「はあ」
少年はため息をしていた。都会に久しぶりに顔を出してみたが、少年がため息をしている理由はいくつかある。まず1つめは------
「なんでこんなに視線を感じるのかな?」
そう。少年に突き刺さる多くの視線だ。少年はその視線の意味を知らない。だが、多くの人はその少年の『容姿』を見てこう思うだろう。
『美男子』と。
少年は産まれてから顔立ちが良く、周りから視線をよく向けられていた。だが、その少年は自分の容姿が美しいとは思わず、むしろ普通の顔だと思っていた。まあ、それが原因で多くの視線を感じストレスを抱えている。
そして、ため息をしたもう1つの理由は------
「とうとう、親にも見捨てられた自分が怖いな」
そう、親に捨てられた。なぜ?どうしてこうなった?と思ってみれば、もうわかっていた。いや、痛いほどわかっている。
『数々の才能を持った天才』
彼は天才だった。容姿端麗でありながらも、スポーツもなんでもできて、勉強も常に満点を取り、テストでは常に1位だった。だからこそ凡人にとっては妬まれ、怖がられ、気味悪がれた。
「仕方無いのか」
まあ、そんな大きな問題だった筈なのにため息1つで全て終わらせてきた自分は心が無いと言われるだろう。だが、それも、もうどうでもいい。今日、都会に来た理由は------
「さて、仕事場所を探すかな」
親に捨てられ、金も稼げない状態では、食べることも生きることもできない。せめて、親に、金はちょっとでも置いていって欲しかった。
まあ、そんなこんなでただ歩いていた。
そして、唐突なことにそれは起こった。
道路にボールがコロコロと転がって行ったのである。そして、小さな男の子が、ボールを取るため飛び出したのだ。俺は、その光景を見た瞬間に自分の身体を、動かした。そして、男の子を抱きよせ、道路から出ようとした。
-----が、時既に遅し。
目の前にはトラックがいた。だが、少年は迷いなく、男の子を歩道にいた歩行者に向かってなげた。そして、
『ああ、不幸だな』
少年の意識はそこで途絶えた。
少年side〜
やあ、皆さん。って誰にはなしかけてるんだろ?まあ、いいや。突然ですが、僕は死んでしまったみたいです。僕は産まれた頃から自分は不幸な人間だと直感で感じていたんですが、まさかここまでとはおもっていませんでした。そして、死んでしまった僕は、今、どんな状況にいるのか、御説明しましょう。
目の前に少女がいます。
こんな死んだ筈の世界で少女と会うとは、思ってもいませんでした。ですが、多分予想ですが、死神か、神か、閻魔か、天使か、悪魔か、と、いくつかの考えが浮かびあがり、この中の何かに近い存在だろうと思っています。
「そうじゃな。わしは、お前の予想のなかの神という存在に近いぞ」
「勝手に心よまないでください。というか、何故におじいちゃん言葉?」
取り敢えずツッコんだ。
「この口調はおじいちゃんと長年過ごして、なってしまったのだ」
そうか、それなら納得できる。
「で、俺は神と呼ばれる人の前に何故いるのだろうか?」
「それはな------
「お主には転生してもらうからじゃ」
…………は?
見てくれてありがとうございます