クソみたいな駄文ですが、この先も見てくれると嬉しいです。
「俺のターン、ドロー!……手札から、フュージョン・リカバリーを発動!その効果により。墓地から融合と、サンダー・ジャイアントの素材にしたスパークマンを手札に加える」
「その後、戦士の生還を発動!俺は墓地に存在する、バブルマンを手札に加える。そしてバブルマンを召喚して効果発動、デッキからカードを2枚ドローする!さらに、手札からOーオーバーソウルを発動。その効果により、墓地からフェザーマンを復活させる」
フェザーマン?ネオスじゃないのか?
何をするつもりだ?
「そして手札から、Rーライトジャスティスを発動!俺のフィールドに存在するE・HEROの数だけ、魔法・罠カードを破壊する事が出来る。俺の場にはバブルマンとフェザーマンの2体が存在する。よって未来の場に存在する、伏せカード2枚を破壊する」
伏せていたハリケーンとミラフォが破壊された。
「そして融合を発動!場のバブルマン、フェザーマン。そして手札のスパークマンを融合。来い!テンペスター!」
十代のフィールドに竜巻が巻き起こり、その中からテンペスターが姿を現した。
テンペスター!いいね!かっこいい!
テンペスターはE・HEROの中でも特に好きなモンスターの一体だ。
「さらに手札から、魂の共有 コモンソウルをテンペスターを対象に発動。その効果により。手札からN・エア・ハミングバードを守備表示で特殊召喚する。さらにテンペスターの攻撃力はエア・ハミングバードの攻撃分アップする」
コモンソウルによってテンペスターの攻撃力は3600に上書した。
エア・ハミングバードか十代のライフを回復させてはやられてた印象が強いな。
あとキモイルカ並みのマッチョ。
「これでテンペスターの攻撃力がドレッドガイの攻撃力を上回ったぜ! さぁバトルだ!テンペスターでドレッドガイを攻撃!カオス・テンペスト!!」
テンペスターは左腕のサイコガンから、水色の光線を放ってきた。
ドレッドガイは光線に貫かれ、爆死した。
「ぐぅぅー!ドレッドガイ!」(4400→3900)
「メイン2でエア・ハミングバードの特殊効果発動!ハニー・サック!」
俺の手札からハイビスカスの様な見た目をした巨大な花が出現した。
エア・ハミングバードはその花の蜜を1つずつ、ちゅうちゅうと吸いだした。
「エア・ハミングバードの効果は、相手の手札1枚につき、自身のライフポイントを500ポイント回復させる。未来の手札は3枚。よって、1500ポイントライフを回復させて貰う。」(400→1900」
しかしあれだな。マッチョな鳥が花の蜜をちゅうちゅうと吸う姿は、凄いシュールな光景だな。
エドや万丈目達は始めてこれを見た時、どう思ったんだろうな。
「カードを1枚伏せる。これでターンエンドだ」
未来
フィールド
D-HERO ドゥームガイ(守備表示、1000)
D-HERO ダイヤモンドガイ(攻撃表示、1400)
D-HERO ダンクガイ(攻撃表示、1200)
手札3枚
ライフ 3900
十代
E・HERO テンペスター(攻撃表示、3600)
N・エア・ハミングバード(守備表示、600。コモンソウルによって特殊召喚状態)
魂の共有 コモンソウル (対象:テンペスター)
伏せカード 1枚
手札 1枚
ライフ 1900
「俺のターン、ドロー!。ダイヤモンドガイの効果発動!……引いたカードは通常魔法デステニー・ドロー。よって次のターンに効果発動が決まった。そして手札から、死者蘇生を発動! その効果によって、墓地のドレッドガイを復活させる!再び場に舞い戻れ、ドレッドガイ!」
ドレッドガイは再び、空から登場した。それによって、再び砂埃が舞い上がった。
「ゲボ!……ドレッドガイの攻撃力は3体のD-HERO達の攻撃力の合計、3600だ!さぁ、バトルだ!まずはテンペスターの攻撃力を削る。ダイヤモンドガイでエア・ハミングバードを攻撃!ダイヤモンド・ブロー!」
ダイヤモンドガイの攻撃で、エア・ハミングバードは破壊された。
Nが消えたことで、テンペスターの攻撃力は元の2800に戻った。
「これでドレッドガイの攻撃力がテンペスターを上回った。ドレッドガイでテンペスターをの攻撃!プレデター・オブ・ドレッド・ノート!」
「テンペスターの特殊効果発動!俺の場に存在するコモンソウルを墓地へ送る事でこのターン、テンペスターは戦闘では破壊されない」
ドレッドガイの張り手が、テンペスターを突き飛ばした。
テンペスターは大きく後退しながらも、耐えていた。
そうだった、アニメのテンペスターの効果は、相手ターンでも使える効果だったな。
「だが、ダメージは受けて貰う!」
「ぐぁー!」(1900→1100)
「ダンクガイを守備表示に変更して、カードを1枚伏せる。これでターンエンド」
未来
フィールド
D-HERO ドゥームガイ(守備表示、1000)
D-HERO ダイヤモンドガイ(攻撃表示、1400)
D-HERO ダンクガイ(守備表示、1700)
D-HERO ドレッドガイ(攻撃表示、3600)
伏せカード 1枚
手札2枚
ライフ 3900
十代
E・HERO テンペスター(攻撃表示、2800)
伏せカード 1枚
手札 1枚
ライフ 1100
「俺のターン、ドロー!……手札からフィールド魔法、摩天楼 スカイ・スクレイパーを発動!」
来た!十代のステージ、スカイ・スクレイパー!
