新ライダーゴーストの偉人の魂が降りてきて戦うと聞いて、これ電王じゃね?と思ったのは自分だけじゃ無い筈。
悠は敵の一人である仮面ライダーマルス、小金井 竜二ことキングと遭遇し武神鎧武となって戦うがマルスの力に圧倒され苦戦を強いられる。
マルスを相手に切り札を使おうとした時、ディミトリエ・ヴァトラーが乱入し一時的にマルスと協力しヴァトラーを撃退。
マルスの提案によりその場は収まったが、悠は敵の強さを改めて突き付けられた。
場所はガレージ地下のラボ。
悠は今、先程戦ったマルスとは違う意味での強敵に苦戦をしてた。
「悠さん、いい加減観念してくださいよ。
私達がこの程度で諦める訳がないじゃないですか。」
「そうですよ。いい加減楽になりましょう?
悠さんだって辛いでしょ?」
「お前等、少し落ち着け・・。」
じりじりと下がる悠の前にはピンクの長髪にセーラー服の明石と緑色の髪を小さくポニーテールにした夕張が悠に詰め寄っていた。
二人の目は欲望丸出しといった目をして、口から涎が垂れてるほど正常の状態で無く悠は両手を突き出しながら猛獣を落ち着かせる飼育員の様に二人を抑えていた。
「もう我慢の限界なんですよ、私は。」
「明石さんの言う通りですよ。
私だってどれほど我慢してきたか・・。」
「いいから抑えろ!お前達は我慢できる女だろう?」
「もう無理なんですよ・・悠さん・・・
いい加減悠さんのベルトとマシンを何でもいいから弄らせてください!!!」
「そして!今開発中のライドブースターなるマシンの開発を私達にもやらせてください!!」
「だから言ってるだろう!こればかりは譲れないと!」
悠は以前から明石と夕張にベルトとマシンを弄らせてくれないかと散々頼まれたが、長く愛用してたベルトやマシンを弄られるのは気が乗らなかったのでずっと断り続けてきた。
そんな風に断り続けた結果、二人は暴走状態に近い状態になり流石の悠もこれを抑えるのには限界があった。
「お前達には艤装と言うモノが有るだろう?それの開発に力を入れればいいじゃないか。」
「分かってませんねぇ、私達は未知の道具が有ればそれを解明しないと夜も眠れない、いわば機械オタクなんですよ?」
「囁くんですよ私の中のゴーストが・・・。
目の前の未知を解き明かせってね!・・。」
(ヤバい、コイツ等マジでイッてやがる!
まだか早霜!)
「さあ、大人しく観念し・「何やってるのかしら、明石?」・・・えッ?大淀?」
「夕張、アンタまだ諦めてなかったの?」
「夕張さん・・。」
「由良?、五月雨ちゃん?」
二人の元に現れたのは明石の姉妹である大淀と夕張と交友関係が深い由良と五月雨。
三人が来てくれたことにより悠は安堵の溜息を吐いた。
「ふーーっ、よくやった、早霜。」
「フフ、お役に立てたのならば幸いです。」
何時の間にか悠の隣に立ってた早霜に礼を言う。
二人を抑えてる時に視界に写った早霜に”誰か呼んで来い”と必死のアイコンタクトが通じたのか早霜は期待に応えてくれた。
悠の視線の先には正座した明石と夕張を大淀が筆頭に説教を受けてる最中であった。
「いやゴメンね。諦めなさいって言ってるんだけど、あの子どうしてもアナタの道具にしか興味持てないらしくて・・。」
「あぁ、正直これで諦めてくれるとは思えないんだよなぁ。」
「・・・・あの、あそこに置いてある車は何なんですか?」
「ん?あぁあれ?今開発中の新マシン。」
五月雨が指差したのは赤と青の二台のレーシングカート、[ライドブースター]。
だが製作途中であり、所々パーツが無い状態だったり数多くのケーブルが繋がれてる。
「へえーこれが・・・。
ねえ、これってどういう風に動くの?」
「主に空中戦をメインに使う予定。
リュウガとサイガやエターナル、チェイサーしか自立で飛行できないからね、ダンテライナーにも数に限りがあるし他のライダーになっても十分に戦えるように造ってるのさ。」
「ほえー。・・・あの悠さん、これ造るのに結構時間掛かるんじゃないですか?」
「まあこれ以外にも手を付けてるヤツが有るから、完成はまだ遠いかな。」
由良がまじまじとライドブースターを見るなか五月雨は悠に質問した後、ある提案をする。
「あの、・・悠さんが良ければなんですけど明石さんと夕張さんにこの車造るの手伝わせたらどうでしょう?」
「ライドブースターを?」
五月雨の提案に耳を傾けるなか先程まで説教してた大淀が悠に五月雨の提案に口を出す。
「悠さん、私からもお願いできませんか?
