もし、楠幸村に義弟がいたら   作:官命鳩

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最初は、小鷹視線からにします。

はがないはキャラの個性がとても強くて読んでいてとても楽しい気持ちになります。

咲夜は小鷹の事を『先輩』と呼ぶ設定にしたいと思います。

幸村は原作どおり『あにき』と呼びます


楠姉弟、演技をすることになりそう。

俺が部室に行くと、全員の視線が俺に注目を集めていて少し驚いてしまった。

 

俺が来ていない間に何が起きたのかは不明だが、俺がこの状況にいる事が場違いだということはよく分かった。

 

しかも、

 

「えっと、遅れた?」

 

などとその場の空気を読まず自分の本心をそのまま口にしてしまった。

 

どうしよう……。

 

俺が内心困っていると、

 

「え、えっと、小鷹先輩とりあえず席に」

 

咲夜が気遣ってくれたので、

 

「お、……おおう」

 

と曖昧な返事をして咲夜の所に向かう。

 

その間にも幾つかの視線が刺さる事が嫌で仕方がなかった。

 

俺が、咲夜の所に着くと、

 

「小鷹先輩どうぞ」

 

と言われ俺はソファーに座った。

 

なんか本当に主とメイドの主従関係にも思えてしまう。

 

「あ、ありがとう」

 

俺がそう言うと咲夜は優しく微笑みながら

 

「気にしないでください。迷惑を掛けているのは僕達の方なんですから」

 

そう言うと咲夜は、お菓子と紅茶を持ってきて、

 

「どうぞ……」

 

と俺に渡してきた。

 

「ありがとう」

 

俺がお礼を言うと咲夜は普通に微笑んだのだろうけど俺から見ると妖艶に微笑んでいるように見えた。

 

そういえば、噂に聞いた事があるが一年には可愛い双子の男子生徒がいるという噂があった。

 

恐らく楠兄弟の事だろう。

 

兄の方は可愛いらしいが弟は本人は無自覚なのだが色っぽい所があり、

 

そっちの気もない男子生徒ですらも欲情してしまうことがあるとかないとか。

 

俺も一瞬だが、ドキッとしてしまった。

 

だが、こいつは男だ!落ち着け羽瀬川小鷹、こいつは男だ、男なんだ……!。

 

……しかし、色っぽいな……本当に男なのかこいつ。

 

「うわキモッ、ガン見してるし……」

 

星奈がジト目で言った。

 

そして、さりげなく

 

「咲夜ちゃんこっちに来てくれる?」

 

「えっと、……はい、分かりました」

 

と咲夜がいつの間にか俺の向かい側のソファーに座っている星奈の所まで行くと、

 

「座って」

 

「……でも」

 

「私の太ももの上に座ってくれない?。一生のお願いだから!」

 

「そんな事のために一生のお願いを使うなんて案外先輩も安い女ですね……」

 

咲夜は毒を吐きながらもながらも星奈の太ももの上に座った。

 

このセリフを聞いた星奈の信者が……なんでもない。

 

 

そして俺は、咲夜が注いでくれた紅茶を飲みながら一息して自分が気になっていた事を聞く事にした、

 

「……なんでメイド服を着ているんだ?」

 

と俺はツッコんだのであった。

 

 

小鷹→咲夜

 

 

 

「……なんでメイド服を着ているんだ?」

 

小鷹先輩が僕達の服装にツッコんだ。

 

「真の男に近づくための特訓だ」

 

夜空先輩が淡々と言う。

 

「メイド服を着ることがどんな特訓になるんだよ!?」

 

すると姉さんが言う。

 

「夜空のあねごはいわれました。しんのおとこたるもの、たとえどのようなかこうをしていようとも、隠しとおせぬおとこらしさというものがにじみでるものだと。このようにわたくしとさくやは女中さんのかっこうをしていようとも魂から男らしさを発揮できるようになったとき、そのときこそ私が真のおとこになったあかしとなるそうです。つらいしれんですががんばります」

 

「姉さん家に帰ったら漢字の勉強を僕と一緒に勉強しましょうね」

 

「二人で?」

 

「はい、その通りです」

 

「♪」

 

「嬉しそうですね兄さん」

 

「♪」

 

「あの、兄さん?」

 

「♪」

 

「はぁ~。あ、……すみません」

 

僕が誤り小鷹先輩が「気にしてない」と言ってくれてそのまま話は進んだ。

 

「少し脱線してしまったが……夜空お前はまたテキトーな事を……!」

 

顔を引きつかせ夜空先輩を見る小鷹先輩。

 

「てきとうなのですか?」

 

「適当ではないぞ」

 

夜空先輩が否定する。

 

「真の男はたとえメイド服を着ていても男らしさが滲み出るもの……。想像してみるがいい幸村。小鷹がメイド服を着ている姿を」

 

「そんなもん想像するんじゃねえええええ!!」

 

全力でツッコむ小鷹先輩だったが、姉さんは目を閉じ想像を始めてしまった。

 

僕も想像してみることにした。

 

………………。

…………。

 

似合わねぇ……。

 

「ぶは、キモ、キモすぎ!」

 

僕と同じように小鷹先輩がメイド服を着ている姿を想像したらしい星奈先輩が噴き出した。

 

「めいどふくをきたあにきのすがた」

 

……………。

………。

 

「ぽ」

 

……どうして顔を赤らめたし姉さん。

 