フィールドに大量の高層ビルが出現した。
このカードとフレイム・ウィングマンからGXは始まったんだよな。
「バトルだ!テンペスターでドレッドガイを攻撃!そしてこの瞬間、スカイ・スクレイパーの効果発動!E・HEROが戦闘を行う時。戦闘を行うモンスターの攻撃力が、E・HEROの攻撃力を上回っている時。戦闘を行うE・HEROの攻撃力はダメージ計算時のみ、1000ポイントアップする。よって、テンペスターの攻撃力は1000ポイントアップして3800だ!行け、カオス・テンペスト!」
テンペスターの光線がドレッドガイを貫いた。
「くっ!(3900→3700) 伏せカード発動、デステニー・シグナル!このカードの効果で、デッキからダイハードガイを守備表示で特殊召喚すりる!」
「何!」
「次のターン、ダイハードガイのワンダー・アライブによってドレッドガイはみたび蘇る」
「そうはさせるか!俺は伏せていた速攻魔法、速攻召喚を発動!その効果により手札のワイルドマンを召喚する」
速攻召喚。その名の通り、モンスターを通常召喚とは別に速攻で召喚する事が出来るカード。
GXではいろんな奴が使ってたカードだったはず。
「そして、ワイルドマンでダイハードガイを攻撃!ワイルド・スラッシュ!」
ワイルドマンによって、ダイハードガイは切り裂かれ消滅した。
「これでターンエンド」
未来
フィールド
D-HERO ドゥームガイ(守備表示、1000)
D-HERO ダイヤモンドガイ(攻撃表示、1400)
D-HERO ダンクガイ(守備表示、1700)
手札2枚
ライフ 3700
十代
フィールド
E・HERO テンペスター(攻撃表示、2800)
E・HERO ワイルドマン(攻撃表示、1500)
摩天楼 スカイ・スクレイパー
ライフ 1100
くっ、ダイハードガイが破壊されるとは。
強い。やっぱり十代は強いな。
ドレッドガイで必死にくらいついていたけど。
このまま力比べを続けてれば、ライフは勝っていてもダーク・シティが抜けていて、パワー不足のこっちが不利だ。
この状況を覆すには、やっぱりあのカードしかないな。
さぁ、そろそろ来てくれ、俺のフェイバリット!
「俺のターン、ドロー!……墓地のデステニー・ドローの効果で、さらに2枚ドロー!」
来ねえのかよ!!準備は整ってるのに!
どうしたドグマガイ。腹の調子でも悪いのか?
「ダイヤモンドガイの効果発動。引いたカードは通常魔法、一時休戦。次のターンに発動が決まった」
「そして、ダイヤモンドガイを守備表示に変更してカードを1枚伏せる。これでターンエンド」
「俺のターン、ドロー!……このままバトルだ!テンペスターでダイヤモンドガイを、ワイルドマンでドゥームガイを攻撃!行っけー!」
ダイヤモンドガイとドゥームガイは破壊された。
だがドゥームガイを戦闘で破壊したのは十代のミスだな。
「カードを1枚伏せる、これでターンエンド」
未来
フィールド
D-HERO ダンクガイ(守備表示、1700)
伏せカード 1枚
手札4枚
ライフ 3700
十代
フィールド
E・HERO テンペスター(攻撃表示、2800)
E・HERO ワイルドマン(攻撃表示、1500)
摩天楼 スカイ・スクレイパー
伏せカード 1枚
ライフ 1100
「俺のターン、ドロー! スタンバイフェイズ時に、前のターンに戦闘によって破壊されたドゥームガイの特殊効果発動!墓地のドレッドガイを特殊召喚させて貰う」
よし。ドレッドガイが復活すれば、まだ戦える!
