その男が進む道は・・。   作:卯月七日

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「前回のあらすじ。
山で修業をしていたこのオレ、彩守 蓮司は、上司であるゲンムに急遽呼び出され戻る事に。
そこには異形と化したライダー、アナザーライダーが待ち構えていた。」

「え、それだけ?もっとこう、無いのかい?」

「他に何を言えと?」

「ほらぁ、その山での修行にハルナ君やウラナ君も来てたじゃん!その際さぁ、何かこう、無かったの?うっかりドキドキハプニングとか!」

「それならあるぞ。山で遭遇した冬眠前のクマと出会い、桜井がクマを投げた事とか。」

「イヤイヤそういうのじゃなくてこうキャー!的な…ってちょっと待って?今なんて?」








 

ゲームエリアで構成された廃工場の中では、しきりに金属同士の激しい打ち合いの音が鳴り響いていた。

 

『ウォォォォォオオオッ!!』

 

一人は本来の自分を取り戻す為と悪魔に唆され、歴史の改変する力に手を付けた兵藤 一誠。アナザーリュウガ、アナザーダークカブト、アナザー武神鎧武の力を手にし、この世界のバグと認める存在に大剣を振るう。

 

 

「ッ!───」

 

片や、世界のバランスを保つ為に戦う存在である灰原 悠。奪われたライダーの力を取り戻す為と、この茶番とも言える騒動を鎮圧する為に、ファングスパイディーとブレードガンナーを駆使し、アナザーライダーたる一誠と戦う。

 

 

ダークドライブとアナザー武神鎧武が繰り広げる剣戟は、経験の差もあってダークドライブが圧していた。

振り下ろされる大剣の一振りを難無く交わし、ブレードガンナーの横薙ぎからのファングスパイディによる強烈な突きがアナザー武神鎧武に見舞われる。

 

『グァァッ!───このぉ!!』

 

近接において不利だと察したアナザー武神鎧武は距離を取り、赤い鉄砲を取り出すと自身の正面にクラックを作成。そこに銃身を入れる様子を離れて見ていたドライブがダークドライブに向かって叫んだ。

 

「気を付けろ灰原!そのファスナーで真後ろからでも撃って来るぞ!!」

 

<そういう事なら私に任せたまえ!悠!!>

 

「ッ!」

 

ダークドライブは意識を悠からクリムへと移り変わると、足のホイール部が稼働して滑走。

クリムが導き出す最適なルートと正確なテクニックによって高速で動き回るダークドライブ。アナザー武神鎧武はクラックを用いて死角から撃つものの、ダークドライブのスピードに付いていけず弾を外すばかり。

 

『このッ!このッ!!当たれこの野郎ッ!!』

 

<敵に言われて当たる程優しくはないぞ!──ッ!そこだッ!>

 

『ッ!?──うわぁッ!!』

 

ダークドライブは滑走しながら背後に開かれたクラックへ向けてウィングスナイパーの矢を放つ。

クラックを通じて銃身を入れてるアナザー武神鎧武へ炸裂し、余りの威力に思わず武器を手放し、地面を転がり回る。

 

<先程からキミは我々の背後ばかりを狙っていたが丸分かりでね。

タイミングさえ掴んでしまえば此方も攻撃に利用出来るのは、考えて無かったのかい?>

 

『うるせぇぇぇぇぇぇえええッ!!!』

 

<< DARK KABUTO >>

 

アナザー武神鎧武は憤慨し、アナザーダークカブトへ。クロックアップによる高速移動でダークドライブを袋叩きにしようと目論むが、悠とクリムは既に対抗策の準備は整えていた。

 

<”超重加速”────発動ッ!>

 

『ッ!?───んだッ、これはぁぁぁぁッ!?』

 

ダークドライブを中心に波紋状に広がった紫の空間に呑まれたアナザーダークカブトは、自身の動きが極限に遅くなっていることに驚き、ベルトに手を掛けようにも亀の動きよりも遅い為にクロックアップが出来ずにいた。

 

<”態々相手の優位に立たせるバカは居ない。”と、鼻で笑いながら言っているぞ!>

 

<< ヒッサーツ! >>

<< FULL THROTTLE! CHASER VIRAL! >>

 

「ッ!───」

 

『ッ!?───グァァァアアアアアアアッ!!!』

 