正直あの二人の所為で他の艦娘から苦情が来てるんですよ。
夜な夜な作業部屋から不気味な笑い声が聞こえるだの、悠さんの名前が出ると目の色が変わって駆逐艦の子が怯えたりとか。」
「そこまでのレベルかよ。」
「でも正直手が付けられないのは本当なのよ。なんとかアタシ達のためを思って、ね?」
「お願いします!」
本来なら暴走した二人を止めるために呼んだ三人にこのような頼みごとをされて頭を搔く悠。
正座してる二人に目を向けながら大きく溜息を吐いて二人の元に向かう。
「明石、夕張。」
「「・・・はい。」」
「・・・・今度、ライドブースターのプログラミングするからその間にボディの組み立てやって。」
「えっ!?」
「それって、まさか・・・。」
「三人に感謝しろよ。」
そう言って二人から離れると、余程嬉しいのか泣きながら抱き着き合う二人を余所に早霜が悠の側に近寄る。
「何だよ。」
「いえ、ただなんだかんだ言ってアナタは優しい人なんだなって。」
「あの二人の暴走が悪化しない様に仕方なくやったまでだよ仕方なく。」
「・・・フフ、まぁそう言う事にしときましょう。」
「んだよったく、・・・オイお前等、今日はもう解散だ解散。
今日はもう帰りなさい。」
「は~い、ほら夕張、嬉しいのは分かるけど今日は明日に備えて帰りましょ。」
「明石もその顔拭いてシャキッとしなさい。明日も仕事が有るんですから。」
「ぐす、・・うん。」
「分かったわよ・・もう。」
「良かったですね、夕張さ・(ガッ!)・キャアッ!」
ガッシャッーーン!!!
「おいおい、また派手に転んだな。」
「いつものことですよ。」
何もない所に躓いて周りの工具を巻き込みながら派手に転ぶ五月雨を”またか。”といった風に目を向ける悠達。
その時傍にいた早霜が悠にあるところを指差す。
「・・悠さん、アレ。」
「ん?」
指を指した所に目を向けるとさっき飛び散った工具が、あるパソコンのキーボードの上に有った事と、パソコンの画面が起動状態に入ってる事。
「・・・・え?まさか、エンターキー、押したの?アレ。」
起動状態に入ってるのは100回以上失敗した例の新ロックシード。
工具がキーボードに当たって元々組み立てていたプログラムに何の法則も無く打ち込まれた所為か、今までとは違って赤い発光が強く赤いスパークがラボに広がった。
「あ、あの悠さん。これってちょっとヤバいんじゃ・・。」
「あわわわわわ。」
「ちょっとじゃなくてかなりヤバいよ!皆伏せろ!!」
悠が言ったと同時に爆発したように赤いオーラとスパークがラボ一帯に広がる。
その威力は周りのモノを吹き飛ばして、人一人も余裕で吹き飛ばすほどの威力であった。
少ししたらスパークは収まり顔を覗かせても大丈夫だと判断した悠は、吹き飛ばされたパソコンが置いてあったデスクから顔を覗かせてロックシードの様子を見るが。
「・・・・・・え?」
悠はまたいつもの様にロックシードが爆発し原形も留めてないガラクタになってるだろうとしか思ってなかったが、悠の視線の先には小さい光とスパークを放ってる一つのロックシードがあった。
「・・・・もしかして・・・出来てる?」
近ずいて恐る恐る手に取ると、発光もスパークも止んでそこにあるのはクリアレッドで出来たロックシード。
悠の後ろから夕張と由良が顔を覗かせて手に持ってるロックシードを見つめると。
「す、すごいじゃないですか!やっと念願の新アイテムが出来て!」
「ホントに、しかもそれが五月雨のドジで出来たなんてすごい奇跡よね!」
「い、いえ・・・・?、悠さん?」
由良に褒められた五月雨が見た悠の顔は、呆気に取られた表情と目には哀愁の色が写っていた。
