その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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「前回のあらすじ!
世界者の破壊者ことディケイドにコテンパンにされフィフティーンの力を失う俺であったが、なんやかんやで覚醒したディケイドライバーで真・激情態となり、オレ様とホモを加えてアポロガイスト率いるバグスター軍団と決戦するのであった!はてさてどうなる最新話!」


「ここで話題のトロッコ問題~!
トロッコの分岐線に、片方が5人、もう片方が1人。どちらかの線路を選ばなければいけない時、キミならどうする!」


「変身してトロッコの前に出てぶっ壊す。」

「変身してトロッコを斬る。」

「変身してトロッコより速く動いて、一人の方を助ける。」

「変身してトロッコを無理矢理止める。」


「…うん。そういうのじゃないんだけど…まぁいいか犠牲ゼロだし。」







 

 

 

 

「「「「「「「「オォォォォォッ!!!」」」」」」」」

 

「かかれィ!我が同胞達よ!!」

 

 

8人のライダー達が一斉に駆けだしたのと同時にアポロガイスト率いる怪人軍団も雄叫びを挙げながら宿敵である仮面ライダーを討たんと真っ先に駆けだしていく。

 

アポロガイストを除いた8体の怪人達を前に、ライダー達はそれぞれ目についた一体と正面から渡り合っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ブァァアアアッ!!!』

 

「フッ──!」

 

真正面からくる猛烈な突進を軽やかに躱すブレイブ。揺らめくマントを靡かせながら、足を後ろに蹴って今にも向かって来る鬼、牛鬼と相対する。

 

「鬼退治か…よもや子供の頃の夢が今叶うとは。」

 

『ブァアアッ!!』

 

ガシャコンソードを手に構えるブレイブを見て、牛鬼は雄叫びを上げブレイブに向かって特攻を仕掛ける。

 

真正面から突っ込んでくる牛鬼に対し、ブレイブは闘牛士の様にヒラリと横に躱し、通り過ぎた所に肩に一太刀入れる。だがブレイブの一撃は牛鬼の肩に傷をつけられず、大したダメージを入れられなかった。

 

「ッ…頑丈な奴め──ならば!」

 

<< ガッチョーン──キメワザ!──ガッチャーン! >>

 

<< TADDLE CRITICAL SLASH! >>

 

「ハァッ!──」

 

普通に攻めるのでは効果が無いと判断したブレイブは、必殺技を発動させ黒い斬撃を飛ばし牛鬼へと放つ。

 

『ブルァアアッ!!!』

 

「何ッ!?」

 

放たれた斬撃を牛鬼は避ける素振りも無く、角の生えた頭を大きく振るう事で斬撃を弾き飛ばした。

 

それから牛鬼は口から毒を含んだ瘴気をブレイブに向けて吐き出した。ブレイブは吐き出された瘴気を魔力のバリアを出して瘴気を防ぐ。

だが黒い瘴気を防ぐ事でブレイブの視界が失われる。牛鬼は鼻息を荒くし、視界を失ったブレイブへ向かって再度突進を仕掛けた。

 

『ブァァァァッ!!!』

 

ーバキイィィィンッ!ー

 

「ッ!!──ガァッ!!」

 

バリアを強引に突き破り二本の鋭い角の先がブレイブに突き刺さる。大きく吹き飛ばされるブレイブを目に牛鬼は空に向かって雄叫びを挙げた。

 

『ブォォォオオオッ!!』

 

「くッ──勝ち鬨のつもりか…通常の技が効かないのならば…。」

 

ブレイブは痛みが奔る体に鞭を打って立たせると、ホルダーに収めていたガシャットを全て取り出した。

 

<< DOREMIFA BEAT >>

<< DRAGO KNIGHT HUTER Z >>

 

「持てる力全てを、この一撃に込める!」

 

 

<< ガッシャット!──キメワザ! >>

 

<< DOREMIFA CRITICAL FINISH! >>

<< DRAGO KNIGHT CRITICAL STRIKE! >>

 

 

<< ガッチョーン──キメワザ!──ガッチャーン! >>

 

<< TADDLE CRITICAL SLASH! >>

 

 

ブレイブは取り出したガシャット、ドレミファビートとドラゴナイトハンターZを起動させ、ドレミファビートをソードへ、ハンターZをスロットへ、そして再度ファンタジーの必殺技を発動させた。

 

ソードの刀身に黒い魔力と、ハンターZによって生み出された炎が纏われる。牛鬼は興奮をしているのか大きく溝が出来る程足を後ろに蹴り再度ブレイブへ特攻を仕掛けに動き出した。

 

『ブォォォォォォッ!!!』

 

「スゥーッ……。」

 

ブレイブは右足を引いて半身となり、脇構えをして向かって来る牛鬼を前に構える。

 

向かって来る荒々しい”動”に対し、待ち構えるのは”静”。牛鬼が角をブレイブへ突き立てようとしる寸前、爆弾が爆発するかのように、ブレイブは剣を振るった。

 

「ッ──セェェァッ!!」

 

『ブァァッ!!!』

 

振り上げた剣は、突き刺そうとした牛鬼の角を両断し宙に舞った。そして振り上げた剣を振り下ろした事で、ソードに挿したドレミファビートの能力が発動する。

 

ドレミファビートは攻撃をタイミングよくリズムカルに行う事でその攻撃力を倍にする。ブレイブはファンタジーとハンターZの必殺技と合わせ、ドレミファビートのバフ効果を加えた一撃で、牛鬼の脳天から股下まで両断した。

 

『ブァアアアアアアアッ!!!』

 

「成敗──。」

 

<< PERFECT! >>

<< VICTORY! >>

 

文字通り真っ二つになった牛鬼は爆散して散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<< ス・パーン! >>

 

「どぉりゃッ!!」

 

一方のレーザーは、呼び出したガシャコンスパローを鎌モードにし、相対する敵、フィロキセラワームへと振り下ろす。

 

『ッ──シィッ!』

 

「おっとッ!──んにゃろぉ!」

 

<< ズ・ドーン! >>

 

フィロキセラは振り下ろされたスパローを弾き返して反撃する。間一髪で躱し下がるレーザーはスパローを弓モードに切り替えると矢を連射。フィロキセラは両腕を前に出してカードし、レーザーは連射を止める事無く間合いを詰める為加速して走った。

 

距離を詰めるレーザーは跳び、フィロキセラの頭部目掛け回し蹴りを入れようとしたが突如フィロキセラの姿が消え、キックは空を切った。

 