「そうはさせるか!カウンター罠、ヒーローズルール2を発動!墓地のカードを対象にしたカードの発動を無効にし、そのカードを破壊する。これで、ドゥームガイの効果は無効となる」
ドゥームガイの効果が不発か…これはかなりヤバイ状況だな。
「墓地の一時休戦の効果発動!お互いにカードを1枚ドローして、次のターンのエンドフェイズまで、お互いのプレイヤーが受ける全てのダメージが0になる」
これで、次のターンまでは安全だな。
お互いにカードを1枚ドローした。
「これで、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー。……カードを1枚伏せる。そして手札から魔法カード、潜入!スパイ・ヒーローを発動!デッキの上のカード2枚を墓地へ送り。その後、相手の墓地に存在する魔法カード1枚を選択して、そのカードの効果を発動する事が出来る」
スパイ・ヒーロー。確か、カイザーとの卒業デュエルの時に使ったカードだった筈。
あの時は確か、未来融合のカードを強奪してたな。
スパイヒーローの効果で墓地へ送られたカードは、エッジマンとプリズマーだった。
「俺が選択するのは天よりの宝札だ」
俺のデュエルディスクの墓地ゾーンから、十代目掛けて天よりの宝札のカードが飛び出していった。
十代はそのカードを器用にキャッチした。
「確かに貰ったぜ。天よりの宝札発動! お互いに手札が6枚になるまでカードをドローする。俺の手札は0。よって6枚のカードをドローする」
「俺の手札は6枚。ドローは出来ない」
完全にやられた。
さっきのターンにカードを1枚でも伏せてれば良かった。
「手札から魔法カード、ENシャッフルを発動。このカードは俺の場に存在するE・HEROをデッキに戻しす事で、デッキからネオス・スペーシアン1体を効果を無効にして特殊召喚する事が出来る。……俺は場のワイルドマンをデッキに戻し、N・フレア・スカラベをデッキから特殊召喚する」
十代の場に炎を纏ったフレア・スカラベが姿を現した。
「そして、伏せたカード、ミラクル・コンタクトを発動! その効果でフィールドのフレア・スカラベ、墓地のネオス、グラン・モールをデッキに戻し。トリプルコンタクト融合!来い、マグマ・ネオス!」
上空に銀河の渦のようなものが出現した。
ネオス、フレア・スカラベ、モグラの3体は、その渦の中に飛び込んだ。
すると渦が七色に輝きだし、マグマ・ネオスが姿を現した。
マグマ・ネオス。トリプルコンタクト融合で召喚されるネオスシリーズの中で、一番召喚されたモンスター。
確か、遊戯とのラストデュエルの時にも召喚されてた。
「手札のインスタント・ネオスペースをマグマ・ネオスに装備。これでマグマ・ネオスはエンドフェイズにデッキに戻らなくなく。そして、カードを4枚伏せる」
「マグマ・ネオスの攻撃力はフィールドに存在するカード1枚につき、400ポイントアップする。今場に存在するカードの合計は10枚。よってマグマ・ネオスの攻撃力は4000ポイントアップする」
「攻撃力、7000だと」
「バトル!マグマ・ネオスでダンクガイを攻撃! スーパー・ヒート・メテオ!」
マグマ・ネオスは頭上に、熱を帯びた巨大な岩石の塊を出現させた。
そしてそれをダンクガイに向けて放ってきた。
ダンクガイはなす術もなく、一瞬で爆死した。
くぅ!ダメージはないのに衝撃が!