ダークドライブは動きが止まったアナザーダークカブトにスパイダー、コブラ、バットによる強化版トリプルチューンを炸裂。

躱す事も出来ず一方的に必殺技を受けたアナザーダークカブト。巨大な爆炎に包まれるアナザーダークカブトを見て超重加速を解除するが、いまだ武装は解いていない。

 

次の瞬間、その判断が正しかったかのように、炎を中からよろめきながらも立ち上がったアナザーダークカブトの姿が目に入った。

 

『ゥゥッ!……アアァァッ!!!』

 

<馬鹿な!確実に当てた筈なのに何故!?>

 

痛みに苦しみながらも気力で立ち上がった来たアナザーダークカブトを前に、ダークドライブは困惑する。タイプフューチャーとなって格段に強化されたトリプルチューンは上級の怪人ですら容易く葬れる程の威力だというのに、それをモロに喰らっても尚立つなど本来なら有り得ないのだ。

 

<< CLOCK UP… >>

 

<ッ!しまった!!>

 

ダークドライブの困惑する様子を好機と見たアナザーダークカブトは、クロックアップを発動し姿を消す。瞬時に身構えるダークドライブだが、一向に攻撃をされる気配はない。

 

反撃ではなく逃走する為のクロックアップだと気付いた時には既に後の祭りであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───フゥム…先程の戦闘を見て、アナザーライダーはバグスター同様、倒すのに特定の条件が必要とみるべきだね。」

 

「だろうな。さもなくばあれだけの攻撃を受けて無事で済む筈があるまい。」

 

場所は灰原家のリビング。全員が集まった空間の中で、アナザーダークカブトが倒されず健在である考察を述べた神太郎に蓮司も同意の言葉を投げる。

 

「その攻撃、当てたのぜーんぶ俺とクリムなんだけどな?」

 

「…悠兄さん、それ何本目のアイスよ?」

 

蓮司の物言いに先程から突っかかった言葉を投げて来る悠。ようやく声が出せる程度に刺激が収まったものの、デスソースで起こされた事を根に持った物言いをしながら、9本目のアイスを齧る。

 

「ふん。その殆どが貴様のベルトだろうに。おまけにノコノコと力を奪われる失態といい、起こしてやったことを感謝して欲しいものだがな。」

 

「へえーへえー、どうもありがとうクッソ雑で頭悪そうなやり方で起こしてくれてやがりまして!!」

 

「お礼なのか悪口なのか、どっちなのよ。」

 

「後者じゃね?悠兄さん的にさ。」

 

「ねぇー、アタシもアイス食べたい!ねぇーえー!」

 

「ねぇ皆。このままだとまた話が脱線しそうだから、取り敢えず私の立てた仮設を聞いてもらえないかい?アナザーライダーを倒す方法さ。」

 

神太郎の言った一言に皆意識が向けられ、その場の全員の視線が神太郎へと集まった。

 

「恐らくだが、アナザーライダーはこれまでの敵とは常識の一線を超える異様な存在だけと、倒す方法は至極単純だと思う。

アナザーライダーを倒す方法。それは───。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ…!クソッ、どういう事だよ!なんで、なんでオレがこんなザマになってんだよ!」

 

敗走した一誠は、元の姿に戻った状態でダークドライブを相手に一方的にやられたのを認める事が出来ず、近くにあったゴミ箱を蹴り飛ばすも、気分が晴れる事は無い。

 

何故負けたのか、仮面ライダーの力を、三つも得たというのに何故一方的にやられたのか。

 

必死に頭を巡らせても満足のいく答えが出てこない。その所為で怒りが、憎しみが、妬みが、一誠の中の負の感情が募っていく。

 

(どうすれば勝てる!?ヤツに、灰原に…!)

 

 

「アレ?一誠?」

 

「ホントだ。何やってんだよこんな所でよ。」

 

「ッ!」

 

一誠の背後から、気さくに声を掛けられる。振り返ると、其処に居たのは一誠の学友である松田と元浜であった。

 

「お前達かよ…関係ねぇ、今は放っておいて……。」

 

「ん?どうしたんだよお前本当に、具合でも悪いのか?」

 

「…なぁ。お前達もイケメンで女子にモテまくる野郎なんて嫌いだよな?」

 

「は?突然何言いだしてんだ?」

 

「好きか嫌いかと言われりゃ……嫌いに決まってんだろぉ!!」

 

「おうよ!こっちだって女の事キャキャウフフ的に囲まれてぇわ!!」

 

「そうかぁ…じゃあ、そのイケメンをぶっ潰すチャンスくれてやるよ…。」

 