「ありゃ何処に…!?──うおぉっ!?」

 

突如消えたフィロキセラを探すレーザーであったが、突然殴られたような感触と共に吹き飛び、更には次々と吹き飛んだ先から弾かれるようにレーザーの体が宙に舞い、地面を転がると同時に、姿が消えたフィロキセラがその姿をレーザーの前に表した。

 

『キィキィキィ!!』

 

「いっつ~~ッ!!いけね、クロックアップの事うっかり忘れてた…。」

 

ワーム特有の能力である、超高速移動のクロックアップ。それに対抗できるのは同じクロックアップのシステムを積んでいるガタックであるが、ベルトを外して変身し直す間をフィロキセラが黙って見ている筈が無い。相手にとってどうぞ殺ってくれと見せている様なモノだ。

 

「そうだ!確かカブトのガシャットが…!…ってオレフォーゼしか持ってなかったぁ!!これじゃああん野郎のスピードに追い付け……待てよ、フォーゼと言ったら…。」

 

取り出したガシャット、フォーゼのレジェンドライダーガシャットと空を見てレーザーは思案し、フィロキセラを倒す一つ可能性を見つけ出した。

 

「これならイケるかもしんねぇ!即決行動!!」

 

<< SPACE GALAXY FORZE >>

 

「変身ッ!──」

 

<< ガッチャーン!──LEVEL UP! >>

<< ──GALAXY FORZE! >>

 

「宇宙ッ、キターーーーッ!!!」

 

レーザーはフォーゼのレジェンドフォームへとなると高らかに叫んだ後両腕にロケットモジュールを纏わせ空へと飛んだ。

 

『ギギッ!!』

 

「一緒に来て貰うぜ!──」

 

空高く飛ぶレーザーは方向を変え、フィロキセラの元へ。こちらに向かって来るレーザーを前に避けようとしたフィロキセラであったが、ロケットの推進力を上げてスピードを増したレーザーの速さに回避が間に合わず、突き出された二本のロケットに捕まりレーザーと共に空へと上がってった。

 

 

『ギギィッ!?』

 

「ウオォォォオオオッ!!!宇宙にッ、来たァーーーーーッ!!!」

 

レーザーとフィロキセラは地球の大気圏を超え無重力の世界である宇宙へと来た。

押し出されて重力の無い宇宙空間に放り出されるフィロキセラはクロックアップを発動させたが、思う様に進まなかった。

クロックアップを発動させてレーザーに攻撃しようにも宇宙空間では足場も無く、羽を出して羽ばたきしようにも空気が無いため飛行が出来ない。

 

「思った通り!宇宙ならクロックアップしても満足に動けねえ!ちなみにこっちから見たら手足メッチャジタバタしてるだけに見えるぜ!」

 

<< ガッシャット!──キメワザ! >>

<< SPACE GALAXY CRITICAL STRIKE! >>

 

「ウオォォォォォォオッ!!」

 

両腕のロケットで飛ぶと体を高速回転しながらレーザーはフィロキセラに向かって特攻をした。

 

「ライダァーッきりもみクラッシャーーッ!!!」

 

『ギィッ!!!』

 

高速回転しながら相手にキックするライダーきりもみクラッシャーがフィロキセラに炸裂し爆散。レーザーはフィロキセラを撃破し、青い地球をバックに歓喜の声を上げた。

 

「よっしゃぁ!初の宇宙デビュー決まったぁ!!………お、おろぉぉぉぉぉ!?」

 

勝利にはしゃいでいたレーザーであったが、地球の重力圏に入ってしまったのか引っ張られるように地球へと落ちていき、大気圏に突入した際には、熱の壁による空力加熱が起きレーザーの体が高熱に包まれた。

 

「熱ッ!!あっちィ!!!ヤベあっつゥ!!!ヤバイヤバイコレマジヤバいってェ!!!」

 

最早制御が効かずレーザーは元の学園のとこまで落下していった。

 

「うわぁァァァァアアッ!?!?宇宙から来たぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

その日、SNS上では学園に隕石が飛来して来たという書き込みが数件ほどあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『──宇宙から来たぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?』

 

 

 

「…何やってるのあの子は…。──うわッ!!」

 

空から降ってきたレーザーを見てエグゼイドLは思わず呟いてしまった際、相手していたアリゲーターイマジンから不意打ちの一撃を貰い、地面に転がる。

 

「イテテ、余計な一撃貰ったわ…。」

 

「んにゃぁぁぁッ!?」

 

「ウラナ!?」

 

アリゲーターを前に気を引き締め直すエグゼイドLであったが、自身の元に飛んできたエグゼイドRとぶつかってまた地面へ倒れる。

 

「ちょっと大丈夫!?」

 

「うぅ~、アイツ強い~!」

 

そう言って指差した方には、アリゲーターの横に並ぶタイガーオルフェノク。

立ち上がるエグゼイド達に詰め寄るように二体がゆっくりとした歩調で近づく中、バッファローロードを相手にしていたディケイド激情態の目に映った。

 

「アイツ等…しょうがねぇな。ウラナ!!」

 

「え?おっと!!…あ、アタシのガシャット!!」

 

激情態がエグゼイドRに投げ渡したのは、没収していたデュアルガッシャットであった。

 

「いいの!?」

 

「次悪さしたら、今度はおやつも抜きだからな!」

 

「おやつ…うん!もうしない!!

よし、行くよハルナ!!」

 

「えぇ!」

 

<< MAXIMUM MIGHTY X >>

 

<<<< マキシマム/デュアル ガッシャット! >>>>

 

「「MAX大変身ッ!──」」

 

<< ガッチャーン!──LEVEL MAX!/MAZARU UP! >>

 

<< MAXIMUM POWER!──X! >>

 

<< ──PERFECT KNOCK OUT! >>

 

エグゼイドLはエグゼイドマキシマムゲーマーへ、エグゼイドRはパラドクスパーフェクトノックアウトへと。チーム内で一番のレベル99が並び立った。

 

<< ガシャコンキースラッシャー! >>

 

<< ガシャコンパラブレイガン! >>

 

「行くわよウラナ!」

 

「うん!」

 

現れたレベル99の並みならぬ強さを感じたのか、タイガーとアリゲータは一斉に駆けだす。

 

<< ズ・パパパーン! >>

 

<< 1・2・3・4・5・6・7! >>

 

「「ウリャァッ!!」」

 

『『ガァァァッ!!!』』

 

<< 7連打! >>

 

アックスモードにしたキースラッシャーとパラブレイガンの連続攻撃がタイガーとアリゲーターに炸裂。

 

