SAO外伝 血の盟約の下に   作:佐藤 黎曜

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 待って主人公! 無理やりはダメだよ?!


狂える少女

 カカシ相手に素手で乱雑(らんざつ)な打ち込みを少しだけ続けて、宿に帰った。

 

 型稽古(かたげいこ)は今日はなしだ。部屋のベッドでうずくまって眠る。こうしていればなにも変わらない明日がやってくると、僕は(かたく)なに信じようとした。

 

 けれども変化は、立て続けに起こるものだ。

 

 シーツの中の暗がりで、フレンドリストの彼女の名前を眺めながら夢と(うつつ)(さかい)をさまよっていると、突然、女性のものと(おぼ)しき絶叫が(となり)の部屋からシステム遮音(しゃおん)をぶち抜いて響き渡って、僕の脳髄(のうずい)を突き刺した。

 

 僕が跳ね起きて、シーツに足を取られて床に転げ落ちても、声はずっと響いていた。僕は闇の中、およそこの世のものとは思えない悲鳴を放ち続ける、ベッドを(また)いだ向こうの壁を、床にへたり込んだまましばらく呆然(ぼうぜん)と見上げた。悲鳴は(うめ)きとも(あえ)ぎともつかない(ゆが)んだ抑揚(よくよう)を挟みながら、高く、長く、大きく、響き続けた。

 

 誰か女の人が襲われてるんじゃないのか、という恐ろしい考えが浮かんで、僕はとっさにメニューを閉じると鉄砲玉みたいに自室を飛び出して、隣の部屋のドアを何度も何度もぶっ叩くようにノックした。

 

 落ち着いて考えればそんなはずはない。うろ覚えだったけれど、普通の犯罪防止コードとは別に、性的な嫌がらせを防止するための措置(そち)が用意されていたはずだ。

 

 でも、そんなのあてにならないんじゃないのか。茅場(かやば)のクソ野郎が変更を加えるか、システムになんらかの抜け道が用意されていれば、街中で人が襲えるんじゃないのか。

 

 左の裏拳(うらけん)でパンチングボールみたいにドアを叩きまくる間にも、悲鳴は続いている。右の拳は暴漢をいつでも打ち抜けるように腰に引きつけている。

 

「すみませんっ、だいじょうぶですか! 開けてください! すみません!!」

 

 大声で呼びかけること、十数秒。悲鳴が始まったのと同じ唐突(とうとつ)さでぴたりと途切れて、僕は息を詰めた。それから、さらに十数秒。根拠もなく、出てくる、と思った。強烈な予感が、師範代の貫手(ぬきて)みたいに僕の鳩尾(みぞおち)を打った。

 

 これから出てくる何者かが、僕の運命を大きく揺るがす。

 

 ぎい、と内開きの扉が(きし)んで動く。わずかに覗く隙間(すきま)からまず見えたのは、安っぽい質感の白い長袖(ながそで)シャツに包まれた、ほっそりとした右腕。折れそうな、という表現は大げさではない。その上腕(じょうわん)には、()れ果てた苦瓜(にがうり)のツタみたいに乱れた栗色の髪が巻きついている。

 

 次いで、(うつむ)いた頭部が現れた。僕より背は数センチ低い。無造作(むぞうさ)に背中へ垂らされたように見えた長い髪の毛は、角度を変えると、ひと(ふさ)、ふた房、左右のこめかみのあたりで編み込まれて後頭部に回り、ひとつに()わえてあるようだった。

 

 白魚(しらうお)のような左の指先がドアの(ふち)をそっと押さえて、開ききる。室内の闇を背にして、華奢(きゃしゃ)な全身が(あら)わになる。下は赤暗色(せきあんしょく)のミニスカートで、そこから伸びるしなやかな素足(すあし)狼狽(ろうばい)した僕は、慌てて視線を上げた。

 

 頭が、ひどくゆっくりと、上がった。

 

 現れたその顔は、美しく死んでいた。

 

 (とお)った鼻筋。細筆(ほそふで)で流し描いたかの(まゆ)。ふっくらとした(ほお)の曲面は、けれども刃の()(さき)みたいに(とが)った(あご)へ結実している。そして、その、目。

 

 大ぶりなアーモンドのようにきれいな隆線(りゅうせん)をもつ眼窩(がんか)に収まった瞳にはまったく光がない。開ききった瞳孔(どうこう)は、死にかけの巨木の(みき)を思わせる深い焦げ茶色。

 

 現実離れした美貌(びぼう)と合わさって、その気配はまるきり幽霊のそれだ。

 

 ガラスの彫刻みたいな顔に、初めて動きがあった。色の薄い小ぶりな唇が、開く。

 

「お騒がせして、申し訳ありませんでした」

 