一誠は自分の体の中に手を入れるや、取り出したのは二つのウォッチ。体の中から時計を出すという奇妙な光景を前にした松田と元浜を差し置いて、一誠はウォッチを起動させた。

 

<< DARK KABUTO >>

 

<< BUZIN GAIM >>

 

「い、一誠…?」

 

「それ、なんだよ…今、お前の中から…。」

 

「そうビビるなよ…物凄くいいモノだからさぁ!!」

 

「ッ!ガッ、うわぁァァァァァァッ!!」

 

「うぅッ!?ぉぉォォォォオオオッ!!」

 

一誠はあろうことかアナザーウォッチを二人に押し当て、松田がアナザー武神鎧武へ、元浜がアナザーダークカブトへと強引に変えてしまった。

 

<< DARK KABUTO >>

 

『ゥゥウウウッ!!』

 

<< BUZIN GAIM >>

 

『ォォォァアアアアーーッ!!!』

 

「フフフフ…アハハハ…!!」

 

 

「おやおや、また大胆な手を使ったもんだねぇ。」

 

「ハハハ…あ?あぁ、アンタか。」

 

「いいのかい?お友達を無理矢理こんな風にしちゃって。」

 

「大丈夫だ、コイツ等だって灰原の事をぶっ潰したい位に嫌ってる。さっきはヘマしたが、コレなら…!」

 

<< RYUGA >>

 

一誠もアナザーリュウガへと変わり、三体のアナザーライダーが揃う。

 

アナザーリュウガを先頭に進んでいくアナザーライダー達を見て、アベルは…。

 

(あーぁ。完全にウォッチの力に心を支配されたかぁ。このままだとあと少しで理性も無いただの獣みたいに暴れるのも時間の問題。お友達なんか例外だし、アナザーライダーとはいえやっぱちゃんとした資格者じゃないと完全にコントロールは出来ない、か…。

ま、面白いモノが観れれば、どうだっていいけど♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠達ライダーズは、ガレージの地下ラボに突如集められた。

 

「クリム!アナザーライダーが出たって?」

 

<あぁ、随分と大胆な行動に出ているようだ。>

 

ネット上にアナザーライダーが起こしたと思われる騒動がネットに広まり、その情報を掴んだクリムが急遽全員を呼び出したのだ。

 

クリムが写し出したスクリーンには、SNS上に挙げられたコメントが。数多く書き上げられたコメントの内容を読んでいくと、色んな意味で思っていたよりも酷い内容だった。

 

 

 

”更衣室の鏡の中に、黒い怪物がいた!”

 

”ほんの僅かな一瞬だったけど、胸とお尻触られた!”

 

”銭湯の壁に小さなファスナーが!?”

 

 

「「「「「………。」」」」」

 

「…これは…秋君の立てたフラグが回収されたね。」

 

「え!ちょ、これオレの所為!?」

 

「最低…女の子の嫌がる事をこんな形で……同じ女として許せん…。」

 

「は、ハルナ、怒ってる?」

 

「クリム、コレ最後の書き込みは?」

 

<信じられない事に今も更新中だ。形振り構わずにしても度が過ぎてるよ。>

 

「敗走して直後にこんな行動に出るとは…自棄になったのか、それとも此方を誘い出す為の工作か。」

 

「どっちでもいいわよ。私としては今すぐにでもアイツとっちめて……フミツブシテヤル。」

 

「は、ハルナが怖いよぉ、レンジィ…。」

 

「う、うむ……桜井、感情的になるのは分かるが、少しは抑え…。」

 

「あ゛?」

 

「……なんでもない。」

 

(((剣バカ/ロン毛/蓮司君が抑え込まれた!?)))

 

本気で怒った女は、誰にも敵わないと本能で察した男達だった。

 

「と、とにかく我々も動こう!私の立てた仮説が通じるかは不明だがこの騒動を止めなくては。」

 

「えぇ。早く行きましょう。そして、潰しましょう。」

 

((怖ッ!))