姉さんが目を開ける。

 

「たしかにあにきは、めいど服を着ていたとしてもやんきーでしかりませんでした」

 

「兄さん。メイド服を着たヤンキーが何処にいるんですか!。あと、いい加減に小鷹先輩本人も言ってますけど小鷹先輩はヤンキーではありませんよ!?。これ以上小鷹先輩に同情したら泣きそうになるのでもう何も言いません!」

 

「咲夜、……お前」

 

「まだ舎弟になった日は浅いですけどそれなりに小鷹先輩の事を理解しているつもりですから」

 

僕がそう言うと小鷹先輩が、

 

「俺、お前が舎弟で良かった!!」

 

「まぁ、そこのヤンキーと舎弟を無視してーーー 修行の厳しさは理解できたか幸村。

お前もその領域を目指さねばならないのだ」

 

「はい。あにきのようになれるようにがんばります。あと、さくや家にかえったらおしおき」

 

「聞こえない聞こえない聞こえない……」

 

「おい、咲夜。なんかトリップしてるけど大丈夫か!?」

 

「あと、幸村頑張らなくていい……」

 

そのまま小鷹先輩はソファーに適当に座った。

 

 

………………。

……………。

 

そして僕は何とかトリップから抜け出し姉さんと二人でトレイに人数分のコーヒーや紅茶、お菓子などを乗せて運んだ。

 

すると、夜空先輩が、

 

「……メイドのいる部室というものもいいものだろう?」

 

「だからって幸村と咲夜にやらせなくても……いやなんでもない」

 

小鷹先輩を僕達を見ながらうんうんと頷いていた。

 

「ていうか、メイド服なんて誰が持っているんだ」

 

「私の私物だ」

 

「夜空の……?もしかしてお前コスプレとかするのか?」

 

「いや違う。いざというときに備えてYahoo!オークションで落札したのだ」

 

「……どんな状況だよ」

 

「夜空先輩の趣味だったらからかおうかなと思っていたのですが……非常に残念です」

 

「咲夜……お前Sだな」

 

「夜空先輩には劣りますが……」

 

「まあメイド服の話はどうでもいい」

 

夜空先輩が話題を変える。

 

「この前肉がエロゲーの台詞を朗読したとき思いついたのだが」

 

「ぶっ!?」

 

星奈先輩が飲んでいたコーヒーを噴き出した。

 

「あ、あのときのことは忘れてよお願いだから!」

 

涙目で懇願する星奈先輩を無視して、夜空先輩は続ける。

 

 

「友達作りに必要なものーーーそれは演技力だ」

 

 

……。

 

「夜空のあねご。えんぎりょくですか?」

 

姉さんが首を傾げながら夜空先輩に尋ねた。

 

「そうだ。演技力さえあれば例え嫌いな相手とでもへらへら笑いながら上っ面だけの友好関係を築く事ができるし、取り入れたい人間がいれば取り入れる事が可能だ」

 

夜空先輩ほど捻くれた思考の持ち主はそう多くはないだろう。

 

やっぱり発想も最悪だった。

 

そして反発したのが以外にも姉さんだった。

 

「あねご。しんのおとこはつねにありのままの自分をつらぬくものです。えんぎで己をいつわるなど、しんのおとこではありません」

 

「若いな幸村」

 

「どういうことでしょう」

 

「お前はこういう格言を知らないのかーーー『とりあえず形から入る』」

 

「……それは格言か」

 

「同じく同意です」

 

しかし姉さんは何故か得心がいったような顔をする。

 

「なるほど。未熟なりにも心のおとことしてふるまううちに、いつのまにか本当にしんのおとこに近づいているというわけですか。さすがあねご。わたくしがあさはかでした」

 

あっさりと納得した姉さんだった。

 

「お前も苦労してるんだな咲夜」

 

「お前もって事は先輩も?」

 

「俺の場合は妹なんだがその妹が厨二病でな……とにかく……直ってほしいんだ」

 

「そうなんですか。苦労なポジションですよね僕達って……」

 

「まったくだよ」

 

男二人が苦労話で盛り上げっていると。

 

「……演技か……いいわね」

 

星奈先輩はというとかなり乗り気だった。

 

「何で乗り気なんですか?先輩の性格で考えるとあまり演技に関心なさそうなイメージだったんですけど」

 

星奈先輩が演技に関心があるのは意外だった。

 

「自分とは違う人物を演じる事で自分の中に新しい可能性を発見し、より深みのある日と人間へと成長できるーーーって前に観月が言ってたの」

 

「エア友ですか?」

 

「観月?」

 

僕と小鷹先輩が星奈先輩に尋ねる。

 

「エア友じゃないわよ。観月といえば『ときメモ7』の観月に決まっているじゃない。演劇部部長の」

 

「ゲームキャラかよ」

 

「なんか哀れです」

 

僕と小鷹先輩がジト目で言った。

 

「小鷹がやると腹立つけど、咲夜がやると可愛いとしか思えないわね……」

 

「可愛いとか言わないでください爆発しますよ?」

 

「どこが!?」

 

……………………あれ?

 

ぐだぐだ話していていつのまにか決まっている……恐ろしい隣人部……。

 

まぁ、ともあれ全員の利害が一致したようだ。

 

「決まりだな。今日の活動は演技の練習だ!」

 

夜空先輩が高らかに宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                                                                                                                                     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




幸村可愛いです
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