「……とりあえずさぁ、仕方ないとはいえこれだけは言わせて貰うが…。」

 

 

 

 

 

 

「「「「急過ぎるにも程があるだろ テメェ/貴様/アンタッ!?!?」」」」

 

「…うん。仰る通りで。

でもそろそろ時間が押してるから、いくよぉーー。」

 

神太郎が手を翳すと悠達の前に灰色のオーロラが現れる。

 

「あ、ちなみに向こうの世界でのキミ達はその世界の主要人物達の身内になるらしいから、名前とかその辺気を付けて!

私もここの設備とドライバー持って後から向かうから!!」

 

 

「「「「オイ待てコラ!!」」」」

 

「ハーイ!行ってきまーす!!」

 

 

 

 

「…ちょっと強引すぎたかな?会った時殺されなきゃいいけど…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~10年後~

 

 

 

 

SIDE in 彩守 蓮司 → ???

 

 

「……フム。出来ました。」

 

「うむ………色使いが出来るようになったな。

今日はここまでにしよう。その調子で精進しなさい。」

 

「はい。ありがとうございました。」

 

 

 

 

 

「フゥ。(今日は少し苦労したな…にしてもゲンムめ、何時になったら此方に接触してくるんだ?もう10年だぞ、未だにこれと言った異常も変化も見当たらん、まさか間違えて別の世界に送ったのではないだろうな…!?

…にしても、剣術一筋のオレが華道とはな。おまけに父も母も居て、加えて妹の居る家庭、か…前世とは大違いだ。)

…ム。」

 

「あ、兄さん…稽古、終わったんだ。」

 

「あぁ。今し方な。」

 

「そう…。」

 

「…蘭は、バンドの練習か。」

 

「うん…ライブ、近いから。」

 

「そうか。」

 

「……。」

 

「…(前まではもう少し会話が出来てたんだがな…身内と言えど、女子との接し方は難しいものだ…。)

余り無理しないようにな。」

 

「あ…ね、ねぇ!」

 

「ム?」

 

「その、さ…今度のライブ、兄さんも来てよ。モカ達も兄さんと会いたがってるし。」

 

「フム…(確かに、最近は蘭や青葉達と関わる機会が無かったな…まぁいいか。)…分かった。予定を空けといておこう。」

 

「ッ!…分かった。後でライブの日程教える。」

 

「あぁ。」

 

「……あと、さ。」

 

「?どうした。」

 

「その……無理ならいいんだけど…新曲の作詞、意見聞きたいから、その…。」

 

「…期待はしないで欲しいが…夕飯の後で構わないか?」

 

「…うん。待ってる。」

 

「あぁ。では後でな…(そういえば何時からだろうか。蘭がお兄ちゃんじゃなくて、兄と呼ぶようになったのは…。)」

 

(…久しぶりにお兄ちゃんと話せた…。)

 

 

 

SIDE out 彩守 蓮司 → 美竹 蓮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDE in 桜井 ハルナWithウラナ→ ???

 

 

 

 

「ありがとうございましたー。

…フゥ。さて、と。そろそろコロッケ揚げて補充しとかない、と…。いやー、にしても大分この生活にも馴染んてきちゃったなー…向こうに戻った時大丈夫かな私達?平和ボケで即退場とかにならなきゃいいんだけど…。」

 

「姉ちゃーーん!!ただいまーッ!」

 

「あ、はぐみおかえりー。アラ?」

 

「ハロー!遊びに来たわよはぐむ!!」

 

「こんにちわー。」

 

「あぁ、こころちゃんに美咲ちゃん、いらっしゃい。

コロッケでも食べる?…って、今品切れてた。」

 

「そうなの!?じゃあはぐみ揚げてくるよ!二人共ちょっと待っててね!!」

 

「油には気を付けなさいよー。

…さて、最近どう?調子の方は。」

 

「絶好調よ!今日もみんなを笑顔にさせるアイデアがたくさん浮かんだの!!」

 

「そしてその分私が振振り回される、と…まぁいつも通りですよ。」

 

「あー…うん。お疲れ様。

でも美咲ちゃんはまだイイ方よ。私なんか……。」

 

「?…はぐむさん?」

 

