寿司屋『星屑』   作:冴え渡る

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宝石店『エイジャ』は星屑のスポンサーです。


常連さん2

 

本日は快晴

 

客足も伸びる。

特にランチタイムはかなり忙しい。

 

 

 

この店の席はカウンターのみ。

全部で10しか席がない。

 

なのに客の数は大体50人は並んでいる。

 

ジョセフだけでは手が足りないので承太郎も手伝い、なんとかかろうじて店が回っている程だ。

 

花京院はレジとホールを一人でやっているので、少しも休む暇がない。

 

ポルナレフ達は厨房で揚げ物などの一品物を作っており、こちらも余裕がない。

 

そんな状態のまま、なんとかランチタイムを乗り切ったのだった。

 

 

 

 

 

「ふぅ〜………なんとかいけたな」

 

「あぁ……花京院がオーダーを間違えた時は死ぬかと思ったぜ……」

 

「すみませんってば……でも承太郎、それほぼ君の所為ですからね?」

 

「どういう事じゃ?花京院」

 

「『流星握り』の内容が違う物を、二つ同時に別々のお客さんに渡そうとしたんですよ。その時に承太郎は『これがこれでそっちはあれだぜ!』なんて指示語しか言わないんです」

 

「承太郎……それはお前が悪いぞ」

 

「」

 

「アブドゥルの言う通りだな。テンパるなよ」

 

「凹むぜ……」

 

 

突然ドアが勢いよく開く。

 

 

「邪魔するのだァァァァッ!」

 

「「「「「なんだカーズか……」」」」」

 

「なんだその反応は⁉︎」

 

 

一同は客が来たかと思ったらカーズだったので、元の位置に戻り休憩し直す。

 

 

「お前ら!指定の位置に戻らんかッ!」

 

「……なんでこんな忙しい時にスポンサー様の相手をしなきゃならねぇんだ?」

 

「そうそう、承太郎の言う通りだぜ……俺たちは今休憩中なんだ。無駄話なら後にしてくれ」

 

「違う!今日は客としてきたのだ!」

 

 

カーズは分かりやすく怒り承太郎達に宣言する。

 

 

「……まぁ、客ならいいわい。それで?何にするんじゃ?」

 

「……なんで出資者にそんな顔できるか不思議だが……とりあえず、『流天刺し盛り』を頼むのだ」

 

「ポルナレフ、頼む」

 

「えぇ……アブドゥル、お前がやれよ」

 

「何を言ってるんだ……お前が刺身担当だろ」

 

「ヘイヘイ……出来る男は辛いねぇ……」

 

「カーズさん。お冷です」

 

「うむ、悪いな」

 

 

カーズは花京院から水を受け取ると、少し口に含み飲み干す。

 

 

「外は暑かったからな。こういう時は寿司が一番なのだ」

 

「今日は客はどんなだったんじゃ?」

 

「最近仕入れ先で、エメラルドが大量に取れたらしくてな。販売が大変だったのだ……まぁ、ワムウが全部売り切ったが」

 

「……ワムウさん確か営業担当でしたよね?」

 

「エシディシは駄目なのだ。暑い日はパチへ行くと決めてるのだ」

 

「よくクビにしませんね……」

 

「いつもはスゴイ働くからな……本当にやばいくらい」

 

「よく四人であれだけ大きい店を回せると思っていたんじゃが……それが理由だったとは」

 

「……んで?今日はなんでテメェだけなんだ?ワムウとサンタナは?」

 

「全員いなくなったら店が回らんからな……あ、三人分の持ち帰り、後で頼むのだ」

 

「……おう。何にする?」

 

「『サーモンのカルパッチョ』と『サーモンのサラダ』をワムウに。『シメサバの握り五貫』をサンタナに。『赤貝』『つぶ貝』をエシディシに」

 

 

「花京院、いくらになる?」

 

「締めて1550円ですね」

 

「カードで」

 

「わかりました」

 

 

カーズが先に支払いを済ませると、ポルナレフが品を持って厨房から出てくる。

 

 

「ほらよ。星屑特製『流天刺し盛り』だ」

 

「おおっ!待ってたのだ!」

 

「今日のは『アオリイカ』『数の子』『真鰯』『カツオ』『ビンチョウマグロ』それと清水港の『桜エビ』だぜ」

 

「やはり刺し盛りはいい………一度にたくさんの味が楽しめる。その上このビジュアル!まだ食べていないのに『美味しい』と感じてしまう!」

 

「お前ぇはいつもはウザってぇが、そういう点はいいんだよなぁ」

 

 

カーズはとても美味そうに刺し盛りを食べると、満足して土産を持って帰っていった。




カーズ『勝てばよかろうなのだァァァァッ!』


社長カーズ『邪魔するのだァァァァッ!』



カーズ・社長カーズ「「…………」」


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