本日は快晴
客足も伸びる。
特にランチタイムはかなり忙しい。
この店の席はカウンターのみ。
全部で10しか席がない。
なのに客の数は大体50人は並んでいる。
ジョセフだけでは手が足りないので承太郎も手伝い、なんとかかろうじて店が回っている程だ。
花京院はレジとホールを一人でやっているので、少しも休む暇がない。
ポルナレフ達は厨房で揚げ物などの一品物を作っており、こちらも余裕がない。
そんな状態のまま、なんとかランチタイムを乗り切ったのだった。
「ふぅ〜………なんとかいけたな」
「あぁ……花京院がオーダーを間違えた時は死ぬかと思ったぜ……」
「すみませんってば……でも承太郎、それほぼ君の所為ですからね?」
「どういう事じゃ?花京院」
「『流星握り』の内容が違う物を、二つ同時に別々のお客さんに渡そうとしたんですよ。その時に承太郎は『これがこれでそっちはあれだぜ!』なんて指示語しか言わないんです」
「承太郎……それはお前が悪いぞ」
「」
「アブドゥルの言う通りだな。テンパるなよ」
「凹むぜ……」
突然ドアが勢いよく開く。
「邪魔するのだァァァァッ!」
「「「「「なんだカーズか……」」」」」
「なんだその反応は⁉︎」
一同は客が来たかと思ったらカーズだったので、元の位置に戻り休憩し直す。
「お前ら!指定の位置に戻らんかッ!」
「……なんでこんな忙しい時にスポンサー様の相手をしなきゃならねぇんだ?」
「そうそう、承太郎の言う通りだぜ……俺たちは今休憩中なんだ。無駄話なら後にしてくれ」
「違う!今日は客としてきたのだ!」
カーズは分かりやすく怒り承太郎達に宣言する。
「……まぁ、客ならいいわい。それで?何にするんじゃ?」
「……なんで出資者にそんな顔できるか不思議だが……とりあえず、『流天刺し盛り』を頼むのだ」
「ポルナレフ、頼む」
「えぇ……アブドゥル、お前がやれよ」
「何を言ってるんだ……お前が刺身担当だろ」
「ヘイヘイ……出来る男は辛いねぇ……」
「カーズさん。お冷です」
「うむ、悪いな」
カーズは花京院から水を受け取ると、少し口に含み飲み干す。
「外は暑かったからな。こういう時は寿司が一番なのだ」
「今日は客はどんなだったんじゃ?」
「最近仕入れ先で、エメラルドが大量に取れたらしくてな。販売が大変だったのだ……まぁ、ワムウが全部売り切ったが」
「……ワムウさん確か営業担当でしたよね?」
「エシディシは駄目なのだ。暑い日はパチへ行くと決めてるのだ」
「よくクビにしませんね……」
「いつもはスゴイ働くからな……本当にやばいくらい」
「よく四人であれだけ大きい店を回せると思っていたんじゃが……それが理由だったとは」
「……んで?今日はなんでテメェだけなんだ?ワムウとサンタナは?」
「全員いなくなったら店が回らんからな……あ、三人分の持ち帰り、後で頼むのだ」
「……おう。何にする?」
「『サーモンのカルパッチョ』と『サーモンのサラダ』をワムウに。『シメサバの握り五貫』をサンタナに。『赤貝』『つぶ貝』をエシディシに」
「花京院、いくらになる?」
「締めて1550円ですね」
「カードで」
「わかりました」
カーズが先に支払いを済ませると、ポルナレフが品を持って厨房から出てくる。
「ほらよ。星屑特製『流天刺し盛り』だ」
「おおっ!待ってたのだ!」
「今日のは『アオリイカ』『数の子』『真鰯』『カツオ』『ビンチョウマグロ』それと清水港の『桜エビ』だぜ」
「やはり刺し盛りはいい………一度にたくさんの味が楽しめる。その上このビジュアル!まだ食べていないのに『美味しい』と感じてしまう!」
「お前ぇはいつもはウザってぇが、そういう点はいいんだよなぁ」
カーズはとても美味そうに刺し盛りを食べると、満足して土産を持って帰っていった。
カーズ『勝てばよかろうなのだァァァァッ!』
社長カーズ『邪魔するのだァァァァッ!』
カーズ・社長カーズ「「…………」」