大ダメージを負い、地面を転がるタイガーとアリゲーターを前に、エグゼイドとパラドクスがドライバーのレバーに手を掛けた。

 

「一気に決めるわよ!」

 

「ドーン!と必殺技!」

 

<< ガッチョーン──ガッチャーン!──キメワザ!/ウラワザ! >>

 

「「ハッ!──」」

 

同時に跳び上がった二人は、起き上がったタイガーとアリゲーター目掛け、ガシャットから送られてくるエネルギー、エクゼイドはピンクの、パラドクスは炎と青いエネルギーを突き出した足に纏わせキックの態勢に入った。

 

<< MAXIMUM MIGHTY CRITICAL BREAK! >>

 

「ハァァアアッ!!」

 

<< PERFECT KNOCK OUT CRITICAL BOMBER! >>

 

「イヤァァァッ!!!」

 

二人の繰り出したライダーキックはタイガーとアリゲーターへ炸裂。爆散して立ち昇る炎を背後に、二人のライダーは着地を決めた。

 

<< 会心の一発! >>

 

<< K.O! PERFECT! >>

 

「やったね!イェイ!!」

 

「えぇ。」

 

パラドクスの伸ばした手を、エグゼイドは巨大な掌でハイタッチで応えた。

 

「痛ッ…強すぎ~。」

 

「あ、ゴメン…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬンラァァァァァァッ!!!」

 

奇抜な雄叫びを上げながらソードモードのガシャコンブレイカーを振り回すゲンム。だが相手をしているビートルファンガイアは我武者羅に振るうゲンムの攻撃を軽々と避け顔面にカウンターを叩きいれた。

 

「ブフゥッ!?貴様ァ、よくも私の顔を殴っ、ブヘェッ!?」

 

またも顔に一発殴られ地面を転がるゲンム。その胸のライダーゲージは以前までゼロであったが、エグゼイドのリプログラミングの影響で不死の能力を失った為に、有限の命へと成り果てたのだ。

 

今はゲーマドライバーとプロトマイティアクションXオリジンを上手く合わせて調整した事でレベルX時のスペックには近くなっているものの、不死に頼り過ぎた所為もあってゲンム自体の戦闘センスはチーム内で一番ビリである。

 

そんなゲンムにビートルは容赦なく掴み上げ、膝蹴りからのラッシュをゲンムに叩き入れて追い込ませていき、やがてゲンムのライダーゲージが僅か1つにまで削られた。

 

「ぐふぅッ!!…お、おのれェ…!!」

 

『フッ!──』

 

ゲージが1つになり満身創痍なゲンムに対し、ビートルはその場から跳躍。大きく跳び上がったビートルは覚束ない足取りのゲンムに向かって、強烈な飛び蹴りをかましたのだ。

 

「ぐはァッ!?」

 

ビートルのキックをモロに受けたゲンムは体から紫のスパークが奔らせながら地面を倒れると、最後の生命線を示す胸のゲージが0になると体がデータ状に分解されて、消滅したのだった。

 

「うァ…ァァ…──。」

 

<< GAME OVER >>

 

ゲンムの姿が跡形も無なく消えたのを確認したビートルは、踵を返して次の標的を倒そうと近くに居るライダーを探す。

 

そんなビートルの背後では、ゲンムの倒れてた場所から突如謎の土管が現れる。

 

土管に描かれている文字が点滅していた。書かれているのは英語表記で、”CONTINUE”。

 

『?……ッ!?』

 

不意に聞こえる点滅音に気付いたビートルは振り返るとそこに無かったはずの土管を見つけ警戒をあらわに。恐る恐る土管の中を覗き込んでみた。

 

『………ッ!!』

 

「ファアーーッハッハッハッハァッッ!!、復ッッかァァァァァァァつッ!!!」

 

高らかな叫びをあげるのは先程消滅した筈のゲンム。ゲンムの顔のすぐ横に、99と書かれたパネルが現れた。

 

「私のマイティアクションXは、バグスターのレベルを下げるだけではなァい!今使っているこの仮の体が消滅した時に作動するコンティニュー機能を搭載しておいたのさァ!!

99個の命の内今一つ減り、残りのライフは98!これぞ創造神にのみ許された、神の特権だァァァァァァァッ!!!ダァーッハッハッハッハァッ!!!」

 

天に向かって狂い叫ぶゲンムの新たに得たコンティニュー機能。だが在りたいに言ってしまえば98個の命を全て使い切ってしまえばゲンムは復活せず今度こそ消滅する。実力の程を言えば、ビートルの方が圧倒的上な為勝敗は時間の問題だけだと思っていた。

 

そうと決まると真っ先にゲンムへ向かって走るビートル。そんなビートルを前にゲンムは懐から取り出した小さなメダルを指で弾くと、メダルは大きくなってゲンムの中へ取り込まれた。

 

<< 透明化! >>

 

『ッ!?』

 

「ハァーッハッハァ!!さァ、神の才能の前に、ひれ伏すがいいッ!!」

 

姿が消えたゲンムを探すビートル。そんなビートルの背中から突如火花が散り、ビートルは斬られたと理解した時には胴を斬られる。

 

見えない敵から一方的に斬られ、突きであろう一撃を喰らって地面に倒れた時には、ゲンムの取り込んだ透明化のエナジーアイテムの効果が消えて姿が見える様に。

 

すぐさま反撃に立ち上がって拳を突き出すが、ゲンムはまたもメダルを自身の体に取り込む。

 

<< 鋼鉄化! >>

 

『ッ!』

 

「フン!──ィヤァッ!!」

 

鋼鉄化によって体を鋼の様に固くしたゲンムはビートルの拳をノーダメージで受けると手にしていたガシャコンブレイカーをハンマーモードにし、鋼鉄化の恩恵を得た状態でビートルに一撃叩き込んだ。

 

「ヘェァッハッハッハ!エナジーアイテムを好きに扱えるのも、神にのみ許された行為なのだァ!」

 

<< DOKIDOKI MAKAIJOU KIVA >>

<< ガッシャット!──キメワザ! >>

 

ゲンムは取り出したレジェンドライダーのガシャット、キバのガシャットを起動させガシャコンブレイカーへ装填し、大きく跳び上がった。

 

<< DOKIDOKI MAKAIJOU CRITICAL FINISH! >>

 

「ブェェァァァアアッ!!!」

 

ゲンムは紅いエネルギーを纏ったブレイカーを見上げていたビートル目掛け大きく振り下ろす。

ゲンムの一撃を喰らったビートルは、浮かび上がった蝙蝠の紋章に包まれながら、爆散して消滅したのだった。

 

<< 会心の一発! >>

 

「ダァアーーッッハッハ!!神の才能の前に、不可能など存在しないのだァァァァッ!!!

