寿司屋『星屑』
この店は港の付近に存在する人気店である。
客層は広く、子供からお年寄りまで沢山の人が来店する。
この店を贔屓にしてくれる客も多く、名前で呼び合うほど仲が良くなった客もいる。
店のドアがゆっくりと開く。
「らっしゃい!」
「…………やぁ」
「おっ!吉良さんじゃないか!」
「……フフフ、大将久しぶりだね」
「いらっしゃいませ、吉良さん」
「花京院くん、元気そうだね」
「えぇ、おかげさまで」
「……………らっしゃい」
「……あぁ、承太郎。久しぶりだね」
「今日はどうする?わしがなんでも握るぞ!」
「…………いつものを、と言いたいところなんだけどね。今日は別の物を食べたいんだ」
「なんじゃと?というと、揚げ物とかか?」
「違う違う」
「………うっとおしいぜ。何が食いたいんだ?」
「僕が食べたいのは」
「軍艦だよ」
「……………島風とか?」
「生半可な知識で知りもしないゲームのネタを使うんじゃない」
「…………ゆきかぜか?」
「対魔忍じゃないよ…………というか何故知ってるんだ?あぁ、いや言わなくていい」
「承太郎、僕が聞きますからちょっと向こう行ってて下さい」
「いやでも」
「2度目はないですよ」
「………………何かあったら言ってくれ」
「えぇ」
承太郎は少しネタに走っただけなのに花京院にキレられたので、肩を落として二階へ行った。
「で?軍艦と言いましたが………何をお召し上がりで?」
「そうだね………いくら、とびっこ、ツナサラダ、納豆、カニ味噌、がいいね」
「わかりました。すぐにお作りしますからね」
花京院は軍艦を作りに奥の厨房へと向かう。
「それにしても………お前さんがいつものを頼まないとは意外じゃわい」
「偶には違う物もね………」
「軍艦だけにするのか?」
「いや、今日は巻物も食べたいんだ。かんぴょう細巻き、鉄火巻き、それといくらを巻けるかな?」
「前の2つはいけるが…………いくらは分からんなぁ………手巻になるかもしれん」
「構わない。いくらの細巻きなんて、そうそうないからね」
ジョセフは巻物を巻いていく。
まずは海苔を出し、その上に薄くシャリを挽く。
この時、シャリの厚さがバラバラで均等でないと、巻く時に苦労してしまう。
だからシャリは均等に。
そしてネタは太すぎず細すぎずの量を入れる。
かんぴょうを横に並べて巻き簀の上に並べる。
巻き簀で海苔ごと丸めて、仲のネタを巻き込む。
鉄火も同じだ。
いくらは少し違い、海苔の上にシャリを挽いたあとにスプーンでいくらを少量取り、押し潰れない程度に海苔の中心に縦に挽く。
「できてぞ。ジョセフ特性鉄火とかんぴょうといくらの巻物じゃ」
「ふっ、そのままじゃないか」
「こちらもできましたよ。軍艦ですどうぞ」
「ではいただこう」
吉良は満足して帰っていった。
いくら細巻き、色んな寿司屋を見てきてけどあまり無い。
美味しいのに……