「・・・ねえ、どうしたの?もしかして想像してたのと違ってたとか?」
「・・・いや、そういう訳じゃないんだ・・ただ・・。」
「ただ?」
「ここまで通算129回の失敗をして、最大三日徹夜しながらも成果が出なかったヤツが何の変哲もないドジに全て持ってかれたとなると・・・ちょっとクルものが・・ね。」
悠がここまで来るのに持てる技術を全て使いながらも一つも成果が出ず、それが何のいたずらか五月雨のちょっとしたドジで悠の長く険しい努力の日々が一気に崩れ落ちたのを感じた。
「あぁ勘違いするなよ。俺は怒ってる訳じゃないんだ。
ただ、やっと出来て嬉しいのと今までの苦労がと思うと、複雑な気持ちに・・ね。」
「・・・まっ、まあ!偶にはそういう事もあるわよ!ねえ、夕張!?」
「そ、そうですよ!私だって、ほんの些細な切っ掛けで艤装の開発が遅れちゃったってときがありますもん!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「フフ、落ち込んでる姿も・・・素敵。」
「・・・ねえ大淀、これどうすればいいと思う?」
「私に聞かれても・・・あら?」
少し離れた所で落ち込んでる悠を励ます由良と夕張に何度も頭を下げて謝る五月雨とその様子をただ眺める早霜を余所に大淀は先程吹き飛ばされて落ちている悠の携帯に着信が入ってるのを取りあえず悠に知らせるのだった。
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「・・・デケェな。」
ラボの騒動から翌日、悠がライドチェイサーに乗って訪れたのは都内では有名なホテル。
悠が何故このような場違いな所に訪れてるかというと昨夜の電話の主に今日このホテルに来るように言われており、悠は最初それなりの理由を作って断ろうとしたが電話の主の脅迫とも言えないお願いにやむを得ず答えてしまったのだ。
「・・・・はぁ。」
ホテルのロビーに置かれてる上物のソファーに背を預けながら昨日の疲れが取れてない所為か首を鳴らしながら溜息を吐く。
(昨日のマルスはサガラから貰ったロックシードと昨日出来たロックシードを使えば五分五分といったところか・・・。
問題はソーサラー、向こうは魔法を熟知してるに対してこっちはからっきし。
アレを使えば此方も魔法は使えるが本職の奴にどこまで通じるかどうか・・。)
「だーれだ?」
悠が思考に老けてるなか、突然後ろから目を塞がれて悠は先程より深い溜息をつきながら答える。
「性悪で、間違った日本文化をお持ちの王女サマ。」
「まぁ酷い。女性に対してその言い方はどうかと・・。」
「一度胸に手を当ててよく考えてみろ。」
悠が振り返った先にいたのは悠を呼び出した張本人であるラ・フォリア。
ソファーから立ち上がってニコニコ笑ってるラ・フォリアに向き合いながら今日呼び出された用件を聞く。
「で?急に休日に呼び出して何の用なのさ。」
「デートです。」
「・・・・・・ゴメンもっかい言って?」
「ですから、デートです。」
「・・・あれマジだったのかよ・・。」
「はい♪アナタも偶には息抜きが必要かと思いまして。」
「・・・・まぁ別に構いやしないんだが・・・アレは何?」
悠が指差した方には柱から顔を覗かせて此方を睨んでいる紗矢華の姿が。
紗矢華の姿を見てラ・フォリアは”やれやれ”と言った風に答える。
「あぁ彼女は私の護衛を任されてる身でして。私がアナタとデートに行くって言ったらものすごく反対されまして、彼女と仲のいい雪菜に協力してもらってなんとか許可をもらったんです。」
「まぁ一国の王女が得体の知れない男と一緒に居させるのにはそりゃ反対するだろうよ。」
「その王女が良いと言うんですから御気になさらず。
