ただ、テイルズ最新作、テイルズオブゼスティリアを購入したため、色々と遅くなる可能性もございます。どうかご了承を。
何かヒロイン詐欺ゲーだとか、カメラシステム酷いとか言われておりますが、気にせずやります。
第一話
「本当に、大きくなったものだ……」
感慨深そうにそう言うのは、俺の目の前に座る、男性。リアスの父、即ち俺の叔父だ。
「パーティーで見たときは信じられなかったが、若き頃のレオンに本当にそっくりだ」
その瞳に映るのは懐かしさ、哀愁。
「生きていてくれて、本当に良かった」
「――叔父、上?」
少し、自信無く呟く。正直、まだ当時の事がよく思い出せないのだ。確実に思い出せたのがリアスだけなのだ。
「ああ、そうだとも。何かね?」
「聞きたい、事があります」
「何だね? 何でも聞いてみなさい。私の知る限りの事なら直ぐに答えよう」
叔父はそう言うが、実のところ俺のこの問いに応えられるかどうかは、俺自身、自信が無い。
だけど、聞けるヒトが他にいないのだ。
だから、俺は聞く。
「――俺の親父を、レオン・グレモリーを殺したのは一体誰ですか?」
******
人生は何が起こるのか分からない。このフレーズはよく聞く。
だが、大抵起こる事は大した深みは無い。精々が事故に遭って全治一か月程度のものぐらいじゃないだろうか?
しかし、俺の場合、それは――。
「――じゃあ、何か? 兄貴は部長の従兄弟で、幼馴染で、半分人間の半分悪魔のハーフだって?」
「まあそういう事だ」
オカルト研究部部室。そこで俺たちグレモリー眷属は一堂に会していた。
皆が俺の事をマジマジと見つめていた。
それに若干の居心地の悪さを感じながら、俺、カレン・グレモリーは言葉を続ける。
「まあ、詳しい話はまた今度として、俺は昔、ある事件に巻き込まれてな、その影響で当時の記憶を殆ど無くしていたんだ」
「記憶を……?」
「ああ。正直、まだぼやけているよ。まあ、その内思い出していくだろうよ」
肩を竦める。
カレン・グレモリー。それが俺の本当の名前。
悪魔の父と人間の母の間に生まれたハーフ。父親はグレモリーの一族で、だから俺は紅色の髪を持っていたのだ。
コカビエルとの戦いの後、冥界で目を覚ました俺は一旦人間界の方に戻った。
現在、三大勢力が一堂に会しての会議に入ろうとしているのだ。魔王であるサーゼクス様や、名家であるグレモリー家もその準備に追われている。その為、俺がいても、ゆっくりと話が出来ないから一度戻ってきたのだ。
「部長も気づかなかったんですか? カレン先輩が従兄弟だって」
祐斗がリアスに聞いてくる。
俺の肩に寄りかかるように座っているリアスが視線を祐斗の方に向けて言う。
「ええ、私も当時の事を詳しく覚えていなかったの。それで気づくのが大分遅くなってしまったわ」
悲しそうに目を伏せた。
……後、どうでも良いが、リアス、胸が当たっている。当たっているぞ。ワザとか? ワザとなのか?