 高く澄んだ、けれども平坦な声。

 

 人が口から言葉を発するという当たり前のことにこれほどの戦慄(せんりつ)を受けたことはかつてない。美術館に展示された彫刻(ちょうこく)が突然(しゃべ)りだしたら誰だって驚く。喋っている間もまったく表情に変化はなかった。瞳も、僕の目を(とら)えて死んだままだ。動かない。

 

「え……っ、と……」()みっ放しだった息をどうにか吐き出す。

 

 その美しさと異様な雰囲気(ふんいき)気圧(けお)されて、どうしてこの少女と話しているのか、僕はもうほとんど忘れかけていた。なんだっけ、どうしたんだっけ。今、この女の子はなんていったんだ。騒いでしまって申し訳なかったと、そう、謝罪したのか。そうだ、そうだよ、どうしてこの子はお騒がせしたんだ。悲鳴なんて上げたんだ。さっき壁越しに耳にした絶叫と、目の前の少女の印象があまりにもかけ離れていたせいで、目的を見失っていた。問いたださなければ。

 

「……その」

 

 ありもしない(はい)から(しぼ)り出す空気は、海底の泥みたいに重く(ねば)っている。

 

「いったいどうしたの。さっきの悲鳴、君なんだよね……」

 

 沈黙。

 

「まさかとは思うけど、襲われた、とか。中に誰かいるの……」

 

「いいえ」

 

 またも、のっぺりとした声で、少女は応じた。

 

「誰もいません。お気遣(きづか)い、どうも」

 

 顔からも、声からも、いかなる感情も読み取れない。

 

 今度は黙るのは僕の番だった。もうなにを訊いていいのかわからない。

 

 僕の沈黙をどう取ったのか、彼女はいのちを感じさせない声で淡々(たんたん)と語る。

 

「宿の更新がちょうど切れますので、明日には出ていきます。今後、こういうことはありませんから、どうかご心配なく。ご迷惑をおかけしました」

 

 初めてその身体(からだ)が動く。暴風に(かし)いだ電柱みたいに不安を(もよお)す角度で、少女は腰を折って、一礼した。そのままたっぷり三秒してから、再びゆっくりと頭を上げる。

 

 そして上目(うわめ)(づか)いで、無表情のまま、わずかに首を傾げた。

 

 まだなにか用があるのかと、無感情のまま問う動き。

 

「いや、迷惑とかじゃ、なくて」

 

 ことここに至って、訊きたいことはひとつだけだった。もうなにがどうとかじゃない。

 

「君、だいじょうぶなの……」

 

「なにがです」

 

 まともな精神状態にはとても見えなかった。なんとかしないと。

 

「ひとりで、ずっと部屋にこもってたの……」

 

「ええ、今までは。明日には出ていきますので」

 

「出ていって、どうするの」

 

 

「―――戦います」

 

 

 瞬間、僕の背骨は氷柱(つらら)に化ける。強烈な悪寒。

 

 その一言を発するほんの一瞬だけ、少女の瞳になにかが灯って、消えたのだ。なんだ、今の。

 

 我に返った僕はけれど、そのたった一言を理解するのにまた数瞬かけてしまう。

 

 戦う。つまりは、今日までは部屋でじっとしていたけれど――

 

「明日から初めて、街の外に出て、モンスターと戦うって、そういうこと……」

 

「はい」

 

「ひとりで?」

 

「そのつもりです」

 

「危ないよ」

 

「存じております」

 

 おかしい。会話はできているのに、なにをいっても通じている気がしない。

 

「じゃあ、じゃあさ」

 

 僕は必死に頭を働かせる。

 

「僕の仲間を紹介するよ。もう、かなり安全に狩りができてる。みんなで戦えばどうってことない。親切な奴らだからきっとすぐに仲良くなれる、し……」

 

「狩り。安全に。……みんなで」

 

 少女はまるでそういうロボットみたいに単語を復唱した。

 

 このまま押し切れるか。

 

「うち、女の子もいるんだ。彼女もきっと女友達がいた方が安心できると思う。どうかな……」

 

「現実のことが気になりませんか」

 

 いきなり会話の流れがぶった斬られて、慌てる。一拍(いっぱく)遅れでその内容を理解して、さらに慌てる。現実。だって、そんな、今は。

 

 黙り込む僕に、彼女はなおも言葉を続ける。

 

「学校か、会社。どうなっていますか」

 

「その、無断欠勤だから、もうクビかな……、いや、でもさ、目の前のことを、考えないと。死んだらなんにもならないんだから」

 

「生きていたら、帰れると思いますか」

 

 あまりにも核心的な問いを喉笛(のどぶえ)に突きつけられて、僕は言葉を失ってしまう。

 

 少女は再び問うてくる。

 

「アクセスカウンターをご覧になりましたか」

 

 なんだ? なにをいってる?