ブァアアアアアアアッッハッハッ、ゲホッ!?ぉうぇッ!ゴホォッ、むせた…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方のパラドキサアンデッドを相手にしているディエンドは…。

 

「ハッ!──ッ!」

 

『フンッ!──』

 

ディエンドライバーから放たれる銃撃と、パラドキサの両腕の鎌から放たれる真空刃が両者の間で激しく衝突し合ってた。

 

近づいても離れても、パラドキサは両腕から生やす鋭利な鎌の前では容易に近づく事が出来ない。こうして撃ち合っても真空刃を放たれて相殺される。ディエンドは今、攻めあぐねにかかされていた。

 

「これじゃあキリが無いな……こういう時は。」

 

<< KAMEN RIDE── >>

 

カードケースから取り出したライダーカード。カードをドライバーへと装填し空へ掲げた。

 

「突っ込むだけが取り柄のに任せるとしよう。」

 

 

<< DEN-O! >>

 

トリガーを引くと現れたのは、赤い仮面とボディを纏った一人の仮面ライダー、パラドキサに向けていた背中を振り向かせて、高らかに名乗り上げた。

 

「へへッ──俺、参上ッ!」

 

時の運行を守る守護者、仮面ライダー電王

 

「ったく、人気者は忙しいったらありゃしねぇなぁ!

だがな、俺は何時でも何処でも、最初ッからクライマックスだぜぇ!」

 

電王は腰に着けていたデンガッシャーを組み立て、赤い刀身が生えたソードモードを手にすると正面に居るパラドキサ目掛け掛けていった。

 

「オラ行くぜ行くぜ行くぜぇ!!」

 

『ッ!──ッ!!』

 

勢いよく向かって来る電王にパラドキサは真空刃を放つが、電王はガッシャーを振り回す事で真空刃を叩き落しながら徐々に距離を詰めていった。

 

「オラァッ!!」

 

『ッ!!』

 

振り下ろされるガッシャーの一撃を右の鎌で受け流すが、電王は型の無い滅茶苦茶な剣捌きでパラドキサに休める間を与えない程攻めに攻めまくる。

 

「オラッ!──ウリャッ!──デェァッ!!」

 

『ッ!!──』

 

次第に追い込まれていくパラドキサに、電王は前蹴りを喰らわせた後、首元を掴んでヘッドバッド。頭部に衝撃が加わった事に一瞬よろめくパラドキサに滅多切りをかました。

 

「ウラッウラッウラッウラッ!!──ドリャァッ!!」

 

『ッーー!』

 

「へッ!どうだ!このゴギブリ野郎!!」

 

滅多切りにされたパラドキサは派手な火花を散らして地面へ倒れる様を、電王はガッシャーを肩に担ぎ胸を張ってる後ろで、ディエンドは新たに取り出したをカードをドライバーへと装填していた。

 

<< KAMEN RIDE──BLADE! >>

 

ディエンドが新たに召喚した仮面ライダー、スペードの剣士・ブレイドは腰に差してあったブレイラウザーを抜くと電王を飛び越えてパラドキサへ斬り掛かって行った。

 

「あぁ!オイテメェ!!今はオレのクライマックスだぞ!!」

 

前に出て来たブレイドに遅れを取らんとばかりに後に続く電王の後ろでディエンドはまた新たに取り出したカードを装填すると、銃口を電王に向けた。

 

<< FINAL FORM RIDE──De.De.De.DEN-O! >>

 

「痛みは一瞬だ。」

 

「あぁ!?──んぎゃッ!!」

 

放った弾丸は電王を貫くとアーマーに包まれた姿が一変して変わり、赤い二本角を生やした鬼、イマジン・モモタロスの姿となった。

 

「つぅ~~~ッ!!

だからオメェな!いきなりソレやるの止めろってんだよ!!痛ェって何度言わす気だコラ!!」

 

<< FINAL FORM RIDE──B.B.B.BLADE! >>

 

「だから聞けってんだよ!!」

 

詰め寄って来るモモタロスの言い分を聞き流しながらディエンドはブレイドにも同様のカードを使い、撃ち抜かれたブレイドは宙に浮かびながらその姿を巨大な剣、ブレイドブレードへとなるとモモタロスの手の中に納まった。

 

「おぉ!?なんだ!?」

 

「ホラ、折角武器を用意してやったんだから早く行けって。」

 

「ケッ、相変わらず偉そうに…しゃあねぇなぁ!!」

 

ブレイドブレードを手にパラドキサへと特攻するモモタロス。

 

青い電撃が刀身に奔るブレードを高く上げ、それを勢いよくパラドキサへと振り下ろした。

 

「必殺・オレの必殺技!──」

 

『ッ!!──』

 

「ブレイドバージョンッ!!」

 

咄嗟に両腕を前に出してガードの構えを取るパラドキサ。だが電撃が奔るブレードはパラドキサのガードを打ち破り、両腕の鎌を破壊した。

 

「いよっしゃあッ!」

 

「お膳立てご苦労さま。」

 

<< FINAL ATTACK RIDE──Di.Di.Di.DIEND! >>

 

両腕を鎌を失ったパラドキサに、ディエンドは必殺技であるディメンションシュートをパラドキサへと放つ。

 

カードで出来た渦がロックオンマーカーとなって放たれた一撃はパラドクスへ命中。パラドクスは爆散して散り、ディエンドは二人のディケイドの方へ目をやった。

 

「さて、キミの新しい力を見させて貰うよ、少年。」

 

「ん?…なんであの野郎が二人いんだ?双子か!?」

 

「まだ消えてなかったのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして門矢 士と悠が変身するディケイドの方は、ディケイドがガミオと、激情態がバッファローロードを相手に戦闘を繰り広げていた。

 

激情態はソードモードのライドブッカーを手に、バッファローの持つ”至高のトリアンナ”という三又槍と激しく打ち合っていた。

 

『ウ゛ウ゛ゥゥッ!!!』

 

「ッ!──」

 

距離空けるため後ろに跳んだバッファローはトリアンナから十字架型のプラズマ弾を発射。激情態はブッカーを盾にプラズマ弾を防ぐが、余りの威力の高さにブッカーを手から離してしまう。

 

