昼 店員達の休憩の時
「じゃあポルナレフ、わしとアブドゥルが見ておくから飯行ってくれい。」
「分かったぜジイさん。それと、今日の賄いは何にした方がいい?」
「そうじゃのう……今日の仕入れで一番多かったのを食べていいぞ」
「ならサーモンだな。おい花京院、承太郎。お前ら何で食いたい?」
「僕は丼で」
「俺は刺身定食で頼む」
「丼は普通のと炙りのと、どっちにする?」
「今日は丼で」
「あいよ。アブドゥル、花京院の丼を頼む」
「あぁ、任せろ」
そう言うとアブドゥルは、5貫分のサーモンをとり炙りのタレに入れてから網の上に乗せる。
サーモンのその旨さはマグロやカツオとはまた違う。
身が崩れやすいこともあってか、火がすぐに通る。
だから炙る時はサッとでいいのだ。
丼の上にシャリを敷き詰めて胡麻と刻み海苔を敷き、その上に錦糸卵を同じように入れる。そして中央に炙ったばかりのサーモンを乗せ、その上に白髪葱を乗せる。
これで炙りサーモンの丼は完成だ。
次に承太郎の定食である。
サーモンの刺身はあまりメジャーではない。
なぜならみんな、大体握りで食べてしまうからだ。
確かにサーモンの握りは最高だ。
クルセイダースのメンバー中ではポルナレフに当たるぐらいには王道だ。
だからと言ってそれ以外の食べ方が美味しくないというわけではない。
サーモンの刺身はもちろん、サーモンの巻物、サーモンといくらの軍艦など、美味しい食べ方は沢山ある。
ポルナレフは自分の愛包丁である柳刃の『銀戦車』を使い、サーモンをさばいていく。
綺麗に骨を取り除き、身が崩れないように丁寧に切り分ける。
そして切り分けたサーモンを持った海藻とつまの上に並べる。
1枚は斜めに、2枚は重ねるように、その次は丸めて花のようになるように、最後は細かく切って彩るように。
こうしてポルナレフは刺身盛りを作り上げていく。
ご飯の量は刺身に合うぐらい。
漬け物と茶碗蒸し、それとお椀をつけて定食はできる。
「「さぁ、出来たぞ」」
二人は出来上がった賄いを二人の前に持ってくる。
「ありがとうございます。アブドゥル」
「……なかなかにいい出来じゃねーか」
「ポルナレフ、お前さんは何するんじゃ?」
「あ?俺は握りでいいよ」
「ならわしが握ろう」
「えっ、ジョースターさんが握るのか?」
「不満か?ポルナレフ」
「いや、不満はねぇが……店長に賄い作らせるのもなぁ」
「今更何を言っとるんじゃ。何度も作ってやったじゃろうが」
「昔はな?でも流石に」
「いちいちうるさいわい。握ってやる気って言ってるんじゃ。黙って二階で待っとれい」
三人は二階へ向かい、ポルナレフの握りが来るまで待っていた。
「そういえば今朝、買ってきたジュースは?」
「買ってきたのは俺だろうが」
「そりゃおめえがテキトーこいたからだぜ?つーかどこ置いたんだ?」
「……冷蔵庫にある」
花京院は冷蔵庫から人数分のジュースを取り出して机の上に置く。
「サンキュー、花京院」
「別にいいさ、それよりもポルナレフ、この承太郎の刺身……また包丁を研いだな?」
「おっ、わかる?実は昨日研いでおいたのよ。お前ならわかってくれると思ってたぜ」
「全然わからん……」
「承太郎は刃物に興味が無さすぎなんですよ。なんで寿司屋になろうと思ったのか……」
「そうそう。承太郎の場合は握るしか出来ないからな」
「仕込みも出来る……!」
「バイトと同じレベルですけどね」
そんな会話を続けているうちにポルナレフの握りが届き、三人は食事を始める。
「美味い!この炙り、少し冷めているはずなのに中はまだ温かい!錦糸卵は温まってないのに!」
「刺身とご飯……!それぞれがいい旨さを出しているぜ!漬け物も全然しつこくない……!」
「くうぅぅぅ!この握り、サイコーだぜ!醤油なしでも全然食えちまう!わさびの仄かな味もアクセントになって口の中でサーモンの甘みが増して行く!」
三人は自分の食事をすごい勢いで食べていきました。
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