 

(般若…。)

 

「ふえぇぇぇ…。」

 

「何チンタラやってんの!早く行動!出動よ!!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

完全にパワーバランスが崩れ、言われるがままに従う男達と片割れであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヴェッヘッヘッヘッヘ…。』

 

アナザーダークカブトは、クロックアップによる高速の世界の中で誰にも聞こえる事のない下種めいた笑い声をあげていた。

 

アナザーダークカブトの前には、一人の女子高生の姿が。最早停まっていると言っても過言では無い彼女に対し、その手を彼女の胸部目掛けて伸ばし、触れようとしていた。

 

「見ッ付けたぞこん野郎ぉぉぉぉぉぉッ!!!」

 

『ッ!?』

 

突然聞こえて来た大きな声、空から聞こえて来たソレは、エクスモードのガタックエクステンダーに乗ったガタックがアナザーダークカブトに向かって特攻。二本の巨大な挟撃棒・エクスアームによって挟まれ、そのまま空へと連れ去られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヌッフッフッフッフ…。』

 

アナザー武神鎧武は、自身の能力で作り出したクラックの向こう側の世界からほんの小さなクラックを創り、向こう側の更衣室の様子を覗いていた所、背後から肩に手を置かれる。

 

『ッ!?』

 

「現行犯だな──フンッ!!」

 

背後からアナザー武神鎧武に近づいて来たのは、白い鎧武者、斬月だった。斬月はアナザー武神鎧武を掴み上げた後投げ飛ばすと、オート機能で動くロックビークル、チューリップホッパーを後ろに控えさせる。

 

「思いの外早く見つける事が出来たな。」

 

『ッ!───グォォァァァァッ!?』

 

チューリップホッパーが、アナザー武神鎧武の背後にクラックを創ると、アナザー武神鎧武はクラックに吸い込まれて森から姿を消し、斬月も後を追う様にクラックを通った。

 

 

 

 

 

 

 

 

『フへへへへッ、やっぱ最高だなこの力は!堂々と着替えが見れるなんて、仮面ライダー様々だぜ!』

 

アナザーリュウガはミラーワールド内にて、誰にも認知されない事を良いことに更衣室等の写るモノから堂々と覗き行為を行っていた真っ最中だった。

 

アナザーリュウガは次の所へ向かおうと意気揚々として歩を進めていく中、突如、足下に向かって数発の弾丸が撃ち込まれた。

 

『ッ!?──誰だぁ!!』

 

「よぉー。人様の力で随分楽しそうじゃあないか。えぇ?」

 

『ッ、その声…灰原かぁ!!』

 

アナザーリュウガの前に現れたのは、ガンモードのライドブッカーを肩に担いだディケイド真・激情態。

 

『何でッ、どうやってココに!?オレが見つけられた…!?』

 

「超優秀なプロファイリングと、コイツの性能のお陰。こんな風に、な。」

 

ディケイドが何も無い所に手を翳すと、そこには灰色のオーロラカーテンが現れた。

 

アナザーリュウガに声を出す暇を与える前に、ディケイドはオーロラを操り自身とアナザーリュウガを通らせ、ミラーワールドから姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナザーリュウガとディケイドがオーロラを使って移動した所は、人気のない採石所であった。突然変わった風景に、アナザーリュウガは困惑した様子を隠せずにいる。

 

『なんだ!?何処なんだよ此処は!』

 

「見ての通り、採石所だよ。此処なら誰も気にせずに暴れ放題…っと、他の連中も来たか。」

 

 

『ォォォォォォオオオオオオオオオッ!!!』

 

「オウラァァァァッ!!」

 

空から盛大な叫びと共に来たのは、アナザーダークカブトを連れて来たガタック。ガタックはアナザーダークカブトをアナザーリュウガの近くに落とすと、ディケイドの隣に着地する。

 

すると今度は何も無い空間から出現したクラックからアナザー武神鎧武が出て来る。クラックから飛び出て倒れるアナザー武神鎧武の後から斬月が静かに現れ、ディケイド達と合流した。

 

「オレが最後か。」

 

「あぁ、ビリケツ。俺が一番。」

 

「つか悠兄さんズルくね?何時の間にオーロラ使えるようになったのさ?」

 

「今日初めて、流石に別の世界には行けないが。」

 

「にしても、貴様の読み通り仲間を加えてたとわな。」

 

「力の差を思い知らされても尚、強きな行動には必ず何かある。簡単なのが同じ思想をもった集団での行動、赤信号のアレよ。」

 

「やってる事は赤信号よりヒドイけどね。」

 

 

『お前達!……灰原ァ!!』

 

 

「さぁて早速やりますか…と言いたいとこだが、その前に…。」

 

 

『な、なんだよ!──ッ!!』

 

 

ードガァァァァッ!!ー

 

 

『『『ウオォォォォォッ!?!?!?』』』

 

アナザーリュウガを含め、背後から三人を覆いつくす巨大な影に気付いた直後、三人のアナザーライダーが巨大な地響きと共に、大きく吹っ飛ばされた。

 