武器を失った好機と見てバッファローは激情態へ駆けていく。無手の状態で向かって来るバッファローを前に、激情態のディケイドライバーが一瞬光ると、ドライバーから白銀に輝く物体がバッファローへ直撃し、激情態の手に渡った。

 

「ッ…成程、こういう仕様ね!」

 

手にしたS字型のが展開して一本の薙刀の様な武器になるがそれを中心の持ち手を分割させることによって二本の剣となった光輝の剣、”シャイニングカリバー”を両手にバッファローへ斬り掛かっていった。

 

「ハァァッ!!」

 

『ブルゥ!?』

 

高速で振るう事によって残像を写しながらバッファローに斬り掛かる激情態。

カリバーをトリアンナで受けていたバッファローであったが、連続で繰り出される斬撃を全て受けきれず、トリアンナは柄の部分が切断されてしまい激情態の繰り出す斬撃をその身で受けた。

 

「まだまだ行くぞぉ!」

 

シャイニングカリバーが激情態の手から消えると、次に現れたの巨大なガトリング、GX-05 ケルベロスの銃口をバッファローへ向けると1秒間に30発放つ弾幕攻撃をバッファローに浴びせる。

 

『ブォォォォッ!!!』

 

「最後はやっぱ──コレだろ!!」

 

ケルベロスを投げ捨てると、肩に担ぐように構えるのは四つのミサイルを搭載したミサイルランチャー、ギガントを全弾バッファローに向けて発射。

 

バッファローが巨大な爆発によって吹き飛ぶその光景を横目に見ていたディケイドは、相手しているガミオを前蹴りで蹴飛ばすとライドブッカーからライダーカードを取り出した。

 

「フッ!──派手にやってるなぁ。オレも本気を出すとするか。」

 

<< KAMEN RIDE──Ex-AID! >>

 

<< Mighty Jump! Mighty Kick! Mighty MIGHTY ACTION──X! >>

 

ディケイドはドライバーから出て来たゲートを潜ると、その姿をエグゼイドへと変えてハンマーモードのガシャコンブレイカーを手にガミオに攻撃を与える様を、激情態は驚いた様子で見ていた。

 

「エグゼイドって…もしかして主役?

桜井のヤツ、知らぬ間にエライもんになっちまってたのかよ…。」

 

エグゼイドが平成仮面ライダーの中で何番目かは知らないが主役に位置する仮面ライダーだと知った激情態はこの事実をハルナに伝えたらどういうリアクションをするか想像していた一方で、エグゼイドとなったディケイドはガミオを翻弄していた。

 

「ハァァッ!!」

 

ハンマーモードからソードモードへ切り替えた攻撃でガミオを切り裂くディケイド。地面を転がるガミオを前に、ディケイドはエグゼイドのクレストが描かれたカードをドライバーへ入れた。

 

<< FINAL ATTACK RIDE──E.E.E.Ex-AID! >>

 

『ッ!!』

 

ガミオの周囲を取り囲むように現れるチョコブロック。ディケイドはガミオの周りにあるチョコブロックを足場にして跳び回りながら四方八方からソードモードのブレイカーによる滅多切りをガミオにかました後、エグゼイドからディケイドの姿に戻った。

 

「ハァァァッ!!──ハッ!!」

 

『ッ!──』

 

「フゥ…オイ。そろそろ飽きてきたから終わりにさせるぞ。」

 

「命令すんなっつうの!」

 

 

<<<< FINAL ATTACK RIDE──De.De.De.DECADE! >>>>

 

「「ハッ!──」」

 

二人のディケイドはガミオ、バッファローの前に現れたカードの道と共に跳び、十枚のカードを通り過ぎながら蓄えられるエネルギーをキックとして叩き込むディメンションキックが炸裂。ガミオとバッファローは短い悲鳴を上げた後爆散し、その場に残ったのは背中合わせに立ち上がった二人のディケイドであった。

 

「フゥ…。」

 

「コレで残るは…。」

 

 

「士!少年!」

 

「悠兄さーん!」

 

二人の元に個々怪人軍団を撃破したディエンド、レーザー達が合流する。そんな8人の前に、アポロガイストが憤慨して姿を見せる。

 

『おのれぇ!仮面ライダー共がッ!!』

 

 

「残るはアイツだけだな。」

 

「負け犬チームは皆あっちに逝ったぞ!これ以上ボッチの気分味わいたくなら、お前もさっさと向こう逝け!

今素直に降参するなら丁寧に向こうに送ってやるぞ!…ここの迷惑ホモコンビがな!!」

 

「おい…なんでオレなんだ?てか誰と誰がホモだ?オイ。」

 

「一回殺ってるなら二回も同じだろ。向こうだって知らない俺達より、知ってる人間の方が気楽に逝けるかと思って。せめてもの慈悲ってヤツ。」

 

「お前、先輩に対してなんて口の利き方だ。」

 

「まぁまぁ士。彼の口が悪いのは今に始まった事じゃあないよ。それよりもここは彼の好意に乗っかって、久しぶりに二人でヤルかい?」

 

 

「え…もしかして、本当に…?」

 

「ねぇーねぇー、ホモってなーに?ハルナ、レンジ。」

 

「止せ。お前は知らなくとも良い知識だ。」

 

「うっわー、悠兄さんレジェンド相手にブレねぇ。マジぱねぇ。そういうとこ好き。」

 

「フハハハハハッ!それが彼の良い所でもあるさ!!」

 

 

「おいそこ!お前らも悪ノリが過ぎるぞ。」

 

 

 

『ヌ゛ガァァァァァァァッ!!!!何処までもこの私を愚弄しおって!!忌まわしき仮面ライダー共がァァァァッ!!!』

 

 

「あーぁー怒っちゃったよ。素直にならないから。」

 

「士は素直じゃないからね。」

 

「おいクソガキ。それと海東、お前等後で覚えておけよ。」

 

 

『こうなれば見せてやる!新たに得たこの私の真の姿をな!!』

 

そう叫ぶアポロガイストは両手にアポロショットと盾のガイストカッターを持つと、背中から六枚の黒い羽根を生やし、翼を羽ばたかせ空へと舞い上がった。

 

「アレは…!」

 

「あのオッサンの羽だろ。別に大した事は無い、パタパタ飛ぶデカいカラスになっただけ。」

 

 

『これでもその口が叩けるか!”スーパーアポロショット”!」

 

空から放たれた銃撃は、鉄の弾丸では無く、魔力で生み出された魔弾。それもマシンガンの如く連射して放たれる為に、まるで光の雨と呼ぶべき攻撃がディケイド達へ襲い掛かってきた。