「俺、ずっと一緒に暮らしていたけど、全然気づかなかったわ……」
一誠の言葉に俺は苦笑する。
「俺自身、自分が何者かって分からなかったんだ。お前が分かったらそれはそれでビックリだけどな」
「……兄貴、俺の事貶している?」
「まさか」
肩を竦めてそう言う。
一誠は俺の事をじいっと疑わしそうに見つめてくるが、結局ため息を付いて視線を逸らすだけだった。
そして、アッと何かを思い出したように声を上げる。
「そうだった。兄貴、ちょっと頼みがあるんだ」
「ん?」
******
「何で俺がお前の依頼者の所に一緒に行かないといけないんだよ」
「仕方ないだろ、連れてきてくれって頼まれたんだから」
俺の文句に一誠は憮然としながら答える。
俺は現在一誠と共にある高級マンションにいた。
理由は一誠の現在のお得意様にある。
何を気に入ったか知らないが、一誠の事を度々呼んでおり、その度に夜に釣りに行ったりとかパシらせたりとかよくわからないことをさせているらしい。
しかもその対価として様々な宝石やら高価な絵画を贈るらしく、奇妙ともいえる客だ。
んで、そんな一誠のお得意様が俺の事も呼んでいるらしい。
一誠がどうも俺の事を話していたらしく、会ってみたいと言い出したらしい。
俺が人間界に戻ってきたことからこれ幸いと、一緒に付いてきて欲しいと一誠に頼まれたのだった。
一誠に合わせて転移魔方陣から行かない様にしていたが、これが中々にめんどくさい。一誠は毎回こんな事をしているのか。ある意味で頭が下がるぜ。
「ああ、ここだよ」
一誠は玄関のチャイムを鳴らす。
玄関のチャイムを鳴らして来訪を告げる悪魔……何だか笑えてくる。
「おー待っていたぜ悪魔くん」
出てきたのは黒髪のワル面とか言われそうな風貌の男だった。
イケメンというのに入る部類だろう。ただ、口元に浮かべている悪戯っぽい笑みが何か台無しにしている感じだが。
てか、このおっさんもしかして……。
「お、そっちのイケメンの兄ちゃんが悪魔くんのお兄さん?」
俺の方に気づき、目を細めながらそう言う男性。
「はい、そうです」
「へー本当に似てねえな。けど、何となく雰囲気がそっくりなのが不思議だぜ」
興味深そうに俺たちを見詰めてくる。
別にどうでも良いんだけどさ。
「おっと、悪いな、上がってくれ」
男性に言われて部屋に入る俺たち。
「ゲームが多いですね」
周りを見渡せば、最新式から旧式の古いやつまで多種多様に網羅している。何というか、趣味人って感じだな。
「ああ、こっちに来てから大分嵌ってな。今日はレースゲームのヤツを買ったんだ。どうだい、お兄さんも一緒に?」
レースか。最近やってなかったしな、丁度良い。
ゲーム機にセットしてコントローラーを俺と一誠に渡す男性。
そういや、一誠の奴、この手のゲームは強いんだよなあ。
「おら、どうよ!」
案の定、一誠の一人勝ち。その後に俺、男性と続く。
「はは、中々やるじゃねえか。だが、もうコツは掴んだぜ」
「お、言いますね。じゃあ、もう一回やりますか」
そして再び始まる第二レース。
宣言通り、男性は一気に強くなった。俺なんてあっさりと追い抜かれちまった。今は一誠と接戦中だ。
「こ、の!」
「はははは! このまま勝たせて貰うぜ」
いい勝負だな。一誠もこりゃあ、負けるかもしれないな。
……その前に、もう良いかもな。
「で、あんた何もんだ? 人間じゃないだろ」
俺のその一言で、場は静まり返った。
「あ、兄貴? 何言ってんだ?」
一誠が戸惑う様にこちらを見る。
「……へえ」
対して、男性は笑みを深めるだけだ。
「いつから気づいた?」
「一応最初っからかな。あんた、俺の事舐めすぎじゃね?」
「あの二人の息子であるお前を舐める事なんてしねえよ」
あの二人の息子、ねえ。俺の事もきちんと知っていて呼んだのか。
「コカビエルを倒したと聞いていたが……クックッ。どうやら想像以上みたいだな」
面白そうに肩を震わせると、男性はおもむろに名乗った。
「――アザゼル。堕天使の総督をやっている。よろしくな、赤龍帝、レオンの息子」
……まさかのトップ。どうやら、今度行われる三大勢力会議。一筋縄では終わらなそうだな。
******
「信じられない! まさか堕天使の総督が私の縄張りに無断で入り込んでいるなんて! どういうつもりよ!」
リアスの怒声が部室内に響き渡る。
俺はそれに眉を顰めつつ答える。
「別に何もないと思うぜ。ただ俺たちの顔を見に来ただけだと思うし」
「そうだとしてもよ! 信用ならないわ。アザゼルは
ぶつぶつと自分の考えを口にするリアス。