おいおい、なんて威力だよ。一時休戦を発動してなかったらこれが直撃だったな。
そしたら、また1週間ぐらい寝込む事になったかもしれないな。
ダンクガイが破壊された事で、マグマ・ガイの攻撃力は6600に下がった。
「俺はこれでターンエンド!」
未来
フィールド
伏せカード 1枚
手札6枚
ライフ 3700
十代
フィールド
E・HERO テンペスター(攻撃表示、2800)
E・HERO マグマ・ネオス(攻撃表示、6600)
摩天楼 スカイ・スクレイパー
インスタント・ネオスペース (対象:マグマ・ネオス)
伏せカード 4枚
ライフ 1100
「このまま負けてたまるかよ!俺のターン」
このドローに全てがかかってる。来てくれ、ドグマガイ!
「ドロー!……手札からブラッド・ノートを発動!このカードは相手フィールドのモンスター1体を選択し、そのモンスターのレベル4ごとに1体、ブラッド・トークン(戦士族、闇、レベル1、攻0、守0)を自分フィールドに特殊召喚することが出来る。俺が選択するのはレベル8のテンペスター。よって俺の場に2体のブラッド・トークンが特殊召喚される」
このカードはエドの親父の仇だった、ディーディーが使ったカードだ。
いつの間にかデッキに紛れ込んでたカードだ。
「さらに、ディパーテッドガイを召喚」
最近出番の無かったミイラ男。
すっかり忘れてたよ、ごめん。
まぁ、気にすんな。お前は俺の中では影の切り札みたいなモンスターだからさ。(忘れてたけど)
使う機会は少ないかもしれないけど、これから先もいざって言う時には頼らせて貰うから気を落とさないでくれよな。
「場に3体のモンスターか。D-HEROには3体のモンスターを生贄にして特殊召喚するモンスターが2体居た筈。どっちが出て来るんだ」
「俺の場に存在する3体のモンスターを生贄に、現れろ!D-HERO ドグマガイ!」
闇のオーラを纏い、ドグマガイが姿を現した。
……なんだ?なんだかいつもより、ドグマガイに覇気がない気がする。
なんだこの違和感は?
「ドグマガイか……攻撃力は高いが。俺の場に存在するモンスター達には勝てない」
「それはどうかな!手札から、大嵐を発動!その効果でフィールドに存在する全ての魔法、罠カードを破壊する」
場に大嵐が発生して、場に存在する魔法・罠カードを巻き込み始めた。
「くっ、破壊されるぐらいなら。……速攻魔法、非常食を発動!その効果で、インスタント・ネオスペースと3枚の伏せカード、スカイスクレイパーの合計5枚を墓地に送る事で、5000ポイント俺のライフを回復する」(1100→6100)
大嵐で破壊出来たのは、俺が伏せていたデステニー・ミラージュだけだった。
ライフを大幅に回復されて、このターンで仕留める事が出来なくなってしまった。
「フィールドのカードが減ったことで、マグマ・ネオスの攻撃力は4200に下がる。だが、それでもマグマ・ネオスの攻撃力の方が上だ」
「まぁ、そう焦るなよ。手札からD-フォースを発動。デッキの上にD-フォースを置く。……さらにデッキの上に存在するD-フォースをゲームから除外して、手札から速攻魔法、D-エボリューションを発動!このカードの効果で、このターンのエンドフェイズまで、俺のフィールドに存在するD-HERの攻撃力が2倍になる」
このカードは俺のデッキにいつの間にか入っていた、俺が全く知らない未知のカードの1枚だ。
D-フォースをコストに発動と言う点は、幻魔とのデュエルで使ったD-レボリューションと同じだな。
場にD-フォースのカードが出現し、D-フォースからDの文字が飛びたした。
Dの文字はドグマガイに吸収され、ドグマガイが放つ闇のオーラが濃くなった。
「攻撃力、6800だと!!」
さて、マグマ・ネオスとテンペスター。果たして、どちらを攻撃するべきかな?