 

「うおおッ!?」

 

「クッ!」

 

 

『フハハハハッ!どうだ手も足も出まい!!』

 

 

「士!少年!」

 

アポロガイストの空からの範囲攻撃に回避するディケイド達であったが、ディエンドが二人のディケイドへアルカードを見せると、二人はその真意に気付いた。

 

「海東…良いだろう。」

 

「ムカつくけど、乗ってるやるよ!」

 

 

<<<<<< ATTACK RIDE──BLAST! >>>>>>

 

ディケイドと激情態、ディエンドは銃口を一時的に分身させて放つ弾数を増やすブラストを発動させて空に向かって発砲、アポロガイストの弾幕攻撃と撃ち合わせて、地上へ届かなくさせた。

 

「今だ桜井!!」

 

「任せて!」

 

<< ズキュキュ・キューン! >>

<< マキシマムガッシャット!──キメワザ! >>

 

激情態から言われ、エグゼイドはキースラッシャーにマキシマムマイティXガシャットを装填すると、ガンモードとなったキースラッシャーの銃口を空に居るアポロガイストへ向けた。

 

<< MAXIMUM MIGHTY CRITICAL FINISH! >>

 

「リプログラミングッ!」

 

キースラッシャーから放たれたビームはアポロガイストへ直撃。すると背中から生やしていた翼がデータとなって霧散しアポロガイストは地上に落ちていく。

 

『何ッ!?ぐおぉぉぉぉッ!?』

 

地上へと落ちたアポロガイスト。起き上がった彼を待ち受けていたかのように、左右からレーザー、ゲンムがアポロガイストへ掴みかかった。

 

『クッ、放せ!…ッ!?な、何だコレ!?力が、抜けていく…!?』

 

「ダァーッハッハッハッ!!バグスターなどレベル0の前では無力そのものさぁ!!」

 

「ちょーっと卑怯かもしんねぇけど、悪く思うな、よッ!」

 

『グハッ!!』

 

レベル0の能力によってレベルが低下されたアポロガイストにゲンムとレーザーは手放した後に同時に前蹴りを叩き込む。

その次に向かって来るのは、ソードのBボタンを連打するブレイブと、同じくパラブレイガンのBボタンを押すパラドクスだった。

 

<< 1・2・3! >>

 

「いっくよーッ!」

 

「セエェアッ!!」

 

『ッ!!』

 

<< 3連打! >>

 

ブレイブとパラドクスの同時攻撃を受け吹き飛ぶアポロガイスト。

 

ディケイドとディエンドも続いてアポロガイストへ攻撃しようとしたが、二人の肩を激情態が掴んで止める。

 

「ちょっと待った!」

 

「うおッ…なんだ?」

 

「また面白いジョークかい?少年。」

 

「いやマジな話。さっきはあぁ言ったが、アイツを消すのは俺達の仕事。だから俺がやる。アンタ等二人は、仲良く此処で見てな。」

 

そう言いながら激情態は二人の前に出てアポロガイストへと向かう。その後ろ姿をディケイドとディエンドは静かに見送った。

 

「ハハハ…本当に変わったね、少年。昔とは大違いだ。」

 

「珍しいな。お前がお宝以外にそこまで気にかけてやるなんて。」

 

「まぁね。でも分からなくはないだろう士?」

 

「…まぁ、クソ生意気なガキではあるが…確かに、面白いヤツだ。」

 

ディケイドとディエンドの視線の先には、アポロガイストへ向かっていく激情態がドライバーから出てきた新たな武器を手にしていた。

 

右手にはチェイサーの武器であるシンゴウアックス。左手にはオーガの武器であるオーガストランザー。

激情態はシンゴウアックスを大きく振り被ってアポロガイストへ叩き付けた。

 

「オラァッ!」

 

『ッ!このぉ!!』

 

振り下ろされたシンゴウアックスを盾のガイストシールドで防ぐアポロガイスト。余りの威力に体が後退してしまう中、激情態は尽かさずオーガストランザーでの一撃も繰り出すがアポロガイストは体制を直してこれもガイストシールド防ぐ。

 

振り被って剣を振ったのもあって、体が振り切った直後の隙が出来たのをアポロガイストは見逃さずアポロショットの銃口を向けたが、これはブラフである。

 

振り切った勢いを利用して時計回りに一回転した直後である。手にしていた筈の大きな斧と剣は既に無く、代わりに持っていたのはバルブの付いたショートブレードと紫の拳銃。

 

アポロショットをショートブレード、[スチームブレード]でアポロガイストの手を掻っ切って手から離させると、尽かさず紫の拳銃、[駆鱗煙銃 ネビュラスチームガン]を連射した。

 

『ヌガァッ!!』

 

「…咄嗟に出したけど何だコレ?…でも良いなコレ、普段から持ち歩きたい。」

 

『おのれッ、銃が無くともまだ剣が…ッ!グォッ!?』

 

咄嗟に盾を構えて防御するも、アポロガイストは激情態の放ったギガランチャーの砲撃の威力に吹っ飛ばされた。

 

「あー、懐かしこの感覚。やっぱデカいのって最高。

んじゃそろそろシメかかるか!」

 

ギガランチャーを投げ捨て新たにドライバーから武器を出した激情態。だが、その武器は先程のスチームブレードとネビュラスチームガン同様、全く知らない武器であったが…。

 

「…えっと。なんで、ご丁寧に名前書いてあんの?」

 

<< ライドヘイセイバー! >>

 

「気にするな。何でもいいからさっさと倒せ。」

 

「いや気になるって。てかさっきあのオッサンの声で名前言ったぞコレ?マジどう使うの?」

 

 

『敵を前に考え事とは!喰らえ”ガイストシールド”!!』

 

出て来た武器、鍔元に秒針の付いた片刃の剣、ライドヘイセイバーの扱いに困惑する激情態に、アポロガイストは盾をフリスビーの様に投げる。迫り来るガイストシールドを前に激情態は不意に秒針に触れ、針が回る。

 

<< Hey! DEN-O! >>

 

「え?」

 

<< DEN-O! DUAL TIME BREAK! >>

 

突然ヘイセイバーの刃先から、オーラエネルギーで生成されたエネルギー刀が飛び出て迫って来るガイストシールドを撃ち弾く。

 

ガラン!っと地面に落ちたガイストシールドを目に、激情態はさっき回した針に指を掛けた。

 

「…もしかしてコレって。」

 

<< Hey! DOUBLE! >>

 