恐る恐る振り返ると、そこに立っていたのは自分達より遥かに巨大なマキシマムゲーマーのエグゼイドが、隕石のような拳を三人に目掛け振り下ろし、元の大きさに戻ると尽かさず次の手に動いた。

 

「ウラナ!次ッ!!」

 

「ハ、ハイィィィッ!!」

 

<< 高速化! >>

 

後ろに控えさせてたパラドクスに高速化のエナジーアイテムを取り込ませると、エグゼイドはその巨体に見合わないスピードでアナザーライダー達を翻弄しながら鉄拳を見舞わせた。

 

「シャランッラァァァァァァアアッ!!!」

 

 

『『『グァァァアアアアアッ!!!!』』』

 

 

「……ね、ねぇ悠兄さん。アレ、ちょっとやり過ぎな気が…。」

 

「じゃあ、止めて来ればいいだろ。」

 

「いやぁ、それは……オイロン毛!」

 

「断る。」

 

「まだ何も言ってねえだろ!」

 

「言わずともこの流れで分からん程マヌケでは無い…今の彼女は、修羅だ。」

 

 

<< 分身! >>

 

「「「これで、トドメよぉぉぉッ!!!」」」

 

 

『『『ギャアアアァアアァァァァッ!!!』』』

 

エグゼイドは分身のエナジーアイテムで三体に分裂すると、胸部の顔の目からビームをアナザーライダー達に浴びせ、悲鳴を上げさせる。

 

既に満身創痍のアナザーライダー達を前にして、息を荒げながらディケイド達の元へ合流するエグゼイド。

 

「フーッ!フーッ!…!!」

 

「…気は済んだが?」

 

「えぇ、本音言えばもう少し殴りたいけど、これ以上は抑えが効かなくなりそうだから、後は任せるわ。」

 

 

『グッ、ググッ…!ひ、卑怯だぞ!!いきなり後ろから襲い掛かって来るなんて!!」

 

「あ゛ぁ?卑怯?じゃあライダーの力使って散々覗き行為したアンタ等はどうなのよ!?知らずに自分の肌見られてた女の子達の気持ち考えないで、下種な視線向けたアンタ等は卑怯者より最低よ!!女の私からしたら直ぐ死ね!って気分で一杯よもう!!

それとも何?まだコテンパンに殴られたいの?良いわよそれでも、アンタら私がやっても倒せないみたいだし、丁度イイサンドバックよね。」

 

ドスの利いた声色でボキボキと拳を鳴らすエグゼイド。

普段と違い完全にキレてるエグゼイドに、ディケイドとガタックが小さく震え、パラドクスは仮面の下で冷や汗を掻いてる斬月の後ろに隠れて怯えてる。それ程にまで今のエグゼイドから漂って来るプレッシャーが凄まじいのだ。

 

だが、そんなプレッシャーを向けられてる事に気付いていないアナザーリュウガ達は、エグゼイドの主張に対して逆ギレを起こした。

 

『うるせぇ!!オレ達の力を好きなように使って何が悪いんだよ!!女のテメエにロマンを求めるオレ達の気持ちが分かってたまるか!!』

 

アナザーリュウガが啖呵を切った後、アナザー武神鎧武が空に向けて大剣を振るうと、上空にいくつものクラックが生成。中からインベスらしき生物が降り、数の有利性が逆転する。

 

「…あぁそう。もういいわ。なんかもう馬鹿らしくなってきた……アンタ等、やれ。」

 

「「い、イエッサー!」」

 

「御意!」

 

「ウラナ。アタシ達はザコ掃除よ。」

 

「ハイィッ!!」

 

 

『行くぞお前等ぁぁ!!ムカつくイケメン共をぶっ潰すぞ!!』

 

『『オォォッ!!』』

 

 

エグゼイドの指示により動くライダー達。アナザーライダー達を相手にディケイド、ガタック、斬月が前に。エグゼイドとパラドクスがインベス達を相手にする形で両者跳びかかって行った。

 

 

『ウオォォォォォッ!!』

 

「フンッ!──なってない、力任せに振るった剣で、彩守の剣に挑むかッ!」

 

 

『ウガァァァァァッ!!』

 

「シャァラァッ!!──今度は倒させて貰うぜ、ダークカブト擬き!!」

 

 

『灰原ァ!!お前の所為でッ、お前が居る所為でオレはッ、オレはァァァァァッ!!』

 