マグマ・ネオスの攻撃力は4200。一方、テンペスターの攻撃力は2800。
テンペスターはカード1枚を墓地へ送れば、戦闘によっては破壊されなくなる面倒くさい効果がある。
だが、マグマ・ネオスには自身の効果で融合デッキに戻った時に、フィールドのカード全てをバウンスするもっと面倒くさい効果を持っている。
インスタント・ネオスペースを装備してない今、このターンのエンドフェイズに効果が発動する。
テンペスターを攻撃して大ダメージを与えても、俺のターンに全てのカードがバウンスされれば不利だ。
ここは……
「それなら、ドグマガイでマグマ・ネオスを攻撃!……さぁ、その身で味わえ!エボリューション・デス・クロニクル!」
ドグマガイは闇のオーラを纏った双剣で、マグマ・ネオスを切り裂いた。
ドグマガイはバラバラに切り裂かれて、爆死した。
「うわぁああーー!」(6100→3500)
「カードを1枚伏せる。エンドフェイズ時に、ドグマガイの攻撃力は元の数値に戻る。これでターンエンド」
未来
フィールド
D-HERO ドグマガイ(攻撃表示、3400)
伏せカード 1枚
手札1枚
ライフ 3700
十代
フィールド
E・HERO テンペスター(攻撃表示、2800)
ライフ 3900
「さぁ、どうする!手札は0で、場にはテンペスターだけ。テンペスターの効果で、いつまでも時間稼ぎが出来るとは思うなよ」
「くっ!」
「まぁ、この状況でもし逆転できるのなら、見てみたいけどな」
「見てろよ。俺のターン……ドローー!!」
「この瞬間、ドグマガイの特殊効果発動!ライフポイントを半分にする。やれ、ライフ・アブソリュート!」
十代の全身を赤い光が包み込んだ。
「ぐぁああー!」(3500→1750)
「これでライフポイントも俺の方が上だ! 」
「くっ。……俺は手札から魔法カード、ホープ・オブ・フィフスを発動!その効果により、墓地に存在するプリズマー、サンダー・ジャイアント、マグマ・ネオス、ネクロダークマン、エッジマンの5体をデッキに加えてシャッフル。その後、……カードを2枚ドローする」
ホープ・オブ・フィフス。十代を幾度となく危機から救ったカード。
良いねぇ! 面白くなってきた!
「その2枚ドローで、果たしてこの状況を覆すカードが引けるかな。……それとも何か、まさか俺にこのターンでデュエルに勝利する、奇跡のドローでも見せてくれるのか?」
「奇跡のドロー、か。……いいぜ、見せてやるよ!……行くぜ、未来。ドローー!」
俺の信じる十代なら、きっと奇跡を見せてくれる筈だ。
「来たぜ! 俺を勝利に導くカードが。……手札から、ミラクル・フュージョンを発動!」
ミラクル・フュージョン。十代を幾度となく救って来た。
その名の通り、奇跡の融合カード。
「墓地に存在する、フレイム・ウィングマンとスパークマンをゲームから除外して融合!来い、E-HERO シャイニング・フレイム・ウィングマン!」
まばゆい閃光を放ちながら、シャイニング・フレア・ウィングマンが降臨した。
なんだかこの光景を見てると、エレメンタル・エナジーのCMを思い出すな。
あのパックは沢山買ったなー。
「シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は、俺の墓地に存在するE-HEROの数×300ポイントアップする。俺の墓地には4体のヒーローが眠っている。よってシャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は1200ポイントアップする」
シャイニング・フレア・ウィングマンの周りを、十代の墓地に存在するバーストレディ、フェザーマン、クレイマン、バブルマンの4体が半透明な姿で囲っていった。
「攻撃力3700か。ドグマガイを上回ったな」
「行くぞ、シャイニング・フレア・ウィングマンでドグマガイを攻撃!シャイニング・シュート!」
シャイニング・フレア・ウィングマンは、全身からまばゆい光を放ち始めた。
「シャイニング・フレア・ウィングマンには、戦闘でモンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える効果を持っている。この攻撃が通れば、俺の勝ちだ!」
そして、シャイニング・フレア・ウィングマンはその光を球状に凝縮して、ドグマガイ目掛けて打ち出した。
「それはどうかな!伏せていた速攻魔法、デス・クロニクルを発動!このカードは自分フィールドのD-HEROドグマガイ1体を対象にして発動でき。このターン、ドグマガイが相手モンスターと戦闘を行う時、お互いにダメージステップ終了時まで、このカード以外の魔法、罠、モンスター効果を発動出来ない。さらにドグマガイはエンドフェイズまで、戦闘によっては破壊されず、貫通能力を得る。さらにドグマガイと戦闘を行った相手モンスターは、ダメージステップ終了時に破壊される事になる!」
「何!?」
ドグマガイの全身に闇のオーラが漂い出した。
「これで戦闘ダメージは受けるが、ドグマガイは戦闘では破壊されず、死の攻撃によってシャイニング・フレア・ウィングマンは破壊される!残念だったな」
ドグマガイは双剣を構え、シャイニング・フレア・ウィングマンの一撃を正面から受けた。
ドグマガイは後退しながらも攻撃に耐えぬき、双剣で攻撃を破壊した。
「さぁ、反撃のデス・クロニクルを受けて消滅しろ!」
ドグマガイは纏っている闇のオーラを双剣に宿し、シャイニング・フレア・ウィングマンに特攻した。
「迎え撃て!シャーーイニング・シュート!!