<< DOUBLE! DUAL TIME BREAK! >>

 

「オゥッ、ラッ!」

 

刀身に纏われた緑の風をアポロガイスト目掛け投げる。すると風は竜巻となってアポロガイストを巻き上げ、勢い良く吹き飛ばした。

 

『ぐおぉぉぉぉッ!?ぐはッ!!』

 

「成程。センスはともかく、てんこ盛り剣ってヤツか…。」

 

「オイ!いい加減そろそろ終わりにさせろ!時間掛け過ぎだ!!」

 

「るっせぇな!言われずともそうしますっつうの!」

 

『ま、まだだ!我が野望、ここで潰えたりは…!』

 

トドメを刺そうとする激情態。ボロボロになっても未だ立ち上がるアポロガイストを前に、激情態はカードをドライバーへ挿し込んだ。

 

<< FINAL ATTACK RIDE──De.De.De.DECADE! >>

 

「今の内に乾杯の音頭考えとけ!」

 

<< Hey! KAMEN RIDERS !>>

<< Hey!Say!Hey!Say!Hey!Say!Hey!Say!He-He-Hey!Say!Hey!Say!Hey!Say!>>

 

秒針を回せるだけ回すと、けたたましく鳴る待機音が鳴り響く中、激情態はヘイセイバーのトリガーを引きながらアポロガイスト目掛け剣を振るった。

 

<< De.De.De.DECADE! >>

<< HEISEI RIDERS! ULTIMETE TIME BREAK! >>

 

「ドォラァッ!!!──」

 

『ガァァァァアアッ!!!』

 

ヘイセイと書かれた文字と20のライダーズクレストマークが描かれたカード型のエネルギーを纏った斬撃がアポロガイストを切り裂く。

 

相当な威力であるその一撃は余波だけでも離れたレーザー達が触れて感じる程。立ち昇った爆炎が自然と納まるまで構えを解かない激情態に、消滅しかがっているアポロガイストの姿が。

 

『わ、我等、ショッカーは…永遠なりィィィィィィィッ!!!──』

 

<< GAME CLERE! >>

 

最期の言葉を残し派手に爆散して散ったアポロガイスト。その証拠であるディケイドのレジェンドガシャットが激情態の手に納まると、変身を解除。

 

悠は巻かれていたディケイドライバーを見つめる中、同じく変身を解除した士が声を掛けてきた。

 

「大した力だな、その力だったら今度こそ楽しめるか?」

 

「今やるかい?俺は全然余裕だけど。」

 

「…いや。それは次にしとこう。お楽しみはあった方が良いからなぁ。」

 

そう言うと士の隣に灰色のオーロラが出現し、悠の周りに変身を解除した秋達が集う。

 

「じゃあなクソガキ、それと愉快な仲間達。また何処かで会おう。」

 

オーロラを潜りこの世界から別の世界へ行ってしまった士を見て、海東は雪菜の雪霞狼が入ってるケースを担いでいた。

 

「士が行ってしまったなら、そろそろボクもお暇しようかな。」

 

「海東…。」

 

 

「いたーッ!見つけましたよ先輩!!こっちです!!」

 

「おう!って灰原!?秋達もなんで此処に!?」

 

「ぜぇー、ぜぇー、つうか、こんだけ走った挙句、結局学園に居たとか…ふざけんなよ…。」

 

相当走っていたのが目で見て分かる程に汗をかいて肩で息をする雪菜と古城。キンジに至っては二人に追いつくのに精一杯だったらしくグロッキーな状態である。

 

やって来た古城達を見た海東は、微笑みながら悠に別れの言葉を告げた。

 

「少年。キミのそのお宝、大事にしておきたまえ。そしてさらばだ。またの再会を楽しみに待ってるよ。」

 

「行かせません!雪霞狼は返して貰います!!」

 

「それは無理な相談だ。じゃ!」

 

海東に詰め寄っていく雪菜であったが、海東が出現させた灰色のオーロラに直ぐ潜っていき、海東もこの世界から去っていった。

 

逃げられたと察した時には絶望した顔つきで膝をつく雪菜に、悠が肩を置いた。

 

「残念だったな。姫柊。」

 

「は、灰原先輩…あの人、何処に行ったのか分からないんですか?」

 

「世界ってのは思ってるより数が多くてな。それにヤツの行きそうな世界なんて、俺は知らん。」

 

「そんな…これが機関に知れたら、私、私…。」

 

「そう重く考えるな。ホレ、コレやるから、元気出せって。」

 

「そうは言っても…え、せ、先輩!?これって…!」

 

顔を伏せて涙目になり掛かった雪菜に悠が差し出したのは、海東が盗んでいったと思われた雪菜の槍、雪霞狼だった。

 

雪菜の手に渡る雪霞狼を目に、古城とキンジも目を丸くする。

 

「灰原お前、アイツから取り返してたのか!?」

 

「何時の間に…。」

 

「野郎に見返したくてね。あーにしても本当に残念。野郎の間抜けな顔、ムービーに撮っておきたかったのに。」

 

「ありがとうございます!ありがとうございます灰原先輩!!」

 

嬉し涙を流す雪菜は、携帯を持つ悠にこれまでかと言わんばかりに頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ん?…ッ!!」

 

一方の海東は、新たな世界に降り立った矢先肩に担いでるケースの違和感に気付いて中身を確認してみると、ケースに入っていたのは雪霞狼ではなく、”マヌケ”と書かれた紙が貼られたホウキだった。

 

「…ハハ!やってくれたな少年。流石ボクの見込んだ後輩だ。」

 

海東は憤慨するどころか、子を持つ親の様に悠に称賛を送っていた。

 

そして思い出す。海東が古城達に問い掛けたあの質問の答えを…。

 

 

 

 

 

 

 

───

 

 

 

「──あぁ言えるよ。アイツは、オレのダチだ、ってな。」

 

「先輩…。」

 

「話を聞いてなかったのかい?彼が何を隠しているのか、もしかしたらキミ達がオオカミくんの敵に回るかもしれない様なそんな秘密を抱えてるとしても?」

 

「その時は止めるさ。曲がりなりにもオレは武偵なワケだし。アイツが間違った事をしようってんなら、そん時は全力で止める!」

 

「そういうこった。アンタがアイツとどんな関係で長い付き合いか知らねえが、オレ達だって伊達にアイツと釣るんでねえんだよ!」

 

「…成程。それがキミ達の答えか──。」

 

 

 

───

 

 

 

 

 

 

 