「…あー、うん。なんでも無い…。

ところで、花音は今日バイトの日?一緒じゃないって事は。」

 

「えぇ。そんなとこで…。」

 

「そうそう!そういえば花音から聞いたんだけど、花音ってば今朝、妖精さんと会ったそうよ!!」

 

「妖精、さん…?」

 

「はぐむさんも聞いたことあるでしょ?都市伝説みたいなもんですよ。

この街には歳を取らない女の子が居て、その子は時々子供達の前に出て来て一緒に遊んでは突然居なくなるって。」

 

「あたしも小さい時に会って一緒に遊んだのよ!笑顔がステキな子だったわ!!」

 

「花音さんまた学校に登校中迷って人通りの少ないとこに行ったら、突然小さい女の子が出て来て学校まで一緒に行ってお礼言おうとしたら突然居なくなってたんですって。

その子の特徴をこころが聞いたら、この通りその子が妖精だって。」

 

「だってそうだもの!赤い服を着て髪を横で束ねた小さい子って、あの時会った子と一緒だもの!」

 

「でもさぁ。突然現れて突然消えるって、それ妖精と言うより幽霊とかじゃ…。」

 

「そんなこと無いわ!だってあんなにステキな笑顔を見せてくれるのだもの!」

 

「ハイハイ。まぁその方が薫さんも怖がらずに済むか…アレ、どうしたんですかはぐむさん?」

 

「え…い、いや、何でも!ちょっとはぐみの様子見て来るわね!ごゆっくり~。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ちょっとウラナ。退屈な気持ちは分かるけど、目立つ様なマネは控えてって言ってるでしょ?」

 

「だって~。最近みんなと会って無いし、それにあの子、同じとこずっと行ったり来てりしてたもん!」

 

 

 

SIDE out 桜井 ハルナWithウラナ → 北沢 はぐむWith街の妖精さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDE in 桜井 秋 → ???

 

 

 

 

「こんちわーす、姉ちゃん居ますかー?」

 

「あ、アキラさん!お久しぶりです!!」

 

「おぉっとイブちゃん!…あーハグは嬉しいけどそろそろ離れようねぇ、色々と当たってるから…役得だけど。」

 

「お!アッキーじゃん!久しぶり!!」

 

「どうもっす日菜さん。姉ちゃん居ます?忘れモンしたから届けてくれ、って言われたから来たんすけど。」

 

「麻弥ちゃん?それならさっきトイレに…。」

 

「おぉ秋良!届けに来てくれたっすか!?」

 

「はいコレ。ったくちゃんとしてくれよぉ。オレだって忙しいんだから。」

 

「フへへ、いやー申し訳ないっす!」

 

「ところで、今日はこんだけ?残りの二人は?」

 

「千聖サンは別のお仕事の方に行ってます!」

 

「彩ちゃんは、あそこにいるよ。」

 

 

 

「丸山 彩です!……なんか違うな。う~んどうしたらいいんだろう…。」

 

 

「…えーっと、何やってんすかアレ?」

 

「新しいバージョン考えてるんだって、それで成果は御覧の通り。」

 

 

「う~んどうしたら…え!あ、秋良くん!?い、何時からそこに…!?」

 

「彩ちゃんがイマイチなポーズしてた時だよ~。」

 

「あー、どもっす。」

 

「う゛~ッ!恥ずかしぃ…。」

 

「いや、そこまでいかなくても…まぁでもアレっすよ、決めポーズ何て、キレ良く動いて、最後はバーン!ってカンジにいけばある程度ダサくても…。」

 

「だ、ダサくないもん!そこまで言うのなら、秋良くんやって見せてよ!!」

 

「え…?」

 

「お!イイじゃんそれ!やってやって!!」

 

「名乗り上げはブシの士気を高める大事な儀礼、ワタシも後の為に勉強したいです!!」

 

「ジブンもちょっと興味あるっす!さぁさぁ、もう言い逃れできないっすよ秋良!」

 

「えぇ~?いや、ちょっと…。」

 

「ダメ…?」

 

「うッ…うるうるの上目遣いは反則だろ…!」

 

「アキラさん…?」

 

「見たいな~?見たいな~?」

 

「トリプル…ッ!!