 

 攻守は完全に逆転していた。問うているのは少女で、バカみたいに慌てふためいているのは僕だった。下手をすると10は年下の少女に、完全に主導権をもっていかれた。

 

「アクセス……なんだって?」

 

 問い返すしかない。

 

「メニューウィンドウから参照できます。現在このゲームにログインしている人数がわかります。ご覧になりましたか」

 

「いや……。それが、どうしたの……」

 

「先ほど、表示が九千を切りました。千人、死んだわ」

 

 息もできない。

 

「あなたは」

 

 少女の声がぬめり()を帯びた。

 

「なんのために戦うの」

 

 むき出しの一言に、心臓が(から)め捕られる。

 

「なん、の、ため……?」

 

 鼓動(こどう)が、重い。

 

「その、いつまでも初期資金だけじゃ生活できないし……、生きる、ためだよ……」

 

「……嫌ぁ」末期(まつご)(へび)みたいに()じくれた声が、一瞬、目の前の少女のものとわからなかった。

 

 そして、人形じみていたその顔面が劇的に動く。

 

 細い(まゆ)が不気味にのたうつ。目が(ゆが)んで狂気に光る。小さな唇がめくれ上がって、歯をむき出しにする。半開きの口の内側の暗闇から血のように真っ赤な舌先が覗き、そういう生き物みたいにぶるぶる震えだす。両手がゆっくりと上がって、クモの足みたいにわななく指先が(いびつ)(ほお)()ねくり回した。「あぁ……、あ……」(こぼ)れ落ちる(なみだ)は、座礁(ざしょう)したタンカーから垂れ流される汚染物質みたいな禍々(まがまが)しさだった。鬼気(きき)(せま)形相(ぎょうそう)に、僕の心臓は凍りつく。

 

 マズいと思ったときには、もう遅い。

 

「嫌ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」

 

 この世が終わるかと思った。

 

 人間の声とは思えなかった。

 

「ま、待って……、落ち着いて! ねえっ、僕のいってることわかる?!」

 

 少女は自分の顔を引き()き、眼球を(えぐ)り出し、(のう)味噌(みそ)をかき出そうとして、恐らくシステムに(はば)まれていた。鬼女(きじょ)面貌(めんぼう)に、それこそ鬼火みたいに紫色の光が灯る。犯罪防止障壁。

 

 けれどダメージがないからといって放っておいていい状態ではなかった。僕は少女のぞっとするくらいに細い両の手首を取って必死に押さえ込み、何度も呼びかけた。

 

 けれども力を込めて握りしめようとすると(てのひら)の表面に異様な反発が生まれて、紫の光が無情に(またた)く。手が弾き飛ばされた。直後、少女の両手が勢いよく僕の胸倉(むなぐら)を突き飛ばす。

 

「ああ……っ!! あぁああ…………っ!!」

 

 少女はゼンマイの()びた絡繰(からく)り人形みたいに(きびす)を返すと後ろ手にドアを叩きつけるよう、()めた。

 

 ()ざされた扉の向こうで、(うめ)き声が響く。

 

 

 ごめんなさい……、お母さん……、ごめんなさい……、帰れないのぉ……。

 

 

 やがて、システムが再び遮音性(しゃおんせい)発揮(はっき)したのか、声はぷつりと止んでしまった。

 

 僕にできることはもうなかった。

 

 呆然(ぼうぜん)と立ちつくす。

 

 僕は途方に暮れて、視界の左上の、並んだHPバーを確認してしまう。

 

 守ると誓った名を見て思う。

 

 もしかして、彼女と出会う前の僕もああだったのだろうか。

 

 戦うといい放った少女。その目に一瞬、灯った光。あれと同じものをごく最近、目にした気がする。思い出す。あれは僕がこの世界に来た、はじまりの日。

 

 がらんどうの神様と、赤い空の下、僕は手元のそれを見た。

 

 手鏡。自分の目だ。

 

 部屋で、たったひとりで(うめ)く少女もまた、戦うことでしか()まらない空白をもっているのか。

 

 だとしたら、僕にはどうしようもない。

 

 本当に、どうしようもない。

 

「なんなんだよ……、どいつもこいつも……」

 

 僕は廊下(ろうか)にしゃがみ込んで頭を抱えた。

 

 誰も彼もが狂っていた。

 

 なにもかもが、おかしくなり始めていた。

 

 僕は僕が現実でこれまでやってきた戦いを想像した。具体的な風景や感覚を伴わないイメージだった。戦うための戦い。自分を自分と証明するための戦い。それは、今しがた部屋に閉じこもった少女がこれから行う果てのない旅路かもしれなかった。