「──ホントに見違えたな。あのオオカミ少年が…ちゃんと大事にしたまえよ……

 

 

 

 

 

 

いずれ失うモノならば、尚の事ね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──そういやあの剣。アレはオレも知らないヤツだったな…コイツと共鳴したのが原因か?」

 

一方の士も、また新たな世界に降り立った矢先。懐から取り出したディケイドの顔が描かれた時計の様なデバイスを見つめるが、直ぐに懐へ戻した。

 

「まぁいい。さて、次の世界は何が待ち受けているのか…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──ってカンジでよ~。カッコよく決めたはいいんだけど、うっかり大気圏突破しちゃった時はマジで焦ったなぁ~。」

 

「お前…フォーゼじゃなかったらそのまま燃え尽きていた可能性大だぞ。」

 

「宇宙か~。アタシも行ってみたいな~。」

 

「いやいや、黙って聞いてればそんな簡単に行けるもんなの?宇宙。」

 

「おう!地球は青くて奇麗だったぜ!」

 

「…宇宙か。」

 

「彩守くん?もしかして行ってみたいって思ってる?」

 

「あぁ。流れ星も斬れるのかどうか試してみたくなるな。」

 

「うっわ、宇宙でも剣バカ。」

 

日もとっくに暮れ帰路についているチームライダーズ。神太郎は悠のディケイドライバーを調べたいが為に一足先に持って返ってしまっている為此処には居ない。

 

悠は先程の戦利品であるディケイドのレジェンドライダーガシャットを手に見つめると、不意に秋が横から声を掛けてきた。

 

「ようやく後一体、だな。」

 

「あぁ。とんでもなくヤバイのが残ったな。」

 

「ねぇ。その最後のバグスターって、そんなにヤバいの?」

 

「確か最後のは…クウガ、だったか?」

 

「あぁ…戻ったら作戦会議だ。最後のバグスターに対する対抗策を今のうち考えておこう。」

 

「賛成!…って言いたいけど、その前に飯にしようぜぇ、ラ・フォリアちゃん家で夕飯の支度してるだろうしよ!」

 

「アタシもお腹空いた~。」

 

「そうね。先ずは一息吐いてからがいいじゃない?」

 

「分かったよ。ならさっさと…。」

 

「あ!見て見て!面白いトリ!!」

 

灰原宅へ戻ろうとするであったが、その時ウラナが声を上げて指差した方へ全員が目をやると、悠と秋が目を見開いていた。

 

ーピィ!ピィ!ー

 

「何、あれ?オレンジの、トリ?」

 

「いや、アレは琥珀だ。琥珀で出来たトリだ。」

 

「アハハ!待て待て~!」

 

「悠兄さん、アレって…。」

 

「あぁガルーダだ。色違いだが、間違いない。」

 

ウラナが飛び跳ねて追いかけている琥珀色のトリ、使い魔であるガルーダを見る目付きは険しいモノだった。

 

「二人共知ってるの?あのトリについて。」

 

「秋のグリーングリフォンと同じ使い魔だ。それがどういう意味か、分かるか?」

 

「秋と同じ?…。」

 

「…ッ!…魔法使い。」

 

悠の言った言葉の真意に気付いた蓮司。するとガルーダはウラナを手を逃れ飛び回ると、まるで悠達を導くかの様に鳴き声を上げてきた。

 

「悠兄さん…。」

 

「…行くぞ。」

 

ガルーダに先導されるがままに進んでいく悠と秋。その後に切り替えた蓮司が続き、ハルナとウラナは戸惑いながらも付いて行く。

 

 

そして歩く事数十分が経ち、ガルーダはある店の前に飛んでおり、悠達が追いついたのを確認すると器用にドアを開けて店内へ入ってった。

 

「この店…確か一度来た…。」

 

悠が店の看板、喫茶ジュエリーと書かれた店は以前凪沙に誘われて足を運んでおり、コーヒーが美味かったのを今でも覚えている。

 

「この店って確か…結構人気だったけど最近休業中の喫茶店の筈よ…。」

 

「ん?…すんすん。なんか香ばしい匂いがするよ!」

 

「桜井。ウラナ。用心しておけ。恐らく此処は…。」

 

「彩守君?」

 

未だ理解できないハルナとウラナを他所に三人の目付きはこの先の店内へ。懐から悠はブレイクガンナーを、秋はゼンリンシューターを、蓮司は持ち歩いている刀に手を掛け、何時でも動けるようにしていた。

 

「ちょ、三人共!?」

 

「入るぞ……ッ!!」

 

ドアに手を掛け勢いよく開き中に入り込んだ三人。それに続いてハルナも中に入ると、銃口と剣先を向けていた人物を目に、ハルナはようやく理解した。何故三人が此処まで警戒している理由を。

 

「う…嘘、でしょ。」

 

 

 

「お久しぶりね、ボウヤ達、それとお嬢ちゃん。アレから少しは鍛えたのかしらん?」

 

店内にはカウンター席で一人、紅茶の入ったカップを置いた筋骨隆々の大男。以前悠達が総出で向かっても手も足も出なかったBABELの仮面ライダー、コーカサスこと黒咲の姿が。

 

そしてもう一人。カウンター内でコーヒーをカップに入れてるこの店の店主らしき人物の元に、悠達を案内したガルーダが差し出した掌に乗った。

 

「道案内ご苦労様でした、ガルーダ。さて、こうして直接顔を合わせるのは、初めましてですね。」

 

「アンタが…。」

 

「えぇ。お察しの通りですよ、我等がライバルの、仮面ライダー諸君。」

 

左手の中指に嵌めたているリング。ソーサラーのチェンジウィザードリングを見せ付けた大臣は、人数分のカップをカウンターに置いた。

 

 

「どうぞお席へ。コレから話す事は、ゆっくりとコーヒーでも飲みながら。」

 

 

 

 

 

 

 






真・激情態は、お察しの通り歴代ライダーの武器召喚。そしてライドヘイセイバー。
今話で出てないですが、ラウズカードや魔法もカード無しで発動可能。マシンや召喚系はカードを用いる必要がある。

一応出て来た武器の本来の持ち主表記。


シャイニングカリバー=仮面ライダーアギト・シャイニングフォーム

GX-05ケルベロス=仮面ライダーG3-X

ギガント=仮面ライダーG4

シンゴウアックス=仮面ライダーチェイサー

オーガストランザー=仮面ライダーオーガ

スチームブレード・ネビュラスチームガン=仮面ライダーローグ

ギガランチャー=仮面ライダーゾルダ



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