…あー!もう分かったよ分かりましたやりますよ!!いいかちゃんと見ておけよ!!」

 

 

「「「ワー♪」」」

 

 

「…追跡ッ!撲滅ッ!いずれも、マッハァッ! 大和~、秋良ですッ!!」

 

 

 

「「「「………。」」」」

 

 

 

 

「……えっと……どう、だった…?」

 

 

 

「アハハハハ!!なにソレ面白~い!!」

 

「アキラさん!今の名乗り、まるでカブキの見得切りみたいでした!!」

 

「あー…お、お姉ちゃんは良かったと思うっすよ!!」

 

「……これだ!」

 

「「「「え?」」」」

 

「これだよ!今まで私に足りなかったモノは!!ありがとう秋良くん、お陰で私、出来る気がしてきたよ!!」

 

「え?…あ、あぁ。光栄です?…。」

 

「よし!早速今のカンジでやってみよう!

えーっと…まん丸ッ!お山ッ!…お山の表現どうしよう?山だからこうおっきいカンジの…。」

 

 

 

「…良いのかなぁ、これ。」

 

「まぁ、イイんじゃあないすかね、本人がアレですし。」

 

「彩ちゃん、るん♪ってきてるね~。」

 

「ブシドーです彩さん!」

 

 

 

SIDE out 桜井 秋 → 大和 秋良

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDE in 灰原 悠 → ???

 

 

「……。」

 

「……。」

 

「…ん、はいこっち出来た。」

 

「うん。早いね…じゃあ次はコッチお願い。」

 

「はいよ。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「…ねぇ。」

 

「なに?」

 

「前々から言ってる事なんだけどさ、Roseliaの面子はどうして野郎の手掛けた衣装を抵抗感なく着れるかね?普通だったら何かしらクレーム受けそうなんだけど。」

 

「それだけハルくんを信用してるからじゃないかな?あこちゃんも湊さん達も。」

 

「そのお陰でメンバー五人のスリーサイズ知っちゃっても?」

 

「……ハ、ハルくんなら大丈夫…。」

 

「そういや姉さんこの前作った衣装と比べてウエスト3cm増してるぞ。まだ一か月しか経ってないのに。」

 

「ぇ…嘘…。」

 

「あぁ嘘だ。」

 

「…むぅ。お姉ちゃんは、ハルくんをそんな風に育てた覚え、無いよ…?」

 

「あぁ記憶に無い。あるのは人混みの中俺が手を引っ張って先導したり、店員の対応は俺メインでしたり、目が回った姉さん背負ったり…まだまだあるけど?」

 

「うぅ…ハルくんが悪い子になっちゃった…。」

 

「まぁね。イイ子ちゃんで過ごすより、自由で生きやすい。」

 

「…だからって、学校の三階から飛び降りるのは…。」

 

「あれはお宅んトコのポテトが…人の髪黒染めにしようとした挙句バリカンだぞ?自分だってチョコミントみたいな色してる癖に。」

 

「…チョコミントには、黒、あるよ?」

 

「じゃあ、只のミントだ。どっちも甘くないしな。」

 

「ッ~…プフッ…!」

 

「今のジョークは笑えただろ?」

 

「だ、ダメだよハルくんッ、氷川さんを、悪く、言っちゃ…!」

 

「なら笑い堪えないで言ってみろよ”PiPiPi!”あん?なんだ?…あー。」

 

「誰から?」

 

「魔王サマから…もしもし?」

 

『ハル兄ィーッ!助けて!!』

 

「…何をどう助けろって?」

 

『あこのパソコン壊れちゃった!!』

 

「それは業者に頼め、一緒に買いに行ったとき店員にあれこれ言われたろ。」

 

『それだと今日のクエスト行けないんだよ!!りんりんと約束してた大事なクエストなんだよー!お願いハル兄!!』

 

「ハルくん…私からも、お願い…。」

 

「…フゥ。何が原因で壊れた?強く叩いた?それとも水ぶっかけた?」

 

『転んでジュース溢しちゃった…。』

 

「水没ね…必要な部品用意するから少し時間かかるぞ、いいか?」

 