 

「僕はもう、そういう戦いは、しないからな……」

 

 無性(むしょう)子守唄(こもりうた)が聞きたかったけれど、一人で部屋に戻って、ベッドに入った。

 

 ひとりで。

 

 

 

 

 

 

 翌日の朝。

 

 僕は(となり)の部屋の前に立ち、ノックしようとして、やめた。

 

 彼らの、自分の仲間の部屋を訪ねに、階段を上がる。

 




 
 謎の美少女……、いったい何者なんだ……(すっとぼけ)




 ここでお詫びです。

 諸々の事情で(主にダッカー君が頑張りすぎたせいで)、書き溜めが底を尽きました。よって、調子を掴むまで、目安としては一週間から十日ほど、今作は休載とさせていただきます。
 
 申し訳ありません(>_<)







サチ「あの、筆者さん」

 うぉわびっくりした?! どうしたのさ、本編での出番がないのが寂しかった? ごめんごめん、じきに大活躍させるからさ、もうちょっと我慢してね? あと、俺のことは気軽に【ゴウさん】っって呼んでくれていいんだぜ?

サチ「あの、筆者さん」

 えーっと、なんでしょう(ヤバめの空気を感じ取った)

サチ「どうして休載なの……」

 えーとですね、ですから、書き溜めが、ですね……

 あ、あと自宅の雨漏り直したり色々あるんですって、マジで……

サチ「うん、じゃあ、ベッドの下に隠してあるモノはなに?」

 いやだなぁ、そんなのアレですよ、ほら、俺もいい歳の男だから、ちょっと大目にみてほしいっていうか、ほら、ヒロインにはお見せできないアレ的な……

サチ「【半分の月がのぼる空】、だって。すごーい、八冊揃ってるよ(棒)
ねえ、感動作なんだよね? でもさぁ、私たち書くなら、伊達(だて)でもSAOを読んでおくべきじゃないの?」

 いや、ほら、すごく胸に迫る感じの一人称だろ? 戒崎くんの地の文って。それに、思春期の未来への不安とか、喪失への恐怖とか、すごく繊細に書いてるでしょ?

 ティジクンにさ、通ずるモノを、感じたんだよね……、参考になるっていうか……。

サチ「うん、じゃあ今、枕元に置いてあるのはなに?」

 お願い落ち着いてヒロインさん。キャラ守ってこ? ね? ほら、特に君は俺のオリキャラじゃないから、ブレると色々まずいっていうか、方々から苦情くるっていうか……

サチ「すごく分厚いハードカバーだね。タイトルはなんていうの?」

 いや、大学の図書館がさ、夏休みの、長期貸し出しをね、やってて……

サチ「答えてくれないなら読み上げちゃうね? 【マルドゥック・スクランブル 改訂新版】だって。すごーい、三部合わせて638ページだって(棒) でもこれって、すごく重たい三人称じゃなかった? 主人公は15歳の女の子じゃなかった? ねえ、こんなの一気読みしちゃって、文体に影響はないの? 筆者さんはさ、すぐ直前に読んだ本に引っ張られるから心配してるんだよね……」

 一気読みだなんてそんなもったいないことはしないよ!!

 じっくりたっぷり返却までに三回は読み返すに決まってるじゃ……、って、ハッ?!(墓穴)

サチ「へえ……、筆者さんは、そのあいだ、私たちを放っておくつもりなんだ……」

 待ってお願い許して後生だから! 人生崖っぷちだから!!(錯乱)

 じ、充電期間っていうか、モチベーションのアップっていうか、そういうの、必要でしょ? だ、だいたいダッカーがあんなに暴れるからいけないんだよ?! あそこ一話だけ増改稿するのにひと月かかってんだぜ?! ちょっと、ちょっと大目にみてよ!
 みんなダッカーが悪いんだよ!!

サチ「うん、だいじょうぶ、マツダ君のお仕置きは済んでるから……」

 ダッカぁああああああああああああああああああああああああああッ?!

 く、待て、逆に考えるんだ! 可愛い女の子のお仕置きってご褒美じゃないか?!

 よしこい、サチ! 俺は逃げも隠れもしねえぜ! バチコーイっ!!

サチ「うん、じゃあお願いね」

ティ「押忍」

 待て主人公?! 創造主に刃向うのか?! 

ティ「うん。ひと通り試させてもらうね。技。ディアベル式断頭台からニライカナイまで全部」

 待って?! 待って?! 俺、大鐘じゃないから?! イモータルじゃないから!! 死ぬからソレ?! 本編にまだ出てない25連撃とかマジで止め、アーーーーッ?!

【東 ゴウ さん は ログアウトしました】 

 

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