では行きましょうか。」
悠の腕に抱き着いて引っ張るようにホテルのロビーから姿を消していく二人。
紗矢華はラ・フォリアの隣にいる悠を姿が見えなくなるまで忌々しく睨んでいた。
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その後の経過は語るまでもなく。
ライドチェイサーに乗せたラ・フォリアを連れてこの前街を案内した時にまだ見せてなかった場所や彼女が口にした事無いファストフードなどで食事して、彼女のペースに振り回せながらも端からみれば健全なデートともいえる時間を過ごした。
そして二人はラ・フォリアからのリクエストである場所に訪れていた。
「やっぱりイイですね、ココの眺めは。」
「・・・そうだな。」
訪れていたのは二人が初めて会ったあの高台。
柵に寄りかかりながらそこから見れる街の一望に二人はただ眺めていた。
「此処からなんですよね。アナタと出会って色々あったのは。」
「それが、運命的かあるいは悲劇的かは分からんがな。」
「またそんな事を、アナタはもう少し女性の接し方について学ぶべきですよ?」
「覚えてたら勉強しとくよ。」
二人は他愛もない会話に華を咲かせ穏やかな時間を過ごしていた。
だが、それを許さない様に二人の元にある波が押し寄せる。
ゴオォォォォォォォォン!
「な!?」
「え!?」
突如二人の動きがスローモーションのようにゆっくりとしか動かなくなり、それは二人だけではなく木から落ちてくる木の葉や空を飛んでる鳥も同様にゆっくりとした動きになっていた。
(まさか、重加速!?)
悠はこの現象の事態に気付いたときに二人の元に来るシフトカー、ディメンションキャブと煌びやかな装飾が施された[ドリームベガス]が二人に触れた瞬間二人の動きは元に戻った。
「はっ!悠今のは・・。」
「来てほしくない厄介事だよ。」
重加速現象が起こったならそれを発現させた存在が近くに居ると思った矢先、下の街の方で爆発が起きて悠はそれを見るや否やライドチェイサーに向かって行く。
ライドチェイサーに跨る悠を見てラ・フォリアも悠の後ろに跨る。
「オイ!」
「大丈夫ですよ今回は武器を持ってますし、この子もいますから。」
手に乗ってるドリームベガスが自信をアピールするようにクラクションを鳴らし、悠は時間を掛ける訳にはいかなかったので仕方なしに決断した。
「・・・現地に着いたら俺の言う事を聞いてもらうからな。」
「えぇ、邪魔になるようなマネはしませんよ。」
短いやり取りをした後ライドチェイサーは猛スピードで爆心地に向かった。
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「あぁ!!もう!何なのよコイツ等!」
「アリア落ち着けって!まだ非難も出来てないんだぞ!」
街の中ではキンジとアリアが武偵として街の避難誘導している時にそいつ等は現れた。
機械的なフォルムに頭部が上半分人間の頭蓋のようで一体はクモ、もう一体はコブラを模した機械生命体、ロイミュード。
アリアはロイミュードに発砲するも対して効いて無い事に苛立ちを隠せなかった。
「こうなったらキンジ!ヒステリアモードよ!」
「ばっ!お前なぁ!」
「大丈夫よ、あの悪魔女の写真まだあるから!」
「まだ持ってたのかよ!?」
アリアが懐から写真を取ろうとした時ロイミュード二体からコアドライピアによって発現する重加速を発現させ、キンジとアリアの動きがゆっくりと遅くなる。
「何コレ!?体が・・。」
「どうなってやがる!?」
二人が理解できないと言った様子を見せるなか二体のロイミュードは対して変わり様が無くキンジ達の元に近寄ってくる。