『うん!夜までに間に合えばいいよ!!』

 

「夜ってあと数時間じゃあねぇかよ…とにかく直してやるからちゃんと貰うモンは貰うぞ、イイな?」

 

『え…だ、大魔王たるあこの臣下ならば、恵みを受け取らずとも我が…えっと…。』

 

「申し付け、だ。それに優秀なる臣下を仕えさせたいなら、それ相応の人徳と報酬を求められるものだよ、我が魔王?」

 

『うぅ~ッ!』

 

「一時間後にはそっちに着く。じゃあ…フゥ。

という訳だから衣装作りは後回しでイイよな?」

 

「うん…あまりあこちゃんを困らせないでね。」

 

「出張料金だけ貰うだけ。アキバで部品見繕わなきゃいけないから赤字なんだぞ?」

 

「…フフ。」

 

「?なにその意味深な笑い?」

 

「ううん…ハルくんはやっぱり、優しいなって…。」

 

「…止めてくれ、背中が痒くなる。」

 

 

 

 

SIDE out 灰原 悠 → 白金 悠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

From:Mr.G

 

件名:収集指令

 

────────

 

××日 13時にライブハウスCiRCLEに集合。

 

追伸

このメールは見たら削除するように。

 

 

 

 

 

(これは…。)

 

(もしかしなくても…。)

 

(アイツか…。)

 

(やっと来たんだ…。)

 

「ねぇーねぇー、誰からメール?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!キミ達がオーナーの言ってた子達?

私はここのスタッフをやってます月島 まりなです!よろしくね!

ちょっと待っててね今オーナー呼ぶから、オーナー!!昨日言ってた子達が来ましたよー!」

 

 

「ありがとう、まりな君

さて、久しぶり、では無く初めましてか。ここCiRCLEのオーナーを務めてる灰原 神太郎だ!気兼ねなく、オーナーと呼んでくれて構わないよ?」

 

 

「「「「……。」」」」

 

「おじちゃん!久しぶりー♪」

 

 

「オイオイみんな、どうした黙りこくって?久々の再会で言葉も出ないの?

だったらハグでもする?五人一気に来られても盛大に倒れるけど、ブホッ!」鉄拳×4

 

 

「テッメェここまで来るのにどんだけ時間かかってんだよこの野郎!!」

 

「つーか10年も待たされたと思ったらライブハウスのオーナーとかなに張り切っちゃってんのアンタ!!」

 

「貴様オレの刀を何処にやった!早く返せ!!」

 

「10年もこのバカ男共の手綱握ってた私の苦労がアンタに分かるか!!分かんないでしょう!?」

 

 

「ちょ、まッ、囲ってのリンチは止めッ、グハッ!!」

 

「ォ、オーナーッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ~…まるで生まれ故郷に帰ってきたかのような安心感だ…。」

 

<やぁ悠!久しぶりだね!おっと、ここでは白金 ハルカだったね。>

 

「クリム!思わず泣きそうになった、10年ぶりだな。」

 

<正確には9年と10ヶ月17日だよ。>

 

「相変わらず正確だな。」

 

 

「お!オレのビーストドライバー!

キマイラのヤツ、10年ぶりに会ってどんな反応すっかな~?」

 

「ひたすら飯寄こせじゃね?」

 

「有り得る。また大食いの生活になっちまうよ、今日まで普通に食えてたのに。」

 

 

「刀…!オレの刀は何処だ!?」

 

 

「にしてもなんでライブハウスの地下にラボ作ったんですか?態々オーナーにまでなって。」

 

「いや~、立地的に此処しかイイの無くて…。」

 

「あ!アタシのガシャットー♪」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、これが仕事用のスマフォね。音楽や動画ダウンロードしてもいいけどキミ達以外の連絡先は登録しないでね。

で、これが偽装の免許書。出すのは万が一スピード違反で捕まった時だけね。」

 

「…あのー、神太郎さん。なんでラボに、ギターやらドラムやらの楽器一式が此処にあるんです?」

 

「え?あーアレね。キミ達が身内の影響受けてバンド組んだ時用に用意しておいたんだけど…組んでないの?」

 

「「「「組むか!!」」」」

 