シャイニング・フレア・ウィングマンは纏っていた光を右腕に宿し、ドグマガイに特攻してきた。
ドグマガイの闇のデス・クロニクルと、光のシャイニング・フレア・ウィングマンのシャイニング・シュートが衝突した。
2体の攻撃の勢いは止まることなく。そのまま双剣と拳で鍔迫り合いとなり、2体の周りから衝撃波が発生し始めた。
「無駄だ!どうあがいても、シャイニング・フレア・ウィングマンが破壊されるのは逃れられない!。そして俺の墓地にはディパーテッドガイが存在する。次のターンでこいつは、十代の場に攻撃表示で特殊召喚される。そいつをドグマガイで攻撃すれば俺の勝ちだ!」
「……さーて、そいつはどうかな」
「何!?」
次の瞬間、2体が競り合っていた場所から、フィールド全体を覆い尽くす大爆発が起こった。
俺は爆発によって吹き飛ばされ、砂に叩きつけられた。
「ぐぁああーー!!?」ピピピピーブー (3700→0)
……えっ!な、何が起こったんだ?
ライフが0に。俺が……負けたのか?
「な、なんで、俺のライフポイントが0に」
「このカードさ。……俺はお前のデス・クロニクル発動にチェーンして、手札から速攻魔法、決戦融合 バトル・フュージョンを発動していたのさ。このカード効果でシャイニング・フレア・ウィングマンにドグマガイの攻撃力がプラスされて。その結果、シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力3700をそのまま受ける事になったんだ」
俺のライフはちょうど3700だった。
くそ。発動していたって、せめて速攻魔法の発動宣言ぐらいはしろよ!
……あっ、でも俺もコブラに全く同じ事をしてたな。
今度からは「速攻魔法発動」ぐらいは宣言しよう。うん。
「負けちまったか。けど……とても清々しい気分だ。俺のワガママを聞いてくれてありがとな。とっっても、楽しいデュエルだったぜ」
「いや、俺の方こそ。久しぶりにデュエルを楽しめたよ。ありがとな」
「そいつは嬉しいね。お前とデュエルして、良かった」
ガッチャを見せてくれればもっと嬉しかったけど、今は仕方ないよな。
「いやー、楽しいデュエルだったなー。……ところでさ、十代。お前は、いつまで旅を続けるつもりなんだ?……もうそろそろ現実世界に帰った方がいいんじゃないか?きっと、みんな心配してるぞ」
「帰る。……いや、俺はまだ大人になれてない。だからまだ、帰る訳には」
「……十代。もしかして、お前が人間世界に未だに帰らない理由は、仲間に会うのが恐いからじゃないのか?」
「恐い!そんなこと俺は!俺は……」
この反応、図星か?
「オブライエンから何があったかは聞いたよ。一人でなんでもかかえこんで。お前の身勝手な行動のせいで、仲間を人質に取られてデュエルする事になって、散々罵倒されたあげくに殺されたってな。あと覇王の事も」
「あぁ、そうさ。全部、俺の責任だ。ヨハンの事もユベルの事も全部…全部!!……俺が側に居るとまたみんなを傷つけてしまう。巻き込んでしまう。それが恐いんだ!だから!」
「十代、一言いいか。オブライエンやエド、カイザーからお前のこれまでやって来た事を聞いて思ったんだけどさ。……みんなも十代に頼り過ぎてたんじゃないかな」
GXを見て、俺がずっと思っていた事。
なんかみんな十代に頼りすぎじゃないかって。
まぁ、それも仕方ないかもしれない、十代はみんなの期待に答え続けて来たから。
「それにそもそも十代一人でヨハンを探しに行こうとしてたのを、みんなが勝手について来たそうじゃないか」
5人の内の誰かが、「なんでこんな目に」とか何とか言ってたけど。
いや、お前らが望んて来たんだよな!って放送当時に突っ込んだのをよく覚えてるよ。
そもそも、十代が勝手な行動を取ったわけだって、早くフリードの仲間を救いたいって気持ちがあったからだし。
自分を命がけで救ってくれて死んだフリードの仲間がピンチだって聞いて、十代がほっとけるわけないだろ。
なんだ?万丈目たちは、十代がそいつらを見捨ててれば良かったのかな?