(アイツ等普通に動けるのか!?マズイ、このままじゃ・・。)
キンジが自分たちの命の危機を感じた時、二体のロイミュードの体に火花が散る。
「何だ!?」
キンジが遅くなってる体で目を向けると、ロイミュードの後ろにブレイクガンナーを構えた魔進チェイサーが立っていた。
(新手の怪物!?、いや、でもあのフォルムってどちらかと言うと・・。)
キンジがチェイサーに付いて考えるなか二体のロイミュードはチェイサーに向かって駆けだしていく。
それと同時に重加速が止み、キンジ達の動きが元に戻った後チェイサーとロイミュードの戦いを見ながらアリアは口を開く。
「何アレ、化け物同士が戦ってる?」
「いや、後からきたあの紫のなんか似てないか?・・仮面ライダーに・・。」
「はぁ?何言ってるの。ベルト付けてないじゃない。
それよりもどうするのキンジ?」
「・・・様子を見よう。
あの紫のはあの時アイツ等と同じように普通に動いてた。なら、今のところはあの怪物共を倒させた後に・・。」
「あの紫のに話を聞くってね、了解したわ。」
「アリア、銃を構えての話はくれぐれも抑えろよな?」
<< GUN >>
チェイサーはブレイクガンナーを撃ちながら目の前のロイミュードについて観察してた。
(胸のコアナンバーが無い?)
二体のロイミュードの胸には識別するための三ケタの数字があるが今戦ってるロイミュードにはナンバーが無い事から一つの考えに至る。
(コイツ等もアイツ等の仕業か・・。)
この前会った大臣が造りだしたファントムと同様にこのロイミュードも大臣の仲間が造ったモノだと推測を立てる。
そんな事を考えてるうちに、コブラロイミュードが跳び上がってきたところを躱し、蹴りを入れてチェイサーの元に来たオレンジのシフトカー[マックスフレア]を装填する。
<< TUNE・MAX FLARE >>
ブレイクガンナーに炎が灯り、そのままの状態でコブラロイミュードに殴りかかる。
容赦の無い炎の連打を浴びて、フラフラになったコブラロイミュードに今度は炎の銃撃を浴びせ全て喰らったコブラロイミュードは爆散した。
次いでスパイダーロイミュードがチェイサーに攻撃してきたが、これをいなしてカウンターに鳩尾に叩き込み新たにブレイクガンナーに装填する。
<< TUNE・CHASAR・SPIDER >>
チェイサースパイダーバイラルコアを装填して右腕に巨大な鍵爪[ファングスパイディー]を装着し紫電を放つファングスパイディーを構えてスパイダーロイミュードに向かって駆ける。
「オアッ!」
ファングスパイディーを突きつけてそれを受け止めようとしたスパイダーロイミュードだが、圧倒的なパワーに押されてしまいモロに喰らってしまう。
チェイサーは追撃にファングスパイディーを振り回し、ファングスパイディーの猛攻に耐えられなくなったスパイダーロイミュードは爆散していった。
「!」
ロイミュードを撃破したチェイサーだが聞こえてきた銃声に咄嗟にファングスパイディーを構えこちらに放たれた銃弾を防いだ。
視線を向けると、銃をこちらに構えてるアリアがチェイサーを睨みながら口を開く。
「そこの怪物!無駄な抵抗は止めて大人しく・「何やってんだお前は!」・痛!何すんのよキンジ!」
「こっちのセリフだ!あれ程銃は止めろと言ったよなオレは!?」
「だって、見るからに怪物じゃない!警戒を解くなって言う方が無理な話よ!」
「あぁもう、取りあえずココはオレに任せろ!さっきからこっちの様子を窺って攻撃して来ないから多分大丈夫だ!」
そう言ってキンジはチェイサーに方へ歩み寄り、対話を試してみる。
「・・・さっきは助けてくれてありがとう。
もし、こっちの話が分かるなら聞かせてくれないか?