「アタシやってみたーい!」

 

「「「「やらない!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんやかんやあり、四人はCiRCLEのバイトとして通うようになり…。

 

 

「だ・か・ら。人の頭ディスるならそのウザったいロン毛切ってから言いやがれ。なんなのそれキューティクル自慢ですか?リンスのCM出る気ですか?あぁ?」

 

「貴様の中途半端よりマシだ戯けめが。そういう貴様こそ白黒といい短く束ねた髪と言い、無理して作った感有りまくりだぞ。」

 

「あ゛ぁ?」

 

「……。」

 

「「…表に出ろ テメェ!/貴様!」」

 

 

「に、兄さん、止めてよこんなとこで。後、顔怖いよ…。」

 

「悠も落ち着きなさい。燐子が困り果てているわ。」

 

 

「ハ、ハルくんが、不良に…!…きゅう。」

 

「りんりーん!?」

 

 

「睨みを利かせた蓮さん…イイ!」

 

「ひまりちゃん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という訳で、事務所の人が是非と言って来たのよ。麻弥ちゃんの弟で私達と面識あって、尚且つそのルックスだし。」

 

「は、はぁ…。」

 

「それにこの前事務所に来た時、スタントマン並みのバク宙彩ちゃんたちの前で見せてたでしょ?それはもう目を付けられて当然よ。」

 

「い、いや~、ハハハ…。」

 

「で、どうかしら?取り敢えず、オーディションだけでも受けてみる気ない?秋良くんだったら上手くやれそうですし。」

 

「お、オーディション?それは、ちょっと…。」

 

(中々首を縦に振らないわね。もう一押ししなきゃいけないかしら?)

 

(千聖さん、怖い笑み向けてるアンタの後ろにもっと怖い人居るんですけど!”OK出したら殺す”見たいな目向けられてんですけど!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぐむってさ~、学校じゃ悠とよく話すって聞くけど、ぶっちゃけどういう関係?」

 

「え?」

 

「うちの~、れんくんとも仲良いですよね~、あんな風に話すれんくん、モカちゃん見た事ないんですよね~。」

 

「えぇ?」

 

「北沢さん!ウチの秋良が北沢さんを”姉ちゃん”と呼んでいるのはどういう事っすか!?姉であるウチを差し置いて、一体どういう関係なんすか!?」

 

「それは、その、えぇっと…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…美味しいですね。」

 

「カフェの新商品には問題なし?」

 

「えぇ。私個人の意見ですけど、コレだったら出しても問題無いかと…でも何で私に味見役を?」

 

「あぁ、隠し味が問題無いか試したくて。」

 

「隠し味?」

 

「何処にでも売ってるにんじん。」

 

「………。」ーカランー

 

「どうした?フォークとナイフ落ちたぞ?さぁさぁもっと食え、美味いんだろ。残す理由は、無いよな?」

 

「あ…貴方と言う人は…!」

 

「さて、次はゴーヤ入りフルーツジュースと…準備は?」

 

「おっけー♪」

 

「今井さん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふむ。これはどうしたものか…。」

 

「おーアニキじゃんか!今日もバイト、って薫先輩!?」

 

「ム。宇田川か。」

 

「宇田川か、じゃねえだろ!どうしたんだよコレ!?何で薫先輩が顔真っ赤にして気絶してるんだよ!?」

 

「今度やる演劇のワンシーンに付き合ってくれと言われてな。そしたらこうなった。」

 

「演劇の?…ちなみにどんなシーンなんだよ?」

 

「主人公が町娘に声を掛けるシーンだそうだ。」

 

「…あー、アニキがやったのって、その主人公のか?」

 

「あぁ。」

 

「…アニキ。それ逆だと思う。」

 

「逆?………オレが町娘で口説かれる役か?」

 

「それ、台本か?見ても?」

 

「あぁ。」

 

(…うっわ。これをアニキがやったのかよ…そりゃ薫先輩も真っ赤になるわ。)

 

「何か問題があったのか?」

 

「いや、そういうのは…それよりもこれどうすんだよ?」

 

「うむ。此処に放置してもアレだからな。スタッフルームで寝かしておこう…。」

 