ほんと、眷属の事になると周りが見えなくなると言うか何と言うか……。ま、そこもリアスの良い所の一つなんだろうけどさ。
「――アザゼルは昔からそうなのだよリアス。こちらが冷や冷やするような悪戯をしてくる」
突如として部室内に聞こえる声。てか、この声……。
声がした方向、つまり部室の入り口の方を見る。
そこにいたのは――。
「お、お兄様!?」
リアスが立ち上がると同時に驚きの声を上げる。
そう、そこにいたのは紅髪の男性、サーゼクス・ルシファー。つまり、俺の従兄だ。その隣にはグレイフィアさんが付き添っている。
サーゼクス……様は魔王の衣装では無く、スーツに身を包んでいる。グレイフィアさんは相変わらずメイド服だが。
部員が片膝ついて礼をする。
「そうかしこまらないでくれ。今日はプライベートで来ているんだ」
サーゼクス様は苦笑しながらやめるように言う。
その言葉で、部員たちは皆立ち上がる。
「お、お兄様? 今日は一体どのような御用で」
戸惑いを隠せないリアス。まあ、突然魔王である兄が来たらこうなるか。
「何を言っているのだリアス。授業参観だよ。もうすぐあるのだろ? 兄として、是非妹たちの勉学に励んでいる姿を見ておきたくてね」
懐から授業参観のプリントを取り出すサーゼクス様。
それを見て悟ったようにグレイフィアさんの方を向くリアス。
「グ、グレイフィアね? お兄様に授業参観の事を教えたのは」
「はい。グレモリー眷属のスケジュール管理は私の仕事なので」
このヒト、ルシファー眷属としての仕事もあるだろうにマジすげえ。
「魔王の仕事が激務であろうと合間を縫ってみておこうと思ってね。安心しなさい、父上も当日には来るそうだ」
父上。リアスのお父さん。つまりは俺の叔父。あの人も来るのか……。
「そういう問題ではありません! 魔王が一悪魔を特別視していい筈がありません!」
サーゼクス様に詰め寄るリアス。
まあ、確かに。リアスの言い分にも一理あるか。魔王が身内とは言え、仕事をほっぽり出してそんな事したら、悪意あるヤツからすれば格好の非難の的だしな。
リアスの言い分にサーゼクス様はやんわりと首を横に振る。
「いやいや、リアス、これは公務でもあるんだ。実は三大勢力の会議、この駒王学園でやろうと思っていてね」
っ、マジか。この学園で。
「っ、ここで? 本当に?」
リアスが鋭い視線を送る。
「ああ、この学園は何らかの縁があるのだろう。私の妹であるお前。伝説の赤龍帝、聖魔剣の使い手、聖剣デュランダル使い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルや、あの白龍皇も来襲した。そして、私たちの従兄弟のカレン。これが偶然として片づけられるのか……これを引き寄せているのが、伝説のドラゴンを宿すカレンとその義弟の兵藤一誠君だと、私は思う」
……俺と一誠がこれまでの事件を引き寄せていたと?
ドラゴンは様々な超常なモノを引き寄せると聞いていたけど、確かに伝説級のドラゴンが二体もいれば納得できるかな。
気づけば、サーゼクス様は俺の前に立っていた。
「サーゼクス、様?」
「そんな風に呼ばなくていい。昔の頃の様に兄様って、呼んでくれても構わないよ?」
悪戯っぽく微笑むサーゼクス。
「い、いや流石にこの年で……」
恥ずかしいわ!
「そうか? それは残念だな」
本当に残念そうな顔をするな。こっちが罪悪感湧いてくるよ。
ええい、仕方ない。
「え、と……じゃあ、サーゼクス兄さん、で」
取り敢えず妥協点はこれだ。
俺の言葉に、笑みを浮かべるサーゼクス様、もといサーゼクス兄さん。
「ああ、今はそれで構わない」
今? 今って言ったか?
サーゼクス兄さんは右手を上げると……。
――ポン。
頭に何か柔らかい感触。頭を撫でられているという感触だと、直ぐに分かった。
「サーゼクス兄さん……?」
「本当に、本当に大きくなったものだ……本当に」
感慨深そうに呟くサーゼクス兄さん。
その言葉に、どれ程の思いが込められているのか、俺でも少しは分かる気がした。
いかがでしょうか? 感想意見待っています。
今回からタイトル簡略します。理由は単純明快。自分の語彙が完全に尽きました。これ以上無理っす。はい。
今月の初旬から「なろう」のサイトでオリジナル作品を投稿し始めました。下にURL貼りますのでどうか興味のある方は見てください。
ジャンルとしてはファンタジーを意識しています。
http://ncode.syosetu.com/n5757cl/