そもそも邪神教典の文字だって、翔は最後に疑いの玉を消滅させてたから、アスリンたちが完全に十代を信頼してればあんな事にはならなかったんじゃないかな。
……いかんいかん。今はみんなの愚痴より十代だ。
「十代。お前に悪い点もあれば、向こうにも悪い点はあったんだ。だからさ……逃げてないで、ちゃんと仲間たちと向き合えよ!逃げてる限り、謝罪も仲直りも……なんにも出来ないもんだぜ。……そういうのが全て済んだ後にさ。みんなと距離を取るなりすればいいんじゃないかな」
本当はみんなと距離を取って欲しくは無いけど、それは十代が決めること。
「そうだよな。その通りだよな。……決めた。俺、みんなと向き合ってみるよ。元の関係に戻れるか分からないけど、ちゃんと話し合ってみるよ」
「あぁ、それが良いよ」
「未来、ありがとな。お前のお陰で、みんなと向き合う決心がついたよ」
「気にするな。俺が勝手に、お節介を焼いただけだからさ。……じゃあ、俺そろそろちみっこ達の元に戻らないといけないからさ。ここで、お別れだ。……十代、この先も頑張れよ」
「分かった。お前も何をしているのかは分からないけど、とにかく頑張れよ。何か困った事があったら言ってくれ、力になるぜ。……じゃあ、また何処かで会おうな」
そう行って、十代は去っていった。
また会おうか。……会えたら良いんだけどな。それは多分……
「さて、俺もダーク・シティに帰るとするか……」
「……うん。十代が人間世界に帰るみたいだね〜。……じゃあ、いよいよ始まるんだね。……うん。まず標的は、天界に存在するジャスティス・ワールド。ライトロードの精鋭達は強いだろうけど〜、頑張ってって伝えておいてね〜……私は、いつまでみんなと一緒に居られるんだろうな……」
その夜、デュエルアカデミア。
「アニキ!」
「翔……今日はエビフライの日だったっけ」ニッコリ
今日の最強カードはE・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン!
融合・効果モンスターでレベルは8。光属性の戦士族。攻撃力2500。守備力2100。
フレイム・ウィングマンとスパークマンが融合した姿であり、究極の輝きを放つE・HEROだ。
融合召喚でしか特殊召喚できず、攻撃力が自身の墓地に眠るE・HEROの数×300ポイントアップするんだ。
さらに、フレイム・ウィングマンと同じく、戦闘によってモンスターを破壊して墓地へ送った時に、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える事ができるんだ。
沼地の魔神王を使って融合召喚される事が多いけど、なるべくフレイム・ウィングマンを使って融合召喚してくれよな。
皆さん。今回でユベル編は終わり、邪神編へと移行する事になります。
という事で、前回のようなネタバレ次回予告をします。
「全部、未来って奴の仕業なんだ」
「未来……奴は創造神の敵であり、邪神の敵だ!」
「い、いきなり未来君が殴りかかって来て!」
「俺のことを好きにならない人間や精霊は邪魔なんだよ…」
「はいはい、今回は555が中心ですか。次にやるとしたら、剣が中心ですかね」
ナニイテンダフザケルナ!!
……まぁ、冗談はここまでにして。
*ここから先はガチのネタバレ予告に入ります。
それではスタート。
世界の命運を掛けた、戦いが今幕を開ける!
遂に激突する未来と邪神使いたち。
「はっはっはー!会いたかったぜー、未来!!」
「私はこの世界を救ってみせます。そのために、貴方には消えて頂きます」
「僕の魂だけがなぜ生き残ったのか……その理由をたった今、理解したよ。貴方とデュエルするためだってね」
「私と貴方は……デュエルをする事でしか分かり合えない!」
「では始めるとしよう。ワシとお主の……いや、世界の命運を掛けたデュエルを!……このデュエルの勝者がこの世界を支配する権利を得るのじゃ!」
未来は邪神使い達に勝利する事ができるのか!?
そして、激しいデュエル先に待ち受けるものは一体!
次回からスタート、邪神編!お楽しみに!
因みに作者が飽きるまでの間は、こんな感じのネタバレ次回予告です。