「あッそッ!ソイツは悪かったなァ、反省する気ないけど!」

 

『ァァァァァアァァァァアアアアアアアーーーッ!!!』

 

ディケイド、ガタック、斬月は、前以って割り当てられたアナザーライダー達に向かって戦闘を始めた。

 

 

その中で、アナザーリュウガを相手するディケイドは、ソードモードのライドブッカーとアナザーリュウガの青龍刀のつば競り合いの最中、アナザーリュウガに話し掛けた。

 

「…そう言えばコレは人伝から聞いた話だが…。」

 

『あ゛ぁ゛ッ!?』

 

「お前、王女のヤツに言い寄ったとか、聞いたが?」

 

『何を言っ…あぁ、あの銀髪のか!ああ言ったよ!!あんな美人でオッパイデカいの、お前には勿体無い!』

 

「あぁ全くだよ。でもなぁ、何でかなぁ、心の内では分かってる事なのに、何でか知んねえんだけどよぉ…。」

 

『何だよさっきから!!ブツブツ言いやがって気持ち悪いィ!言いたい事あんなら…ブッ!?』

 

青龍刀を弾き、ヘッドバッドをかましたディケイドは、声のトーンを落とし気味に語りだした。

 

「なぁんで知らないがその話聞いたらこう…胸がむっしょうにムカムカしてくんだよ…!

やらしい目で見られたとか、体を汚される直前だったとか、薄い本の展開だったとか…。」

 

『オイ!流石にそこまではしなかったぞ!!』

 

「あぁ言わなくても分かってるよ、アイツの事だ大袈裟に言って俺の反応を楽しむ気だってのは即分かった…。

分かってるんだよ何時ものからかいだってのは。それでも何故かすっっっごくイラついてんだよ!!どうしてくれんだゴラァッ!!」

 

『うるせぇぇッ!!知るかぁぁぁぁッ!!!』

 

アナザーリュウガは一方的とも言えるディケイドの怒りに痺れを切らし、右手の籠手を龍の頭から蝙蝠の頭になると、右手から放たれる超音波にディケイドを苦しめられ、耳を抑えながら膝をついてしまう。

 

「ッ~~~!!」

 

『まだまだぁ!!これだけじゃあねえぞ!!』

 

超音波を放つアナザーリュウガの背中から蝙蝠の羽が現れ、アナザーリュウガは空へ飛び立つ。

 

急降下し、速度と上からの圧を利用して青龍刀を叩きつければ大ダメージは免れない。

 

『死ねぇぇぇえええッ灰原ぁ!!そうすればゼノヴィアもアノ銀髪もオレのハーレムの一員だぁ!!』

 

「……あ゛?」

 

 

ーガァァァンッ!!ー

 

『ッ!?』

 

「……オイゴラァ。」

 

アナザーリュウガが振り下ろした青龍刀の一撃は、ディケイドの脳天を叩き割る…事は無く、左手に装着されていた小型のパイルバンカーらしき武器によって受け止められていた。

 

 

<< TWIN BREAKER! >>

 

「なんだろうなァ、何で分からねぇんだけどよォ…完ッ全ッに、ブチ切れたァッ!!」

 

<< CROSS-Z DRAGON! >>

<< Ready GO! >>

 

ディケイドは左手に装着された可変武器、[ツインブレイカー]に、青いユニット装置、[クローズドラゴン]をセットすると中心のパイル部が高速回転しながら高密度の青いエネルギーが収縮される。

 

「ウオラァァァァァァッ!!!」

 

<< Let`s BREAK! >>

 

『ッ!!───ウゴォォォォォォッ!?!?!?』

 

パイル先端から放たれた青い龍のエネルギー態はアナザーリュウガを押し出し後方に大きく吹き飛ばす。

 

両者の距離が大きく空き、ディケイドは右手にもツインブレイカーを装着する。

 

「こっからは完全に俺の理不尽な八つ当たりだ!

最低な野郎同士、仲良くやり合おうやァ!!」

 

『グゥッ!……ざっけんな、テメエなんかと一緒にすんじゃねぇぇぇぇッ!!』

 

 

 

 

 

 

 




今日から始まった新たなライダー、ゼロワン!やっぱ動くとカッコいいですね!

第一話から色々と考察されてる節がありますけど、どういった展開になってくやら。

それともうすぐグリスの映画が始まりますね!個人的にヒゲの無くなったゲンさんとサイボークメガネが楽しみです!
 
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