僕の名前は『花京院典明』
寿司屋『星屑』でアルバイトをしている高校生です。
シフトは限界ギリギリまで入れていて、それこそ学校の時間以外はほぼ働いてます。
学校が祝日の時や、夏休みなどの長期休暇の時は普通の職人と同じ分の仕事をこなしています。
承太郎はたまにサボって働いてますが………
そんな僕は今月ついに労働時間を過ぎてしまい、久しぶりに普通の休日を過ごす事になりました。
実に2ヶ月ぶりの普通の休日
と言うわけで僕は今、星屑の近くの小さな滝のある川に来ています。
季節は秋
山の紅葉が綺麗で、川釣りをするには最適です。
餌もそこらへんにいる虫などを捕まえれば問題ないし、こういう静かな所で釣りをするのが意外と好きなんです。
承太郎と相撲を見に行くのもいいんですが…………………………………彼はガチ勢なので一緒にいてとても申し訳ない気分になるんですよねぇ………
ゲームも今月の新作はほぼやりましたし、旅行もこの季節は人が多くてする気分にはなれません。
そもそも日帰りはあまり好きじゃないんですが。
さて、釣竿をセットして、キャンプ用の椅子を置きます。
このような小石のある所は安定しないのであまり好きじゃないんですが………釣りをするのに贅沢は言えません。
そこらへんに落ちている丈夫そうなY字型の気を支えにして釣竿を固定。
そして椅子の横にさくらんぼ入りのメロンソーダが入った、魚用とは違うクーラーボックスを設置。
反対側に魚用の大きめのクーラーボックスを設置。
最後に自分が席について終わり。
…………楽しみだなぁ
「おや?花京院君じゃないですかぁ」
この人は星屑の常連だ。
承太郎は話し方があまり好きじゃないらしいが、僕は物静かな所が気に入っている。
「ダンさん。ダンさんも釣りを?」
「私は紅葉狩りをしに来ただけですよぉ」
「確かに。その荷物は明らかに釣竿などではなく弁当ですからね………お一人ですか?」
「当初は承太郎も誘う予定だったんですがね………」
「?彼は今、仕事中ですよ?」
「それもありますが………そもそも彼は紅葉狩りというタイプではありませんからねぇ……」
「そうですか…………僕もご一緒しても?」
「えぇ、もちろんですよぉ。釣りを見るのもまた一興」
「ふふっ、ではメロンソーダでもどうですか?」
「頂きますよぉ。代わりと言ってはなんですが、この弁当でも食べてください」
「おぉ!鮎の炊き込みごはん!」
「ジョセフさんから一匹譲ってもらいましてねぇ………はまってしまったので自分で買ったんですよぉ」
「凄いですね……」
静かな山中
聞こえるのは水の流れる音と僕たちの話し声だけ。
見えるのは赤い山の木々だけ。
静かな場所は僕にとても合っている
。
「花京院君!引いてますよぉ!」
「えっ、あっ!くそっ!切れちゃう!僕の『
釣りはとても奥が深い。
川釣り、海釣り。作者はどちらも好きです。