(うぉ、お姫様抱っこ…。)

 

「?…何故写真を撮る?」

 

「あー、気にすんな。記念だよ記念。(蘭やひまりに見せたらどんな反応すっかな。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「有咲ーッ!」

 

「うっせえぞ!!てかパン買うのにどんだけ時間掛かって…。」

 

「見て見て!妖精さんを見つけたよ!!」

 

「もきゅもきゅ。」

 

「…ってぇ!なにを抱えて連れて来てんだー!?」

 

「妖精って、昔香澄が会ったっていう?」

 

「うん!はぐーと一緒に遊んだのがこの子なの!偶々会っちゃったから連れてきちゃった!!」

 

「連れてくんな!!誘拐だぞ!?」

 

「う~ん♪美味しい♪」

 

「あ、それ、私のチョココロネ…。」

 

「え?…わぁ!いつの間に!?」

 

「いつの間にじゃねー!そもそも本当にこの子が噂の妖精?ただの小さい子供にしか見えねぇぞ。」

 

「妖精かどうかは兎も角、昔会った子だってのは確かだよ!だって昔あった時と全然変わってないんだし!!」

 

「それはそれで別問題な気がするけど…。」

 

「コロネ…私のチョココロネ…。」

 

「けぷ…ハァ、お腹一杯。あ、そろそろ帰らなくちゃ。」

 

「まぁ取り敢えずその妖精とやらに手っ取り早く話し聞こうぜ…って。」

 

「アレ?居ない。」

 

「え?…私、階段の前に居たよ?」

 

「コロネ…チョコ……コロネ。」

 

「っかしいなぁ何処に行った?オイおたえ、お前見てないのか?」

 

「…消えた。」

 

「だから!何処に消えたんだって。」

 

「…ぶぁーっと、消えたよ。」

 

「だぁ~~ッ!会話になってねぇー!」

 

「おたえ!消えたって事は、あの子やっぱり…!」

 

「うん。香澄の言う通り、妖精だった!」

 

「コロネ…コロネェ…。」

 

「信じねえかんな!!妖精とかそういうまやかし、私は信じねえかんなーーッ!」

 

「有咲落ち着いて!りみりんも後でチョココロネ持って来てあげるから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふえぇぇ~~、此処どこぉ…?」

 

「…今日も絶好調だな松原。」

 

「ふぇ!?は、悠くん?何時からそこに?」

 

「お前が11回も此処を通り過ぎる前から此処に座ってた。」

 

「そんなに前から!?どうして声を掛けてくれなかったの?」

 

「何回通り過ぎるか数えてた…10回で可哀そうに思ったから声掛けたけど…。」

 

「そんな~、酷いよぉ悠くん。」

 

「悪かったよ、で、今度は何処目指して迷ってんだ?」

 

「う、うん。ココなんだけど…。」

 

「…これでよく11回もここ通れるな。目と鼻の先だぞ。」

 

「ふえぇ~。」

 

「やれやれ…ほらコッチだ。」

 

「う、うん…い、いつもゴメンね。」

 

「お気になさらず。最先端のGPS持たせても迷いそうなヤツを放っておくと罪悪感に蝕まれるだけだからな。」

 

「ふえぇ!?そこまで酷いの私!?」

 

「自覚がある分まだマシだな。」

 

「ふえぇ~…。」

 

 

 

 

 

「…なぁ姉ちゃん。」

 

「なに?それと今は北沢よ、秋良。」

 

「おおっとゴメン…悠兄さんさ、なーんか松原先輩にだけ接し方違くね?なんていうかこう…どこか違うような。」

 

「あぁ。アンタあの子の名前知らなかったっけ?」

 

「?」

 

「あの子、花音、って名前なの。」

 

「…あぁ。そういう事か…オレ達何時になったらあそこに帰るんだろうな。」

 

「…さぁ。何時なんでしょうね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

報告書

 

多次元世界1864937にて観測された特異点は未だ解明できず。

 

イレイザー他、増援隊による調査任務は未だ継続。特異点による変動が起きた際、速やかに対処すべし。

 

 

 

 

 




という訳で、今はやってるソシャゲ、バンドリとのコラボでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。