でも、私の考えてる展開的には重要な所なので、頑張って書きました……<m(__)m>
……………暗い。
ここは、どこだろう。
何にも見えない。
何も聞こえない。
ただ、ぼんやりとした頭で、逃げなきゃいけないことだけは理解していた。
わたしは、何から逃げていたんだっけ?
ふと、暗闇に目が慣れてきたのか、段々とわたしの周りに何かあることが、その輪郭から分かった。
なんだろう、これ。
ソレを手に取ろうとして、触れた指先を反射的に引っ込めてしまった。
なにか、ぞっとするような冷たさが、ソレにはある。
思わず後ずさって、なにも見えない周りを見渡す。
お父さん?お母さん?…………どこにいるの?
なんだか、嫌な感じがする。
怖い。こわいよ…………。
後ろを振りかえってもなんにも見えない。
おそるおそる、前をみなおして、
ソレがなんなのか、わかった。
「………っぁ……………」
ソレは、死体だ。ヒトではない、グールのしたい。
おでこからたくさんの血を流していて、両目がえぐり出されて、そんな頭がからだからはなれてころがってる。
静けさの中で、うめき声も聞こえない。
不気味で、ただおそろしい。
むさぼられた命が、そこにはあった。
なぜだか、じぶんのことのような絶望かんがある。
なんでしんでる?
だれがこんなことしたの?
──────────。
耳朶を打った、そのねっとりとした声に、わたしはかたまった。
いま、なんていったの?
ねぇ、いまなんて────
───お前が殺したんだろう?
「────っ!!」
肩の下まで伸びた黒髪はボサボサで、幼さの残る横顔は、まるで何かに怯えるように歪んでいる。
荒くなった呼吸を整えながら辺りを見回した彼女は、
「ここ、どこ…………?」
と、小さく呟いた。
物音一つしない日本家屋。部屋を作る四面のうち、一面が障子戸、二面が襖、残り一面が床の間となっていて、墨だけで描かれた龍の掛け軸がある。
(どうして私、こんなところに………)
11歳になったばかりの半喰種の少女、アリスは、自分の記憶を回らない頭を動かしてたどった。
(確か………ソーマさんの所から逃げ出して、ずうっと走って、疲れて、見ず知らずの人を殺めそうになってしまって………)
あれ、とアリスは首を傾げる。
(やっぱりなんで、私はこんな所にいるの?)
誰かがここまで運んでくれたのだろうか、と推測をつける。
そこで、隣の部屋から微かな音がしたのを聞いた。
物が擦って動かされるような、スーッという音。
(誰かいるんだ)
兎に角現状把握を、と、アリスは恐る恐る音が聞こえた部屋に繋がる襖へと近づいていった。
円形の窪みに右手を掛けて、ズッと横にずらすと────
────そこに、目があった。
「「うひゃあぁぁっ!?」」
いや、実際にはアリスが襖の向こう側にいた者と目があったのだ。
しかし、寝起きの影響か、ぼーっとした頭ではうまく対応出来ず、声を上げて驚いたアリスは後ろに跳びずさってしまった。
それは『目』の持ち主の方も同じだったようで、襖を突然開けて現れたアリスに驚き、尻餅をついてしまった。
襖の向こう側──つまり隣の部屋──にいた者は果たして、地味な色の長袖長ズボンを着た、アリスと同い年くらいの少年だった。
前回の話で、最初に投稿したやつが修正前の中途半端な物になってしまっており、読者の皆様に不快な思いをさせてしまったかもしれません。申し訳ございませんでした<m(__)m>
修正済みではありますが、何かお気づきの点がございましたら、どうかお声掛け下さると幸いです。