さっきお前が倒した化け物の事や、お前が何なのか・・・いや、お前は仮面ライダーの仲間なのか?」
「・・・・・・・。」
キンジの質問に黙って聞くチェイサー。
そんな二人の間に突如何者かが現れキンジの元へ駆ける。
「た、助けてください!、向こうに・・向こうに怪物が!」
「え!?ちょっと!」
突如現れた女性に戸惑うキンジの隙を突いてチェイサーはその場から姿を消す。
姿を消したチェイサーを追いかけようとしたアリアだが、キンジにしがみ付いている女性に目が行き思わず声を掛ける。
「ちょっとキンジ!アンタこの状況で何鼻の下伸ばしてるのよ!」
「待てアリア!そんな事よりこの人の言ってた怪物を・・。」
「遠山!」
二人が言い争ってるなかキンジに声を掛けたのは悠であり、キンジの目にはこの状況に置いて悠が救いの神に見えたとか。
「灰原丁度いい!お前この人の事を頼む!
アリア俺達は怪物の方へ行くぞ!」
「ちょっ、何誤魔化して、って!待ちなさいよ!」
二人は女性の言ってた怪物の元まで言い争いながら走っていきその内姿は見えなくなった。
見えなくなった二人を見て悠は女性に話しかける。
「王女って迫真の演技も嗜みに入ってる訳?」
「ナイスアシストだったでしょう?」
「俺はシフトカー達と一緒に隠れてろって言わなかった?」
「でも、既に終わった後なのですから問題ないと思いますけど?」
キンジに嘘の情報教えた女性の正体はラ・フォリアであり、あの場からチェイサーを逃がすために一芝居打ったようだ。
「・・・まぁ、とりあえずありがとうとは言っておく。」
「どういたしまして。」
そして、二人がバイクへと向かってる道中、悠はラ・フォリアに話しかける。
「・・・なぁ。」
「はい?」
「・・俺思うんだけどさ、やっぱり君俺とあまり会わない方が良いよ。
さっきも形はどうあれ君を巻き込んだみたいだし、まぁ君に何かあれば出来る限り手は貸すつもりだけどこれからはお互いのため・「言わせませんよ♪」・。」
ラ・フォリアは悠の口に自身の指を当ててそれ以上言えないようにする。
「ねえ悠。アナタ言ってましたよね、アナタとの出会いが運命的か悲劇的か。
私は当然運命的な出会いだと思いますよ。あの時アナタと会った高台でバイクの後ろに乗った偶然を私は後悔なんてしたくありません。」
「・・・これからも悪魔と相乗りする気か?」
「望むところですよ。それにアナタは分かってませんね。」
「何が・・。」
「恋する女は強いんです。例え、アナタに劣らず負けずにね。」
悠を真っ直ぐ見つめるラ・フォリアの目は本気その物だった。
思わず悠はその真剣な眼差しに見とれてしまうほどに。
「さて、それじゃあデートの続きしましょうか!」
「・・・フッ、畏まりました王女サマ。」
悠は取りあえずラ・フォリアの我儘にもう少し付き合ってやろうと思ったのだった。
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「ただいま戻りました。」
「ラ・フォリア王女!大丈夫ですか!?あの男に変な事されてませんか!?」
「えぇ、実に充実したデートでした♪
折角紗矢華も休みになったのだから古城とデートくらいしてくればよかったのに。」
「なっ!?べ、別に私はあんな変態吸血鬼とは!・・・・。
あぁそれと、またアイツらが・・。」
「ハア、またですか。あちらも案外粘り強いですね。」
「王女、大丈夫ですか?」
「えぇ、しかしホントに何を考えているのですかね九鬼財閥というのは・・。」
次回お楽しみに。